おまけ

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日本語では 『 43 』 を 『 十の塊 が 4つ と バラ が 3つ 』 と 表現するのが 一般的です。
この表現には 『 十 』 、 『 4 』 、 『 3 』 という 数・数字(数詞)が 使われています。
もし 『 4つ の 十の塊 と バラ が 3つ 』 の語順ならば、 これを 略して 『 ヨン・ジュウ・サン 』 になるのは 自然です。

『 43 』 は 『 十の塊 が 4つ と バラ が 3つ 』 という 表現 が 分かり難い 一因として この 不自然な語順 が 考えられます。

『 43 』 は 『 4つ の 十の塊 と バラ が 3つ 』 と 表現した方が 理解・納得し易い かも しれません。

なぜ、わざわざ 分かり難い 『 十の塊 が 4つ と バラ が 3つ 』 という 表現が一般化 しているのだろう?

いつから なのだろう?

もしも 和語の時代に 『 21 』 を『 フタツ の トウ と ヒトツ 』 という 感じで 表現してた と 仮定すれば
和語の表現 『 ハタチ アマリ ヒトツ 』 よりも 『 フタ・トウ・ヒトツ 』 という 積和混合の方が 自然 と 思われます。

よって 和語の時代から 『 21 』 を『 トウ が フタツ と ヒトツ 』 という 感じで 表現してた のではないか と 推測されます。

※ 但し、 『 20 』 を 『 ハタチ 』 と 表現するのは 『 12 』 と 『 20 』 と明確に 区別できる という 長所 が ある
(言い換えれば、 “積和混合”は 『 12 』 と 『 20 』 が 区別し難い という 欠点 が ある)
ので 推測の根拠 として は 弱いですが・・・
『 フタツ の トウ 』 →『 フタ・トウ 』 → 『 ハタトウ 』 → 『 ハタチ 』 の 可能性 も 有るし・・・

日本語 は 算数(数学)に 向いて無い言語 なんじゃないか?
語順 の 自由度 が 高い為、 正確な定義 の 必要な 数学 や 論理学 に 不向き。
一つの意味 を 表す 表現 が 一通り しか 許されない 文法のルール の 硬い言語 の方 が 数学 や 論理学 には 都合が良い。
しかし、 こんな言語だと 日常生活 が 大変そうだな。

語順 の 自由度 が 高いからこそ
一般的な 『 十の塊 が 4つ と バラ が 3つ 』 の 語順 に 囚われず、
『 4つ の 十の塊 と バラ が 3つ 』 の 語順 も 併用 することで
43 = 『 ヨン・ジュウ・サン 』 を 理解・納得する 助け と することも 可能となる ので まぁ 良いですか。

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おまけの結論

桁(位)の概念 を 体得した後なら どちらでも 良いので
なんとなく 語感 で 『 十の塊 が 4つ と バラ が 3つ 』 が 一般化した ことに しておこう。
桁(位)の概念 を 学習する際には
『 4つ の 十の塊 と バラ が 3つ 』 の 語順 も 併用しましょう。

命数法 の “積和混合”ルール は
積と和 で 表すこと を 意識して 開発された ルール ではなく
桁(位)の概念 の 表現 『 幾つ の 十の塊 と バラ が 幾つ 』 を 省略した
結果として “積和混合”ルール に なった。 と 考えられます。

『 43と34についての数学的考察 』 以上もちまして 終ります。
長文失礼しました。

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