平成12年9月6日
第 28 号
NPO 岡山県自閉症児を育てる会
「目次」
育てる会 夏合宿 2000
合宿主題歌「はじめのいっぽ」
療育的山登り & AAO
スタンプラリー in 高梁
育てる会 女の子グループ
水泳教室・勉強会・サッカークラブ の お知らせ
第5回 AAO活動 について
近隣の講演会等のご案内
夏合宿 アンケート・「AAOのうた」
アンケート T(親の部)
ボランティア・ボイス
アンケート U(ボランティアの部)
朝夕めっきり涼しくて、秋がやっと降りてきた、そんな風に感じます。
空気が澄んで遠くまで見渡せるようになった空に、白い秋の雲が浮かんでいます。
2学期の始まりはスムーズでしょうか? いよいよ行事、行事の2学期が始まります。
いつもと違う時間割、見通しの持てない生活は子ども達を不安定にさせます。
どのように運動会を乗り切るか、各ご家庭での奮戦を期待したいところです。
ただ、我慢をさせるのではなく、どのようにすれば子どもが安定できるか考えましょう、行動しましょう。
去年よりは今年、今年よりは来年へと繋がる何かを子ども達のためにつかみたい。
その為の勉強をこれまで私達はやってきているはずです。みなさんの奮戦ぶりをまたお聞かせ下さい。
さて、暑かった夏、私達育てる会の夏はなんといっても合宿でしょう。
冷房が効いて涼しいはずの閑谷の夏が、この2日間あふれるほどの熱気で暑く燃えました。
今思い返してみても、すごい!の一言です。こんな凄い合宿をやり終えたというのが、自分たちでも信じられません。
「やったー!」「終わったー!」「みんなありがとう!」
協力していただいた先生方、スタッフボラのみなさん、子どもを担当してくれたボランティアの人達、そして苦労を共にした世話人の人達、すすんで協力してくれた参加者の方々・・
合宿に関わってくださったみんなに、ただありがとうしか言えません。
人は本当に感動した時、言葉を失うのでしょうか。みなさんの苦労の数々のおかげで終わった後のすがすがしい充実感は、いつもにも増して大きいものでした。ただただ「ありがとう」しか出てきませんでした。
お世話になった先生方が帰っていかれる時、声をかけてくださいます。
「この合宿に参加させていただいて良かった」
「良い会ですね、すばらしいです」
「またお手伝いさせてくださいね」どんな言葉も嬉しくて、ただただ「ありがとうございました」。
握手する手がいつまでも離せませんでした。
今回の合宿は初めての企画が多く、詰め込みすぎ?とも思えるほど盛りだくさんの内容でした。
青山先生の「自閉症児のいる風景」と題した講演会に引き続き、6時間にも及ぶ親の為の勉強会(分科会)の幕が開きました。
第1分科会「障害の理解」は吉田英生先生を講師に13名の参加者で、自閉症をよく知り、障害をしっかり受けとめようとの主旨でお話をお願いしました。
参加者の中には、若いお父さん達も多く、とても頑張る力を与えられたようでした。
第2分科会「問題行動への対応」は19名の参加で、問題行動への対処の仕方というテーマで青山先生に担当していただきました。
事前に家庭での問題行動や困っている問題をレポートにして、各自出していただき、それに基づいてお話をしていただきました。
ただ、その一つひとつの事例に対処法を探っていくだけでは根本的な問題解決は望めないという事から、最初は根本的な子どもとの対峙の仕方から教わっていきました。何とかこの子を今の問題行動から救ってやりたい、どうにかこの子をちゃんと育てていきたい―― その熱い想いが親を変え、子と正面から向き合う力になります。この子を育てて見せる!その心構えをいただいた勉強会でした。
第3分科会「IEPの作成」は18名の参加により「親の手で作ろうIEP」というテーマで鳥羽俊郎氏(つまり、我が家のダンナ)に中1の息子、哲平くん(つまり、わが愛する息子)のIEPを通しての一年間のあれこれを語っていただきました(つまり、あなたお願いと押しつけました)。
私たち親が作るIEP、それは確かにアメリカなどの制度として作られるIEPからくらべると、所詮「IEPもどき」かも知れません。しかし、将来の自立に向けて、それまでに何が必要か、何を身につけさせなければならないか、この子の人生を“生まれてきて良かったと”(・・たとえ本人は言葉にできなくても・・)、幸せなものにするために・・今、出きる限りのことを・・
