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猫の病気|  

目の病気
涙や目ヤニが多い時は、目の病気だけでなく、全身の感染症、下痢や食欲不振を伴う体調不良のサイン。
勝手な判断で目薬をつけると悪化させるので要注意
結膜炎】【角膜炎】【流涙症】【眼瞼炎 】【瞬膜の露出】【虹彩炎】【眼瞼内反症

結膜炎
結膜が炎症を起こす目の病気で最も多い病気の一つ。
 【原因】
ホコリや異物などの刺激や、細菌やウイルス感染によって起こる。
両目に症状がある場合、ウィルス感染が疑われる。(ウイルス性の鼻気管炎など)
 【症状】
涙があふれたり、目ヤニ(黄緑っぽい色)、充血、目の周りの腫れ、かゆみなど。
目をしょぼしょぼさせていたり、結膜の色がいつもと違っていると思ったら、要注意。
発熱、鼻水が出る、食欲がないなどの兆候が見られたら、早めに病院へ。
 【治療】
洗眼した後、抗生物質の点眼薬を1日に数度投与します。
ウイルス性の場合は、目だけの症状ではなく、全身の症状の緩和を第一に行う。
その他の場合は、処方の目薬と、同時に内服薬を服用する事で、簡単に治ります。
いずれの場合も、市販の動物用の目薬は使用しないほうが良いです。
家では、乾いた清潔なガーゼやティッシュなどで涙や目やにをこまめに拭き取る程度にしておいた方が良いでしょう。

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角膜炎
目の表面を覆っている角膜が傷つき、それを放置した場合、角膜が炎症を起こす病気。多くの種類がある。
猫は犬に比べると少ないが、涙の量が極端に減少して、角膜表面が乾燥してしまう乾性角膜炎があります。
 【原因】
原因は外因性と内因性のどちらかで、外因性の場合は、ホコリや異物、事故やケンカなどにより、角膜を傷つけたことによる。また、内因性の場合は栄養障害、細菌やウィルス感染、内臓の病気などが考えられます。
 【症状】
目を痛がり涙を流し、光をまぶしがるようになる。目ヤニ、涙が増える。
炎症を起こした部分が他と比べて厚くなるので、白く濁ったように見える。瞬膜が出る事も多い。
症状は片目だけ、あるいは両目とも同時に表れる事があります。
手遅れになると、角膜に穴が空いて中身が飛び出すこと(角膜穿孔)がある。
 【治療】
眼科検査(フルオレッセンテストなど)をして調べる。
種類によっても異なりますが点眼薬による治療が一般的。
軽い場合は、点眼薬や注射、内服薬などで済みますが、悪化して表面がでこぼこになった重症の場合は、角膜手術が必要となる場合もあります。
角膜の傷は悪化するのが早く、治療が遅れると完治が難しいので、早期に治療することが大切です。
目ヤニや目のまわりの汚れは、気づいた時にすぐに取るようにします。
人間用の目薬は使用しないようにしましょう。

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■流涙症(涙目)
一般的に涙目とも呼ばれている病気。涙が涙管からうまく排出されないために、涙があふれ出る状態をいう。特に極端に鼻が低いペルシャやヒマラヤンなどは他の猫より多くみられるようです。
 【原因】
涙の過剰分泌や涙管のつまり、先天的な奇形などがあります。
感染症、眼瞼炎や眼瞼欠損、瞬膜の露出、角膜炎、急性緑内障など、様々な病気が原因になっている他、煙や異物の混入などでもみれれます。
 【症状】
目や角膜に異物がある場合は、強い痛みを感じることになります。また、涙の量により結膜が赤く腫れあがることが多く、まばたきや光をまぶしがったりします。
涙の成分により放置しておくとだんだんと目下の毛が茶褐色に変色していきます。
 【治療】
刺激の原因を取り除く処置を行い、眼球内の炎症を抑える治療をします。
軽いものは、薬で改善されることもありますが、ひどくなると手術が必要になります。
早期に治療することが大切です。

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■眼瞼炎(がんけんえん)
眼瞼(まぶた)やその周囲が炎症を起こし、まぶたが赤くなったり、脱毛、ただれる病気。
 【原因】
多くは、結膜炎などで目ヤニがついたり、涙が多量に出る為に、前足で眼をこする。
細菌によって引き起こされる皮膚炎が瞼まで広がり、炎症を起こしている場合も少なくありません。
 【治療】
目ヤニがひどいからといって、素人判断で目薬などをつけると、それがもとで眼瞼炎を引き起こす事もあります。獣医師の診断を受けて使用するようにしましょう。

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■瞬膜の露出
瞬膜が出た絵 猫には瞬膜という目頭に出る白い膜があります。
眠っているときに出て目を半分だけ覆っているので通常はあまり見えることはなく目を閉じるときや左右に動かすと見えます。(猫の目を参照ください)
目を覚ましたばかりで少し出ている場合は、時間がたてば引っ込みます。
この瞬膜が目頭から眼球の上までいつも露出したままの状態の事をいいます。
瞬膜が充血して、腫れて炎症を起こしたり、瞬膜にはリンパ組織がたくさんあるので、リンパが腫れる事もあります。瞬膜炎に伴って、瞬膜が突出して眼球の半分ほど覆ってしまうことがあります。
 【原因】
原因は不明ですが、寄生虫とか精神作用にある程度関係があるとされています。
片目だけの場合は異物の混入や目の損傷などが原因と考えられますが、両目の瞬膜が突出している場合は体の具合が悪いためと考えられます。
 【治療】
原因である病気が完治すると瞬膜は正常な状態に戻ります。
結膜炎がある場合は抗生物質や点眼薬を使うこともあります。

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■虹彩炎
同じ目が白く見えても、目の中が白くなっているのが、虹彩炎。
 【原因】
虹彩(瞳の周りにある部分で、瞳の大きさを調節する)が炎症を起こすと、前眼房という角膜とレンズの間が濁って、このような症状になります。
 【治療】
獣医師の診察を受けることが必要です。

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■眼瞼内反症
まぶたが内側にめくれて眼球に触れている状態のことをいう。ペルシャに時々みられる。
 【原因】
結膜炎や瞼についた傷跡が縮むことにより起こりますが、ペルシャ猫の場合は、先天的なものが原因になっているようです。
 【症状】
毛が眼球に触れている刺激により涙が出ます。目をこすったりします。
放っておくと角膜に傷がつき、角膜びらんや角膜混濁の原因になります。
 【治療】
軽い症状の場合は、点眼液などで処置をします。
ひどい場合は、手術によってまぶたを外側に出す整形をします。

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(2005年12月23日 瞬膜の露出を一部修正追記)

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