サンマルコ広場
1999.6.19〜26

 始まりはいつも雨



 旅の始まり(関空)はまた雨です。フランクフルトで乗り換え、いざヴェネチアへ。今回の旅行は予算にあうホテルをなかなか見つけることができず、結局、本島から一駅離れたメストレに宿泊しました。メストレ駅よりサンタルチア駅へ列車で行き、駅でマップをもらい、サンマルコ広場へ向い始めると小雨から大雨へと・・・。少し歩いて引き返し、駅でビニールカッパを買い、着て歩くと小雨になりました。ヴェネチアって、本当にいいまちなのでしょうか?
 サンマルコ広場にはカルロ・スカルパのオリベッティ・ショールーム、対岸にはパラディオのサンジョルジョ・マッジョーレ教会があります。昼を過ぎると広場は人だらけ、また周辺の路地は巾が狭く、迷子になりそうです。案の定、スカルパのフェリーニ・スタンパーリア財団を探すのに、同じ場所を何度も歩き廻りました。スカルパの庭には蓮の池、大理石の水盤などがあり、日本らしさを感じ、また、部屋の中の大理石の扉はスリットがなんとも言えず、ディテールのすごさに心を動かされました。
(アクセス)
フェリーニ・スタンパーリア財団
 市販のガイドブックの中には、サンマルコ広場周辺の地図にフェリーニ・スタンパーリア財団の建物名称が記載されているものがあります。サンマルコ広場北東附近です。


 シンメトリー


 ヴィツェンツァには、パラディオの建物がたくさんあります。パラディオ通りという名前までついてます。通りのつきあたりのオリンピコ劇場へ行くと、月曜日のため休館でした。ラ・ロトンダは街から少し離れたところにあり、かなり探しました。近くまで行くと、ドームぽい建物が見えてきます。古代様式風の入口の上に円錐の屋根があり、何か日本のお寺のようです。おっと、ここも休館日でした。
 どうしても内部が見たいという思いから、ヴェローナの帰りにヴィツェンツァによることにしました。オリンピコ劇場の内部は、室内にローマの劇場のような屋外空間を作り出しています。天井には青空が描かれ、舞台の奥には正面の門を通してずっと続く街並みが作られ、演じる人を華やかにさせる空間となっています。人をより活かしていくのが、建物なのでしょうか。その後、急いでラ・ロトンダへ向かったのですが、内部を見ることのできる時間は残り30分だけでした。内部はドームから光が差し込み、そのドームを中心に四方に建具があり、シンメトリーになっています。シンメトリーって単純なのですが、きれいですね。
(アクセス)
ラ・ロトンダ
 街中にあるパラディオの作った門からラ・ロトンダまで遊歩道があり、門から800m程度で着きます。駅からラ・ロトンダの近くのバス停までバスで行けますが、よくわからなかったので歩きました。開館日、開館時間はガイドブックに記載されていると思いますが、内部の見れる日は水曜日だけのようです。
参考資料:「北イタリア建築ガイド−補足」ホームページ
 自分が行くころ、このホームページがあったらよかったのに・・・と思います。
晴れたサンマルコ広場
ヴェネチア
車のない街ヴェネチア
ラ・ロトンダ
ラ・ロトンダ
オリンピコ劇場
オリンピコ劇場の内部
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