12月8日の仕組>について

 

 去る12月9日、自衛隊イラク派遣が閣議決定されました。
 このことは、まさに昭和16年12月8日の日米開戦の大本営発表を想起させるものですが、実はこの12月8日というのは、単に日米開戦の日のみならず、極めて重要な意味のある日であることが、天理教、大本教(正式には大本)によって示されているのであります。
 
 明治20年1月1日(旧暦12月8日)中山みき天理教祖が風呂場でよろめかれた際に、
「これは、世界の動くしるしや」
 と仰せられて、12月8日の重大性を暗示されたのです。
 次いで大本においては、昭和10年12月8日、治安維持法違反および不敬罪で弾圧されました。すなわち、出口王仁三郎聖師以下幹部が検挙され、京都府綾部市・亀岡市の本部施設建物ことごとく破壊されたのであります。
 この事件は、大本においては〈12月8日の仕組〉と言われ、大日本帝国が潰れる〈型〉とされたのです。事実、その後、昭和16年の大本弾圧の日、12月8日に大日本帝国は対米英戦争に突入し、昭和20年8月15日敗戦となり、潰れていったのです。
 
 では、この天理教祖が暗示し、大本が身を以て〈型〉を残し、その〈型〉通りに大日本帝国が倒れていった〈12月8日の仕組〉には、いかなる意味があるのでしょうか。
 結論から申しますと、それは弱肉強食の強い者勝ちの世を倒す神の仕組であるということであります。
 すなわち、軍国主義国家・大日本帝国を倒すことにより、軍事力・武力支配による世を倒す仕組であったのです。それ故、日本は戦後平和国家として新生し、世界においては多くの国が植民地支配を脱して独立していったのであります。
 
 その後、今回の12月9日の自衛隊イラク派遣が決定したことは、再び〈12月8日の仕組〉が発動したと考えざるを得ないのです。(1日ズレていますが、12月8日に派遣計画の骨子が発表されています)
 このたびは、経済大国日本を倒すことにより、経済中心・物中心・金で支配する世が倒れることになるでありましょう。
 今、世界は大きく動いているのです──神人合一万民和楽の地上天国、陽気づくめの世界実現のために。  (小田朝章)

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