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内容
このあいだ英語学習のウェブサイトを検索していたら、目指せ英検○○級という名前のサイトが多く見受けられました。英検に限らず目指せ○○というサイトも増えています。そこで、この名前を使い出したのは、私が最初であるとここに書く事にしました。元祖「目指せ英検1級!」を名乗る訳です。これは、ウェブサイトのネーミングが弁当屋やラーメン屋のような有り様を呈して来たからで、冗談ながらの元祖宣言であります。(約8年経過)遂に、何と英検までが(http://www.eiken.or.jp/eikentimes/reading/index.html)、「めざせ1級! 新・リーディングで、、、」と記事を書くに至りました。10年前は、目指せ○○という言い方は、ネット上にありませんでした。刺激的であるけれども使われていなかった言葉を選んだのです。会話では発破をかける時に、使う人はいましたが、テレビでは使われていませんでした。さらに最近になって、英検の公式サイトで、「英検バーチャル二次試験1級」(http://www.eiken.or.jp/eikentimes/virtual/index.html)なるページが作成されていますが、これは、本ホームページの2章の内容を単にアニメ風にしたものです。本家本元が、やっと受験者の情報でどんなものが求められているかを理解し出したのだと思います。こんな情報が欲しかったというところからスタートしているのが、本ホームページです。2001年7月1日追記、2009年7月24日追記) 少々、お金を使う余裕があるのでしたら、スカイプなどネットを通じての会話レッスンで実践的トレーニングを考えたらどうでしょうか? 安いところでは、30分250円というサイトもありますし、500円、600円だせば30分で英検1級と指定しなくてもフリーの会話で、十分練習を積むことが可能な時代になりました。短波ラジオやBSのバイリンガル ニュースを深夜に聴いていた時代からすれば隔世の感があります。どういう方法であっても、早く先に真の実力をつけてしまえば良いのですから。(2017年3月3日追記) (最近、ネット上でスピーチについてのサイトが増えております。内容も良くなって来ていますし、ビジネスとして成り立っているものもあるようです。ただし、玉石混交であることをお忘れなく。質と値段が納得出来れば活用すれば良いと思います。通信教育もあるようです。地方では、先生一人探すのも一苦労なのです。1年前は(1999)、2次試験についてはネット上にほとんど何もありませんでした。今では、情報を得ることに時間を取られることなく本来の勉強に打ち込むことが出来る環境が整って来ました。2000年11月25日追記) (合格者の皆さんから寄せられたお便りのおかげで、益々スピーチ対策について内容が充実して来ました。思いも懸けなかったことで、感謝しております。是非「6おたよりのコーナー」のお読みください。当初は、皆さんのお便りを掲載することになろうとは予想もしませんでした。開設より10年近く経っても、お便りが増え続けていますが、どう収拾をつけるかとずっと考えていて気がつきました。このコーナーを分析するだけで、立派な対策が立てられるものと思います。色々な体験談がありますから、自分でブツかって経験することなく、どの学習方法がいいか比較検討出来る訳です。早い話が、存続する価値があるのです。まだまだ、このコーナーが役に立つと思います。それは、読者の方々が支えて下さっているからです。2001年1月9日追記、同3月10日改訂、2002年12月16日改訂、2009年6月15日改訂) スピーチの構成について、少し書き改めました。これも偏に読者の皆さんのおたよりのお蔭で、多くのデータが蓄積されることによって分かって来ることです。何も情報が無ければ、二次試験対策が無為徒労に終わることもありますが、何かこのようにホームページを立ち上げることによって、思いも掛けずデータが集まり皆さんが余計な苦労をせずに前進することが出来ます。そのような、蓄積が出来たことは、奇跡のようでもあり、大変ありがたいことです。このデータの波及効果は測り知れません。何気なく、二次対策はこうしたらいい、ああしたらいいとこのホームページを読んで思うかも知れませんが、ホームページ開設時はネット上には何もありませんでした。何かあるのとないのとでは、大違いです。それだけでもこのサイトの存在価値があります。そのことを思うと隔世の感があります。今しばらく、この活動を続けようと思います。(2011年9月8日追記) そこでお便りのコーナー以外に、時事問題に対する意見をまとめる上で参考となることを時々書いて行くことにしました。最近、思いますのは、英検のスピーチの対策が、実は国語力がないとどうにもならないということです。自分の意見を英語で論理的に説明するという基本的な作業を通して、我々の受けた教育が、如何に貧弱で国策、ないし企業の発展のためであったかと考えさせられます。自分で論理を立て、路を切り開いて行く能力が決定的に不足しているように思います。仕事を進める基本的な能力を英語の学習を通して身につけて行くというのは、不幸であるように思います。時事問題だけでなく、宗教、哲学、政治の問題も中学、高校の間にもっと深く考えて発表する力をつけていないと、海外に出た時に太刀打ち出来ません。だからと言って、受けてしまった教育は変えることは出来ません。そうであるなら、英語スピーチを梃子にして我々自信が変革を遂げるしかありません。考えを纏めて行く上での資料の集め方、読み込み方、あるいは効果的な発表の仕方を我々は身につける必要があります。そういう意味ではまず、日本語でのスピーチの訓練が必要であるように思います。もっと批判力を身につける必要があります。こういう思いから時事問題について、自分の出来る範囲でホームページに書いて参ります。これで、このサイトの寿命が少し伸びると共にもう暫くお役に立てるかと思います。この点において、他のサイトとは異なる特色が打ち出せるものと考えております。(2002年12月16日改訂)。 おたよりのコーナーは、これまでの合格者が作り上げて来た賜物です。ホームページのわたしの独りよがりな意見だけでなく、もっと違った多くの意見を読むことが出来ます。つまり、このコーナーがあることで、バランスのとれたビジョンを持って二次試験の準備をすることが可能になると考えられます。そういう意味では、このコーナーが一人歩きを始めているとも言えます。(2008年2月16日追記)。 97年より、2次試験の内容が変わっております。従って、それ以前の合格者のアドバイスが参考となりません。以前は、受験者は15人程で2次試験に臨み、複数の試験官の前で、その場で与えられた二つのトピックの内一つを選んで、パブリックスピーチをしてから、スピーチに対する質疑応答があった様です。しかし、今は試験官は必ず二人で、一人は、ネイティブ、もう一人は日本人のスピーカーです。スピーチだけで無く、態度や、質疑応答も採点の対象となっています。しばらくの間、私の言うことは役に立つこと請け合います。とは言いましても鵜呑みにせず、適宜取捨選択して自分なりの対策を立てて下さい。おおいに批判精神を発揮しながら読み進んで下さい。では、スピーチの作り方から説明して行きましょう。 昨今の時代のスピード化の影響は、英検の準備にも及んでいるようです。大概は、実力のある方からの指摘ですが、最短距離を歩む方が増えつつあるように思います。そこで、促成技術のようなものも「2b 試験までに準備すること」の冒頭に置く事にしました。(2009年6月15日追記) 英検の2次試験の合格率が、2008年度3回目で、56.6%です。受験者は、1次免除者498名を含めて1164名です。免除者が全員受験している訳でもないようですが、仮に免除者の合格率が70%とすると1次合格者がそのまま2次も合格する確立は、40%になります。半分は、通るということには、ならないかも知れません。(2009年7月6日追記)
英語とロジカル シンキングについて 特に若い方は、上記の点には注意して下さい。英検1級に合格しても給料が上がらなかったり、地位が上がらなかったりと、思ったように事が運ばないことがあるからです。(2014年1月9日追記)
a 試験会場にて (ここで前もってお許し願います。英語だけでスピーチの構成を整え、事由を上手く列挙し、主な理由を分析し、対策事項まで考えられる人は、このホームページを読まなくとも合格します。残念なことに筋道の立ったスピーチを英語だけで構成する私の能力は、合格前は貧弱であることが分かりました。必勝を期すなら、スピーチの構成は、あった方がいいと思いますが、ある程度筋の通った世間話を淀みなく出来れば、これで合格出来るようです。しかし話が、途切れてはいけません。) スピーチに構成が必要ないという意見があります。今では英検のホームページでは「第5回 スピーチに向けての練習方法」と題して、 introduction, body, conclusionという構成や下書き原稿の作成についてまで、解説しています。(現在、リンク切れとなっています) 当の英検はスピーチの構成を受験者に教授しているのに、合格体験記を読むと全く構成など考えなかったという方もいるのです。何が本当なのでしょうか?このホームページに寄せられたおたよりがその解答となります。自分で、30通ほどの体験談を読んで考えてみて下さい。そして、自分の考えに沿って対策を立てて下さい。わたしは、次の項で記述するような基本的な構成のあるスピーチが出来た方が良いと思います。そうでなければ、単なる面接試験と名称を改変すべきでしょう。スピーチと名をうつ意味がありません。また、二次試験の対策としての時事問題一般について明るくなりそれなりの見識を持つことは、非常に大切なことであるとも思います。しかし、それは合格には直接に効率よくは結びつきません。だからと云って、受験者の実力を無視して、構成は必要ないだとか、時事問題の解説書は全く読まなくて良いとは言い切れません。受験者一人一人の補強すべき弱点は違いますし、まして会話力が十分な人も本当はそう多くないのではと思います。ですから、このホームページを読んで自分には何が足りないのかをしっかりと考えることが必要です。ここで、背伸びしても全く意味がありません。ボーダーラインにいる人が最も苦しんでいて、適切な助けを必要としています。このホームページでは大変有り難いことに、様々な経緯で合格した人達が後続の受験者のために体験談を寄せて下さっています。謂わば皆で対策を作りあげて行っているのです。何が助けになるかは、人に依って異なるのです。わたしは二次試験を、単に突破することだけに終わらせるのは、もったいない位教養を高めるいい経験であると思います。きちんとやれば、英検の趣旨である「社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる」人材が出来ることになります。ですが、合格だけを目指すのであれば、スピーチの構成方法や時事問題に対する対策として得点を稼ぐ方法や効率のいい方法を考え出す必要があります。この点については、わたしの採った方法はやや遠回りと言えます。何故かと言えば、どこでも使えるスピーチをしたかったし、英語だけで考えることをしてみたかったからです。情報収集については今なら、英英辞典だけを使ったり、また英文の解説書例えばロンリー プラネットのような洋書だけに頼ったりせず、日本語の本も使って全般にデコボコなく実力を高めることが可能であるとハッキリと理解しています。自分の全体像を見るのは大変困難です。また時間を掛ければ、どんな方法でも実力はつくのも事実です。かなりの効率を求めるのは、時代の要請だとも思います。英検だけが、ゴールではないので、合格後のことも考える必要がありますが、若い時はなかなかそうは考えられないと思います。この英語で考える点については、適当に読み飛ばして、合格してからまた考えて下さい。(2011年9月追記) 詰まるところスピーチに求められるのは緩い構成でいいのかも知れません。構成は必要ないという印象を持った人たちの考えは、こうなるでしょう。出だしが、30語位でまとまっていて、主張について2つほどの簡単な理由付けはあってもなくても、その後は淀みなく英語が喋る事が出来れば、それをもとにして、面接官は質問が出来る訳です。ですから、受験者である社会で中堅となっている勤め人と英語の出来る高校生に対する質問が異なって来る訳です。質疑応答も世間話の続きのように軽く流していけば合格するのでしょう。深い内容を話すのではない。さりとて、表面を撫でる訳でもない。まさに、会話の能力を見る適当な詳しさ、深さです。さて問題となるのは、皆さんがそれを出来るかどうかなのです。自分の実力に合わせて対策を立てねばなりません。(2011年9月追記) とは言うものの、英語圏の人たちの典型的な対話は、わたしが以下に続く記述で必要だと言っているスピーチの構成を基本としていることは忘れてはなりません。それは何かと云うと、幾つかの考えを述べるなら大事なことを先に言うことです。つまり、一番大事な事を述べてから他の要点や例証で論旨を支えます。そして結論や必要なら纏めを述べます。全く、以下で述べていることと同じです。(2011年9月追記)
ここから読んでねっ!! トピックは、5つ。その場で与えられます。必ず、簡単なものが一つは含まれています。それを、選びます。1分で、構成を考えます。この時、日本語で考えること。英語で考えていると気の効いたフレーズや一捻りしている余裕がなくなるでしょう。体験から言いますと、前日よく寝ておかないと頭が回転しないことがあります。思わず、高校受験の前夜を思い浮かべる人がいるかも知れません。 では、試験官の目を見つめ、時にスマイルを浮かべながら2分でスピーチをしましょう。以下、構成に重点を置いて記述していますが、「気楽な意見交換を行なう(お便りのコーナー81番参照)」ぐらいの気持ちで本番ではリラックスして臨んで下さい。 YesかNoを尋ねるトピックなら、まずそれを明確に述べます。 最初に、与えられたトピックの定義を述べます。あるいは、その意義について手短かに説明します。次に、それが日本ないし世界で大きな関心を呼んでいることを具体的な数字や身近な例を交えて説明します。これは、英字新聞でよくあるパターンです。ここで、具体的かつ印象深い事例を挙げることが出来れば得点がアップする様です。これが、出だしとなります。 YesかNoを尋ねるトピックでない場合、此の辺りで結論めいたものを述べます。 次に本論ですが、主だった理由ないし対策を優先順位の高いものから2つ、時間に余裕があれば3つ程述べます。どうもこの際、独自性のある意見(オリジナリティ)が求められているようですが、的は外さないよう注意して下さい。ここでも具体的な例を挙げるのが効果的と思います。あとで少し一般化して議論を補強します。逆に、例をあげてから一般化する方が良い時もあるかも知れません。(何か言い忘れたことに気付いても素知らぬ顔で話しを続けるようにしましょう。また、旨い説明文が浮かんで来なければ自分のスピーチのペースを崩さないように、試験官に気付かれないように次に進めて行きます。)そのあと、必要であれば自分の述べたことの解釈を短くまとめます。 想定される反論に対して、長くならないように一言二言で論駁しておきます。時間が足らなければ、この部分は省いても構いません。 結論を言います。 将来に対する展望や自分の希望を述べます。出来れば少し捻ると良いのでしょうが、奇をてらうと得点が下がるというリスクもあります。この部分は省いても構いません。 Thank you (for your attention).と言って、スピーチを終えます。
注意1)90秒で大体言うべきことを言って、残った30秒でまとめ直し、結論を言う練習が必要です。
