60歳以上の人のために(長寿の秘訣)

 日本人の平均寿命もますます延びて、いよいよ本格的な高齢化社会となってまいりました。それに伴い介護を初め、特に高齢者の健康問題が生じてきました。
 人間は、神から与えられた使命を果たしつつ悠々天寿を全うするのが本来の姿でありましょう。
 この理想を達成するために、特に高齢者の方や、ご家族や身辺に高齢者のおられる方々の日常生活の参考のため、大本の出口王仁三郎聖師の「60歳以上の人のために=長寿の秘訣=」を紹介いたします。
 
 
60歳以上の人のために(長寿の秘訣) 出口王仁三郎
 
一、老人であるという観念を去ること。
一、年齢を忘れてしまって、思わぬこと。
一、気持ちを若く持つこと。
一、環境を若くすること。
一、青年男女と交際すること。
一、衣類持物など普通より派手なものを身につけること。
一、婦人のごときは薄化粧でもして、身たしなみを怠らざること。
一、老人(としより)の冷水(ひやみず)というてきらわれてもかまわぬ。若い者に劣らぬよう身のまわりをきれいにすること。
一、顔面に髭(ひげ)いっさいをたくわえぬこと。
一、早寝して朝起きすること。
一、入浴は約20分くらいが適当と思う。温度の高き湯に浴せざること。
一、湯茶をたくさん飲んで、新陳代謝をさかんならしむること。ただし、上等の茶はよろしからず、番茶を良しとす。
一、酒や煙草の習慣があれば、それをやめてはいけない。
一、食物はなるべく淡泊な菜食を摂(と)るようにして、脂濃き肉食はせぬほうがよい。
一、血液の循環をよくするように注意すること。
一、食物の関係で血液がねばることがある。血圧が高くなったり中風にかかったり、肩がこったりするのは、多く同一原因からくるものである。
一、足部を冷やさぬよう注意せねばならぬ。
一、大腸に悪質の菌が発生し、それらに禍いされて老衰するものであるから、大小便の通じに注意して、毎日快通するようにせねばならぬ。
一、心臓を強くせねばいけない。使わないでおくと、自然と弱くなるから、毎日、適当な運動をして、心臓を働かさねばならぬ。
一、心配はしても、心痛をせぬようにせねばいけない。
一、投機事業などには、絶対に手を出さぬようにせねば、ついには生命と財産を失うことが多いのである。
一、常に新進気鋭の精神を自得し、仮にも退嬰(たいえい=あとへひくこと)心を起こさぬこと。
一、天地の殊恩を感謝すること。
一、心身の清潔を守ること。
一、何事によらず、悲観せざること。
 等々を勧めたい。これは長寿の秘訣である。

大本本部青年部発行・出口聖師著「愛善健康法」より
(04.7.21=小田朝章)

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