CMでよく見る保険を知ろう
取扱会社 |
第一生命保険相互会社 |
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田中麗奈(ナイト役)と鹿賀丈史(王様役)でおなじみの「堂堂人生」。
正式な保険名は
「5年ごと利差配当付更新型終身移行保険」
といいます。
つまりこの保険は
という特徴をもったものです。
「終身移行保険」ということは「移行前は終身保険じゃない」という意味です。
じゃあ、「堂堂人生」はどんな保険なのか、というと、簡単にいえば「定期保険」です。
「堂堂人生」のポイント
冒頭に挙げたとおり、「堂堂人生」といっても4種類あります。
それぞれの違いは後で触れるとして、とりあえず基本パターンの単なる「堂堂人生」で特徴をおさらいしておきましょう。
ポイント1 生存給付金「堂堂ファンド」
基本的に「堂堂人生」は10年ごとに更新できる定期保険です。
一般の掛け捨て型定期保険と異なり、「堂堂人生」では「堂堂ファンド」という名前の生存給付金が得られます。
この生存給付金は「据え置き」を選択すると満期後ならばいつでも自由に引き出しが可能となります。
しかし、「堂堂人生」のウリは「本来定期保険だったものを保険料負担なしで終身保険に移行できる」という点です。
もちろんもともとが掛け捨ての定期保険ですから、保険期間が満了すれば満期返戻金もなにもありません。
といって、第一生命の側がタダで終身保険をプレゼントしてくれるはずがないというのも当たり前です。
つまり、「堂堂ファンド」とは終身保険の保険料を契約時に一括払いするために必要な額を積み立てている性格のものだといえます。
したがって、生存給付金のストックが多ければそれだけ大きな終身保険が保障されることになります。
ポイント2 定期的な見直し制度「保険ドック」
更新時期である10年ごとに、「堂堂人生」の中身全体を再検討することができます。
たとえば掛け金はそのままで、死亡時の保障を減額する代わりに終身保険の準備金である「堂堂ファンド」への振り向け額を増やすなどといった手直しが可能です。
それぞれの「堂堂人生」の違い
前述したとおり、「堂堂人生」には4つのタイプがあります。
それぞれを簡単に説明しましょう。
商品そのものは10年更新型の定期保険です。
死亡(高度障害も含む)の場合は一時金として保険金を受け取ります。
保険期間は10年単位ですが、契約時に何歳まで保険料を支払うかを指定することで、その年齢まで自動的に無審査で契約が更新されます。
5年ごとに運用利差を計算し、利差益があれば配当金がもらえます。
もちろん「逆ざや」のときには配当金はもらえません。
そして10年ごとに「終身保険準備金」としての生存給付金が積み立てられます。
保険料払込終了年齢に達すると、それまで積み立てた「堂堂ファンド」を元手に、保険料を契約時に一括払い込みする形で終身保険に移行することができます。
「堂堂ファンド」の積立額だけでは十分な終身保険が構成できない場合は、追加金額を払い込んで保障額を上積みすることもできます。
「堂堂人生」と同じく10年更新型の定期保険で、5年ごとに利差を計算する点、10年ごとに「堂堂ファンド」が積み立てられる点も同じです。
ちがいは「死亡保険金の受け取り方」にあります。
「堂堂人生・らぶ」では、一時金で受け取る保険金の一部を、一時金受け取りの翌年から10年にわたって年金で受け取ることができます。
このため、「堂堂人生」と同じ掛け金で比較した場合、一時金としての受け取り額は少なくなりますが、年金として受給している間も未払い分は運用されることにより、トータルの受取額は多くなる計算になります。
ただし「堂々ファンド」の積立額は同じになります。
「全額一度にもらうより、死んだ後何年間かは毎年確実に生活費程度を受け取れる方が安心だ」というニーズがあれば有効です。
「堂堂人生」も「堂堂人生・らぶ」も保障額は最後まで同じですが、「堂々人生・アンカー」は毎年保障額が減っていく「逓減定期保険」タイプとなっています。