1000のアドバイスより、してはいけない3つのことを記してみました。これだけで、試験に臨んで合格することは可能だと思います。イチローは、バッターボックスに立った時に、修正をかけることが出来るのは4つまでだと言っていました。しかし、この3つで終わってしまうのは、あっけないので従来の内容も残しておきます。(2010年8月追記) ここでは、話した内容についての質問がなされます。話が膨らむように心掛け、防衛ないし防戦するつもりで臨むべきではないでしょう。意地悪ともとれる故意に突っ込んだ質問の場合には勿論、断固反論して下さい。合格者の体験談を見てみますと、意地悪な質問が結構あるようです。ある程度、芯のある論理、筋道のある論理が要求されているようです。余計な妥協や安易な同意は禁物です。例えばスピーチの中で重要な事由を言い忘れて、それについて質問された場合は、状況をよく考えて、余計な言訳などせず「それも大事な理由の一つだと思う」ぐらいに答えて、自分の話したスピーチとの整合性を外さずに、討議を続けて行くことが必要なこともあると思います。途切れないよう会話を弾ませるのがコツです。質問は、気付いていなかったことを指摘してくれているのであって、助けになると心得て下さい。スピーチの時間よりも質疑応答の方が長いのですから、ここでポイントを稼がなくてはなりません。寧ろ1分足らずで考えたスピーチは大した出来ではないでしょうから、質疑応答と合わせて自分の主張を打ち出すと考えるべきでしょう。このセッションでは、日本語で考えて英語に直して受け答えしているとまず間に合わないと思います。質疑応答を、ある程度のスピードとリズムでもって進められないのであれば、スピーチ以前の問題ですから、方針を改めて、時事問題に対する教養を高めるだけでなくスピーキングの練習を増やさせねばなりません。更に、興味深い具体例やユーモアがスピーチに添えられれば申し分ありません。私は、その場で思いついたアイデアで二人の試験官を"That's interesting."と唸らせました。(2000年8月30日、2003年3月17日改訂) (話が前後しますが、英語は論理が問われますから、「やっぱり〜だから」などといった便利な理由付けは出来ません。他にも例えば、「何故、日本の服は高いのか?」という問いに対して「品質が良いと高くなるからです。ブランド名のために高くなります。日本で作られるからです。」と答えるようでは、議論の訓練が足りません。本人は多くの理由を挙げているつもりでも日本の服について尋ねられているのに、「日本で作られるから」では説明になっていません。「日本では、人件費が高いから日本で縫製するとコストが上がるのです。」と言わねばなりません。このことは初歩的なことですが、老婆心ながら書き加えました。)
(2017年3月3日追加)
(2003年4月3日追加、2006年3月10日改訂) 時間がない人の為の対策法について、はっきりとした形にして書き加えます。環境、健康、家庭、教育、メディアなどといった分野は、毎回出題されているようですが、応用の効くまとめ方があります。例えば、環境問題については、1)化石燃料の使用による空気汚染は原因の一つですが健康問題と結びつけておきます。2)CO2の排出は、温暖化や生態系の破壊と結びつけておきます。3)大量消費社会における資源の枯渇は、ライフスタイルと結びつけておきます。こうすると、1)から3)の理由だけで、環境問題のトピックにはだいたい対応可能なだけでなく、健康や家庭の問題にも応用可能になります。上記の例は、実際は、今回合格した方の採った方法です。掲載を希望されなかったので、差し障りのないように改変して記しております。実のところ、多くのトピックに準備していくと、このようにあるトピックで挙げておいた理由が、他の分野にも応用可能であることに自然に気がつくと思います。(2009年11月30日追記) スピーチは、すらすら言えるものが5、6本あれば自信に繋がりますが、30本も暗記する必要はないと思います。本ホームページでは決してそう書いてはいませんが、皆さんからのお便りを拝見していますと、15本位はきっちりと暗記すべきだと受けとめてしまう方がおられるように感じます。スピーチを暗唱しているかどうかは、実は聞けばすぐ分かります。余り練習し過ぎると説得力に乏しくなってしまうこともある位です。喩えて言えば、余裕のない新米のバスガイドのつまらない説明を聞いているようなものです。即興性を失うと、その場に適した内容からどんどん離れて行きます。映画「ローマの休日」でオードリー ヘップバーン扮するアン王女が翌日の行事でどのスピーチをするのか執事と打ち合わせるシーンがありました。このスピーチはどこでも通用するお決まりのものです。またこの映画の最後で、王女がグレゴリーペック扮する新聞記者と握手がしたいがために予定にない質疑応答を自ら提案し、それを受けた記者団の質問に日程になかった「ローマでの滞在」が最も楽しかったと答える場面があります。そして誰からも怪しまれずに、グレゴリーペックと別れの握手を遂げた時、密かな休日の予想もしていなかった写真を受け取ります。これこそお互いに相手に想いを伝えるということです。(映画では王女の私的な意図が絡んでいますので、ここで挙げた例は余り相応しいものではなかったかも知れません。)話を元に戻して、分かり易く申しますと、考える時間と併せてスピーチは3分で、2次試験全体は10分弱ですから(2003年7月より後半の質疑応答が3、4分に変更になったようです)、準備する労力の配分としてスピーチに割くのは30%位の積もりで望めばいいのではないでしょうか?(2003年4月3日追加)
スピーチの構成と質疑応答について(2003年3月12日追記)
英検合格者は2つないし3つのグループに分けられると思います。 このホームページは、主に即興のスピーチはある程度練習してからでないと出来ない方のために書きました。そこで本ホームページで最も簡単な例を示しましたが、これは極めて基本的な構成です。新聞の報道記事や科学論文を調べてみれば分かりますが、大体決まった形式となっています。意見を作る上で、物事の事由に日頃から優先順位をつけることを習慣とするのは大切なことです。そうすれば、スピーチで例えば、優先順位の低い方から理由を述べて行って最後に「中でも最も重要であるのは、、、」などという修辞法も使うことが出来ます。これは頭の中にいつも物事の優先順位を考えていることによって成り立つものであって、構成が不要ということには成りません。仮に漫談風にスピーチをしても、質疑応答でポイントを外すような受け答えをしていては会話が成立たない筈です。質疑応答でも、日頃から考えている事由の重要度が効いて来るのです。一つでもスピーチのパターンが身についていれば、応用はいつでも可能です。いつも同じパターンで喋っていては詰まらないというのでしたら、パターンを破っても構わないでしょう。しかし、受け答えでは重要なポイントは外さない方がよいでしょう。実際、質疑応答の要領というのは難しくひと夫々ですから一般化には馴染みません。私は、資料集めから準備していれば自然とポイントを外すような受け答えをすることはないと考えていました。ですから、実力のある方達から、これまでホームページに余り記述していなかった盲点を衝くようなお便りが寄せられるようになりました。大体8割取れる訓練をしておけば、余り細かいことまで気にしなくとも合格出来るものと、今は考えております。テクニックに走らないことを願って、これ位にしておきます。英検の勉強を通して本当の実力を身につけることの方が重要だと思います。資料を集めたり、何が時事問題の論点であるかを考え、それに対する種々の解決法の一長一短を知り、自分の意見を作り上げ、それに関して質疑応答も行なうという過程で総合的な英語の力を身につけて行くことが出来ると思います。
スピーチの構成と質疑応答について その2(2008年3月12日追記)
スピーチの内容について その3(2008年12月17日追記)
付録(2000年2月15日追加)
このセクションでは、どこから来たのかだとかこれまでに行った外国はなどと、聞かれます。会話を楽しむことを前提としておくべきなのでしょう。試験官によっては会話の途中で、思い付きで一般論を尋ねて来たりしますが、話の展開を考えて応える必要があります。在り来たりの一般論は余り意味が無いし、妙なことを言って突っ込むきっかけを与えてもいけません。かと言って話を急に切ることも出来ないのですが、あんまり考えすぎて話が止まっては台無しです。自分のペースで話せばいいでしょう。このセクションはリラックスするための時間ですから、ここで楽しい話をして心を落ち着けるようにします。良い印象を与えるにはどうしたらいいかということは、考えておいた方がいいでしょう。英米人好みのマナーや対話法は、英語を話す上で重要ですが、万が一「男は黙って、、、(相当古いですね)」だとか「男児(おのこ)たるもの」といきがったり、保守的に「女性としては、こうあるべきだ」などと思っておられる方がおられたらネイティブスピーカーに確認しておくべきだと思います。これは、一朝一夕には身にはつかない類のことですから日頃から英語で会話をして場数を踏んでおく必要があります。(2003年3月17日改訂)
最近になって知ったのですが、英検面接試験委員である山口昌彦氏の書「英検○級面接(二次)試験合格の秘訣」に次のようなことが書いてあるそうです。 面接を受ける際の服装についての意見が、おたよりの207に出ました。普通ならさっぱりとした服装で行くものと考えると思います。年配の方の意見ではありますが、若い方は心して拝読すべきかと今のわたしなら思います。 (2009年11月27日追記)
間違えるな、時間配分
質疑応答のために対策が必要、時間を掛けよ
スピーチは忘れる
敵を知る
己を知る
論点の整理 この方法は、人それぞれです。Astronomy-Girl(210番)さんのように、植田一三先生の本を読むだけで大丈夫な人もいますが、大半は意識的に地道な準備を必要とするのではないでしょうか?その時に心掛けることは、論点の整理あるいは簡略化で、使い回しも出来るようにということでしょうか? 時間がない時や面接一回目では、ここをある程度いい加減に切り上げて英語で喋ることに重点を置くか置かないかを、決断するしかないのでしょう。(2011年12月追加)
メモが大事(頭の中で整理されているのなら書き出さなくともよい) 上級者は、草稿の形をとらないメモ程度のもので十分でしょう。暗記に頼るよりは、応用の利く方法を目指す方が、より本番では自信をもって臨むことが出来るでしょう。確実に合格を目指すなら、このメモの質と量が決め手になります。準備する時間が足らなければ、このメモを充実させ歩きながらでも風呂に入りながらでもスピーチをぶつぶつとつぶやいておれば良いのです。このメモは、当初は英文でと思っていましたが、日本語でも全くかまわないと今は思います。要するに得意分野においては十分な知識を持ち、意見をまとめてあれば何とかなるのではないかと思います。ただし、その分野ではある程度の速さで90秒は、いつでも淀みなく英語でスピーチが出来ねばなりません。(2009年7月別の箇所から移動、2010年3月改訂) わたしは誰もがしている当たり前のことだと思って書いていなかったのですが、多分このやり方が効率的でしょう。それは、15本のトピックについての説明をそれぞれ2、3行の、およそ30語ぐらいの英文で間髪入れずに説明する練習です。理由づけが二つは要るなんてことは、ここでは問いません。英語が口から出て来ない時には、何かそれらしいことをまづ喋らないといけません。この反応を鍛えておけば、度胸もついて来るのではないかと思います。日頃から頭が冴えている時に、この数をそれなりに増やしたり、内容を膨らませたりしていけば良いのです。たいていのトピックについてある程度の概念は、普通に社会人や学生として生活していれば持っている筈ですから、本番では出だしさえ言えれば後は何とかしてしまいましょう。例えば、「塾」「エネルギー資源」などに反応出来るようにするということです。(2011年9月追加)
瞬発力
瞬発力の例 あと数点が必要な時は、是非お読みください。 曖昧な知識は使えないので、少なくて良いから、知識をうまく組み合わせることです。このトピックならこれとこれを結びつけて、というように日頃から訓練するとその力も伸びることでしょう。本当のことを言うと一次を突破した人なら誰でもここに、集中すべきだと思います。この方法を工夫することが、頭を使うということです。そして、反復練習も加味して身につけてしまうのです。 本番で仮に、「日本の世界遺産について」という題が出た時に、うまく言えないと思ったら、自分の家の周りには、京都や奈良や姫路などに世界遺産がある。最も家から近い姫路城は、、、、」と続けるのは、許されるでしょう。ここで、「日本には16の世界遺産があり、文化遺産が12件で、自然遺産が4件です。最近、平泉と小笠原諸島が付け加えられました。」などと、立派な解説など数字も覚えていない時には、出来る訳がありません。個別的なことや私的なことを勝手に半分以上盛り込んでしまうのも一つの手です。そして、喋り易いことを言っている間に、一般的な纏めも考えておいて最後にぽっと付け足せば、即興のスピーチとしては収まります。 仮に題目の趣旨から少し脇にそれたことを言ってしまっていることに気づけば、「もっと大事なことは、」と付け足せばいいのです。 これは、一番簡単で応用が効く方法です。仮に何か思いつかない時は、ふっと話題を変えるように、「このようなことは、個人としては構わないかも知れないが、人として私は良くないと思う」などより一般的に話し易いところへ持って行く。あるいは、「わたしの子供に起こったことで、」などと少しの関連で、自分や身近な人の具体例を出すと云った具合です。 質疑応答で、質問を誘うことも可能でしょう。面接官の質問に、二番目に大事な事を述べ続けていれば、一番大事な事を聞いて来るでしょう。あるいは、二つ理由があると云って、一つ目を長々と喋れば、二つ目を聞いてくるでしょう。あるいは、スピーチでは、大事なことにちょっとだけ触れて、全部は言い尽くさなければ、足りないところを質疑応答で聞いて来るでしょう。自分に苦手なことがある時に、こちらの優位な土俵に相手を引き込むのは、スポーツでは良く用いる手法です。オールラウンドに自信があれば、敢えてする必要もありませんが。 こういったことは、必勝法とは言えないのですが、あと数点で合格するという時には、思いの外効いて来ると思います。勿論、落ち着いて頭が冴えていないと出来ません。(2011年9月追加)
会話の実践の時代です
速く反応して喋る為に
CDを活用して、もっと実践的に
「新・英語で語る日本事情」(ジャパン タイムズ社)CD付き 「英語検定2次試験対策」(旺文社)CD付き いずれも、通訳ガイド試験のために読んだ本ですが、これがナカナカ良く出来ていて、英検にも使えるなと思っていましたところ、2011年度2回目の試験の合格者のお便り225番目で、これを活用して合格した人が、その対策法をお寄せ下さいました。上記の本と重複しますが、ずらっと並べてみました。時代の流れが変わったのかも知れません。手軽に音声の入った電子媒体が活用出来るようになりました。試験対策のための切り抜き帳や書留めたり纏めたりしていた時事問題の要点が、活字で出版されるに至りました。つまり、ここで挙げた本、例えば、「日本の事情100」を読み、「英語で語る日本事情」を何度も聴いて、1分の模擬テストを通勤の列車の中で繰り返して、速く喋る練習をすれば、これは最も実践的な対策となります。下調べをするなど余計なことに時間は全く取られません(これは利点にも欠点にもなり得ます)。鍛えるのは、英語の運営力であり、臨機応変に質問に答えることが出来るように頭を使うことになります。 225番のお便りの方は、初めてこの方法をお寄せ下さいました。また同様に、「知識と教養の英会話」のアマゾンの書評にも「この本の40テーマを暗記するほどマスターしておけば、5つのうち3つぐらいのテーマは、覚えた内容を応用することでカバーできます。そして2分間のスピーチでは(多少与えられたテーマとずれていても)それなりの意見を言うことができますし、そうすれば、当然合格できます! 合格できたのは、この本のおかげです。(感謝!) 」とありました。 極端な言い方をすれば、もう本ホームページではなく、上記の内から2、3のCD教材で英検1級の二次試験は大丈夫ということになります。英語検定2次試験対策(旺文社)もいいのでしょうが、わたしは使ったことがないので、各自チェックした上でご使用下さい。多分、実際の2次試験の概要を知る上で良く出来ているものと考えられます。でも、ようく考えてみると、効率が幾分よくなっただけで、やっていることは実は変わっていないというようにも思います。従来の方法は、スローではありますが、調べ纏める作業を行なうことで質疑応答対策にはなっています。質疑応答対策は、バリエーションが有り過ぎるので、一般化は困難です。従来の方法にも何某(なにがしか)の利点がある筈です。皆さんからのおたよりのコーナーでチェックしてみて下さい。しかし、音声に重点が移って行く流れは正しい学習の方法であるように思います。(2011年12月追加)
音声重視か、日本語から英訳? あるいは、スピーチ書き出しか?