その願いのためのIEPです。IEPという言葉に差し障りがあるなら、我が家では哲平のための教育計画、「TEP」です。ユウキくんなら「YEP」、言葉はなんでもいいんです。
子どもの将来像を描いて、そこに向けての、そこまで辿る道を描いてのIEPです。分科会に参加されたご家庭で、それぞれの ※EPが始まることを願っています。
さて、一方子ども達、良く言えば充実した、※※言えば結構ハードな行程、それなのに結構イキイキとボランティアさんと一緒にこなしていきました。
51名、兄弟班の子ども達も全員参加してのフラッグアート、年長児たちのかなり厳しい山登り、その帰りを待つ間の小さい子達のキッズルーム、みんなで見た人形劇、みんなで歌ったコンサート、合宿の想い出を込めたコースター作り、お母さんと離れてボランティアのお兄さんやお姉さんと食べた食事・・なにもかもはじめての経験でしたね。
親たちがやりたい事、子どもたちにやらせたい事、みんなでやれる事を目一杯詰め込んで、今の育てる会の精一杯を全て投入した合宿でした。
こんな合宿です、去年までのように親だけで運営する事はとても無理です。
それで念願だったスタッフボランティアさんを各大学から募りました。それに応えて応募してくれたのが、川崎医療福祉大学の横内奈穂さん、中村愛さん、佐藤三佳さん、高畠千陽さん、佐藤江利子さん、岡山大学の岩井俊暁さん、小池良太さん、堀顕吾さん、丸山由里さん、吉備国際大学の向田香緒里さんの10人でした。文字通り縁の下の力持ちで合宿を支えてくれました。彼らの力なくしては成り立たない合宿でした。
合宿の前に何度も何度も話し合ったり、下見をしたり、DRの練習や歌の練習と・・とんでもない事を引き受けたと後悔した時もあったことでしょう。合宿の前日には泊まりこんで準備をして私達を迎えてくれました。おかげで世話人も子どもと対峙できた合宿でした。
退所式の後、スタッフボラと一人ひとり握手をしていきました。握手しながら、声をかけながら、苦労をかけたであろう場面、場面が思い出され、思わず涙がこみあげてきます。
「ありがとう、ありがとう」あなた達がいたから出来た合宿でした。あなた達のおかげで行なえた合宿でした。
若い人達のパワーや、手厳しいけれど的を得た批評。そのおかげで、私達世話人も合宿を見つめなおし、もっとより良いものにしようと努力してこれました。
終わっての感想はすばらしい!の一言です。
歌もすばらしかったですね。育てる会の合宿を機に、オリジナルが2曲生まれました。
「AAOのうた」と「はじめの一歩」です。ともにK.Hさん作詞、A.Tさん作曲です。
「AAOのうた」には振りまでついています。「えいえいおー! ええいおー!」
いずれどこかで、合宿に行かれていない方にも披露したいですね。
「来年もこの合宿に参加したいかー!!」のHさんの声に、せいいっぱい手を挙げた私でした。
本当にありがとう! 来年も閑谷でやります!!
8月25日(土)〜26日(日)、カレンダーに書き込んでください。閑谷への申し込みはすでにしております。来年も閑谷で会いましょう!!
はじめの一歩
作詞:K.H 作曲:A.T
山に登り街を見下ろして 青く澄んだ海を前にして
深呼吸すれば 大声出したら
雲の切れ間から虹が顔出す のどの奥の支えなんだか取れたよ
七色分、ラッキーかな
明日からは、変われそうな
ずっとずっと消えないでね 元気、勇気わいてきたよ
黒い絵の具落としたようなそんな こんな広い海のどこかにきっと
悲しい空でもいつか晴れるから 最初の滴があるよ、ふしぎだね
目をそらさないでよ 探してみようか
両手に青と白い絵の具 友達呼んできたら案外
持って好きに塗ればいいんだよ もっと早く見つかるかも
たとえ ちっとも たとえ ちっとも
できそうになくても できそうになくても
あきらめないで あきらめないで
手を伸ばしつづけよう 手を伸ばしつづけよう
*掌から空へ続く 掌から海へ続く
思い 願い
それは広がってゆくよ それは深まってゆくよ
だから今は だから今は
点と点をつなぐ 線と線を結ぶ
はじめのいっぽさ はじめのいっぽさ
さあ準備ができたら
背筋をピンと伸ばして
ほら、はじめのいっぽを
はきなれた靴ですぐ踏み出そう
*繰り返し
AA・O の うた
作詞:K.H 作曲:A.T
AA・O〜!(エイエイオー!)
