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猫の体と習性

猫の鼻
 猫は鼻をヒクヒクさせて色々なことをニオイで判断している

◆猫の鼻は湿っている
前から見た鼻 猫の鼻をよく見ると模様があり、猫により異なるものです。鼻の形も猫の種類により少し異なり、ペルシャなどは鼻が上を向いています。
鼻が乾いていると病気だといわれますが、
眠っている時や眠い時などは鼻から分泌される液を作る活動が低下するために、乾いた感じになっているのです。
下から見た鼻 猫の鼻は起きている時は、冷たくてしっとりと湿っているのが普通です。
これは、鼻の穴の内側にある細胞(腺細胞)から分泌される液体が、鼻の表面にジワーとあがってきているからで、この腺細胞から分泌される液は、少し粘り気のある水のようです。鼻が濡れているのは、敏感にニオイを感じるために必要だからです。
●猫は味よりニオイで選ぶ
猫の嗅覚は人間の数万〜数十万倍はあるといわれています。(犬の嗅覚は人間の100万倍という)
グルメだといわれる猫ですが、味覚はあるとはいえ人間のような味覚ではなく餌がおいしいか、まずいか、腐ってるかを見分けているだけで、味よりも
どんなニオイ(食べ物か、食べられるか、鮮度、必要か)がするかによって判断していているようです。
また、猫は
食べ物がどんなタンパク質で構成されているかを判断できる特技もあるといわれてます。
●鼻が利かないと大変
熱があったり、鼻炎や怪我などでうまくにおいを嗅ぐことができない猫は食欲をなくし、いつも食べている食べ物さえ食べようとはしません。鼻先に餌を突き出しても食べ物だと分からないのです。
 (食べない時、少し温めてやるとニオイがあがるので分かり食べてくれることもあります)
猫にとって鼻が利かなくなることは命に関わる重大なことなのです。
●特定のニオイに反応する
猫は鼻とは別に口の中(上あごの門歯の後ろ)にヤコブソン器官という穴があります。ヤコブソン器官は、フェロモンなどのニオイに反応する器官で、感知してニオイを嗅ぐとフレーメンと呼ばれる反応をみせます。口を半開きにして上の歯をむき出し笑ったような表情になるのです。このヤコブソン器官は他の動物にもあり、もちろん人間にもありますが、人間の場合は退化しているようです。
マタタビにも同じ反応をすることは知られてますが、その他にもあります。(猫により異なる)
植物では、
キャットニップ、キウイフルーツ、センブリ、ミツガシワ、イワイチョウなどがあります。
家の中のものでは、
石鹸、ガム、軟膏、うがい薬、塩素系洗剤、台所洗剤、靴下や下着のニオイなどがあります。ただ、洗剤などは製品自体に有害な物もあるので口に入れないように注意が必要です。
●飼い主や他の猫もニオイで判断
他の猫に出会った時もまずニオイを嗅ぎあって確認します。お互いにスリスリしあう仲なら仲間のしるしで、次に会ったときもこれで仲間だとわかるのです。
発情期のメスのニオイを判別したり、ひそんでいる危険や仲間が敵かどうか、知ってるニオイかどうか、縄張りに他の猫が侵入したかどうか、猫の素性や上下関係も嗅ぎ分けることができるのです。
猫が家の中で色々なものや人の足に
顔や体をよくこすりつけるのは、自分のニオイをつけているのです。
人間には嗅ぎ分ける事ができませんが、自分のニオイがあると猫は安心できるのです。(縄張り意識)

(2005年4月11日掲載)


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