| ●歯の役割 | 
  
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        |   | ごく小さい門歯(切歯)が、上下に6本ずつ。人間の前歯にあたる所。 門歯は、獲物の毛や羽をむしるのに使われ、食べるためには、ほとんど使われません。生後1年を過ぎるとだんだん抜け始めてしまうこともあります。
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        | 大きくて鋭い犬歯(キバ)が、上下に2本ずつ。 犬歯は、獲物やエサを突き刺したり、獲物にとどめを刺す時に使われます。
 生後5年ぐらいたつと、衰えてきて、丸みを帯びてきます。
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        | 左右の臼歯(奥歯=前臼歯と後臼歯に分かれ計7本ずつ)が、上下合わせて14本。 奥歯は険しい山脈のような形で、裂肉歯ともいう。ギザギザにかみ合うようになっていて、肉を引き裂くためのものです。かみ合わせると、上下の臼歯がすれ違い肉がちぎれます。
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    | ●柔らかいものばかり食べてると歯石がつくよ | 
  
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      猫は噛まないで丸飲みするので、歯に食べカスは溜まりませんが、人間に飼われて柔らかい物ばかり食べている飼い猫は、どうしても歯に食べカスが残り、歯石が溜まりがちです。
猫の歯石は取りやすいので、気づいたときにガーゼで取ってやりましょう。
 
 ドライフードや煮干などの硬い物を食べさせる事で、歯を磨くのと同じ効果があります。また、マタタビの木を与えると、遊びながらかじるだけでも、歯磨きの代わりになるのでよいでしょう。
 缶詰などの柔らかい物ばかり食べ、ドライフードを食べない猫の場合は、歯石が溜まっていないかどうかをチェックしましょう。そして、硬い物を食べさせる努力が必要です。
 また、最近は猫にも歯磨きが勧められています。いきなりはムリですが、なれさせる事から始めてみましょう。歯磨きが出来なくても液体歯磨きなどが出ていますのでそれを利用するのもいいでしょう。
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    | ●歯石は歯周病のもと | 
  
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      歯の周りに食べカスが溜まって歯石ができる事で、細菌が繁殖して、やがて歯が抜けてしまいます。ひどい時は命取りになることもあります。歯が黄色くなってきたら歯周病のなり始め、歯周病が進行すると、抜歯することになります。
猫がひどく嫌がったり、歯石が固まっている場合は、年に1回、病院で取り除いてもらいましょう。
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    | ◆歯の健康チェック 年2回位は、歯の定期検診を受けるといいでしょう。 | 
  
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      【口周辺の汚れ】
      顔を左右見比べて、唇の周囲の汚れ方が違うなら汚れている側の歯に異常がある事が多い。ヨダレ焼けで黒くなっている場合は、要注意。
      【食べ方】
      食餌している時(特にドライフードの時)に、左右均等に噛んでると問題ない。右だけ、左だけで噛んでいる場合は、その反対側の歯に異常があります。
 ひどい場合は、悪い方の歯が上にくるように顔をひねって食べる事もあります。
【歯】
      歯に黄色や褐色(茶色)の歯石が付いていないかどうか見ます。少しでも付いていれば歯肉溝には歯垢が付着していると思って下さい。
 歯石が歯肉に接していると、直ちに歯石取りの必要があります。
 症状が1つでもある歯周病の可能性があります。
 歯肉溝の拡大程度の段階で処置すれば完全に治癒できますが、症状が進んでいると、完全治癒は出来ない場合があります。
【歯茎】
      歯茎の色が、淡いピンク色していれば問題ありません。歯と歯肉の境目が赤くなっていると、歯肉炎や歯肉増殖や過形成が始まっていて、直ちに処置が必要です。
 歯肉(歯茎)が、腫れていたり、段々になっていたり、一部の歯の部分だけ異常に後退していると、歯周炎の可能性。直ぐに歯垢除去をしないと近いうちに歯根炎になります。
 症状が1つでもある歯周病の可能性があります。
 歯肉溝の拡大程度の段階で処置すれば完全に治癒できますが、症状が進んでいると、完全治癒は出来ない場合があります。
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