ミドリさん登場



カメ吉「ミドリさん、ひさしぶり。」
ミドリ「何しゃべってるの。」
カメ吉「いやぁ。S学園でのことですよ。」
ミドリ「それだったら、私にも。話させてよ。私もあそこの池でしばらく生活してたんだから。」
カメ吉「そうだったね。でも、ミドリさんの話はハイテンポなので、誤解を招かないかなあ。」
ミドリ「何言ってるの。カメ吉さんみたいにネチネチしゃべってたら、みんなイライラして他のHPに行っちゃうよ。」
カメ吉「そんなもんかなあ。」
ミドリ「はいはい。カメ吉さんは、そこで聞いててよ。」


S学園(知的障害児通園施設)は、幼児部、小等部、中等部、高等部からなり、小等部と中等部は派遣障害児学級です。S市だけでなく周辺の市町村からも子どもたちが通ってきています。そこで、見てきたものについてお話ししたいと思います。そして、私のやり場のない怒りをご理解いただけたらと思うのです。いえ、私でなく学園の保護者の怒りをご理解ください。
1998年11月18日、S学園移転改築に伴う小中等部の廃止問題に対して、S学園保護者会はS市T会とともに市長、議長、教育長、社協会長へ「小中等部の存続」を求める要望書を提出しました。
しかし、保護者の要望を伝えるべき学園長が、T会会長、H部と相談の上、保護者の要望書をかきかえ、同時にPTA会計用の私印の印鑑不正使用を行いました。また、要望書の不正に気付いた保護者会の活動をも抑え込もうとしました。
保護者会が不正要望書を引き止め、正式の要望書を提出することにより、不正要望書の提出は未遂に終わりました。しかし、後日、あらためて要望書のかきかえを強要するなどの行為を行った上、学園長、教頭、T会会長らは、保護者会の行為を批判することにより、保護者会の名誉を著しく傷つけました。
こうしたことが発生する温床となっているのが、学園長をはじめとする人達の人権意識の低さです。園児、保護者、職員に対する差別的発言は、日常茶飯事です。
そして、その後も、学園内の人事トラブルを起こしたり、問題発言を繰り返すことにより、学園園児、保護者ならびに職員の人権を著しく傷つけています。福祉の現場であれば、より高度の人権意識が求められるはずなのですが・・・・。
このような行為を改めさせようとその都度いろいろな方法を試みてきましたが、改善されないばかりか指摘していることが理解されない上に、逆に批判を強められています。そこで、やむなくこの私、ミドリの登場となったのです。ジャジャーン。
閉鎖的な福祉施設でこのようなことがおこったために、これまで外からの声が入らず、放置されてきたという点も問題だと思います。
また、これまで学園の子どもたちのために活動に協力してきた保護者の方達、特に代表者は、学園長、教頭、T会会長らに集中攻撃をされました。保護者の活動に協力したとされる職員もいろいろな非難を浴びています。
みなさん!ご理解の上、適切な判断をお願いしたいと思います。

実は、1998年12月に保護者は、要望書のかきかえと印鑑の不正使用について法務局の人権擁護委員会に人権救済の申し立てを行いました。そのとき、市当局や当事者は、マスコミに対しては謝罪をし、保護者の要望を取り入れた対応をすると言いました(実際には放置されただけですが・・・・)。また、事件については、単に学園長と保護者会の意見のとりまとめが十分でなかっただけだとして、事件ではなく、よくある『うちわもめ』であるとしてしまったのです。
しかし、実際には市当局(どこが関与したかはあいまいなまま)は、保護者に対して謝罪をすることもなく、市の対応も何の変化もありませんでした。保護者の意見を聞く前に学園小中等部は廃止と決めた上、関係の周辺市町村に対しても廃止を一方的に通告しただけでした。ちゃんと相談して周辺の市町村からも意見をきかなきゃダメなのにね。

その後、保護者28家族が10408人の署名を集め(わずかな人数で1万人の署名を集めたんですよー!すごいでしょー!)、なんと市議会では保護者の要望が採択されたにも関わらず、市の対応は変わりませんでした。

もちろん、学園長は、保護者会で謝罪をしたのですが、そのときだけで、すぐに保護者会の活動を非難する態度に出てきました。そして、何を言っても理解せず、平気で保護者の願いを踏みにじる学園長、教頭、他の人達に保護者は、激しく怒りながら、同時に何をしても改善されない状況にウンザリしているのです。
1998年に起こったことと同じ事の繰り返しになってしまったのでは、さらに学園園児、保護者ならびに職員(特に保護者会の活動に協力した職員)に対する風当たりがきつくなるばかりです。あきらめかけている保護者の方達のためにも、どうか、この人間関係の構造を理解してください。
みなさーん。よろしくー。どうかこのミドリに清き一票を!



カメ吉「やっぱり、ミドリさんの話はハイテンポだし、わかりにくいから誤解を招きそうだよ。」
ミドリ「そう?」
ミドリ「そうだ、S市教育委員会は、これまでS学園の移転改築まで小中学部は残すって言ってたのに、1999年春から急に『1999年度で廃止する』って言い出したよね。」
カメ吉「そうだよ。それもだけど、そのことを学園長が保護者にきちんと伝えてないってのも大問題だよ。」
ミドリ「もう残り半年くらいになってるのにね。子どもたちの進路はどうなってるのかしら?」
カメ吉「・・・・。」
ミドリ「問題だらけって感じね。」
カメ吉「・・・・。」
ミドリ「わかったわ。私は言いたいことだけ言っちゃったから・・・・それじゃ、また、カメ吉さんの『ひとりごと』で・・・・『その2』でもスタートさせてね。私は帰るわね。」
カメ吉「・・・・。」
カメ吉「やっぱり、ぼくは・・・・。」「ミドリさーん。カムバック、to me!」
うつむくカメ吉。

遠くを見つめながら、そして、カメ吉はつぶやいた。
「そうだ。例のメモも使おう!」