音声教材へのシフト/英語で発信するためには ガイド試験の受験準備から、考察したことを記します。ご存知のように、ガイドは質問に対して間髪入れずに答えられなければなりません。 CD教材を聞き込み、何事もポイントを外さずに、どんな質問でも空かさず英語で答えられるように訓練することが、大切です。 どうも音声教材へのシフトは、避けられない流れであるようです。これは、言葉が会話をすることから始まった訳ですから、本来の姿でしょう。いくら知識があっても一言も英語が口から出て来なければ、周りからみていれば何も知らないのと同じです。CD素材の普及に伴って、学習の形態が変わりつつあるのです。広瀬直子氏が、日本の事象を簡単な英語でさえも最初は説明出来なかった体験から「1分間英語で自分のことを話してみる」という本を出版するに至ったのは、考えてみれば当たり前のことです。さあ、そのレベルですが低いように思われるでしょう。ですが、同じことを台本なしでやるのは結構困難ですので、最初はこのレベルから始めるのが適切であると思います。その次のレベルが、「新・英語で語る日本事情」であり、その次のレベルは「知識と教養の英会話」となるかと思います。何もすべてをリサーチして述べているのではありません。大規模書店の英語のコーナーで手に入る入手の容易な本の中から目敏く見つけ購入したものについて述べているだけです。 ここで、例えば「神社と寺の違い」について1、2分で喋ることが出来るように練習する時に思いの外、暗記が重要であることに気付きます。説明すべきポイントを自分の語彙で説明すると、冗長でモデル解答の2倍もの長さになることが往々にして起きます。結局、英語で纏める力にはこれに対処しつつ蓄積された知的作業が、効いて来るのではないでしょうか?全くの丸暗記はつまらないですが、要点は抑えているが長々と聞かされるのも適いません。種本が違えば、使用する単語も少し違います。鳥居を説明する語が本に依っては、pillarとcrosspiecesだったのが、poleとcross-beamsとなっていたりします。どちらを選ぶかということも考えざるを得なくなります。鳥居が邪気を払うことまで云うかあるいは、そこをくぐった人は浄化されることは敢えて云わないなど、色々考えることになります。 ともかく、ガイド試験ですとおよそ300項目について延々とこの作業を繰り返す訳ですが、最近試験の傾向が変わりました。単に知識だけを問うのではなく、「日本のどんなファストフードがお勧めですか?」、「なぜ日本は江戸時代に鎖国を行なったのですか?」、「現在の世界的な経済不況をどう思いますか?」だとか「もし交通渋滞中、ツアーバスの乗客のある女性がトイレに行きたいと言ってきたら、通訳ガイドとしてどうしますか?」といった実践的な問いに半分位シフトしました。今まで通り、日本の事象について説明しているだけでは合格出来ません。答えとしての説明も、次に投げかけられる質問のことも考えて、詳しくないことには、突っ込まれない程度に纏めて逃げなくてはなりません。自分の知識の全体のバランスを考えて、解答することになります。 同じことは、英検1級にも言えます。スピーチの後の質問には何か答えねばなりません。一行、出来れば三行ほどは空かさず口から出るようにする発言の初歩には、口慣らしが必要です。これを瞬間英作文と称して解説したものが多数出版されています。解説書に頼らずとも英検1級1次試験合格者なら、前述のCD教材で独習可能かも知れません。自分の力を考えて判断して下さい。 さて、「CD教材を用いて真似するだけで果たしていいのか」ということですが、活字の本も必要です。上記の教材は、英文がすべて書かれていますから、それを参照するのです。聴くだけだと、余り使われない単語、例えばhauleなどと云う語は、意味が俄(にわか)には取れません。これは、山車を引き回す時ことを説明するのに重宝する語ですが、別にparadeでもいいのです。このような知識は、英文説明が添えてあれば瞬時に覚えられるので、記憶には活字媒体が必要なようです。その延長上に、活字媒体としての「どうしても英語で伝えたい日本の事情100」が位置します。活字から眼を通して瞬時に知識を入れます。活字の方が圧倒的に、知識の吸収速度が速いからです。これは、質問対策で、回答の知識のストックを仕入れることに相当します。詰まるところ、CDにシフトするけれど、活字の本も必要と云うことになります。 英語の運営力ですが、英語で頻繁に会話をしていればその力は付きます。本を読んでいても付きます。しかし、模擬問題に対して口に出して答える訓練は、やればやるほど、モデル解答が如何によく作られているかを味わうこととなり、適切な語を使い分け、云うべき内容を取捨選択し、纏める力が備わりますので、是非実践し実感して下さい。 さて、英検対策を商売にしている人たちは、語学学校、通信教育、本の教材やネット スクール、はたまたスカイプなどを駆使した個人レッスンなど様々なものを提供しています。わたしは、それを否定はしません。寧ろ、お金さえあるのでしたら個人レッスンをお金を出してでもした方が良いのです。しかし、夫々が特徴を出していますので、どこか偏りがある可能性があります。例えば、添削の講座ですが、英文スピーチの添削そのものは完璧に近くなっても、それだけを目指すと合格が遠のく可能性があります。商売ですから、欠点は云わないのです。多分、このホームページのどこかにそのビジネスとして英語教育をしている人達の云っていることと似たようなことも書かれていると思います。このホームページでは先人の協力のお蔭で、幅広く対策法が挙げられていて、かなり良い対策が見つかるのではと、思っております。つまりこのホームページを参照すれば、バランスを取り易いということになります。 この間、盲人の方でプロの翻訳家が、その講演の途中に聞き取りにはこのような物を使うのですと、ICレコーダーを再生してデモンストレーションして下さいました。倍速の英語が流れて来て、その後にこれは、こう言っていたのですと普通の速度で言い直して下さいました。わたしは、仰天し、感心することしきりでした。聞く時間を半分にすることが可能なのです。英検1級では、ここまでする必要は全くありませんが、これはわたしの課題となりました。リスニングの飛躍的な強化が期待出来そうだからです。(2011年12月追加)
実際の会話による訓練
スピーチに対する考え方の違い
時間がない人の為に 多くの人が、1次試験の合格通知が来て気がついたら後10日しか勉強時間がないといった状況ではないかと思います。そのような時間がない人の為の対策法について、はっきりとした形にして書き加えます。環境、健康、家庭、教育、メディアなどといった分野は、毎回出題されているようですが、応用の効くまとめ方があります。例えば、環境問題については、1)化石燃料の使用による空気汚染は原因の一つですが健康問題と結びつけておきます。2)CO2の排出は、温暖化や生態系の破壊と結びつけておきます。3)大量消費社会における資源の枯渇は、ライフスタイルと結びつけておきます。こうすると、1)から3)の理由だけで、環境問題のトピックにはだいたい対応可能なだけでなく、健康や家庭の問題にも応用可能になります。上記の例は、実際は、今回合格した方の採った方法です。掲載を希望されなかったので、差し障りのないように改変して記しております。実のところ、多くのトピックに準備していくと、このようにあるトピックで挙げておいた理由が、他の分野にも応用可能であることに自然に気がつくと思います。なお、準備のし過ぎで不合格になるという批判を聞いたことがありますが、それは要領が悪いことを意味しています。どんなに忙しくとも頭の中の整理はしておかねばならないのは、世の常です。現場で必要な時に瞬発力が発揮できないのは、日頃のやり方に問題があるとみて自分の物事の進め方を、一度客観的に批判して改善する必要があると思います。これは、結構困難なことです。(2009年11月30日追記、2010年3月改訂、同8月追記) このパラグラフに続く従来の準備法に関する記述は、いわば正攻法、王道をいくようなものです。8割は、確実に取れるでしょう。でも、手間も暇もお金も掛かります。このホームページが書かれた10年前は、暢気な時代、悠長な時代だったのかも知れません。これはこれで、その価値が失われるものではありません。名実共に実力をつける方法です。(準備のし過ぎで不合格になるという批判を聞いたことがありますが、それは単に要領が悪いだけのことです。段取りが8割、技量が2割と、江戸の伝統技能彫刻の職人が言っていました。)しかし、2次試験のスピーチは、会話の運用能力を判定すると考えるなら、勉強に割ける時間のない人には、それなりの対応があってもいいのではないかと最近考えるに至りました。面接の場で選ぶトピックには、ごく一般的で簡単な”My idea of success in life”といったものが入っていることがあります。これだけですと、準備は不要かもしれません。しかし、このような問題が出なかったらどうしたらいいでしょうか?多分準備は多少なりとも必要です。準備時間が足らないのなら、例えばよく出題される、教育、環境問題、健康の問題など得意分野として絞り、日本語でいいから色々な意見をカバーして、日頃からよく考えておくことです。その分野なら、英語で何とか1分は、淀みなく解説が出来るようにすることです。スピーチが1分余りでも合格は可能です(皆さんのおたよりのコーナーを参照)。面接では、自分が正しいと思う意見よりは、議論がし易い立場でスピーチを組み立て、質疑応答では力強く論駁するような方法が、効率的ではないかと思います。この方法なら、日本語の意見を英語に翻訳しつつ喋った時に、違和感のない程度の会話の速さを維持出来るのであれば、ほとんど準備をしなくてとも大丈夫です。もし、準備をするとしたら、キーワードの入った英文フレーズをストックすることくらいでしょう。但し、ある程度の会話力がないとこの方法は使えません。難しいのは、自分の実力を知ることです。(2009年6月15日追記、2010年追記、2011年8月追記)
時間がある時の着実な方法
時間があるけれど、効率も追求したい時 これで何とかなりますが、余裕があるならこの次になすべきことは、英語圏の論理力を身につけることです。それは孔子の「論語」のように結論だけを述べてその過程は、各自が考えるという文化圏にはないものです。参考書としては「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」や「論理力を鍛えるトレーニングブック」などを利用して、論理の整合性や自分の述べたことの及ぶ範囲や重複がないかを絶えずチェックすることです。物事の理由が、問題の核心を7割がた衝いていればOKです。別の言い方をすれば、優先順位を考えるということです。 論理力について他の項で挙げた例ですが、「何故、日本の服は高いのか?」という問いに対して「品質が良いと高くなるからです。ブランド名のために高くなります。日本で作られるからです。」と答えるようでは、議論の訓練が足りません。本人は多くの理由を挙げているつもりでも日本の服について尋ねられているのに、「日本で作られるから」では説明になっていません。「品質の良い素材は高く、日本での人件費も高いから、品質の良い素材を用いて日本で縫製すると品物の値段が上がるのです。ブランドのライセンス料が加味されるとさらに高くなります。」と言わねばなりません。(2011年8月22日追記)
じっくりと英語で考えることが出来ることも目指す時 言うまでも無く、毎日英語を使うことです。毎日英語を喋ることです。毎日英字新聞を読み、英語ニュースなどを聞くことです。(単に英語をかけっぱなしにしておいても知らないうちに何かが変わってくるようです。自然な英語を聞いているだけで効果があるようです。)当たり前のことですが、同じやるなら聴いて理解するように工夫した方が効果があります。(2011年8月25日改訂) (今は、Net上のpodcastやCS放送があるので、下記の内容は古くなりました) 試験対策としては、NHKBSのニュースの特集が良かったのですが、2000年3月27日の番組改正後は、深夜不定期に0時を過ぎてから放送されているので私は、聴かなくなってしまいました。このBSのニュース程度の速さで話すことが出来れば、大丈夫です。分かり易い例ですと、NHKのsub-channelで同時通訳ではないニュースの速さです。(因みに、私は、The Japan Times、The Japan Times WeeklyそしてTimeを講読しております。ニュースは、BBC(短波かBS,CS衛星放送)、NHK(VHFの10時のTVニュースsub-channel)のどれかを毎日、2時間近く聞いております。(2000年11月25日改訂) (今は、このようなやり方は、推奨しません。毎日の日課としての英語聴取は、1時間でもいいですし、集中するなら30分でもいい。大事なことは、内容を理解することです。だから、聴きながらどんどん辞書を使うなどしてやり方を工夫する必要があります。2011年8月22日追記) 教育、健康、科学、平和、環境問題は、特に良く出題されるので、記述が日本語英語に関わらず知識を仕入れておきます。特に高齢化、少子化、教育、健康は頻繁に出題されるようです。ただし、注意が必要です。例えば、不登校についてであれば文庫本や単行本では却って要旨がぼやけてしまうので、新聞の特集記事の長さ位が適当です。かといって、The Japan Timesの半年分の切り抜きだけでは既出問題対策としては足りませんでした。あとは、要領よく必要な材料を他所からも日本語ないし英語でこまめに仕入れるしかありません。(今は、このようなやり方は、推奨しません。英語でも日本語でも週刊誌程度の特集記事で十分だと思います。全般にある程度の知識を得ることは、必らず出来ることですから、焦ることはありません。自身の得意な分野を強化する方が早そうです。2011年8月22日追記)
日本の論点、朝日キーワード等の本を読んで、まとまった知識で、系統だって時事問題を語ることが出来るように、常に人に語って説明することを意識して、考えの筋道を英語で組み立てておくことです。2つないし3つの理由を何事に対しても英語で言えるよう訓練します。時事問題全般に対して、自分のビジョンを持つ努力が必要です。出来れば、借り物でない自分独自の意見が望ましいと思います。例えば、学級崩壊の理由を大事なものから3つ英語で淀みなく言えるようにするといった具合に(註)。最終的には、自分の言葉で数々の理由を要約しておかないとその場では、使えないと思います。ひとの書いたスピーチを暗記しても決して自分のものにはなりませんので気をつけて下さい。そういったスピーチは、スタイルや語の使い方を模倣するには好都合でしょうが、自分の言葉で書き直し、自分が日頃考えていることを織込まないと何故か使い物にならないのです。 註)Firstly, it is because they are not catching up with the studies at school. Secondly, it is because they are not able to interact with others smoothly. Thirdly, it is because they do not fit in the Japanese school system. Apart from this, here is a bee looking for titbits. Let's work hard like this bee to pass the STEP test.
