保険基礎セミナー
生命保険の基本パターン
無料相談会を開いてお話を伺うと、ほぼ毎回「今の保険でいいの?」というご質問があります。
この意味は「今契約している保険会社は大丈夫?」という意味と「今の契約内容で残った家族の生活は大丈夫?」という意味のどちらも含んでいると思います。
皆さんのなかでも何となく保険に入っているという方も少なくないのではないでしょうか。
「つきあいで」というパターンですが、よく考えると「つきあいで何となく」入るにはあまりにもデカい金額ではあります。
いや、死亡保険金額ではなく合計支払い保険料が。
たとえば月3万円くらいなら、と軽い気持ちで25歳時点に契約したとすると、60歳払込満了とすると35年間支払うわけです。
35年というと420ヶ月です。ということは、支払い保険料の総額は
3万円 × 420ヶ月 = 1260万円
ということになります。
さあ皆さん、ただ何となく、というノリでベンツの500SEを買います?
もう少しいろいろ考えるんじゃないでしょうか。
「でも毎年年末調整で保険料控除があるからそんなに払ってないんじゃない?」
確かにそのとおりです。月3万円ということは年間36万円ですから、生命保険料控除は5万円です。
控除合計は
5万円 × 35年 = 175万円
実質保険料は
1260万円 − 175万円 = 1085万円
結局1000万円くらいの買い物なんです。
というわけで(どういうわけで?)今回は生命保険の基本パターンをチェックしておきましょう。
保障タイプは3種類
世の中には生命保険会社がたくさんあり、1つの保険会社で扱う保険商品もたくさんあります。
でも、死亡時に保険金を受け取る「死亡保障」は3つのパターンしかないと言い切っちゃいます。
パターン@ 定期保険
同じ定期でも「定期預金」とは全然違います。
定期預金は「一『定期』間お『金』を『預』け」て、その期間が過ぎると利息分だけ増えて戻ってきます。
これに対して定期保険は「一『定期』間死亡を条件とする『保険』金支払いを保障し」て、その期間が過ぎると一切保障しません。
これを図にすると下のようになります。
このように定期保険は、保険期間が有限であるために長生きすると意味がない反面、掛け捨てであるために同じ保険期間であれば他のタイプに比べて保険料は安くて済みます。
パターンA 終身保険
『終身』保障してくれる保険ですから、死ねば必ず保険金が支払われます。
生涯にわたって保障してくれますから、200歳で死亡しても保険金は支払われます。
このため保険料は定期保険よりも少し割高になります。
パターンB 養老保険
定期保険とは違って、満期になるとお金が戻ってくる保険です。
死亡保障と貯蓄の両方を目的としたものと言えます。
養老保険は毎月コツコツ積み立てて、満期を迎えればまとまった臨時収入があるという感じの保険である反面、死亡時の保険金は満期返戻金と同額であるため、同じ保障額を設定した場合、定期保険や終身保険と比較すると、支払い保険料はかなり割高となります。
まとめ
以上3種類の保険パターンについて、それぞれ長所と短所をまとめると次のようになります。
保険パターン |
長 所 |
短 所 |
定期保険 |
掛け金が安い |
保険期間を過ぎると一切保障されない 満期を迎えても払い戻しはない |
終身保険 |
保障が一生続く |
満期を迎えても払い戻しはない |
養老保険 |
満期まで生存すると死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れる |
掛け金が高い |
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