CMでよく見る保険を知ろう

 

取扱会社

日本生命保険

商 品 名

生きるチカラEX

保険期間

終身

 

 ニッセイの「生きるチカラ」といえば、織田裕二のCMが目を引きます。

どう見ても「踊る大捜査線」のパクリに思えるのですが、それだけインパクトがあるということでしょう。

 

 「生きるチカラEX」は「医療終身保険」に分類されます。

以下、特徴をまとめてみましょう。

 

主契約の保障はいたってシンプル

 「生きるチカラEX」は一言でいうと「生きている間の病気やケガはいつ起こっても保険の対象」というものです。

主契約の保障内容そのものは、他社商品と比較して特に有利とも不利とも言えない、いわば「フツー」の保険です。

具体的には次のとおりです。

給付名称

支払事由

給付額

備考

死亡・高度障害保険金

通常の死亡や
高度障害

10万円

災害による割増はなし

入院給付金

病気・ケガで
5日以上
継続入院

入院給付金日額
×(入院日数−4日)

1回の入院で120日まで、
通算で700日までで
給付終了

手術給付金

所定の手術を
受けたとき

手術の種類によって
入院給付金の
10日分
20日分
40日分
のいずれか

同時に2種類以上の
手術を受けると、倍率の
高い手術1種類だけを
保障

がん入院給付金

がんで入院

入院給付金日額
×入院日数

入院初日から給付日数に
カウントされる

給付日数・給付回数は
無制限

がん手術給付金

がんで手術

手術の種類によって
入院給付金の
10日分
20日分
40日分
のいずれか

 

がん退院後
療養給付金

がんで20日以上
入院後に退院

入院給付金の
10日分

給付回数は無制限

他社商品との比較

メリット

 がんによる入院、退院についてはかなり保障が充実したものとなります。

具体的には入院初日から給付金の対象となり、その期間も無制限となりますから、長期入院となっても安心でしょう。

また、20日以上の入院については退院後に療養給付金がもらえます。

これも、がんが再発してまた入院し、今度も20日以上入院してから退院したとしても再び同額の療養給付金がもらえます。

デメリット

 通常の入院や手術では、事故によるケガだからといって給付金が2倍になるということはありません。

「生きるチカラEX」では、あくまでも「がんとそれ以外」という区別で保障内容が構成されています。

 また、主契約だけでは短期入院の保障はありません。

1泊2日の入院でも給付金の手当を希望する場合は特約を追加する必要があります。

 さらに、通常の傷病では通算の保障期間が700日と、医療保険のなかでは限度が短く設定されています。

どちらともいえない特徴

 主契約で保障される死亡保険金は一律10万円です。

これはがんであっても同じです。

この部分については死亡保障を主体とした生命保険で手当できていれば、特にデメリットとも言い切れないでしょう。

主な特約

 「生きるチカラEX」が人気を呼んでいる要因の1つに、特約のつけ方によってはかなり安心を保障してくれるという点が挙げられます。

主な特約を紹介しましょう。

特約名称

支払事由

給付額

備考

短期入院特約

2日以上の入院

入院給付金日額
×入院日数

1回の入院で4日まで、
通算で60日までで
給付終了

リビングニーズ特約

余命6ヶ月以内と
診断されたとき

主契約と特約の
死亡保険金額

合計3000万円まで

特約保険料は無料

保険料払込免除特約

3大疾病、身体障害、要介護状態の
いずれかと診断された場合、
保険料の支払いを免除されたままで
当初の保障が継続

定期保険特約も保険料負担なしで自動更新

 特に「保険料払込免除特約」は、入院だけでも出費が強いられるのに、さらに保険の利用を継続するために保険料の支払いも続けなければならない、という家計の圧迫を軽減してくれるもので、実際の利用ではかなり助かるのではないかと思われます。

ただし、当然のことながら免除対象となるまでは別途「特約保険料」を支払い続ける必要がありますから、その分割高になってしまうのはしかたありません。

 そのほかにも3大疾病や身体障害になった場合の保障や要介護状態になった場合の保障、成人病や女性特定疾病に対する保障、長期入院や退院後の通院に対する保障、さらには骨折など特定のケガに対して一時金がもらえる保障など、さまざまな特約が準備されています。

特約の組み合わせによってさまざまな医療リスクに備える安心を充実させることができますが、得られる安心の大きさに比例して毎月支払う保険料も増えていくことは忘れてはなりません。

くれぐれも「天下のニッセイだから」「人気の保険だから」という理由だけで選んではいけない、これはどのような保険にも共通する注意ポイントです。

 

コーナーインデックスへ