AIR LAND BATTLE
戦 闘 国 家

PlayStation the Best

〜懲りなき挑戦〜

− あらすじ −
 「戦闘国家 Air Land Battle」は現代戦をリアルに再現した戦略シミュレーションゲームだ。
 この戦いを指揮する司令官には多彩な知識、的確な判断、高度な戦略が要求される。もし戦況を見誤ればたちまち苦い敗北を味わうことになるだろう。
 幾多の厳しく、苦しい戦いの中から経験を積み、軍人としての鋭い感性を磨く必要がある。
 クールな頭脳と大胆な決断力で、数々のスーパーウェポンを大いに活躍させるのだ。Good Luck!!!
− 感想 −
 このゲームは以前紹介した「GLOBAL FORCE(新・戦闘国家)」の初回作になり、1995年に販売されたのですが、後にPlayStation the Bestとして再販されました。
 まず、最初に重要なことですが、もしこのゲームをこれからプレイされる方は必ずPlayStation the Bestの作品(SCPS−91008)を購入してください。オリジナル(1995年販売)の戦闘国家(SCPS−10015)は現在のプレイステーションでは動作しません。

※ この問題があった為にこのソフトはそこまで売れていなかった割にPlayStation the Bestで再販されたのではないかとちょっと疑うところもあるのですが・・・。(^^;)

さて、以前GLOBAL FORCE(以下GF)を紹介していますが、その上でなぜ古いこの作品を紹介するかというと、(感覚的にはドラゴンクエスト7を紹介した後にドラゴンクエスト5を紹介するようなものです。)もちろん最新作にはない良いところがあるからです。以下、良いところと悪いところを列記していこうと思います。

 良いところ

1.部隊を配置して戦うことができる。
 このゲームはすべての面で、自軍と敵軍の初期部隊は存在しません。従いまして、攻略に関しては一から部隊を配置(生産)して戦っていく必要があります。(GFはすべての面で自軍も敵軍も初期配置部隊を持っている上に、派遣の概念があるため、生産して部隊を作っていくということはほとんどない。)
2.都市の成長(移住)ができる。
 GFでも都市の成長や移住を行うことはできますが、GFは各マップ約10ターン程度で終わってしまう為に都市を成長させるよりも毎ターン資源を売却した方が圧倒的に早くマップが終わってしまいます。(生産ではなくて派遣でゲームが進んでしまうため。)

 悪いところ

1.移住部隊・開発部隊が消滅部隊になる。
 このゲームでは敵に部隊が攻撃され全滅したり、部隊の破棄をした際には消滅部隊としてカウントされます。ところが移住部隊・開発部隊が都市を建設したときにも消滅部隊としてカウントされてしまいます。都市を建設するための部隊が都市を造ることで消滅部隊としてカウントされるのでは消滅部隊数0のプレイを行うσ(^^;)にとっては都市の移住をするなということになります。(爆)
2.都市の制圧にかなりの時間がかかる。
 都市の制圧には行動力の関係で、一度都市の中央を制圧した後、次のターンでやっと都市の制圧をすることができます。従って、都市の制圧には最低でも2ターンが必要になります。このあたりはGFでは1ターンでも制圧ができるのでGFのほうが楽と言えば楽ですね。ただ、このゲームは制圧した後でも歩兵部隊は行動できますので、歩兵に隣接して設置した輸送部隊(ヘリコプター・歩兵戦闘車)に乗ることで多少の時間短縮ができます。(GFは制圧した後の歩兵部隊の行動はできない。)
3.兵器の種類が少ない
 兵器はアメリカ軍の兵器とロシア軍の兵器しか存在しません。しかも両軍あわせても90種類ぐらいしかありませんので、実際使用する兵器としては15種類程度しかないと思います。
4.乱数の割合が高い
 GFでは戦闘結果がほぼ予想できるのですが、(戦闘を行った際の敵味方の消滅部隊数がほぼ一定。)このゲームは戦闘結果については全く予想できません。(全機残ることもあれば、全滅することもある。)

とまあ、良いところより悪いところの方が多いような感じなのですが(汗)、結局の所「不便なのだけど、その不便なところが楽しい」ということなのでしょうかねえ。(笑)

