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1997.8.30〜9.6
グランプロジェ

グランプロジェをご存知でしょか?グランプロジェでは、パリの街に大規模プロジェクトの建物を随所に建設しています。ルーヴル美術館、オルセー美術館、アラブ世界研究所、新凱旋門、新オペラ座、新大蔵省、新国立図書館、ラヴィレット公園、音楽都市などです。松葉一清さんの「パリの奇跡」にはグランプロジェのことが詳しく書かれており、その本を読んでからというもの、パリに行くことが夢となりました。なかなかきっかけがなかったのですが、夏休みをまとめてとることができたので、初めての海外1人旅ということもあり、パリ8日間のフリーツアーに参加しました。この旅行が建築探訪の始まりとなりました。
グランプロジェの一部を紹介します。ルーヴル美術館の中庭にはガラスのピラミッドがあります。そこから地下へ入り、各展示室へ分かれていきます。ガラスのピラミッドはなぜか違和感がなく、I.M.ペイのすごさを感じました。古い建物と新しい建物の調和は難しいのに・・・。地下には逆さのピラミッドもあります。オルセー美術館は、駅を美術館に改修した建物です。その名残として最上階には昔の時計があり、その部分を通してモンマルトルの丘を見ることができます。パリの美術館は広く、足が疲れま〜す。
(アクセス)
参考資料:「キクカワ プロフェッショナル ガイド 第2号パリ」
パリの地図に新建築の位置が示されています。ジャンヌレ邸で出会った日本人も、この地図を持っていました。
魔法のガラス

ガラスのモンダン建築は流行のようです。ドミニク・ペローの新国立図書館は木製パネル、ジャン・ヌーベルのカルチェ財団は外部の日除けスクリーン、ガラスのモダン建築では光の遮り方に工夫があります。そして、ジャン・ヌーベルのアラブ世界研究所ではカーテンウォールの表層に光の調光機がついており、光の強さによって自動で形が変化します。その魔法のガラス、エレベーター廻りのガラスの吹き抜けは、あたかも異次元の空間を創り出しているようでした。 |