::: D I Y :::  DRLコントロール
 
 US仕様のまま輸入したので、走行中はハイビームがぼんやり点灯しています。これがDaytime Running Lights 「DRL」です。最近はタクシーや運送トラックなどが採用して、危険回避に一役かっているようです。
 ところが、市街地を走っているときは何てことないのですが、郊外を走ると「ライト点いていますよ〜」ってパッシングしていただけるんですね。田舎に行くと必ずってほど。他に、整理員のいる駐車場なんかでも丁寧に教えていただける。本当に恐縮してしまいます。「昼間ライト点灯中」ってステッカー貼る気なんて全くないし・・・
 この機能も欲しかったひとつなのですが、まだ時期尚早のようなので、点灯、非点灯をコントロールしてみようと思い、調べてみました。
 
 予想では、何らかの減光回路が入っていてコントロールしているのかなと思っていました。そこで、ハイビームの片側カプラーを抜き、電圧を測定してみようと。ところが全くテスターは振れないし、カプラーを抜いていない側のハイビームも点かなくなるし・・・
 一体何なんだ?ってことで、配線図集を見てみてびっくり。リレーをたくさん組み合わせ、DRL動作中はハイビーム両方が直列につながり、単に12Vのバルブを6Vで動作させているだけでした。ぼんやり点灯はこれでした。
 
 
 DRL動作中の配線図を簡単にしたものです。
 
 
 ハイビーム点灯(パッシング)時です。リレーは連動しています。片側のバルブは極性が反転しています。
 
 ということなら、バルブへの配線を1カ所カットしてしまえばいいということになります。しかしカットしたままだと、ハイビーム時は片側だけしか点灯しなくなってしまいますので、またそれも困ったことで・・・
 
 
 そこでリレーをひとつ追加し、ハイビーム時に12Vかかる線に繋ぎ、コントロールさせDRLをカットさせます。
 
 
 ハイビーム点灯(パッシング)時は、DRLのリレーと同時に追加したリレーも動作し、通常どおりの点灯をさせます。
 
 電装品用のリレーを適当なボックスへ組み込み、リレーボックスを作製しました。リレーは12Vを加えると動作するタイプです。DRLカット時(通常時)はスイッチが切れた状態で、ハイビーム使用時はこのリレーに12Vを加え、ノーマル配線に戻るようにしています。そのほかに、このリレーをキャンセルする(常にノーマル配線となる)スイッチを取り付け、DRL機能のON−OFFとさせています。
 
 ハイビームの信号は、ヘッドライト裏にあるDRLのリレーボックスにきていたので、そこから取り出しました。ハイビームにすると「カチッ」と音がして動作していることがわかります。そのハイビーム信号をリレーの電源配線と繋ぎます。左ハイビームの配線1本をカットして、リレーを割り込ませるように配線しました。
 
 ヒューズボックスの下に空間があったので、作製したヒューズボックスを両面テープで貼り付け、完成です。スイッチを車内まで引っぱれば車内でコントロールもできます。

 案外簡単にできましたが、ひょっとしたらトヨタのUS向け輸出車はこの方法でカットできるのかもしれません。しかし火災の原因にもなりかねませんので配線図などで調査する必要があります。その他メーカーのアメ車については全く分かりません。
 今回の構造の場合でこれ以外の簡単な方法では、ハイビーム左右をどちらか片側に並列に繋いで、ヒューズを大容量のものと替えればできるかなとも思いましたが、配線やリレーに負担がかかりすぎる可能性があったのでやめました。

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