想定課題に対する、スピーチの草稿を全分野をカバーすべく30本程作っておきます。この30本には異論もありまして、5本だとか、15本だとか、いや60本だなどと人によって言うことが違います。これは、少し長目に作っておきます。カットしたり、別のスピーチの一部を付け足したりして、試験場で修正を加える必要があるからです。(これを、やっていると二三のパターンでどんなトピックにも対応出来ることにも気付くのですが、私はそれは邪道だと思います。試験会場で頭が真っ白になったら奥の手として用いても良いでしょうが、英検だけの勉強をしてもつまらないでしょう。また、30程の草稿と書きましたが、必勝法を記述するとこう書かざるを得ないのであって、絶対に30本準備すべきであるということではありません。実際は、15本も作れば面接試験日となり準備時間切れとなりますが、どれか近い課題が出題されるでしょう。)上級者は、草稿の形をとらないメモ程度のもので十分でしょう。暗記に頼るよりは、応用の利く方法を目指す方が、より本番では自信をもって臨むことが出来るでしょう。確実に合格を目指すなら、このメモの質と量が決め手になります。準備する時間が足らなければ、このメモを充実させ歩きながらでも風呂に入りながらでもスピーチをぶつぶつとつぶやいておれば良いのです。(2000年8月18日改訂2009年7月10日改訂) 「はい、今からいうお題で2分間の英語によるスピーチをして下さい。」と、突然言われて、まとまったことを述べることの出来る受験者は、いったいどれほどいるのでしょうか?一回も、スピーチをすることなく、試験に臨むのは、無謀だと思います。まずは、スピーチをしてみて、素直に自分の実力を見極めることは必要だと思います。(2009年11月1日追加)
(以下の記述は、ある程度まとまった内容で、ある程度の速さのスピーチが出来ない方についてです。) メモも何も見ずにスピーチを1本(以前は5本くらいとしていました)でも(お風呂やお便所で)出来るようになると、そのうち内容に注意が向くようになります。そうすると、構成の善し悪しが何となく掴めるようになりますから、スピーチに修正を加えて行きます。時間配分にも目が向くようになりますから、此の時点で、簡潔な言い回しが必要となり、要約する力が身についてきます。こうなると、飛躍的に英語力が伸びるのが実感出来ます。気の利いた言い回しなども使ってみたくなって来ます。ますます、知識量と総合力がアップするという訳です。上級者には不必要ですが、覚えるには、声に出した方が頭によく残るようです。声に出していると、覚えやすいフレーズ、言いやすいフレーズがあることに気づきます。これが、貴方の言い方であると考えて下さい。身についていない言い回しは、本番ではミスの素です。言い慣れたイントネーションやリズムに乗った喋り方が、英語らしく聞こえる重要な要素です。しかし私は、暗誦を唱道しているのではありません。5から6本位はきちんとしたスピーチがすらすら言えれば自信が着くのではないかということなのです。それに、一度自分の即興スピーチを聴いてみて下さい。恥しいことこの上ないことでしょう。あとは、パターンや論理の運びの枠組みを 利用しつつ、随時必要に応じて論証のストックフレーズを挟み込んでスピーチを即興 的に作ることが出来れば、それで良い訳です。(2000年8月30日改訂2009年7月改訂2011年8月改訂) スピーチでは、繋ぎ言葉が重要です。これで、考えの筋道が示され内容が引き締まります。サンプルスピーチで示した、Firstly, SecondlyやIn conclusionなど決まり切った言い回しがあります。これらについては、スピーチやディベートの本或いはビジネス英語の交渉の項目で纏められていますので参考として下さい。(2000年3月13日追記) 次の段階では、本番と同じように、前もって知らされていない題目について、実際に2分でスピーチをする練習を積みます。これは、過去の問題との関連を問わず、任意のトピックについて行ないます。批判や質問は出来れば、ネイティブ スピーカーにお願いするのがいいでしょう。批判を素直に聞き容れるのが上達のコツです。そして、内容に厳しく突っ込んだ質問をして貰うのです。これは、週に一つや二つではなく、時々集中的に10個ぐらい連続で行なうと急に要領が掴めると思います。この質疑応答については、英検の協会がWeb上で出しているThe Eiken Timesは極めて参考になります。先生もいない 、お金もかけられないということであれば、敢えて日本語で練習するのも、一つの手ではあります(2000年11月22日改訂)。 また、90秒で大体言い終えるようにしておきます。残りの30秒で、それまで言ったことをまとめて力強く結論を述べるようにします。これをしておかないと、気がついたら後15秒しか残っていなくて、言える筈のことも言えなくなったりしてしまいます。試験官に焦っていることを悟られてはいけないのです。 表現については、あまりくだけた言い方は避けましょう。最近、丁寧な表現、中間的な表現、親しい間柄の表現などを解説した本が出回るようになって来ました。中間的な表現だけで十分だと思います。それらを末尾の参考文献の欄に記しましたので、利用して下さい。私自身は、formalとneutralのいずれかを使い分けられるように注意しています。informalな言い方は、自信がありません。 トピックは、恐らくThe Japan Timesの特集記事である程度カバー出来るのではと推定します。時間がなければThe Japan Times Weeklyの特集記事でも何とかしのげます。時事問題ならば出題者も同じようなニュースソースしか持っていない訳ですから、注意深く新聞を読んでいれば出題される分野が分ってきます。本当です。何だか自分が、ニュース解説者あるいは時事評論家になったような気がしてくるから不思議です。そこまで、読み込んで下さい。とは言っても、英語の上手な高校生も合格する訳ですから飛び抜けて難しい問題など出る筈がありません。普通の論理力があれば通る筈です。 論理性は、英語を使って英語国民とコミュニケーションをとっていると自然と身について来るものです。要は、自分の言っていることが何を意味しておりその限界は何であるとか、自分の行なった事由の場合分けに重なりが有るのか無いのかだとか、自分の言ったことで前後の繋がりが誤っていないかということなど、いわゆる推論の原則を絶えず考えることなのです。英語を使う場合、最初は意識してこれを行なう必要があります。勿論、英語で色々な人達と喋って一つ一つ頭を打たれている内に体得されるという側面もあります。もし、参考書をと云うのでしたら、「CLトレーニング」という本を末章で取り挙げてありますので調べてみて下さい。 最近、面白い本が相次いで出版されました。渡辺パコ著論理力を鍛えるトレーニングブックと云います。かんき出版から1400円で上梓されています。2次試験だけでなく広く他の分野にも応用の効く論理力のトレーニングになります。題名そのままですね。2冊目の意志伝達編は、英検には不要かも知れませんが、1冊目を読んだら2冊目も読みたくなりますね。作者によると3冊目も構想中だそうです。このレベルになりますと中小企業のマネージメントに必要な能力として書かれています。私は、今までになかった本だと思います。(2002年7月31日追記) (2000年5月31日追記) 書き足しておかなければならない事がありました。日頃から時事問題について英語で話し合っていなくてはならないと言う事です。当たり前のことなのですが、本番では日頃喋っていることの半分も力が発揮できないことを予想しておかなくてはなりません。話題が代わっても瞬時に対応するには一度はどこかで話した事でないと普通はそうスムースには、議論出来ないのではないでしょうか?よく学び、よく喋れです。喋る練習を念頭においていないとスピーチは円滑でなく、内容も乏しく、とても聞くに耐えない代物になってしまいます。ユーモアを交えるには、どこでそれを言うかなどといったことを考える余裕がないとまず言えるものではありません。人を笑わせるのは、日本語でも難しいのですから。一つの話題について20分位は途切れることなく英語で話し会えるように日頃から訓練する事が必要です。語彙は豊富であることに越したことはないのですが、余りに専門的な語や俗語や若者語などは避けなくてはなりません。それは、喋っていると(よく聴いていても)分かって来ます。
試験の前夜に読んで下さい ここに、今後気づいたことを書いていくことにします。他に類のない解説を目指しま した。
活用できるBBS
集中力について
電子辞書の効能、24時間放送の効果
論理についてのあれこれその1
トピック予想のピットフォール(2000年6月2日追記)
意見をつくる
恰好の材料その1
恰好の材料その2
恰好の材料その3
恰好の材料 その4 In the United States, a charter school is a public educational institution that is legally and financially independent and operates in many ways like a private business. Those who wish to start a charter school prepare a mission statement and a business plan that they submit as a proposal to a chartering body, either a state agency or a local school district. If the proposal is accepted, then the future operators of the school are given a charter to establish the school. The charter stipulates a length of time that the school can be in operation, usually from five to 15 years. The charter could not be renewed or could even be pulled prior to the renewal date, for any malfeasance -- financial or legal -- or for not fulfilling the mission as stated in the school's charter. Significantly, charter schools are supposed to be exempt from most of the state regulations that impact regular public schools. From The Japan Times: Dec. 20, 2000 (2001年1月15日追記)
恰好の材料その5
恰好の材料 その6 The important thing is for children to have experiences in which they can persuade others to accept them fully, the good and the bad included. Such relationships lead to the feelings of self-respect by which children come to terms with themselves. Everyone has a unique value. It is important for both adults and children to grasp this fact. If someone sees that even one other individual recognizes his or her value, he or she will gain that much self-confidence -- and then another life can begin anew.(2001年2月3日追記)
恰好の材料 その7
Which 'global standard'? It was in this context that reformist Japanese businessmen and journalists started to use the term "guroobaru sutandaado" in the mid-1990s to indicate reforms Japan needs to undertake -- in corporate governance, accounting practices, etc. -- in order to cope successfully with the changes brought about by globalization. The curious fact is that although the term comprises two English words, the concept is Japanese. From about 1995, I have been asked repeatedly by Japanese how Americans view guroobaru sutandaado. In response, I have consulted with American and European business executives, business school professors and management journalists. I have checked management books, business conferences, and Internet newsgroups. What I have found is that although "international standards," "de facto standards," and "global standards" are used to refer to technical standards (as in ISO discussions at the OECD), these do not refer to the kind of corporate and management rules and practices that the Japanese have in mind. Many Japanese are shocked to hear this, since they have all along assumed that guroobaru sutandaado was something concocted by Americans to force Japan to change.
Friday, February 9, 2001 本日3月9日の朝日新聞に大平健氏による、“「時の話題」自問自答わすれずに”というコラムが掲載されました。これは、まったくこの記事を読んで調べたことを書いているのです。---ジャパンタイムズで、石原氏の言及したグローバル・スタンダードが見事に説明されていた。作者のフクシマ氏によれば、「グローバル・スタンダード」というのは日本人だけが言っている概念で、アメリカ人には自分たちの形手法を丸ごと日本に押しつけようとする積もりなどないのに、、、」---このように、日本のマスコミには、横のモノを縦にするだけのことが認められ、そんな時はだいたい1ヶ月から3ヶ月遅れています。他の例をあげると、EQなる言葉が、数年前にタイムで取り上げられてから約半年で日本の新聞紙上を賑わすようになりました。日本語の週刊誌の世界情勢のコラムにも同工異曲のものが多く見られます。英語で書かれたから有り難い訳ではありません。勿論、未だに偏見や全くの誤解に基づく日本に関する報道がタイムやニューズウィーク、ワシントンポストでも時にありますが、日本語のメディアにおいて、単に英語を訳すだけで有り難い記事になるなんて少しおかしくはありませんか?よく、気をつけて双方の記事を読む必要があります。オリジナルな意見の豊富さについては、私は英語のメディアの方に軍配を上げます。しかし、わたしがここで案内していることも後から振り返れば、結局はほとんど横のものを縦にしているのと大同小異でしょうね。ただ違うことは、ここでは批判的な眼を養うという目的で一連の文章が書かれているということでしょう。(2001年3月9日追記)
恰好の材料その8
How do you spell that again?
The Japan Times: Feb. 11, 2001
恰好の材料その9 それに引き続くL-modeも画期的な素晴らしい企画ですが、法的障害があってやや滞っています。しかし、いずれ認可されるでしょう。日本発のアイデアである、携帯電話と固定電話から直接にインターネットにアクセスするというのは、振り返って考えると当たり前なのですが、よく考えついたものだと拍手を送りたいものです。さらに、ゲーム機であるPlay Station IIの可能性も果てしないものがあり、インターネットとつないで無限の広がりを夢見させてくれます。ソニーは、このPlay Station IIのチップをすべてのソニー家電製品に組み込みインターネットによる遠隔操作を考えていると読んだことがあります。ジャパンタイムズやタイムの次の記事を読めば、i-modeとPlay Stationによって、インターネット情報社会を日本がリードして行くのではと、期待で胸が膨らむ思いです。
1. Foreign firms to get i-mode, PlayStation
2. State wants fast L-mode introduction "It's better to implement (the new service) early by making adjustments so that it can be done within the framework of the present law," Katayama told a press conference after a Cabinet meeting.
The new service, which is a fixed-line version of NTT DoCoMo Inc.'s i-mode, will allow users to access specially condensed Internet content.
3. Revised L-mode plan submitted
4. L-mode fails to clear legal hurdle Given these circumstances, the panel is likely to discuss whether L-mode type services should be called regional communications services and urge the two firms to reconsider their plan after showing them concrete conditions for approval, ministry sources said.
The council will finalize their discussions by mid-March after consultations with the two NTT firms and KDDI, the sources said.
5. Excerpts from Time In Japan they are speaking in thumbs. Everywhere you look--in restaurants and in movie theaters, on crowded trains and in taxicabs, in baseball stadiums and in university lecture halls--the New Man and New Woman of Japan walk and sit with head down, arm extended and one thumb feverishly tapping buttons on a new kind of cell phone, one that lets you surf the Web using a technology called i-mode.
Indeed, Japan and the Internet have gone together like sushi and ketchup. It's still surprising that tech-savvy, gadget-happy Japan sat on the sidelines during the boisterous dotcom boom. (Remember that?) Even today, in Japan, the world's second largest economy, only 625,000 homes have high-speed Internet access, out of a population of 126 million people. PCs never caught on, in part because the first models were ugly and bulky and used keyboards the Japanese aren't comfortable with. "We're keypad people," says DoCoMo's president, Keiji Tachikawa.