このため、当初の保障額を「堂堂人生」と同じにした場合には「堂堂人生・アンカー」の方が支払う保険料が少なくて済み、掛け金を同じにした場合は「堂堂人生」よりも大きな保障を設定することができます。
なお、死亡保険金の受け取り方は「堂堂人生」と同じ一時金タイプです。
更新期間、利差配当、「堂堂ファンド」の扱いは他の「堂堂人生」シリーズと同様です。
「堂堂人生アンカー・らぶ」(一時金&年金併給型逓減定期保険)
ネーミングから容易に想像できるとおり、「アンカー」&「らぶ」つまり一時金部分の保障額が毎年逓減するとともに、死亡保険金の一部を一時金受け取りの翌年から10年にわたって年金として受け取るタイプです。
これも更新期間、利差配当、「堂堂ファンド」の扱いは他の「堂堂人生」シリーズと同様です。
おもな特約
「堂堂人生」のCMでは特約の宣伝にも力が入っています。
いくつか紹介しましょう。
「保険料払込免除特約」
「いただきません!」というヤツです。
以前は「ハイバリュープラン」と呼ばれていました。
3大成人病あるいは一定の身体障害もしくは要介護状態に至った場合、罹患以後の保険料を免除されるというものです。
「ペイサポート」
正式には「入院時保険料相当額給付特約」と言います。
継続して5日以上入院の場合、「入院日数÷30日」を月数として、月額の掛け金分を受け取れるというものです。
契約者はこの受取金をそのまま掛け金として払えば、実質的に入院期間中の保険料は負担しなくてよいという理屈になります。
この場合の月数計算は「端数切り上げ」となります。
したがって、40日間入院した場合は「40日÷30日=1ヶ月&10日」ということで、2ヶ月分の保険料額を受け取れることになります。
「スーパーハイバリュープランプラス」
「お前を『チョー!第一でナイト』と呼ぶぞ」
「チョーはヤダ!」
「ならば『スーパー第一でナイト』はどうだ」
「スーパー!」
とCMでやりとりしていたものです。
内容は「保険料払込免除特約(ハイバリュープランプラス)」に「ペイサポート」を合わせた特約です。
「介護サポートプラス」と「孝行サポートプラス」
どちらも介護特約で、一定の要介護状態に至った場合に契約した給付金が受け取れる特約です。
「介護サポートプラス」は主契約である「堂堂人生」の被保険者が要介護状態になった場合の保障なのに対して、「孝行サポートプラス」は「堂堂人生」の被保険者の親が要介護状態になった場合の保障である点が違います。
「親の介護、までも〜!」とCMで絶叫していましたが、この「までも」に被保険者本人は含まれず、あくまでも「本人の保障に親の保障を付けられる」という意味での「までも」です。
つまり「孝行サポートプラス」だけを付けた場合、被保険者本人が要介護状態になっても給付金は受け取れないので要注意です。
まとめ
これまで確認したとおり、「堂堂人生」そのものは「保険期間が満了すると追加の出費なしで終身保険に交換できる定期保険」と位置付けられるものです。
現在すでに定期付終身保険を契約している人がわざわざ全部を解約して「堂堂人生」に切り替えても、保障の性格は変わらないのに契約年齢の関係で割高になる可能性もあり、全面的に乗り換えをオススメすることはできません。
見直しの一例としては、定期付終身保険の定期部分が満期となった場合に、終身保険だけ継続して消滅した定期部分だけ「堂堂人生」を検討する、という方法も考えられます。
ただしこの場合も、「堂堂人生」の終身保険部分が保障されるという点がポイントだけに、すでに入っている終身保険だけで十分だという場合には、あえて「堂堂人生」を利用する必要もないと言えます。
当然といえば当然ですが、まずライフプランを作成して必要保障額を把握した上で、将来のライフステージにおいてどのような出費に備えるのかをよく考えた上で「堂堂人生」(に限らずいろいろ特徴的な生命保険)の利用を検討すべきでしょう。
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