問2. 具体的に “かぞえる” という 作業 とは?

“数を唱える” = [ 数の名前 を 順番に 呪文のように 唱える ] 作業
“数える” = [ 量 を 数の名前 へ 変換する ] 作業 に 分解される。

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第一段階
[ 数の名前 を 順番に 呪文のように 唱える ] 作業。

『 1 から 100 まで “かぞえる” 』 といったように
この作業のみ を “かぞえる” と 表現する 場合もあります が、
これは (物理的)対象物の数量(個数) を “かぞえる” という 作業 ではない。

明確に 区別する為、 以下では この 第一段階
[ 数の名前 を 順番に 呪文のように 唱える ] 作業 を
“数を唱える” と 表すことにします。

※ 呪文として 1〜100 まで “数を唱える” だけ で 良いなら
他人の言葉 を 真似する能力 さえ 有していれば
単純に 繰り返し 真似しているだけ で できるようになります。
門前の小僧習わぬ経を読む ですね。
お風呂で 『 100 まで かぞえよう。』 は 良くできた学習法の一つ ですな。
(ちなみに “九九” も “円周率” も 唱える だけなら この段階で 可能です。)

第二段階
[ “数を唱え”ながら、
(物理的)対象物 を 過不足無く (どの対象物 も 漏れ無く、 かつ、 重複しない で) 指差し確認していき、
確認し終えた時点 の 呪文(その数の名前) を 確定させる ] 作業。

“過不足無く” という ポイント の 難易度 が 高いです。
指差し確認した 対象物 を 横に除けて置く。 整列させる。 等 の 作業 を 追加する と 良いでしょう。

これは “(物理的)対象物の数量(個数) を 1個づつ かぞえる” という 作業。
この作業 を 特に “数え上げる” と 表すことにします。

第三段階
[ “数え上げる” 作業 を 一部省略して
(物理的)対象物 を 整列するだけ(見ただけ) で 対応する 数の名前 を 確定させる] 作業。

具体例として 43個の (物理的)対象物 を “かぞえる” 場合
2個一組にして 『 2・4・6・8・10 …(中略)… 40・42・43 』 と “かぞえる”
5個一組にして 『 5・10・15 …(中略)… 35・40・41・42・43 』 と “かぞえる”
10個一組にして 『 10・20・30・40・41・42・43 』 と “かぞえる” e.t.c.

これは “(物理的)対象物の数量(個数) を 塊で かぞえる” という 作業。
特に 十の塊 を 利用 するのが 桁(位)の概念 となる。

第四段階
[ “数え上げる” 作業 を 完全省略して
(物理的)対象物 を 整列するだけ(見ただけ) で 対応する 数の名前 を 確定させる ] 作業。

桁(位)の概念 を 体得する と
十の塊が4つ と バラが3つ 程度の量 ならば 見ただけで 『 43 』 と “かぞえる” こと が 可能。
※ “数え上げる” こと しか できない 子供 から みると この 作業は 魔法や超能力 のように 感じられます。
(“数を唱える” こと しか できない 子供 にとっては 意味不明な 作業です。)

第二段階 〜 第四段階 は
[ 与えられた量 を 対応する数の名前 へ 変換する ] という 本質的に 同種の作業 であり、
作業効率 を 向上させた だけ です。

この [ 量 を 数の名前 へ 変換する ] という 作業 を “数える” と 表すことにしましょう。

では 何の為に “数える” = [ 量 を 数の名前 へ 変換する ] のでしょうか?

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問3. なぜ “数える” = [ 量 を 数の名前 へ 変換する ] のか?

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