6. Japanese mobile phone technology seen as a laboratory for the rest of the world The Japanese market, dominated by huge NTT and its DoCoMo mobile phone subsidiary, is like a working laboratory for the world.
Three-G, third generation mobile phone technology is already a year ahead of everywhere else - if all goes well, DoCoMo will introduce its system at the end of May.
7. Revised L-mode plans submitted for approval
8. NTT launches L-mode Internet service
9. First 3G mobiles launched in Japan Japan's leading mobile telecoms operator, NTT DoCoMo, has launched the world's first third generation (3G) mobile phone service.
Users of this revolutionary phone will be able to surf the internet and see pictures of the people they are talking to, and eventually they will be able to watch movies and listen to music on their handsets.
恰好の材料 その10
意外な報道
新刊紹介講談社現代新書1544「倫理という力」
タイムの日本特集
田中外相の訪米報道について
これからの医学1
これからの医学2
恰好の材料その11
恰好の材料その12
報道の時間差
Cloning: Where to draw the line?
By studying cloning, scientists hope to figure out how to take a full-grown adult cell, restart the clock and transform it into entirely new tissue. Then when you have a heart attack, doctors will take one of your skin cells, remodel it into heart tissue and repair all the damaged parts of the heart with new, healthy cells. Such direct remodeling could heal bone breaks, trauma, burns, kidney malfunction and on and on.
学級崩壊と現場の先生の意見
また、回答した校長、教員は子どもに対して次のように答えています。「問題のある児童は教室から出て行ってもらうことも検討すべきだ」と4割近くが考えており、6割以上が、「学校で子どもの生活全般まで面倒を見る必要はない」と答えています。しかし、この6割の先生方を分析すると子どもや親とのコミュニケーションが不十分なようです。翻って教員については、6割以上が「教師に向かない教員は出来るだけ転職させた方がよい」と考えています。詳しくは、新聞を当たって下さい。
恰好の材料その13
炭疽菌騒動
テロとアメリカ
安楽死について
日本バッシング?
>From bin Wed Feb 13 00:14:49 2002
Both Reuters and Associated Press reports have said the ship is owned by a Japanese company - Soki Kissen Co Ltd.
Most of the wires agree the ship is either "operated" or "crewed" by a South Korean-based company - Hyundai Merchant Marine Co (Reuters).
The ship is, however, registered in Panama.
Yours
Andrew Webster
私の有事法制論
杉田敦氏
風 カイロから同時多発テロ半年
歴史とは何か
アメリカ版女子高生言葉
漢方について
今、漢方薬、中でも痩せ薬が日本で取り沙汰されていますが、西洋医学は漢方に注目しつつあります。西洋医学の特徴は、診断に主眼がおかれ、薬物治療は慢性疾患にはほぼ半永久的であることが大半です。それに引き換え、漢方では疾患のステージ毎に処方が違います。疾患の時間的変化が治療に組み込まれているからです。ここが、根本的に疾患に対する見方が違う点であります。また、漢方は体質改善を目指していますから、免疫を賦活化し時にはウィルスとの共存などという離れ業も難無くこなす効き目を持っていたりします。
E-Mail中毒について
学力低下に関連して
..........どれも論理が通っているから、何を選択するかに論理は役に立たない。いくら情報を集め専門知識を集めたところで、どれを最優先すべきかは別問題である。(段落)選択は情緒による。家族愛、郷土愛、祖国愛、人類愛、卑怯を憎む心、もののあわれ、他人への不幸への感受性、などといった情緒がどれをどれほど重視するかの価値判断に働く。
学校崩壊に関連して
これらは、無意識のうちに私達の思考に組み込まれていたようです。岸田秀という大学教授(精神分析学専攻)が書いておられます。
ひきこもり再び
a list of reasons
The Fatal Promise of Cloning
日本語は論理的?
(2002年12月1日記)
ハーシー様、
突然のお便りで失礼致します。モントリオールの金谷武洋です。貴HPで拙著「日本語に主語はいらない」のことを好意的に取り上げて下さって有難うございました。
今後も微力ながら日本語文法を改革する方向で頑張ります。ちなみに私の連載エッセーがお読み戴けるHPを御紹介します。御参考になれば幸いです。
また、お蔭様で処女作が好評だったものですから色々な出版社から執筆の話が舞い込んで来ました。嬉しい悲鳴を上げています。
第二作目として、「日本語文法の謎を解く」ー「ある日本語」と「する英語」ーと題した本がちくま新書から来年1月に出ます。(1月20日に刊行されました。)
今回は主に英文法との比較ですから面白く思われるかも知れません。
ではまた、
政治に興味を持つには?
日本語ローマ字化をくいとめた女性達ーーー東京セブンローズ
三たび引きこもりについて
チャータースクールについて再び
ノーベル賞受賞者による座談会
イギリスのコメディー
シラク大統領のインタービューから
"France Is Not a Pacifist Country"
教育の資料
教師力余録--米国で(4月27日)
教師力余録(4月20日)
学校でしつけ「不必要」7割
増える教師 減る子ども
不登校
健康度
少子化
縮む事業 描けぬ未来
生産人工、95年から減少
少子化
戦後憲法をめぐって
ネット心中
大平 光代氏(「だから、あなたも生き抜いて」の書で有名)
西村 博之氏(ネット掲示板「2ちゃんねる」を創設)
学力低下
西洋文明批判
哲学について
Stupid White Men by Michael Moore
女性の仕事について
NHK朝の連続ドラマ てるてる家族
朝の連続テレビドラマ「てるてる家族」を毎朝楽しく視聴しております。さて、気になったことが一つあります。この家族が佐世保に居たときのエピソードでの所謂外人俳優の起用についてです。私は、フランス人が、アメリカ人のコックの役を、またイギリス英語を話す人がアメリカ人医師の役を演じていることに驚きました。これは、顔だけ外国人の顔をしていればいいだろうという 制作者の意図があるとされても反論しにくいだろうと思います。私は、何か日本人全体が、バカにされたような気がしました。もっと、丁寧にドラマは制作すべきでは、ないでしょうか?日本人が、英語に弱いままであると思っていたらとんでもないことです。時代は、進んでいます。人も変化しています。何故、こんな俳優の起用がなされたのでしょうか?是非、ご意見をお聞かせ下さい。よろしくお願い申し上げます。(2004年4月10日追記)
オフィスがゴールデン グローブ賞受賞
British sitcom The Office was the shock winner at the Golden Globe Awards, while The Lords of the Rings won the main film honours at the US ceremony.
The Office won best TV comedy and its star Ricky Gervais collected best comedy actor for the BBC show.(2004年4月10日追記)
オウムと英語で話が出来る
The finding of a parrot with an almost unparalleled power to communicate with people has brought scientists up short.
The bird, a captive African grey called N'kisi, has a vocabulary of 950 words, and shows signs of a sense of humour.
He invents his own words and phrases if he is confronted with novel ideas with which his existing repertoire cannot cope - just as a human child would do.
イラクへの自衛隊派遣
550 troops in Samawah
橋田信介氏の殉職
インターネットラジオのすすめ
いずれ討論についての興味深い例を挙げます。
日本語では知り得なかったこと
2009年オバマ米国大統領が就任する前にイスラエル軍は、ガザ地区から撤退した。我が国の自衛隊は、セルフ ディフェンス フォーシズというのは、ご存知であろう。ところがイスラエル軍もディフェンス フォーシズなのである。何故かイスラエル自衛隊あるいは防衛軍とは日本のどのメディアも伝えていない。その自衛隊を小泉首相が、イラクに派遣したが、日本では戦闘地域に派遣したことにはなっていない。これがために、2004年イラクで殺害されたフリーのジャーナリスト橋田信介氏は、戦争保険を掛けていたにもかかわらず、イラクが戦闘地域でないことを口実に遺族への保険金の支払いがなされなかった。しかし、当時のイギリスBBCは、日本がコンバットゾーン(戦闘地域)に軍隊(troops)を派遣したと明確に伝えていたのである(BBC Homepage, www.bbc.co.uk, Jan. 26, 2004)。
日本の歴史をイアン ブルマという人が書いている (Ian Buruma; Inventing Japan 2004)。その中に、マッカーサーは日本人を十二歳扱いしたが、第二次大戦後の米軍の日本占領政策の一端として、日本の映画にはキスシーンを取り入れるべきだということになり、「二十歳の若者」という映画がその最初だったと書かれている。戦前の日本の男女関係が封建的で人前ではお互いに手も握らないので、それを打破するためだという。先日岡山駅の新幹線のホームで別れのキスをする若いカップルを見かけたが、それはこの米軍の占領政策の成果なのであろう。
マイケル ブリーンという人が「韓国人」という本を書いている(Michael Breen, The Koreans 2004)。韓国語は、感情的な要素が強く、ちょっとした動詞の語尾の使い間違いから殺傷事件も起きたことがあるという。子どもに対するような面子をつぶす物言いが問題となるらしい。やっかいなことに韓国人は、すぐに怒るのだが、実のところ計算づくで怒っていると著者は云うのである。しかるに、傷つきやすく繊細でもあるという。さらになかなか謝らないという。こうなると、どう接したらいいのか心配になるが、わたしが2年前に韓国の釜山から京城まで旅行した時は、丁寧に遇してくれることが多かった。韓国語は、議論するには向かないそうだ。あるインテリの夫婦は、議論は英語でするのだという。
スーザン シャークという人が、「中国」という本を書いている(Susan Shirk, China 2008)。これを読んで分かったのは、中国は外交では強気の発言しかしないが、実は欧米だけでなく日本のメディアや世論をも気にしているということである。軟弱といわれる日本の外交であるが、国民がしっかりしていれば何とかなるということを意味する。
アヤーン ヒルシ アリという人が、「閉じ込められた乙女」という本を書いている(Ayaan Hirsi Ali, The Caged Virgin 2004)。イスラムの女性について書かれた本である。イスラム教徒がヨーロッパでは地域に溶け込まずコミュニティーを作ることが問題視されているが、イスラム教徒の女性が何故若くして結婚し子どもを産み、高い教育を受けること無く、親兄弟だけでなく親族の男性にも仕えるがごとく一生を過ごすかが解説されている。
以上、書評のようになってしまったが、相手を知ることから理解が始まるのである。英語なら、ネットや国際空港などで容易に手に入る情報が、質も量も優れていることがよくあり、相互理解の基本となるであろう。(2009年4月記)
民主主義の行方、我が国の行方
猫が、動く前に準備体操をしているのを見かけたひとがいるだろうか?猫は、危険が身に迫ると、あっと云う間に逃げ去ってしまう、その速いこと。誰も準備体操をしている猫を見たことがない。猫は昼寝をしていても、常に警戒態勢にあり、危険を感じると次の瞬間には移動し出すことが出来る。犬は、自分の縄張りに不用意に他の犬や人間が近づくと、警告として吠え始める。子供の頃、飼い犬が食器に首を突っ込み勢いよくエサを食べているところへ、エサを足してやろうと思い手を伸ばしたら、吠えるや否や噛み付かれてしまった。エサが分捕られると思ったのだろう。飼い主がエサを取ったりすることはないとは、思わないのだろう。猫でも犬でも自分のことは、自分で守るのだ。
芸が世襲制によって維持されることは、よくあることである。染色、陶芸だけでなく、能や歌舞伎、落語などもそうである。芸だけでなく、小売店も大企業もそうである。教師、タレント、学者、弁護士、医師も親がそうだったからという理由で代々引き継がれていたりするが、神社、寺、政治などが世襲制によって維持されることは、何かおかしくはないだろうか?(この原稿は麻生首相が取上げる前に書かれたものである)イギリスでは、政党が未来の党首を大学生の頃からスカウトして育てているといった話を聞いたことがある。
白洲次郎なるgentlemanが第二次世界大戦後、当時日本を占領統治していたGHQ(連合国軍総司令部)との折衝に、終戦連絡事務局次長として我が国を代表するがごとく尽力した。GHQによって「従順ならざる唯一の日本人」と称されたその白洲が、職務上その課程を知り尽くした上で、極東裁判を批判し日本国憲法は米軍の押付けであったと述べていることは、興味深い。経済的に破綻し、物資に窮していた戦後処理には、吉田茂のようなワンマンな首相を必要とし、イギリスで自由であるがエリート教育を受けた白洲が活躍することが出来たが、それから60年経た今、我が国の政治は、マスコミと一緒になって、あらぬ方向へ向かっていないだろうか?大量破壊兵器を抱えているから、イラクを叩く筈であったのに、見つからなかった。そのイラクへの派兵には、日本国民の6、7割が反対していただろう。日本という国は、このような時、派兵を止めることが出来るシステムには、なっていないのではないか?実は、イギリスも止められなかった。しかし、イギリスには、ロビン・クックという元外務大臣がいて、ブレア首相が打ち出した派兵政策に異議を唱え、自分の信念を貫くために枢密院議長を辞任した。この時の演説は、簡潔で格調高く潔い。歴史に残るものであろう。イギリスでは派兵についての議論は、きちんとなされていたのである。この人は、女性問題も起こしてはいるが、離婚をして4週後に、責任をとる形で部下の女性と結婚した。まことに人間的な側面を併せ持つ政治家でもあった。
民主主義政治に誤りがないことは、ない。寧ろ誤謬だらけである。いや、民主主義は発展途上といってもいい。科学、数学、哲学ですら発展し続けている訳である。民主主義も勿論のこと発展し続けるものであろう。民主主義は、どこに向かうのか? 今日までは、セカンドベストの考えであっても大多数の意見で決めたから、どのような結果も甘んじて受けようということではなかったか。たとえ、一部の賢人には、もっと良い方策が見えていたとしても。しかし、それでは立ち行かない事態を迎えてしまった。2001年の同時多発テロに象徴される文明の対立、2008年秋のリーマン ショックとその後の経済不況である。これから、我が国は、独立独歩の国になれるだろうか? 抵抗力があり、警戒態勢が整い、十分な防衛が出来、能力や資質を備えた世襲制でない政治家を養成し、民意も蔑ろにしないような国を作り上げることが出来るだろうか?国会議員の質を向上させる必要がある。衆愚ではない政治を実現する必要がある。それだけでなく、経済的には裕福にはなれないという制約を課せられた賢人、政治的には部分的に特権を与えられた賢人の知恵を拝借して纏めた立法を基にするという、妥協案としての政治体制が出現するのではと、予想する。賢人をどう選ぶか、議員としてなのか、あくまでも諮問機関としてなのかは、難題として考えていかねばならないが。(2009年4月記)
手っ取り早い雑誌
議論の番組
(2009年7月記)
わたしのマニフェスト
先の衆議院選挙で、民主党が大勝し日本史上初めて民主的に政権交代が実現した。 2009年8月31日のことである。別に次の参議院選挙に打って出る訳ではありません。しかし、わたしが当選した暁には、マニフェストとして引きこもりを無くします。今や社会問題である引きこもりが無くなる秘策がわたしにはあるからです。
引きこもりは、自己を取り巻く社会的な関わりから亀のように関係を断ってしまうことであり、日本には100万人もいると推定されている。これは日本に特有な現象と思われていたが、韓国や中国でも報告がある。社会的な挫折や進学の失敗などで外見を気にして、一旦引きこもり社会の一員として機能しなくなると、例え社会に復帰しても儒教で重んじられる上下関係が崩れてしまうために復帰が困難になるとの指摘がすでにある。以前BBCの報道でイギリスの報告例を読んだことがある。最近報告のあったイタリア、アメリカ、オーストラリアなども含めて先進諸国には認められる現象と考えていいであろう。
