七月七日、七夕の日の同時テロを考える
 
 去る七月七日、ロンドンにおいてまたも同時テロが起こった。先ずは亡くなられた方々、負傷された方々に心よりお悔みとお見舞いを申し上げる。
 この事件の起こった七月七日は七夕の日であって、七夕は言うまでもなく彦星と織女(おりひめ)の星祭りである。織女の祭りであるから、七夕は機(はた)織りの意味ともなる。
 わが国の古事記・日本書紀ではアマテラスが機織りとされており、大本においては経(たて)と緯(よこ)は出口なお開祖と出口王仁三郎聖師による機織りの仕組となる。そしてこの大本が弾圧によって潰されたその型が移写して、アマテラスの子孫である天皇を頂点とする大日本帝国が昭和20年8月15日の大東亜戦争敗戦により崩壊していったのであるが、この事が世界の機織りとその仕組の崩壊の型となるのである。
 では、世界の機織りとはいかなるものか、機織りとは織物・絹(シルク)で、絹の道(シルクロード)を意味すると考える。シルクロードは交易である故、機織りとは経済・お金であり、世界の機織りとその仕組とは経済・お金で世界を支配する勢力とその仕組の事である。
 今回七月七日、七夕機織りの日に世界の金融・経済の大きな拠点の一つであるロンドンにおいて大きな爆破、破壊が行われたという事は、世界の機織りとその配下に対しての日本の神による終わりの合図である。(といっても今回のテロを行った犯人や組織と日本の神とは直接関係はない。ただ経綸上の判断を述べているのである。日本の神は人殺しはお嫌いである)
 これから後、世界の機織りとその配下、その仕組は、大本と大日本帝国が身をもって示し遺してくれた型の通りに亡んで行くことになる。
 また七夕は星祭りである。星は夜であるので、このことは夜の終わりの意味ともなる。すなわち闇が支配する夜の世、鬼・化け物・悪魔がのさばる夜の世界の終わりの意味ともなる。夜が終わっていよいよ光輝く朝日の世となるのである。
 なお機織りにいそしまれていた出口なお開祖の娘で出口王仁三郎聖師夫人であった出口すみ子二代教主は、昭和27年3月31日に亡くなっておられるが、その次の日は昭和27年4月1日で、その4月28日は前年の昭和26年9月8日調印のサンフランシスコ講和条約の発効の日であって、この日より日本は国際社会に復帰・独立しているのである。
 したがって昭和27年4月は新しい日本・新しい世の始まりの月となるが、その4月の始まりの日、1日の前日3月31日に機織りにいそしんでおられた出口すみ子二代教主が亡くなられたことは、機織りは新しい世・新しい世界・理想世界に行くことはできない、生きることができないということの型である。
 以上に述べた七月七日・七夕の日の同時テロおよび機織りの仕組についての経綸解説によれば、今や新たな段階に突入したのであり、悪が支配し栄える今の世は崩壊して行き、神の光が輝く朝日の世・理想世界実現のための立て直しが本格的に始まるのである。(2005.7.25 小田朝章 記)

(TOP頁)