 一般的な攻略
 さて、ゲームの良いところと悪いところを述べたところで、このゲームの攻略について述べていこうと思います。まず、一般的にはこのゲームは使う兵器が十数種類で攻略できます。(笑)以下に兵器名とその感想を書こうと思いますので参考にしてください。
兵器の種類 兵器名 感想
航空機 F−16
ファイティングファルコン
(戦闘機)
このゲームでは欠かすことのできないきわめて優れた機体です。価格も安い割に対空攻撃、対地攻撃にきわめて優れた能力を示します。特に対戦車ミサイル(マーベリック)を装備したときの対地攻撃能力はF−15E(ストライクイーグル)と同等です。
F−15E
ストライクイーグル
(戦闘爆撃機)
このゲームの中で最強の機体です。(無理に高いマーベリックを使わなくても通常爆弾で敵をほぼ壊滅させることができる。)ただし、製造単価が高いため、実際に使用するのはゲームの後半になってしまい、なかなか活躍の場が少ないのがちょっと欠点です。なお、大型爆弾を積んで都市も攻撃できるので、そういう使い方もできると認識しておくと敵都市の制圧に関して楽になるでしょう。
C−17
グローブマスターIII
(輸送機)
普通はあまり使用しないのですが、ミッションによっては陸上部隊が海を越えたり、山を越えたりする必要があります。そういうときに利用するための輸送機です。ゲームのクリアだけを考えれば必要ないのですが、自軍をより有効に利用しようとすると、これを利用して送り込む必要があります。
AH−1
ヒューイコブラ
(攻撃ヘリ)
主力戦車等への攻撃能力はほとんどありませんが、序盤の敵のハインドや歩兵戦闘車相手に攻撃をするのにはきわめて優れた能力を持っています。また、ヘリコプターのため制圧した都市で空港の建設をする前に補給等を行い、次の都市への侵攻ができるのが利点です。
UH−60
ブラックホーク
(輸送ヘリ)
歩兵を空路で輸送できる唯一のヘリコプターです。そこそこの攻撃力もありますので有効に活用するべきです。ただ、敵の戦闘機やハインドにはけちょんけちょんにされますので、その点は注意する必要があります。
陸上兵器 M60A3
(主力戦車)
いくら航空機が強くても、やはり最後は地上戦での勝利が必要です。敵の戦車部隊と戦うためにはこちらもそれなりの攻撃力・防御力を備えた部隊が必要です。敵の都市を制圧するためには3部隊程度は最低でも必要な部隊です。
M1A1
エイブラムス
(主力戦車)
敵の戦車部隊の猛攻に耐えられる、最新型の戦車です。M60A3でもそれなりには戦いますが、強力な波状攻撃にはM60A3では耐えられません。一方、この戦車ならば、航空機の爆弾以外では、ほぼ間違いなく耐えると思います。問題は価格が高いことと、工場の消費量が大きいためなかなか部隊を生産することができないことです。
ホーク
(防空ミサイル)
敵の航空機の攻撃に対して、自軍を守る最後の砦です。敵に対する命中率はそれほど良くはないのですが、移動して攻撃できる点と、割と安価で生産することができるため、有効に活用すれば役に立つ部隊です。(パトリオットは命中率は良いのだが、価格が高すぎるため、利用しにくい。)
M2 ブラットレー
(歩兵戦闘車)
防空ミサイルで守られた、敵の都市に対して、歩兵部隊を効果的に送り込み、制圧させるためには陸上部隊で送り込む必要があります。そのための唯一の陸上部隊です。
V−150
コマンドウ
(偵察戦闘車)
敵に勝つためには、敵の動きを早めに知っておく必要があります。そこで、偵察部隊を配置し、敵の攻撃を早めに察知します。この兵器は製造単価がきわめて安く、また敵の歩兵部隊に対して76mm砲を打つことができるため、(戦闘車両は一般的に「対戦車ミサイル」なので、歩兵に対しては強力な兵器は使用できない。)ミサイル兵等の撃破にはきわめて有効です。問題はとにかく耐久力が無く、敵の攻撃に対して弱いので単独行動はきわめて危険ということだけです。
M3 ブラットレー
(偵察戦闘車)
敵に勝つためには、やはり敵の動きを早めに知って対処する必要があります。兵器の種類的には先ほどのV−150と全く同じですので、このV−150と比較して高価な兵器を無理に導入する必要はありません。ところが、V−150は安価でよい兵器なのですが、とにかく弱いという欠点があります。そこで、敵の都市へ侵攻するときには多少金額は張りますが、敵の攻撃に対してある程度耐久力のあるこの兵器が役に立ちます。
歩兵
(歩兵)
どんなに兵器が進化しても、最終的に敵の都市を制圧するためには歩兵の活躍が必須です。また、早い段階で中立都市を制圧するためには安い金額で部隊を生産する必要があります。GFでは、ミサイル兵を鍛えることでかなり強くなりますが、このゲームでは歩兵はどこまで行っても歩兵です。(攻撃力はまあそれなりに強くなるが、防御力が弱いため、直接攻撃を行うと、自軍が壊滅してしまう。)そこで、このゲームではミサイル兵に欲を出さず、無難に歩兵で敵の都市を制圧していきましょう。
重歩兵
(歩兵)
先ほどは、欲を出さず歩兵で侵攻しようと書いていますが、そうはいってもやっぱりゲームをやり続けていると、欲がでてきます。(笑)しかしながら防御力のほとんど無い歩兵ですから、敵との直接攻撃は避けたいところです。従って、間接攻撃の出来るユニット、すなわち重歩兵を利用することになります。攻撃能力的には本当に雀の涙程度なのですが、それでも敵にいくらかのダメージを与えることが出来ますので、ある程度資金に余裕が出て来ましたら導入するのも良いと思います。
 以上が、このゲームの攻略で必要な兵器です。さて、今までの説明で、一つ不思議なことがあります。そうです。海上部隊(艦船)の存在が全くありません。もちろん海の存在するマップもありますので、艦船が必要なのでは?と思われるかもしれませんが、実際の攻略に関しては、艦船は全く必要ありません。