登校拒否や引きこもり現象の打開策として、最近自由学校(フリースクール)の役割が取り上げられることがある。関東にある東京シューレという(Schule独語)ユニークな学校の名もよく耳にする。この学校は、多くのメディアで、The Daily YomiuriやThe Japan Times、TIMEなどでも取り上げられている。欧米で行われている家庭での親や家庭教師による初等中等教育も解決策の一つであろう。学校という枠組みを一旦、解体してしまって、教育に対する考えをまとめた方がいいであろう。学校が本当に必要なのかということを。
日本の若者の「引きこもり」は世界でも話題になりつつある。2002年にBBCテレビ において"Japan: The Missing Million"で、実際に4年間も6畳ほどの自室に引きこもっていたという日本人の若者にBBCがインタビューをしていた。夜起きていて、ゲームや音楽を楽しみ、家族も含めて人と会話することなく暮らしている例を取り上げていた。2年前からアルバイトをするようになったとかで、社会に戻りつつあるようである。レポーターは、日本では不思議なことに専門家に問題解決を求めるよりも家庭の問題となって表面に浮上してこないと述べていた。解決策の一つとして、斎藤環氏が著した"「ひきこもり」救出マニュアル"をとり上げ、ある書店の中で本人とインタビューをしていた。この番組の反響は大変大きく、これは日本だけの問題でなく、イギリスでも引きこもりがあると多くの人が、自分の息子、娘や知り合いの例を持ち出していた。引きこもりは、先進諸国に共通の問題となりつつあるのだろう。その程度は、日本で最も著しいと考えられる。
前置きが長くなった。引きこもりは、過度な競争社会がもたらしたものであろう。教育にも競争が持ち込まれたため学齢期の者も巻き込むのである。引きこもっている人たちは意識しているいないに関わらず、この社会に強烈なアンチテーゼを投げかけている。学校なんか要らない、競争社会なんて不要だ、と。
カンボジアの遺跡を巡ると、「一ドル頂戴、学校に行きたいんだ。」と小さな子供が纏わりついて来ることがあった。インドの駅構内では、乳飲み子を抱えた恐らく14、5歳の母親が、物乞いをしていた。このような環境におかれた人々は、引きこもっている場合ではないであろう。日本の引きこもりは、親が成人している子の面倒をみることが出来るようなある程度恵まれた、中流階層に認められるという。それならば一度、生きるという原点に戻って考えてみればいいのではないか。モンゴルを旅した時のことである。大草原に設えられたゲルというテントに暮らす遊牧民は、家族全員が仕事を持っていた。小学校に上がろうかという男の子が、馬に乗って100頭もの羊を追い、そのお姉さんとおぼしき女の子が、重そうに水を運んでいた。家族の一員が仕事をしなければ、一日が終わらない。彼らにとっては、人生とは毎日が生きるのに精一杯なのである。もちろん、引きこもっている暇などはない。教育やお金などなくても生きていけるのである。それは、それで全く正しく成立することである。日本もつい200年前の江戸時代はそんな社会だった。そこで、秘策である。引きこもった者を、生活の原点に立ち戻らせるのである。モンゴルの遊牧民に弟子入りするのもよし、北海道の牧場や猟師に弟子入りするのもよし、無人島に行くもよし。但しこの秘策の欠点は、アフターケアに乏しいことである。また勉強や競争がしたくなって実社会に戻った時の受け入れ先が、全く整備されていないことが問題なのである。だから、最初に参議院選挙に打って出る訳ではないとわたしは断っておきました。
(2009年10月記)
日本語では知り得なかったこと その2
日本の戦争をめぐって
それでも、日本人は「戦争」を選んだ 加藤陽子著、朝日出版社
(2009年10月記)
Fast Food Nation
差別と日本人
カーネーション
nhk_auto_reply_tokyoよりの返事
大阪放送局からの返事
朝ドラ「カーネーション」に関して、東京のホームページへお便りを頂きました。有難うございました。「カーネーション」制作局の大阪放送局からご返事を差し上げています。
私ども制作の「カーネーション」をお楽しみいただき、また制作スタッフとして誠に励みになるメールを今回、お寄せいただき、有難うございます。現在、大阪放送局では、カーネーションの後半、終盤への収録準備を行っているところです。
視聴率の件でもご心配いただいているようですが、NHKのドラマ制作としては、現在も関西・関東ともに20%近くの視聴率を頂いており、決して低い数字であるとは考えておりません。また、今は本放送と再放送に加えて衛星放送での放送などがあり、これらを加えると、20%後半、30%近くの数字となろうかと思いますが、これは、大変ご支持頂いている数字だと考えています。
放送日や時間帯など条件が各番組によって違うことから、視聴率も一概に各番組を比較する物差しとして使えるものでもなく、民放各局などはスポンサーなどへのアピールからこの数字を重宝しているようですが私どもNHKとしましては、そう重きを置いているものではありません。しかしながら、制作者としてはやはり気になる判断材料のひとつではあり、前出しました各再放送などの数字を合わせると大変満足すべき「数字」であると認識しております。
また、ネット上の掲示板にも皆さんのご感想を沢山載せていただいています。このことも、我々、充分に認識しており我々からのお礼をネットに直接掲載することはできないのですが、出演者も含め制作スタッフ一同、読ませていただいており、大変感激しているところです。
こういった皆さんからいただく熱い激励や応援が、ドラマを作っていると言っても過言ではないと思います。最終週26週まで、是非お楽しみいただき、またご感想などございましたら、お寄せいただければと思います。
有難うございました。
NHKへの再度の問い合わせ
小田原市教育委員会への問い合わせ
●担当課
小田原市からの回答
お寄せいただいたお問い合わせについて、お返事させていただきます。
この度、市内中学校において発生した教職員による生徒への体罰につきまして、児童生徒や保護者をはじめ、多くの皆様にご心配をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
以上のようにお返事させていただきます。今後とも、本市の学校教育についてご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
かってな読書案内
新釈 遠野物語 井上ひさし著
(2012年3月記)
Disruptive behaviour by children at school
Why does this kind of phenomenon occur? Major reasons are; Firstly, it is because many children are not able to catch up with the studies at school. Secondly, they are not able to interact with others smoothly often resulting in selfish behaviour. The parents of these children may be from nuclear family. The cause may be originating from decades ago because of decreasing number of children. Thirdly, it is because they just do not fit in the Japanese school system. Rote learning has been long considered the right way of teaching method in this country.
Regardless of the reasons, this phenomenon is casting a serious question to the present education system. Of course, the children are not aware of the meaning of what they are doing. We might have put so much emphasis on school records. If the number of children who drop out of school keeps increasing, what becomes important will be qualification. We are in a transitional period. If we are successful in making the education system change toward more qualification oriented one, our future will be brighter.
Thank you.
Internet
On the net, texts as well as pictures and sounds are dealt with. Because of these merits, it is being used for business but there arise so many problems such as fraud, swindling, smuggling identification numbers, among others as is often the case.
At the same time there is a research going on to make better encryption using finger prints, iris patterns and voice patterns and so on. There will be the day, I hope, encryption is perfected for practical usage.
On the net, there are entertainments too. Everyone can share information. Varieties are uncountable from tour guide to cinema. Net is more than a library.
In conclusion, internet is useful. You have to be careful when you make an access to the net because there is a pit fall, too. Life is enjoyable and convenient with the internet.
Thank you.
Why I prefer travelling alone
It is because of the following reasons:
Secondly, I like to intermingle with local people. I was invited to local people's home when I asked them the way to the nearest hotel. Through communication, you may become friends even in a foreign country. Thus you gain more knowledge. You can't do it in a group tour, because the itinerary is already fixed and there is no time to have a chat with local people.
Finally, I like the troubles during my travel. You encounter so many unpredictable things. I came across a railway strike in Vienna, for example. I had to change the destination in 15 minutes, because that was the time when the last train was leaving. After overcoming such incidents, I feel I am mentally stronger.
With these reasons, I prefer travelling alone. Although it is very difficult for a Japanese, you have to be tough to achieve it. I learnt this from my travelling.
Thank you.
二次試験トピックスの傾向と主なもの
(2003年5月20日追記)
最近の問題をお知らせ下さると幸いです。ネットで見当たらなくなっているような気がします。3年分ぐらい押さえておけば、後は腕力で。
[
二次試験の例題(日本英語検定協会のホームページへ その最下段へ進む)
]
平成11年度第1回検定 1級二次試験
Speech topics of the Afternoon test
平成11年度第2回検定 1級二次試験
Speech topics of the Afternoon test
平成12年度第1回検定 1級二次試験
Speech topics of the Afternoon test
平成12年度第2回検定 1級二次試験
Speech topics of the Afternoon test
平成13年度第1回検定1級二次試験
Speech topics of the Afternoon test
平成13年度第2回検定1級二次試験
Speech topics of the Afternoon test
2002年度第1回
2002年度第2回
2002年度第3回
2003年度第1回
2003年度第2回
2003年度第3回
2004年度第1回
2004年度第2回
2004年度第3回
2005年度第1回
2005年度第2回
2005年度第3回
2006年度第1回
2006年度第2回
2006年度第3回
2007年度第1回
morning
afternoon
afternoon
2007年度第2回
morning
afternoon
afternoon
2007年度第3回
morning
afternoon
afternoon
2008年度第1回
morning
afternoon
afternoon
2008年度第2回
morning
afternoon
afternoon
2008年度第3回
morning
afternoon
afternoon
2009年度第1回
morning
afternoon
afternoon
以後、トピック入手困難につき、皆さんのお便りより抜き書き
2009年度第2回
Morning ( Card B)
2009年度第3回
Morning ( Card B)
2010年度第1回
Morning ( Card B)
2010年度第2回
Morning ( Card B)
2010年度第3回
Morning ( Card B)
2011年度第1回
Morning ( Card B)
2011年度第2回
Morning ( Card B)
2011年度第3回
Morning ( Card B)
2012年度第1回
Morning ( Card B)
2012年度第2回
Morning ( Card B)
2012年度第3回
Morning ( Card B)
2013年度第1回
Morning ( Card B)
2013年度第2回
Morning ( Card B)
2013年度第3回
Morning ( Card B)
2014年度第1回
Morning ( Card B)
2014年度第2回
Morning ( Card B)
2014年度第3回
Morning ( Card B)
2015年度第1回
Morning ( Card B)
2015年度第2回
Morning ( Card B)
2015年度第3回
( Card B)
2016年度第1回
( Card B)
2016年度第2回
( Card B)
2016年度第3回
( Card B)
2017年度第1回
( B日程)
(Is religion essential to achieve world peace?)
2017年度第2回
( B日程)
[
二次試験の例題(日本英語検定協会のホームページへ その最下段へ進む)
]
これを眺めていますと、マスメディアのあり方、脳死移植問題、安楽死、医学健康、学校教育、少子化問題、インターネットやカード取引、在宅勤務、エネルギー問題、民主主義、国連平和軍、といった折々の話題、しかも日常よくニュースで特集されるものと、人生において成功することはだとかリーダーについてなどといった全く一般的な題目に大別されます。時事問題に造詣が浅い年少者は、後者を答えることになるのでしょう。それで合格するのですから大したものです。尚、11年度第1回午後のE、「人生における成功とは」という出題は、この次の項目で示しますように過去にも出題されているものです。大学生以上の人は、この後者だけを狙って準備してもスピーチをする力は伸びないでしょう。この傾向を分析したのが、植田先生(参考文献参照)で、14の部門に分けておられます。ですから、準備するのは全体の3分の2程度、1分野2つ位なら約30個のスピーチで足りるということです。5つ出題されるのですからどれかが準備したものと合致ないし近いものとなる筈です。試験場で修正、応用あるいは切り張りが利くように、内容は広くカバーしたものにして少し外れた話題でも利用出来るようにしておけばよいのです。その上で、英語の運営力を向上させ、どんなトピックスが出されても即興のスピーチが出来るようにしましょう。ストックスピーチだけでは合格は難しいと思います。その場を切り抜ける能力が、スピーチには必要でが、実際にはスピーチに続く質疑応答のセッションで最も要求されます。ここは、少しお金がかかってもネイティブスピーカーの力を借りて、急場をしのぐ訓練を積んで置かねばなりません。実際にスピーチを人前で行なって、他人に批判して貰うのです。ダンスやスポーツをしたことをある人なら美しいフォームというのはなかなか身につけるのが難しいことをご存知だと思います。英語も然りです。では、主なトピックスを掲げます。97年度以降の問題も加味してこの程度に絞ってみました。(2000年8月18日改訂)
トピック予想のピットフォール(2000年6月2日追記、のち簡略化)
主要なトピックス
School Education
Should teachers be evaluated by their students?
