戦 闘 国 家 −改−
I M P R O V E D

〜 やっぱり戦闘国家だね! 〜

− あらすじ −
 現代戦をリアルに再現した好評の戦略SLG(シミュレーションゲーム)「戦闘国家」が、さらにパワーアップして帰ってきました!

 今回の作品は、実在する最新兵器を生産・配備して敵部隊を撃破していく「通常マップ」に加え、手軽に派手な戦いが楽しめる「短期決戦マップ」、そして、ストーリー性あるマップを部隊を持ち越しながら攻略できる「キャンペーンマップ」の3つのゲームモードを用意。幅広いSLGファンが現代戦を堪能できる内容となっています。

 さらに、日・米・露・欧の各国で実際に配備されている数々の兵器(ユニット)を用意し、ゲームではこれら4国の生産型を選択できるほか、プレイヤー自身でユニットを編集して参戦させる場合には、約170種類もの豊富な兵器の中から、自在に”軍隊”を構築していくことができます。

 さて、この戦いを指揮する指揮官には多彩な知識、的確な判断、高度な戦略が要求されます。もし戦況を見誤ればたちまち苦い敗北を味わうことになるでしょう。従って、幾多の厳しい戦いの中から経験を積み、軍人としての鋭い感性を磨いていかなければなりません。

 果たしてあなたは、この激しい現代戦に勝ち残り、歴史に名を刻む名指揮官になれるでしょうか。冷徹な分析と大胆な決断力で、数々のスーパーウェポンを大いに活躍させてください。グッド・ラック!

(戦闘国家 −改− IMPROVED 取扱説明書より抜粋)
− 感想 −
 このゲームは以前紹介した「戦闘国家」の次の作品になり、1997年に販売されたのですが、後にパソコン版でも販売されました。

※ ちなみに前回の戦闘国家の取扱説明書はかなり高飛車な台詞だったのですが、今回のインプルーブドはかなり普通の文章だな〜と取扱説明書を写しながら感じました。(笑)

 当然のことですが、2作目のため、前回の問題点についてはかなり修正されていまして、なかなか楽しいゲームに変わっています。登場する兵器も前作よりは大幅に増え、かなり戦闘を楽しむことができます。コンピューターの思考もわりと賢く、歯ごたえのあるゲーム内容となっています。

さて、いつものように良いところと悪いところを以下に列記していこうと思います。

 良いところ

1.コンピューターが賢い
 わりとコンピューターの思考が賢く、思った以上に的確な攻撃を仕掛けてきます。(基本的に偵察機を派遣して状況を把握した後に攻撃を開始するため、割と的確な攻撃を行ってくる。)あと、必要以上の資金を使うこともなく、必要十分な兵器を配置した後は、お金を残すことがあります。(グローバルフォースではありえない。)
このコンピューターが賢いのはCPUの計算時間との絡みもあり、思った以上にCPUの計算時間が長くかかることもあります。

※ただ、不思議なことに隠密行動で潜水艦を派遣していても、不思議と対潜ヘリが飛んでくるところを見ると、コンピューターがこちらの兵器配置状況(場所までは特定していないと思うが、配置している数)を把握しているのではないかと思われます。←(ちょっと詐欺。)

2.キャンペーンモードのシナリオが良い
 キャンペーンモードのシナリオは、一続きのシナリオになっていまして、マップについても前の面の一部が次の面につながっているようなマップの配置が多いので、シナリオが連続しているような感じを受けることができます。

※ ただし、都市の配置は前の面とはまったく違うことがあり、このあたりはどうなの?と思うところはあるのですが・・・。ただ、NTT出版の攻略本を見る限りだと、どうも途中で難易度調整のために自軍の都市の数を増やしている傾向が見られるので、そのあたりが原因なのかもしれません。

 悪いところ

1.海戦はほとんどできない。
 海戦ミッションもいくらかあるのですが、とにかく艦船及び潜水艦の価格が高すぎ&敵の初期配置が少ないのでほとんど陸上攻撃&空戦でかたが付いてしまいます。あと、対潜哨戒機がありません。このあたりはもう少し検討した方が良いと思っていたら、次回作のグローバルフォースでは修正されました。

2.ミサイル潜水艦の設定
 とにかくこのミサイル潜水艦がまったく使えません。攻撃は都市攻撃のみ(魚雷も積んでいない。)、しかも攻撃のための行動力は全て(行動力が6,攻撃のために必要な行動力6)となっていて、しかも攻撃力はあんまり強くないと最悪です。しかも派遣費用は28000から30000と、シナリオがほぼ決着付くまで派遣することもできません。これも次回のグローバルフォースでは多少修正され、魚雷を搭載することができるようになりました。

3.都市の収入が少ない
 基本的にシナリオ開始時の所有する都市の数が自軍,敵軍共に少なく、最初の段階は常にヘリボーン作戦で中立都市を確保することに費やす必要があります。このあたりが多少マンネリ化していて長いことやっていると飽きてきます。また収入が少ないので、どうしても海軍の生産は後回しになってしまい、海戦ができないのは上記で述べたとおりです。

4.クイックセーブ、クイックロードがない。
 これも一度グローバルフォースをやるとはずせません。(本当は邪道なのですが・・・。)

 ゲームとしてはとても完成度の高いゲームなのですが、唯一問題があるとすればCPUの考える時間が結構長いのが問題ではないでしょうか?これがもう少し早ければもう少し遊ぶ気になるのですが・・・。
 それさえ我慢できればかなり楽しいゲームです。ぜひ一度やってみてはいかがでしょうか。

