森永乳業の給食ミルクで集団食中毒[東北] 2024年4月25日 26日現在で少なくとも590人の児童生徒が被害 NHK報道を転載する。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240426/k10014434111000.html 宮城県内の小中学校 給食の牛乳飲んだ児童生徒が下痢や腹痛 2024年4月26日 20時30分 NHK 25日、宮城県内の小中学校の給食で出された牛乳を飲んだあと下痢や腹痛などの体調不良を訴える児童や生徒などが相次ぎ、NHKが自治体に取材したところ県内で少なくとも590人に上っています。 牛乳を製造した業者は学校への提供を停止し原因を調査しています。 NHKが各自治体に取材したところ、宮城県内では25日、9つの市と町の小中学校75校で、給食に出された仙台市の東北森永乳業が製造した牛乳を飲んだあと、下痢や腹痛などの体調不良や味の違和感を訴える児童や生徒などが相次ぎました。 体調不良を訴える児童・生徒などは少なくとも590人に上っています。 このうち、仙台市教育委員会によりますと、市内の39の小中学校で児童・生徒合わせて337人が腹痛などの体調不良を訴えたということです。 入院するなど症状が重い児童・生徒はおらず仙台市によりますと牛乳が原因かどうかは分からないとしています。 各自治体では、体調に変化があった児童や生徒がいた場合は、すぐに連絡するよう学校に伝えているということです。 今回の事態を受けて東北森永乳業は26日から学校への牛乳の提供を停止しているということで、会社側が原因を調べています。 腹痛訴えた生徒「クラスの半分くらい『変な味』と話す」 25日、仙台市内の中学校の給食で牛乳を飲んだあと腹痛を訴えた男子生徒はNHKの取材に対し、「牛乳を飲んで3、4時間たったあと、友人と遊んでいた際に急におなかが痛くなり、トイレにいったら下痢の症状でした。牛乳を飲んだとき、温度はいつもどおり冷たかったですが、バターを入れたクリームのような味がして変だと思いました。でもクラスのみんなが普通に飲んでいたので、そのまま全部飲みました」と話していました。 生徒はトイレに行ってまもなく腹痛はおさまり、現在は回復しているということです。 26日の学校での様子について「クラスの同級生の中にきのうの夜になっておなかが痛くなった人もいました。牛乳の件が話題になると、クラスの半分くらいが『変な味だった』と話していて今回のことで牛乳を飲むのが怖いという人もいました」と話していました。 森永乳業「大腸菌など異常なく味や香りなど検査も正常」 東京に本社がある森永乳業によりますと、今回、牛乳を出荷した仙台市の東北森永乳業はグループ会社で、牛乳は、仙台市宮城野区の本社で製造し、宮城県内の学校に提供していたということです。 森永乳業では、「味がおかしい」などと連絡を受けた学校から一部の牛乳を引き取って成分などを検査したところ、大腸菌などの数に異常はなく、味や香りなどの検査も正常だったということで、詳しい原因はわかっていないとしています。 NHKの取材に対し、森永乳業の担当者は「このたびはお客様に心配をかけて申し訳ない。今回の牛乳は、学校給食向けに製造したもので、一般の店舗には流通していないが、現在調査中なので原因究明に努めていく」と話しています。 仙台市の保健所 工場に立ち入り調査 仙台市によりますと、市の保健所は、食品衛生法に基づき、東北森永乳業の宮城野区にある工場に、25日から立ち入り調査を行ったということです。 26日午後も、担当者5人が工場で調査を行い、殺菌や冷蔵など、牛乳を出荷するまでの各工程で温度や衛生の管理が適切に行われていたかなどを調べたということです。 市では、26日までの調査をもとに、今後の対応を検討したいとしています。 【詳しく】体調不良訴え 9市町の75校 少なくとも590人 NHKが各自治体に取材したところ、25日の給食で牛乳を飲んで体調不良や味の違和感を訴えている生徒や児童などがいる学校は少なくとも宮城県内の9つの市と町の75校でした。また、体調不良を訴える児童・生徒などは少なくとも590人に上っています。 自治体でみますと、▽仙台市▽岩沼市▽角田市▽名取市▽塩釜市▽多賀城市▽丸森町▽山元町▽亘理町の9つの市と町です。 このうち仙台市では、牛乳を飲んだ複数の児童生徒から「いつもと味が違う」などと訴えがあったということです。 市の教育委員会が確認したところこれまでに市内の39の小中学校で、児童・生徒合わせて337人が腹痛などの体調不良を訴えたということです。 入院するなど症状が重い児童・生徒はおらず、市によりますと牛乳が原因かどうかは分からないとしています。 このほか腹痛などの体調不良を訴えているのは、 ▽山元町では5つの小中学校で、教員1人を含む少なくとも83人、 ▽名取市では9つの小中学校で21人、 ▽角田市の3つの小学校で少なくとも5人、 ▽塩釜市の少なくとも3つの小中学校で35人、 ▽亘理町の3つの小中学校で9人です。 また、 ▽岩沼市では3つの小学校でおよそ100人が体調不良を訴えていたほか、5つの中学校でも味の違和感を訴えている生徒がいたということです。 さらに、 ▽多賀城市でも2つの小学校で体調不良を訴えた人がいましたが、具体的な人数などは把握できていないということです。 ▽丸森町では3つの小中学校で複数の児童生徒が牛乳の味がふだんと異なると訴えましたが、いずれも体調への影響は確認できていないということです。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『砒素ミルク』シリーズ無料公開 本シリーズは当時の隠れたベストセラー。全国に普及され、国民に事件の再認識を劇的に促し、救済運動にはじめて世の光を与え、その後の学界改革にも多大な影響を与えた歴史的名著である。 ※PDFのダウンロードが出来ない場合は、右クリック→「対象をファイルに保存」でデスクトップなどに一端置いてください。 『砒素ミルク 1 ─森永と共犯者たちによる被害者抹殺の16年─』 谷川正彦・能瀬英太郎 共著 全251頁 森永告発刊 昭和46年(1971)6月10日発行 『砒素ミルク1』 前編(1-131p) PDF6.61MB 『砒素ミルク1』 後編(132-251p)PDF6.09MB 『砒素ミルク 2 守る会18年のたたかいの原点─被災者同盟の記録』 岡崎哲夫著 /谷川正彦・能瀬英太郎・森永告発刊 昭和48年(1973)8月10日発行(右掲載写真本の復刻版) 『砒素ミルク2』前編(1-164p)PDF8.84MB 『砒素ミルク2』後編(165-241p)PDF3.95MB 『森永ミルク事件史』の原書の冒頭には、下記の付箋が貼られていた。…「本書は日本のヒューマニズムの限界を示すものである」… 本編PDF版の転載、配布等は自由です。むしろ歴史継承の視点から歓迎致します。 第2弾! 『森永砒素ミルク闘争二十年史』デジタル公開 『森永砒素ミルク闘争二十年史』 二十年史編集委員会(代表 岡崎哲夫) 能瀬英太郎編纂 昭和52年(1977)2月28日発行 序論 岡崎哲夫 PDF:926KB NEW 運動編 第一章 守る会・光を求めて20年 岡崎幸子 PDF:2.43MB NEW 裁判編 第一章 刑事裁判 PDF:1.29MB つ づ く 総目次ページへ戻る トップページへ戻る |