Technology
Health
English Education
Aging
International affairs
The public's lack of interest in politics
Ecology
Business
Japanese culture
Media
Shopping
Travelling
Philosophy
Something I hope mankind will accomplish in the next century
作者へのお手紙をお待ちしております。
特に役立ったもの
武器としての決断思考 瀧本哲史 著 星海社
英英辞典
皆さんからのおたより(8/4, '00開設)
I would rather have a dream
There is something to remember
(2000年3月21日追記)
いずれ、「英語で考えるには」ということについて書いてみようと考えています。題して「廻り道の英語」なのですが、英検1級に早く通ることとは全く逆の話で、どうしたものかと悩んでおります。作者のプロフィールも書き加えようかと考えております。こちらがハーシーなどと言っているものですから、今まで、頂いたメイルには、少し距離をおいた趣があったりします。簡単に紹介しますと、私は英語好きで、これまで日常的に英語を使用する環境にあったことから対外的には、英語の肩書きが必要となって来たのです。英検を受けてみると、これが思ったよりも苦戦したのでホームページを開くことにしました。皆様のお手紙で、意義深く多くの人の参考になるものは、この場で紹介すべきかと考えておりますが、それには責任が生じますので、ペンネームだけでなく私へのメイルには出来れば本名もお知らせ下さい。このホームページが皆さんの役に立つようにと願っております。
未完の「廻り道の英語」(2000年8月18日改訂)
大学では、外国語はなるだけ所謂外国人教官のコースを取りました。単位の都合上、全部という訳には行きませんでした。どんな時に英語だけの世界を感じるようになったかと言いますと、それは随分遅くて大学1年生のときだったと思います。朝の寝ぼけ眼で居る頃、寝る前のボーとしている時や少し酔った時など、日本語が英語の邪魔をしない時です。(特に夢の中ではパーフェクトな英語を喋っていました。そんな筈はないのに。)そこで、寝る前に必ず30分程短波ラジオで英語を聴くことを続けました。(勿論、語学ですから英語で喋ることが必要なのは言うまでもありません。1000時間英語で英語を母国語とする人と話をすると英会話が出来るようになると良くいわれています。)しかし、後になってヨーロッパ旅行をしていた時など、日本に居る時程努力しなくても相手の言うことが頭に残り英語に反応していました。この感覚は、海外旅行や出張の後、1週間程で消失してしまうので、何とかこの感覚を維持する方法は無いかと考え続けました。
結局、ニュースなどの情報は英語で入れるようにし、短波ラジオ(今ではテレビのCS放送)を聴き機会があれば英語国民と英語でお喋りをするようにしました。日常的なことを何でも英語で喋ってみたかったからです。そのうち、日本語が飛び交っていても英語で考えられるように段階的に頭が変化して来ました。これは、頭の構造が中学で習った語順に順応する事につきるのではないでしょうか?主語、時の副詞、助動詞、打ち消し語、述語、目的語、補語、方法、場所、時の順番です。主語を言えば、次に述語を選び、ついセカンドベストの単語を言ってしまってもそれに続くべき目的語を選んで、次に、、、、と状況に合わせて喋り続けていると何時の間にか英語になっているのです。それは、最初は随分拙かったと思います。だから、品のある的確な表現を仕入れるといったことが必要でした。
タイムという雑誌を、私は購読しております。最初の2年は全くの見栄で、つん読になっていました。(今なら私は、薦めません。購読し出した頃は、どうも宣伝に踊らされていた様です。隅から隅まで毎週読むなら、The Japan Times Weeklyで充分です。)最近になって(2年位前です)、知らない単語が1ページに2つか3つ位になって来て日本語の週刊誌と同じ感覚で読み飛ばすことが出来るようになりました。それまでは、良く知っている内容の記事でしか体験出来なかったことです。これには、頭の中で記事を英語で要約する癖をつけたことが大いに役立っているように思います。お陰で英語の世界と日本語の世界が頭に出来たのです。これは、世界が2倍に広がる位の衝撃的な体験です。情報は、圧倒的に英語の方が多くて往々にして内容が詳しく分析も優れているからです。
今でも私は英語を習っていますが、それは、寝る前の理解度や外国旅行中の英語に対する反応、英語で書かれていてもまるで日本語の週刊誌を読んでいるといった感覚を維持するためです。通訳をする人は、日本語と英語が頭の中で融合している様で、更に上の世界を体験しているのだと思います。まだまだ、上には上の世界がある様です。
随分前にわたしが、ジャパン タイムズから投書を切り抜いて、退屈にならないように時系列的に短かく編集したものです。10年前、本ホームページを立ち上げた際に、掲載許可願いを新聞社にお願いしたのですが、返事は頂いておりません。1982年の4月から6月の投書欄Readers in Councilと出処を明記しておきます。読むと、論理だけでなく感情も交えて意見を戦わせていることが分かります。日本の投書の多くが、著名人の引用をしたり、全くの感情論か、揚げ足取りだったりして、全く議論が進まないのとは、異なっています。きちんと人の意見を受けて議論が進んで行くのを見たことがありません。「英字新聞紙上では皆が、眼に見えないルールを守って、楽しみながら議論を進めている。何て、面白いことをするのだろう。」と、感心しました。それを伝えたいのです。敢えてParksさんの肩を持つ訳ではありませんが、この方は、しばらくして(82年ですが)別の投書では、結構日本に好意的な意見を述べていたことがあります。恐らく、問題提議のために、わざと悪役を演じてみせたのではないかと、今では思います。では、じっくりと読んでお楽しみ下さい。(2003年に書くと約束していたもので、今になってしまいました。遅くなって申し訳ありません。)(2009年6月記)
Positive and Negative Letters
CATHELEEN M. PARKS
*****
Positive and Negative Letters
ARNO VOLGER
3)
Although it would be very difficult to make an objective comparison, with my experiences in Europe and in North America, I feel it fair to state that the Japanese in general tend to insult others less than Western people. In behaving foolishly, at least Japanese children are not as ill-intentioned as some adults in your country.
YO KUBO
Foreigners in Japan
SUSAN KORNS
5)
Mrs. DOREEN BARTHOLOMEW
6)
JAMES BRYANT
7)
KAZUTO MATSUMURA
8)
JOSEPH MANN
9)
BERNARD ROSS
10)
FRANK L. KAHREN
Foreigners in Japan
CATHELEEN M. PARKS
12)
NAOMI GROSS
13)
BILL MOSIER
Tokyo
14)
KARIN BOGART
15)
RUTH SUZUKI
16)
W. G. SCHEERER
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論理を磨くには
日本人の倫理観
自分で考える
本の紹介
「詭弁論理学」 (中公新書 (448)) 野崎 昭弘 (1976)
「逆説論理学」 (中公新書 (593)) 野崎 昭弘 (1980)
「ゲーデル,エッシャー,バッハ?あるいは不思議の環」
「<反>哲学教科書」 ミシェル・オンフレ著 嶋崎 正樹訳 NTT出版 (2004)
悪の説得術 (ゴマブックス 305) (新書)多湖 輝 (著) (1983)
自分の顔、相手の顔?自分流を貫く生き方のすすめ (講談社文庫) 曽野 綾子(著)(2004)
Pros and Cons: A Debater's Handbook Trevor Sather 出版社: Routledge 18版(ペーパーバック 1999)
ディベートのすすめ (Debating in England) ピーター ミルワード著 英友社(1983)
戦争に関する本の紹介
"Documents on the Rape of Nanking" edited by Timothy Brook, University of Michigan Press, 1999
「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」 加藤陽子著、朝日出版社
(2009年10月記)
日本に関する本の紹介
(2009年12月記)
「坂の上の雲」と「この国のかたち」
日露戦争の際、秋山参謀が日本海海戦において考案し遂行した、有名な丁字戦法一斉回頭(Togo turn)は、実は瀬戸内海を荒し回った村上水軍の戦法が雛形であったとされる。半分捨て身の、海戦の常識を破る奇襲とも評し得る合理的な戦法であった。砲艦戦において敵に対して舷側を見せると、横に並んだ大砲を十分に活用できるが、敵から見ると艦は横に長くなるので被弾する危険が増す。日本の連合艦隊は、日本海において長らく待ち受けていたロシアのバルチック艦隊にまみえると、この一斉回頭を行ない機先を制したため、バルチック艦隊は混乱に陥り壊滅したのであった。
考えてみると軍事的には、古いところで、織田信長の鉄砲隊(1575)の発案は結構早く、スペインのテルシオという長槍兵と銃兵の組み合わせが成立した1534年から遅れることわずか41年である。真珠湾奇襲攻撃(1941)で採用された航空母艦と航空機による爆撃と魚雷投下の戦法も画期的であった。これによって空を制するものが、戦いを制することを初めて世界に知らしめた。その後、英国の不沈戦艦プリンス・オブ・ウェールズを航空機による爆撃で撃沈している(1941)。軍事的には日本人が創造性に乏しいとは、言えないのである。しかし日本は、自ら航空機戦の時代の到来を示しておきながら大和や武蔵といった戦艦に代表される巨艦主義を捨て切ってはいなかった。総合的な判断において第二次対戦中の軍部の思考は戦略においてもバランスを欠いていたのであろう。
ペリーによって引き起こされた日本の開国時、日本は列強諸国と不平等条約を締結することを余儀なくされた。これが解消されるのは、およそ40年後の日露戦争(1904-1905)後のことである。結局、列強との戦争に勝たないと、対等にはなれなかったのである。日清戦争(1895)後当然の権利として得た遼東半島であったが、列強ロシア・ドイツ・フランスの三国干渉に合い、清国に返還せざるを得なかった。その後もロンドン海軍軍縮会議(1930)で、日本は、新造の艦船を沈めるなどして、米英日の艦船の保有比率を守らねばならなかった。それでも日本は、一等国の扱いを受けることはなかった。この後、満州事変(1931)、国際連盟脱退(1933)、支那事変(1937)を経て第二次大戦へと進んで行く。この時でも日本は、ハルノートを最後通牒だと解釈して、開戦を決意したと言われているが、「中国の利権だけを手放して、満州は保持する」と回答していれば、米国との友好関係を保つことも可能で開戦を避けられたと云う説が最近になって現れている。わたしが調べたところ、代表的なところで上海や南京などの攻略時や、ビルマの奥地でのインパール作戦では、日本軍においては、兵站という補給の思想が重要であると認識されていなかった。わたしなりに解釈すると、食糧その他軍事物資が供給されずに現地調達となると、潤沢な資金がなければ略奪するしか物資の調達が出来ないことになってしまう。もとよりビルマなど最前線では、貨幣など意味をなさなかっただろう。このように、戦闘方法や占領後の統治法も含めて準備が十分ではなかった。つまり、最初から日本は戦争をする資格を有してはいなかったのだ。開戦百日にして拡大した戦線は、ミッドウェーの海戦を境に補給のないまま縮小し続け、本土空襲を受け敗戦に至ったのであった。
去年の夏に、NHKであったが、第二次大戦中の海軍の軍令部の参謀による反省会が特集として放映されていたが、開戦、その後の軍事作戦の失敗や、事後立法による極東軍事裁判において将校達が責任を取るような発言はなかった。驚いたことに、戦争突入前から国民は二の次でまず軍隊の存続を考えていたようであった。大東亜戦争などと云うと今でも色々な取沙汰がされるが、日本が戦わなかったら、アジア諸国の独立は、百年遅れていたであろう。そして敗戦後、GHQ主導で制定された憲法によって、わが国は真の独立国家とは言い難い状況におかれたままである。ポジティブ、ネガティブな面を併せ持つ我々の祖先の作った歴史を通して、司馬さんではないが、わたしもこれからの「この国のかたち」を考えて行きたい。(2010年3月記)
日本辺境論(内田 樹著、新潮新書)
エッセイ It's snowing, and money's falling(by Rachel Michaud、Washington Post)
その時のやり取りの一部を載せておきます。その前に、是非、
問い合わせ(原文 英語)
それは、米国人の女性ジャーナリストかライターが、小学校の時の貧しかった頃の思い出を綴ったものです。冬のある晩、父親が「ご覧、お金が空から降りてくるよ。」と上機嫌で降り出した雪を見て家族につげるところから始まるものです。そんな日の翌朝は、父が契約している4,5か所の近所の公共施設の雪かきを朝の5時頃から出掛けねばなりません。何故か父は、長女でないわたしを連れて行きたがった。眠くて寒いのに朝の4時頃に起きて、支度をし長女が世話をしてくれて送りだしてくれた。雪かきは、皆の出勤の前に一度済ませねばならず、その日の内にもう一度行なう必要があった。家に帰ると皆が歓待してくれた。御褒美にいつものと違う何か温かい食べ物を仕事をして来た者には食べさせてくれた。余り寒い時は、父がこれを飲めば暖かくなるよと作業の合間にそっと琥珀色の液体を飲ませてくれた。ウィスキーではないだろうか?昔のことなので誰も咎めず大らかな時代であった。貧しかったが、家族は幸せであった。
その返事
The essay, by Rachel Michaud, first appeared in The Washington Post on Feb. 5, 2010, under the headline ''It's snowing, and money's falling.'' This will be the full version because if I remember correctly I had to cut it a little to get it on the page. I pulled it up this morning after reading your e-mail, so am sure you'll have no difficulty finding it. However, if you do, let me know.
(2011年8月記)
済衆院
This is one of the best Korean dramas I have seen. It deals with western medicine when superstition was still believed. Our country followed the same path 50 years prior to this first hospital of western medicine. Although the way the Japanese are described is stereotyped, the drama itself is interesting. The scenes of operations are so realistic.
After watching Jejoongwon,
I enjoyed the film. I came to know the hardship of founding a first Western Medical School when superstition was still believed in Korea. Our country Japan followed a similar path 50 years prior to Jejoongwon. Typical example is Tekijuku, present Osaka University medical school. In the reform process, we underwent a revolution, Meiji restoration. Tokugawa Shogunate which last for nearly 300 years was toppled. Consequently, class system was abolished. Then we felt a threat from Western Superpowers, especially from Russia. If we did not stand up against Russia, our country did not exist anymore. When we opened up our country by external pressure, we were forced to conclude treaties with western nations on unequal terms. This inequality was not dissolved until we defeated Russia by force. This is the background from a Japanese viewpoint.
Dr. Hwang should not have devoted himself into resistance movement. Later, he realised what he could do and what he could not. He decided to go to Manchuria and work as a medical officer. I thought the drama would end when Dr. Hwang jumped aboard the train leaving Seok Ran on the platform. They would never meet again, I guessed. Contrary to my expectation but to my relief, they were reunited at an unknown place. But does this have anything to do with the future of Jejoongwon? It is hard for the scriptwriter to end the drama when it has already passed the climax.
The way of describing Japanese people in the film is so stereotyped except for Naoko. She was the only Japanese who is good natured. I am afraid I do not know much about Korean history but it is true that some Japanese supported some Chinese, such as Sun Yat-sen and Lu Xun for their independent movement in those days. There must have been various types of Japanese people, which is not described in this drama. It is unnatural that Dr. Watanabe, Dr. Hasegawa and the nurses practise medicine without conscience. A doctor or a nurse would not break the ethical code of medicine so easily. Naoko is somewhat independent and insistent unlike a Japanese. But such a girl is necessary for the plot like this. She decided to end her relationship with Do Yang in exchange for the release of Dr. Hwang from prison.