※ 艦船を必要とするような攻略をしてはいけません(笑)。どうしてもといえば戦車揚陸艦を使用するかな、という程度です。

 これだけの兵器があれば、問題なく敵を壊滅させることが出来るのです。さあ、みなさんもレッツとらい(笑)

 いままで、ゲームの内容等について書いていきましたが、ゲームの内容だけでは楽しくはないと思います。そこで、今回は実際にσ(^^;)がどのような攻略を行っているのかをふまえて書いてみようかと思っています。今回の攻略に関しては「消滅部隊なし」(この条件では移住部隊も一切使用しないことになる)の条件でプレイを行っていますので、結構大変な状態になっています。(^^;)しかし、このような条件でも攻略が出来るというのがわかってもらえるのではないかと思います。では、攻略スタート。
 通常マップでの攻略
通常マップ ”にらみ合い” 上級モード


 さて、最初の段階で敵軍であるロシア軍は2つの都市を持っていますが、一方我が軍であるアメリカ軍は1つの都市しか持っていません。
 最初の段階で都市が1つと都市が2つとの差は大きく(部隊の配置がなかなか出来ない。)部隊の進軍もなかなか思うようにはいきません。それでも、資源を売却しながら5ターン目までは輸送部隊(都市制圧部隊)を投入し続けています。
 6ターン目から10ターン目までは、都市を制圧しつつ、敵の都市制圧部隊を駆逐している状況です。7ターン目付近より、敵の都市の経済力もほぼMAXになり、敵の攻撃もだんだんと激しくなってきます。一方、自軍に関してはまだまだ都市を制圧したばかりで、工場と基地を整備するのに精一杯で、なかなか都市の経済力を上げて、敵に対して攻撃をしていくというわけにはいきません。従いまして、このあたりが攻略に関して一番つらいと思われます。
 13ターン目付近では何とか自軍の工場と基地を整備しまして、経済力を急激に上げる方向に向かっているのですが、敵の経済力はかなりMAXになっていますので、敵の攻撃はかなり激しい状況です。なかなか進軍のチャンス生えられませんが、このあたりから少しずつ進軍に向けての準備をする必要があります。
 16ターン目付近には敵軍が移住部隊を生産しますが、このターンの後は敵軍の攻撃力は大きく低下します。このチャンスを逃す手はありませんから、この際にひたすら攻撃をおこない、敵の都市を制圧します。一つの都市を制圧することが出来れば、敵の他の都市も近いですし、制圧に当たって制圧間際の都市に大量の兵器を配置する敵の攻撃パターンもありますので、後は簡単だと思います。
 20ターン目以降は、敵の拠点(首都)付近の残存都市の制圧を行っています。