 キャンペーンマップ攻略
 キャンペーンマップでは指揮官(自軍)を助けるためにさまざまな兵器が自軍に加入してきます。しかも、これらの兵器はすべてアメリカ製という結構高性能な兵器ですので、どの生産型でシナリオを初めても、この加入してきた兵器を有効活用することで、はっきり言ってアメリカ軍の生産型でプレイしているのとほとんど同じ成果を得ることができます。(爆)

 ということで、各章の加入部隊をまとめましたので下に書いておきます。(全29機)

タイトル 追加機数 機種名
1章 序章 3機 V−150 コマンドー×2,M3 ブラッドレー×1
2章 南海岸の衝突 5機 AH−1 ヒューイコブラ×2,M60A3×1
M3 ブラッドレー×1,M48 チャパラル×1
3章 危機 5機 F−18 ホーネット×1,A−10 サンダーボルトU×1
AH−64 アパッチ×1,M1A1 エイブラムス×2
4章 奪回
5章 南部諸島 3機 SH−60 シーホーク×1,スプルーアンス×2
6章 戦火に包まれる島
7章 山脈を越えて 2機 F−111 アードバーク×2
8章 南部平野の覇権
9章 軍港都市制圧 2機 ロスアンジェルス×2
10章 激戦の中央高原
11章 北半島再び
12章 北部島揚陸作戦
13章 高原の掃討戦
14章 北風、吹く 2機 アーレイ・バーク×2
15章 南海岸再び
16章 逆襲
17章 制圧
18章 最後の拠点 2機 アーレイ・バーク×1,バンカー・ヒル×1
19章 要塞は沈黙するか 3機 バンカー・ヒル×1,ニミッツ×1,ロスアンジェルス×1
20章 本土決戦 2機 バンカー・ヒル×1,ロスアンジェルス×1

航空機 機数 陸上兵器 機数 海洋兵器 機数
AH−1 ヒューイコブラ 2機 V−150 コマンドー 2機 スプルーアンス 2機
F−18 ホーネット 1機 M3 ブラッドレー 2機 ロスアンジェルス 4機
A−10 サンダーボルトU 1機 M60A3 1機 アーレイ・バーク 3機
AH−64 アパッチ 1機 M48 チャパラル 1機 ニミッツ 1機
SH−60 シーホーク 1機 M1A1 エイブラムス 2機 バンカー・ヒル 3機
F−111 アードバーク 2機




 ということで、実は結構手に入るわけなのです。問題は潜水艦(一番育てにくい)が最後の方で立て続けに自軍に加入するのがどうなのか(ただし、最後のほうで加入するということは実は結構最後の方では潜水艦が必要ということです。)というところなのですが・・・。
 裏技
 今回、このページを作るきっかけとなった最大の理由は裏技で、「装甲歩兵」という2足歩行兵器がインプルーブドで登場する、しかも特定のコマンド(改造なし)で登場することが明らかになったからです。

 ということで、ここに出し方を書いておこうと思います。

−出し方−

 メインオプション画面2(最初の画面の2ページ目)で、生産型編集を選択し、生産型メンバー選択画面で、「L1」,「L2」,「R1」,「R2」を押しながらデータを選択する。すると戦闘機F−23グレイゴースト、艦上攻撃機A−12アベンジャーII、VTOL機Yak−141フリースタイルの隠し兵器が使用可能になる。(初めての場合には生産型メンバー選択画面が発生しないので、生産型編集の選択画面の段階で行う必要がある。)

 この時に2つ目のコントローラーも同様にすること(要するに2つのコントローラの全てのLRボタンを押しつつ生産型編集に入る)で、問題の装甲歩兵が登場する。

−性能は−
名前 陣営 生産資金 生産力 耐久力
装甲歩兵 −− 1000 50 1200
最大燃料 初期行動力 攻撃行動力 行動 搭載
120 歩行 搭載不可
兵装名 弾数 射程 発射数 反撃 破壊力 飛行機 ヘリ 戦車 歩兵 都市 艦船 潜水艦
迫撃砲 不可 800 36 36
AA・ATミサイル 1200 46 46 52 52
機関砲 500 35 40 50 50


−感想−
 基本的にはグローバルフォースの機動歩兵とほとんど性能は同じなのですが、グローバルフォースはレベルが上がると先制攻撃ができるため、こちらから攻撃を行っている限りほとんど死ななくなるのですが、インプルーブドの場合はいつまでたっても先制攻撃にはならないので、グローバルフォースの感覚で攻撃をすると大ダメージを受けます。また、迫撃砲の性能が今一歩で、レベルが上がっても思ったほど敵を破壊してくれません。

 一方、グローバルフォースの機動歩兵と異なり、輸送ヘリと歩兵戦闘車に乗ることが可能なので、それについては有効に活用することもできます。(最初は乗れないと思っていた。(汗))

 ただし、行動力が6あるので、唯一敵都市を制圧するための行動をとった後に再行動(移動)ができ、(そのほかの歩兵ユニットは制圧行動のための行動力(4)=歩兵そのものの行動力(4)のため、再移動ができない)それをうまく使うことで、2ユニットを使えば1ターンで敵都市の制圧をすることができます。このあたりは明らかに攻撃の幅が広がり、戦略も広がるのがわかります。

 ということで、もしこのゲームを持っているのでしたら、もう一度装甲歩兵を使ってやってみてはいかがでしょうか?