神を観る道
 
 先に「宗教を脱して神を悟る」で世界の出来事の中から神を感得することを述べましたが、少し抽象的であるかと思いますので、今回再び神を感得する道、特に天理・大本の教理をもって神を直感(直覚・直観)することを述べてみたいと思います。
 
 まず天理の根本教理、十柱の神の守護の理として、
 くにとこたちのみこと──人間身の内の眼うるおい、世界では水の守護の理。
 をもたりのみこと──人間身の内のぬくみ、世界では火の守護の理。
 くにさづちのみこと──人間身の内の女一の道具(女性生殖器)、皮つなぎ、世界では万(よろず)つなぎの理。
 月よみのみこと──人間身の内の男一の道具(男性生殖器)、骨つっぱり、世界では万(よろず)つっぱりの守護の理。
 くもよみのみこと──人間身の内の飲み食い出入り、世界では水気(すいき)上げ下げの守護の理。
 かしこねのみこと──人間身の内の息吹き分け、世界では風の守護の理。
 たいしょく天のみこと──出産の時、親と子の胎縁を切り、死に際しては息を引きとる世話、世界では切ること一切の守護の理。
 をふとのべのみこと──出産の時、親の胎内から子を引き出す世話、世界では引き出し一切の守護の理。
 いざなぎのみこと──男ひな型・種の理。
 いざなみのみこと──女ひな型・苗代の理。
 
 大本の三大学則
 天地の真象(しんしょう)を観察して真神の体を思考すべし。
 万有の運化の豪差(ごうさ)なきを視て真神の力を思考すべし。
 活物の心性を覚悟して真神の霊魂を思考すべし。
 
 上に述べた天理の守護の理と大本の三大学則を、日常生活の中で天地万物森羅万象と自己を含むすべての人の内に観て直観していくことを実践することによって、神の存在を確かに実感すると共に、すべての人は神の子であり、内に神が宿っていることが悟れるようになる。そして、このことが地上神国・天国・陽気づくめ世界の人の基本である。 (2004.10.25=小田朝章)

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