 チャレンジマップ
チャレンジマップ ”ラスト・ナイトメア” 上級モード
 さて、このゲームの中で一番の難関面といわれる(さすがにチャレンジマップの最終面ですからね。)「ラスト・ナイトメア」です。とにかくこの面は自軍(アメリカ軍)の首都と敵軍(ロシア軍)の首都との距離が遠い、さらに敵軍は要所要所を最初から自分の都市として持っているという結構自軍にとっては不利な面です。ただし、敵軍は要所要所を押さえているだけなので、うまく攻略を行えば、最初から敵の本拠地がある島の都市が取れたりするという結構おもしろい面です。
 攻略ですが、まず最初の数ターンはとにかく輸送部隊(都市制圧部隊)を大量に作り、中立都市の制圧に向けて派遣していきます。一般的に中立都市がたくさんある面に関しては、早い段階で出来るだけ中立都市を取っておけば、後半になれば圧倒的大差を持って敵軍を制圧することが出来ます。
 7ターンから14ターン目付近については、先ほどの通常マップ(にらみ合い)と同様に自軍に関しては制圧した都市の工場と空港を整備するのに精一杯なのですが、敵軍に関しては既存の都市の経済力がMAXになりつつなってますので、(しかも今回は敵の都市も多いため、1ターンに入る敵の資金も多くなる。)敵も強力な兵器を導入してきます。(敵にホーカム等を生産される。←実は結構つらい。(笑))しかしながら、そのあたりを努力と根性で我慢をしていくと(笑)15ターン目付近には自軍の経済力も急激に良くなり、一方敵軍は移住部隊を生産をするため、経済力が大幅に低下します。このチャンスを逃しては敵を壊滅させることが出来ませんので、一気に敵に対して攻撃を行います。
 18ターン目ぐらいにはほぼ敵の本拠地以外は完全に制圧を行ったような状態なのですが、敵の本拠地は結構離れたところにあるので、制圧した都市から敵の本拠地まで部隊を輸送していく必要があります。航空部隊はわりかし簡単に送り込むことが出来るのですが、陸上部隊は輸送機で送り込まなければならないのでなかなか大変です。このあたりから上級者は「美しい制圧」を求めて部隊をどのようにして派遣していくかを頭の片隅において攻略を進めていく癖があります。(笑)
 20ターン目以降には全軍を敵の本拠地に送り込むために操作的にはめまぐるしく動かしています。(笑)

 さて、簡単でしたが攻略方法についての説明はいかがだったでしょうか?どのミッションでも基本的には部隊を展開→中立都市の制圧→敵都市の制圧→敵本拠地の制圧という手法を取れば簡単に敵軍を壊滅させることが出来ます。(当たり前だって(^^;))
 まあ、実際の攻略に関してはとにかく対戦車ミサイルを搭載したF−16ファイティングファルコンを大量配置すればまず負けることはないでしょう。(兵装に関してはちょっとお金はかかりますが・・・。)

※ ほとんどの航空機とヘリコプターを完全にたたき落とす能力を持ちつつ、主力戦車に対しても壊滅的なダメージを与えることができて、しかも生産価格がお得な兵器は他には存在しません。(ちょっとマーベリックの料金が高いと思うときもありますが・・・。)

 まあ、ここで、いくら説明をしても実際にプレイをした方が必ず楽しいと思いますので、是非一度プレイをしてみてはいかがでしょうか?。

 ちなみに、アメリカ軍の場合には、F−16ファイティングファルコンがありますので、結構簡単なのですが、逆のロシア軍の場合は結構大変です。輸送部隊にハインドがありますので、そこそこは都市の制圧に関しては楽になると思われがちですが、思ったほどハインドが強くなく、その割には生産資金がかかり、しかもAH−1やF−16に匹敵する兵器がないため、アメリカ軍の攻撃に耐える兵器がないのです。(最終的にはSU−34:プラティパスでいけるのですが、生産資金が高いので(6000)なかなかこの兵器を生産するまではいきません。)もし時間があればロシア軍の兵器でも挑戦してみてはいかがでしょうか?。