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猫の健康管理|    |口内炎

歯の手入れ
 歯磨きは、歯肉の炎症部位の改善と予防、歯槽膿漏の進行抑制、口臭の軽減と予防、などに効果がある。

猫は口の中を触るのを極端に嫌い最初はものすごく嫌がりますが、次第に慣れてきますので根気よく続けましょう。

歯垢は歯磨きなどで落とせますが、歯石がつくと、その中の歯垢や細菌を簡単には取り除けなくなるので、動物病院でスケーリング(歯垢・歯石を取り除く処置)をする必要があります。
猫の歯が黄色くなっていたら、歯石が沈着しています。
●歯磨きに慣れさせる
  • 子猫のときから行うと、あまり嫌がりません。
  • 口の中に指を入れて遊んだり、指に好きな肉汁などをつけて舐めさせる。
  • 水や湯や肉汁を込ませた濡れたガーゼを指に巻いて口の中に入れる。
  • 歯ブラシを噛ませて遊ばせながら慣れさせる。
  • 歯ブラシや指先に、猫用歯磨き剤を少量つけて舐めさせる。
<歯磨きの方法>
  1. 猫の頭をしっかりと持ち、頭を後方へ引っ張ると、わずかに口が開くので、親指を使って唇を持ち上げます。慣れないうちは、猫をバスタオルでグルグル巻きにして手が出ないようにした方が良いでしょう。
  2. 歯ブラシや指を口の中に入れて、歯茎と歯を軽くやさしく円を描くようにして磨きます。
    上唇の内側に歯ブラシをあて、上前歯を磨いて、上の奥歯に沿ってブラシを短く動かしながら磨いて、下の歯と下の奥歯を磨きます。反対側の歯も同じ手順で磨きます。
●注意すること
  • 歯磨きは、できれば毎日か週2〜3回行う。(最低週に1回)
  • 歯ブラシを使わなくても、指や濡れたガーゼや綿棒でも良いでしょう。
  • 猫のヒゲはとても敏感なので、指先や歯ブラシがあたったり、ヒゲを引っ張ったりしないよう気をつけてください。
  • 犬や猫の歯は、人間に比べてエナメル質がとても薄い(猫は0.2mm)ので、硬い物でガリガリやるとすぐ剥げてしまい知覚過敏症になってしまいます。また、歯肉溝にようじ等を押し込むと歯肉と歯の付着が外れて、食べ物が直接歯根に肺ってしまい歯垢もないのに歯根炎をつくってしまいます。
●歯磨き道具
歯ブラシは、超軟性のやわらかいもので、猫の歯の大きさにあったものを使う。
ペット用の歯ブラシや、人間の赤ちゃん用の歯ブラシを利用しても良いでしょう。(ブラシ部分を根元から半分ぐらい切って小さな歯ブラシを作る)
歯磨き剤は、必ずペット用歯磨き剤を使用してください。
人間用は、口の中で泡立ったり、飲み込むと胃を傷める成分が含まれています。また重層などナトリウム含有量の多いものも良くありません。
●歯磨きがどうしても無理な場合は
  • 左右の奥歯に垂らすだけで、口腔内洗浄ができる「マキシガード」などを利用する。
  • Dr.キシリットC(現在は粉末の「キシリートC」に変更になってます)
  • 歯垢の付着しにくいフードなどを与えるようにしましょう。
  • C.E.T.ネコ用歯みがきガムや、またたびの木を噛ませるなどする。
●歯磨きにプラスする
炎症があるときはプロポリスをぬったり、ビタミンCとエキナセアまたはサンゴールドで歯茎のマッサージをするのもよいでしょう。

◆歯の健康チェック 年2回位は、歯の定期検診を受けるといいでしょう。

【口周辺の汚れ】
顔を左右見比べて、唇の周囲の汚れ方が違うなら汚れている側の歯に異常がある事が多い。ヨダレ焼けで黒くなっている場合は、要注意。
【食べ方】
食餌している時(特にドライフードの時)に、左右均等に噛んでると問題ない。
右だけ、左だけで噛んでいる場合は、その反対側の歯に異常があります。
ひどい場合は、悪い方の歯が上にくるように顔をひねって食べる事もあります。
【歯】
歯に黄色や褐色(茶色)の歯石が付いていないかどうか見ます。
少しでも付いていれば歯肉溝には歯垢が付着していると思って下さい。
歯石が歯肉に接していると、直ちに歯石取りの必要があります。       
症状が1つでもある歯周病の可能性があります。
歯肉溝の拡大程度の段階で処置すれば完全に治癒できますが、症状が進んでいると、完全治癒は出来ない場合があります。
【歯茎】
歯茎の色が、淡いピンク色していれば問題ありません。
歯と歯肉の境目が赤くなっていると、歯肉炎や歯肉増殖や過形成が始まっていて、直ちに処置が必要です。
歯肉(歯茎)が、腫れていたり、段々になっていたり、一部の歯の部分だけ異常に後退していると、歯周炎の可能性。直ぐに歯垢除去をしないと近いうちに歯根炎になります。
症状が1つでもある歯周病の可能性があります。
歯肉溝の拡大程度の段階で処置すれば完全に治癒できますが、症状が進んでいると、完全治癒は出来ない場合があります。

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