Many scenes of operations were so realistic. I have never seen such an Asian drama as realistic as this one. I even checked cases of open chest surgery under anaesthesia with spontaneous breathing in those days. In some scenes but not always, at Hanyang hospital, chest X-ray films were displayed left and right reversed. For example, when Do Yang (Yeon Jung-hoon) was inspecting Dr. Watanabe’s X-ray film, the heart on the film was on the opposite side. It does not harm the quality of the drama and most people go through to the end unaware of them.
As for the way of mixing some Japanese words into conversation, perhaps all the Japanese people might feel very strange. “sodesu”, “hai”, “wakarimashita” and some other Japanese phrases were inserted at odd places of the lines. It does not give a Japanese atmosphere to a Japanese at all, when watched through original Korean with Japanese subtitles.
Overall, this is a well made drama. It is one of the best Korean dramas, such as Dae Jung Geum, Queen Seondeok of Silla and Jumong. My knowledge on Korea is from the book written by Michael Breen. I was first fascinated by Jung Geum seven years ago. Until then, I did not know much about the neighbour country. Through Korean dramas I can feel something passionate, which is seldom seen in our dramas. Thank you.
通訳案内士
論理力を高める
クイック リペアーという商品を買って欲しい時、
科学予算を削減すべきか?
といった具合です。本のままでなく、ほんの少しだけ改変して伝えております。
さてわたしはメリット、デメリットで多くのことを論ずることは出来るけれども、それは最も面白くない退屈な議論と思っていました。誰でも出来るし、発展性がないと考えていました。上記のように説明を受けるとその態度を少し変えるべきかと思います。巧く説得、反論が決まれば、面白いと思います。今まで、ここまでこんなに上手に解説した本は、無かったように思います。
しかし、前知識が無い時には、イギリス流の本来どうでも良い事をどれだけ面白く論ずることが出来るかということを楽しむ方が楽です。瀧本氏が、ディベートに馴染まないと挙げた「ペットは猫がいいか犬がいいか?」例がまさに、イギリス人の好むディベートなのです。これは、ピーター・ミルワード氏がその著書の中で述べていたことです(参考文献参照)。ユーモアのないものは、聞きたくないということです。アメリカ流の根拠となる資料や数字のオンパレードなんかは、ディベートとしてはつまらない。日本という国では、何でもアメリカ流で、わたしが述べたこのようなことからして一般的でなく、マイナーな意見と受け止められています。それゆえ英検のための勉強からは、やや外れてしまいます。アメリカ流、イギリス流どちらを採用するにしてもディベートでもユーモアが必要だという考え方があることを知って頂きとうございます。(2012年3月記)
高校生だけでなく、大学生にも
[
SPEECH FOR A HIGH SCHOOL GRADUATE]
独善に満ちあふれているかに装いながら、新しい世界に船出する高校の卒業生に優しく手向ける言葉です。
自分の洗濯物は自分でしなさい。
などなど、度肝を抜くような言葉が並んでいます。本文では、各アドバイスに数行分解説が続きます。原文は、上記のURLにございます。
指摘がありました。その原文は、購読者にしか公開されていないようですので、代わりにスピーチの抜き書きを示しておきます。
Do your own laundry.
イギリス人を知る
例えば、イギリス人は、アメリカ大統領選挙戦で、政治家が宗教や主義主張を大真面目に語るのは、「いい加減にしてくれっ!!」と言うだろう。イギリス人は、真面目だけど全くの大真面目は、許さないと述べています。
While walking between the bookshelves in a library of the Medical School, one book caught my attention last week. The book is entitled “Watching the English”. Out of curiosity, I roughly read one fifth of it. The subtitle of the book is “The Hidden Rules of English Behaviour”. Kate Fox, the author states about the unwritten rules of the English people. Now I have some questions.
Humour is indispensible for the English. She says “Seriousness is acceptable, solemnity is prohibited. Sincerity is allowed, earnestness is strictly prohibited.” She also says English people are serious but not serious.
As one form of humour is understatement. But the understatment isn’t actually very funny --- or at least obviously funny, not laugh-out-loud funny, and definitely not cross-culturally funny. Then why do they keep this unwritten rule, if it is not so funny?
Example:Two Englishmen dined at a local restaurant. The food was inedible, the place was disgustingly filthy, the service rude beyond belief, etc., etc. “Oh,” said one of them, at the end of the tirade, “So, you wouldn’t recommend it, then?”
One chapter is saved for linguistic class codes.
I thought Britain is one of the most democratic countries. There are still classes which cannot be crossed by mere education. Why is it so?(2012年9月記)
資本主義のルール
オリンパスのchief-executiveになって、就任わずかで解雇された英国人、Michael Woodfordのインタビューです。オリンパスの過去十数年にわたる巨額の損失隠しについて語っています。初めてこのfraudを知った時に、ヤクザの関わりを恐れ、警視庁に出向かず、メディアに情報を流したそうです。もし、これがアメリカだったら、FBIに直ぐ告げたであろうと。日本は、まるでアリスの不思議の国だと本人は云っています。日本が好きで、寿司も好きで、オリンパスとの関わりも長いので、会社には忠誠心を持ってはいる。しかし、メディアの反応は冷ややかで、何も取り上げなかった。あろうことか、自身が解任されてしまいます。本人は、この損失隠しは、メインバンクも前任者もその周囲の人達も皆が関わっている出来事であると考えています。ENRONやLIBORのような酷いことは、アメリカでも日本でも起きる。でも日本は、資本主義のルールに従わない。メディアも何もしない。こんな痛烈な批判と非難をしています。結果としては、whistle blowerが叩かれたのだと。
BBCにとっては、話題の人物にインタビューをして、特別でない内容かも知れませんが、日本は資本主義のルールに従わないとハッキリと述べられると、我々はおよそ150年前の明治に開国したが、まだそんなレベルなのかと思ってしまいます。これは、多分今の資本主義が西洋由来であるからです。もっと極端に云えば、彼らからするとアジアの国々は資本主義のルールに従わない信用出来ない奴らだと。でも、本人も述べているように西洋でもENRON事件など似たようなことは、起きている訳で、対処をある程度欧米風に彼らの作ったルール通りにすれば、納得が行くのでしょう。しかし、それならば、そのルール作りに我々日本人が直接関わらない限りそのような批判はずっと受け続けるでしょう。我々が普通に考えることが、彼らも理解出来るように発信を続けなければと考える所以です。(2013年2月記)
期せずして全く同じことを云う方が現われました。
ノーベル賞受賞者による座談会 その2
以前に書いたのは、2002年です。今回は、日本からは山中博士がBBC恒例の座談会に招かれての登場です。小柴博士が、英語が上手であることは書きましたが、山中先生はさらに上を行っていたように私は思いました。この座談会では、経済学も数学的モデルを使ったりするので、科学の扱いになっているようです。
さて司会者は、ノーベル賞を取るような学者でも失敗はするのかというところから切り出します。ice breakingです。まず、ガードン博士が、校長先生から「科学者になるのは、quite ridiculousだと云われた」という有名なエピソードを話します。2012年のノーベル賞受賞者の中には、高校を中退した者もいます。山中先生は、整形外科医としては、ダメだったので科学者になったと述べられました。話す速度は速過ぎるでも遅すぎるでもない、丁度いい位です。以前とは、隔世の感があります。大げさですが、日本も国際化したとの思いです。次に何故研究をするのかという話に移ります。面白いからというのが、全般的な答えです。英語だとcuriosityからだと云うことです。これで、場が整いました。
この後、市場と科学研究のあり方、資金とそれによる縛り、民間と公的機関などとの対立、研究の効率についての考えなど、山積する問題をおよそ45分で議論します。山中博士の発言は、計4回、ジョークも交えて申し分ありません。研究によって得た知見を独占(monopoly)することのないよう、広く世界の皆さんに活用していただきたいと、2回目の発言では言っておられたものの、実際にはiPS細胞の大事な根本の特許は日本だけでなく、世界で押さえています。3回目の発言で、日本においては地震予知の困難と福島原子力発電所のメルトダウンに至ってしまった科学盲信からの反省で、科学者に対して不信感があるが、信頼を回復するには、科学者が正直(honest)になるしか道がないだろうと述べておられました。最後の4回目の発言では、科学を推進するに当たって、政治家も科学的でなければという潮流に対しては、自分は科学においては、serendipity(思わぬものを偶然に発見する才能)を大事にしているので、良い政治家にはなれないと、ジョークで締めくくっておられました。今回は、nativeではなく英語も上手くないのに挑戦的に喋るといった癖のある話手がいなかったので、番組としては心地良い出来でした。(2013年3月記)
英語による発表 医学の症例検討会の場合
A The bullet presentation is a quick, 1- to 2-minute summary, most often delivered on work rounds in the morning. It is to be considered a brief, orienting introduction to those members of the team who do not know the patient at all.
B. General principles concerning the brief presentation
Sample bullet
On physical exam, she’s in good condition now with stable vital signs, a temp of 103V last night, a few rales in her right axilla, but nothing else on her last chest exam. The remainder of her physical exam was unremarkable.
Pertinent labs included a CBC with 12,000 WBCs without a left shift, gram-negative rods on an unspun urine (but no UTI symptoms), and a right lower lobe infiltrate on her chest film. In addition to her sputum contained polys and gram-positive diplococci. We think she has pneumonia, and she has begun to defervesce on 500 mg ampicillin IV every 6 hours.(2014年4月記)
Medical Case Presentation
bullet; 弾丸(の様に速い)
米国の思惑
これを読めば、米国は日本を軍事上弱小国家に留める政策を取っていると理解出来ます。そして、集団的自衛権を発揮する極東における日本の利用価値は認めるものの核武装は決して許さないと云う姿勢です。実に、冷戦終了後1992年のシナリオが、たった今現実のものとなって行く訳です。それは、やっと日本がnormal countryになりつつあるとBBCも伝えています。
(略)
(略)
(略)
(略)
[
U.S. STRATEGY PLAN CALLS FOR INSURING NO RIVALS DEVELOP
]
イーダ(ポーランド映画)
IDA, Polish film
I have watched a recent Polish film entitled IDA. The film comes to your town in turn after release in the major cities on August 2. It will be shown, for example, in Kobe from September 13 and in Okayama from October 25.
It was shot in black and white. The story was set in a Polish countryside in 1962 under the communist regime. There is not much accompanying music to the film. The layout of the protagonists in the screen appeared old fashioned with many distant scenes. And the heroine is a novice. Who will watch such a film? I did, out of curiosity.
Plot (excerpt from letterboxd.com)
The reviews are divided. Some say it is a masterpiece. Some, not many, say it is boring. If it is boring, then why did it receive so many Polish attendants back in the director’s mother country? In 1960s, there were many untold stories, which were war related. Some had to be kept as secrets in closed circles. One of them was the whereabouts of disappeared Jews during WWII. After fining the truth, two women reacted differently. One was not able to bear the weight of the truth. The other accepted the truth and began to build a new way of life, which may be objectionable from a religious viewpoint. In a form of a film after more than half a century since the WWII at last, the time has come when untold stories are unveiled. Knowing the truth is harsh but far better than not knowing it at all.
“Ida”: A Film Masterpiece By David Denby From Newyorker
(2014年9月記)
ウィークエンドはパリで(イギリス映画)
Le Week-End, a British film with a French title
I happened to read about this film in a weekly magazine and had a chance to watch on the Net. It is about a British couple who have revisited Paris for the first time in 30 years after their honeymoon. If you read this beginning of the story, you perhaps think it is a love romance of a nice couple staying weekend in Paris, whose affection to each other has not faded at all. Then, you fall in the director's trap. No, it is not. I never thought I would watch a film of an old couple with bitter aspects of marriage, although I realised that the period of my marriage is getting closer to theirs. Don't worry, it is comically described with well performance of the protagonists. You will have mixed feelings towards their married life but you will also find it interesting. The script writer has got a Japanese name, Kureishi. I thought I found another Japanese English writer like Kazuo Ishiguro but the truth is he is half British and half Pakistani.
A Getaway Unravels the Ties That Bind
(2014年9月記)
追憶と、踊りながら(イギリス映画)
I usually do not watch this kind of film. I happened to spot this, perhaps because it dealt with culture and language.
Suppose that you are an elderly person living alone in a home for the elderly and suddenly have a visitor who says that he is a close friend of your son, do you believe him? If you are told that your son past away and was a gay soon after you met him, do you still believe him? This film describes an old lady’s agony or stubbornness of not assimilating into the British community. She emigrated to UK with her husband when she was young but she has been so indifferent to other culture that she did not learn English. If she understood British customs and language, she did not have to live alone. Her son tried best to confess his sexuality to her but he got killed in a traffic accident on the day before he intended to tell her the truth. The son’s closest friend, actually the partner, hired a Chinese interpreter for her because even living in the nursing home, she had a boy friend who tried to overcome the language barrier for her. There might be another married life for good. She ruined them all unconsciously.
What is this stubbornness? This might be the origin of energy for one’s life when the things are going well but there is a time everything goes wrong. If only she could have improved her awkward interpersonal relationship through English a little, she could have lived a happier life.
Oh, I almost forgot to mention that there is not any humorous conversation in this film. This is so un-British.
イングリッシュネス(Kate Fox著)
Teach Your Child How to Think written by Edward de Bono
9 目指せ英検0級!ー「廻り道の英語」のその先は?
Thinking in English
When did you start thinking in English?
One day, I asked one of my classmates at school, a returnee from the states, “How can I be fluent in English?” He replied, “Think everything in English. Try.” Of course, this conversation took place in Japanese. I wondered how I could think in English.
A week later, that moment came. I was on a train on my way home. I said to myself very slowly in English, “Now, I am looking out of the window. The sky is blue. There are trees. The leaves are green. What I see there is a kindergarten. Wow, I am thinking in English!” I felt rejoiced.
I was fortunate to have such a bilingual classmate. We learnt English from native speakers since our school was run by a foreign mission. They taught us the most important was the English word order. To speak in English was to choose appropriate elements according to the word order and say aloud. It should be simple as that. It was not so simple because my vocaburary was limited. I recognised that there is a flow of words, which can be mastered only through experience. I decided to use an English dictionary. From that on, I emersed myself in English.
I am a qualified English tourist guide now, though I work as a physician-scientist. Thanks to my English skill, my world has become doubled. I still have been struggling with differences between Japanese and English/Western ideas but that is another story.
English education is now mandatory at elementary school from 2020. No body taught me how to think in English at school. I hope pupils who want to become fluent in English will be taught by teachers, who are able to think in English.
作者へのお手紙をお待ちしております。 |