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老猫に多い病気
 猫が年を取ると病気なりやすいので、体調に変化がないかを気をつけましょう。

■腎臓の病気
腎臓の働きが悪くなる腎不全は、老猫に多い病気です。
毛のツヤがなくなり、元気がなくてやせてきます。たくさん水を飲み、オシッコの量も増えるのが特徴です。
薬の治療と、腎臓に負担をかけない治療用のフードを与えます。
■肝臓の病気
肝硬変は、ウイルスや細菌などがゆっくりと肝細胞を破壊していくことにより起こる病気です。
水をたくさん飲んで、食欲がなくなり、下痢をしたり吐いたりもします。
治療用のフードを与えます。
■口の中の病気
口がくさいときは要注意です。
歯石がたまると、炎症を起こして歯茎がはれたり、歯が抜けたりする歯周病になりやすくなります。
歯石は病院でとって治療します。
ドライフードなど固いエサを与えます。歯磨きをするなどもしましょう。
■便秘
年をとって消化機能が弱くなってきたり、運動不足になってくると、便秘になりやすくなります。
慢性的な便秘は、高齢猫に多い病気です。
繊維質を多く含むフードを上げたり、おなかをやさしく触ってマッサージしてあげます。
飲み水はいつも飲めるようにしておきましょう。
腸が大きくなる巨大結腸症という病気で便秘をしているときは、薬や手術で治療します。
■腫瘍
腫瘍は、皮膚、乳腺、耳、口の中など、いろいろな部分にできます。
特に避妊手術をしていないメスは、乳腺に腫瘍ができやすくなります。(乳腺腫瘍)
耳の先端や縁が赤いすり傷のようになる扁平上皮ガンは、毛の色が白い猫に多く見られます。
体にしこりがあったり、抱かれるのを嫌がるときも腫瘍ができている可能性があります。
■糖尿病
糖尿病は、栄養の摂りすぎや運動不足が原因でなります。
甘いものや、遺伝やストレスからなる場合もあります。
症状が軽いうちは、よく食べ、水もたくさん飲んで、尿の量が多くなります。
悪くなると、食欲がなくなり、吐いたりもします。
猫が太り過ぎないようにするのが予防につながります。
■痴呆症
猫も痴呆症状があらわれるようになります。
呼んでも反応がなかったり、近づいても気づかないなど、耳が遠くなることもあります。
大声で鳴き続けることもあります。
急に食欲が出るようになったりということもあります。
外出したのに家の場所がわからなくなったり、近所をぐるぐるまわっていたりすることもあります。
オシッコやウンチを我慢できずにトイレ以外のところでするようになって困ることもあります。
寝たきりになってしまうこともあります。
■甲状腺機能亢進症
中・老年齢(6〜10歳以上)になる頃に甲状腺機能亢進症というホルモンの異常を起こしてしまうことがあります。老齢猫が、突然に活発(興奮しやすい)・食欲旺盛になる病気です。
少し痩せるという特徴が見られ、腎疾患などに間違われやすいこともあります。
老猫が急に元気になったり、よく食べているのにやせてきた症状が出てきたら、すぐに動物病院で血液検査をして、症状の軽いうちに治療することが肝心です。

(2007年3月19日 甲状腺を追記)


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