サイナッツアロの役場
2001.9.20〜9.29

 国民的英雄



 以前から興味のあったアアルトやアスプルンドの建物、北欧の福祉のまちづくりを見るために、やや遅い夏休みですが、フィンランド、スウェーデンへ旅することにしました。季節は9月の終わり、日本ではまだ暑いのですが、北欧ということでセーターを1枚だけバックの中に入れました。関空からチューリッヒ経由でヘルシンキへ、チューリッヒでの乗り換えでは、周りの人はジャンバー、コート、これはこれは冬支度ではないですか。嫌な予感が・・・。
 アルヴァ・アアルトといえば、フィンランドでは国民的英雄です。日本でいう長嶋茂雄、いやいや福沢諭吉、そうです!!お札の中の登場人物なのです。まずは、そのアアルトの建築を訪ねてみましょう。赤レンガ時代のサイナッツアロの役場は、ユヴァスキュラの街のはずれにあります。建物と建物の間の階段を上がったところに中庭があり、その囲まれた空間から内部へ入ります。階段の踊り場の高窓から降りてくる光、議場の木製格子の角度調整による光はきれいであり、何かやさしさを感じました。
 イマトラの街には、白の時代のヴォクセンニスカの教会があります。内部は天井が曲線となっており、天窓から正面の十字架に光が降りるようになっています。この教会を訪れた日は日曜日であり、午前中はミサが行われており、目で見るだけでなく、肌で感じるだけでなく、耳から聞いて感じる空間を体験しました。やさしい光、音、・・・。
(アクセス)
サイナッツアロの役場
 ヘルシンキから電車で約4時間のところにユヴァスキュラはあります。自分の場合、駅からよくわからなかったので、行きはタクシー、帰りはバスを利用しました。駅から歩いて行ける範囲にはアアルト美術館、中央フィンランド博物館、ユヴァスキュラ教育大学、行政・文化センターなどがあります。
ヴォクセンニスカの教会
 ヘルシンキから電車で約3時間のところにイマトラはあります。ここでも、行きはよくわからなかったのでタクシー、帰りはバスを利用しました。
参考資料:「TRIP TO NORTH EUROPE」ホームページ
 自分が行くころ、このホームページがあったらよかったのに…と思います。


 続・やさしい光


 北欧は冬が長いため、光の取り入れ方に工夫があるようです。ヘルシンキの郊外に、ユハ・レヴィスカのミュールマキの教会があります。正面のタピストリーの十字架には横、上からやさしい光が入ってきます。内部は白い光の空間であり、リズミカルに照明が吊り下げられています。現代へのアアルトの影響が感じられました。
(アクセス)
ミュールマキの教会
 ヘルシンキから電車で約30分、Louhelaで下車、駅からすぐのところにあります。開いている時間は月〜金曜日の9〜15時のようです。
サイナッツアロの役場
ヴォクセンニスカの教会
ヴォクセンニスカの教会
ヴォクセンニスカの教会
ヴォクセンニスカ内部
ミュールマキの教会
ミュールマキの教会
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