AA・O〜!(エエイオー!)
AA・O〜!(エイエイオー!)
AA・O〜!(エエイオー!)
*さあこれから
はじまるよ
なにがとびだすか
ワクワクドキドキ
グー!グー!
力をため
パー!パー!
外に出よう
チョキ!チョキ!
アンテナになにかをキャッチ
AA・O〜!(エイエイオー!)
AA・O〜!(エエイオー!)
AA・O〜!(エイエイオー!)
AA・O〜!(エエイオー!)
*繰り返し
夏合宿アンケート(親の部)
H.K
「ありがとう。」
その言葉しか出てきません。
子どもについてくださったボランティアさんは、AAOでもお世話になっているボランティアさんでした。
個人的にも、班でも交流できていたので、心配はないと思いつつも初めてするフラッグアートの場面などどうなるだろうと、親でも予測できないこともありました。
きっと大変なこともあったと思いますが、ボランティアさんは、いつも笑顔で「大丈夫です」と報告してくださいました。
笑顔だけで安心して、自分の仕事ができました。
言葉で伝えることはなかなかできませんでしたが、きっとたくさんのことを感じ取ってくださったと思います。
なにかと手の離せない事が多くて、ほとんどをボランティアさんと主人に任せっきりの合宿でした。
「主人が参加してくれて良かった。ありがとう」
講演会で聞いたからではありませんが、感謝しています。私たちは、それぞれの役割でちゃんと育てていけると、改めて思ったのでした。
そして、なによりもスタッフボランティさんに「ありがとう」です。
途中経過のなかでいろいろ大変なことがあったのを知っているだけに、その思いも一入です。
忙しい中みんなのスケジュールを合わせてミーティングをもつことは、かなり苦しいことだったと思います。
でも、みんながいてくれたからこれだけのことが無事にできたのです。
みんながいてくれたから、世話人は、本当の意味で合宿に参加できたのです。
閑谷で出迎えてくれたみんなの顔、見送ってくれた顔、忘れられません。
プロの先生方の参加は、さらにガードを固めるようで頼もしかったです。勉強にもなりました。
私たちの会はこんなにも多くの人たちに支えられている、それが常に感じられて、特にDRの場面では、笑いながら泣いてしまいました。
知っている限りで一番のDRでした。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
M.O
2000年夏合宿素晴らしかったです。色々な行事の締めくくりのDRが終わった時、感動で胸が熱くなりました。
退所式後のスタッフボラさんの涙はきっとこれからも忘れないと思います。講演会、分科会とゆっくり勉強会に参加させてもらえたのもボランティアさんを信頼して子どもをお任せできたからでした。子どももボランティアの横山さんに慣れ、一緒にお風呂に入れなくて拗ねていたくらい、とても良い関係を持てる事ができました。熱い2日間本当にありがとうございました。
育てる会に参加させてもらって何より嬉しいのは療育は勿論、色々な人との出会いの場を与えてもらっていることです。
「こんなタイトル(注:「自閉症児のいる風景」・・Hさんの命名でした)でどう講演しろって言うの」とスマイルHに愚痴られつつも中身の濃いお話を聞かせていただいた青山先生。
座談会で酔いに任せて夫婦で愚痴を聞いていただいた吉田先生。
またDRの始めにパニックになった子どもを抑えていただいたまさご園の三木先生には、DR後アドバイスもしていただき勉強になり、本当に感謝しています。
貴重な時間をさいて参加してくださったボランティアの皆さん、また惜しみなく協力してくださった先生方、ありがとうございました。来年も楽しみにしております。
M.F
今、我が家のリビングには夏合宿で子どもの作ったフラッグが堂々2枚、早々と飾られています。見れば見るほど、なんていい旗なんだろう!そして、なんていい合宿だったんだろう!と、色々なシーンを思い出しています。
合宿ではボランティアさんのおかげで、親の方も安心して子どもを預ける事ができ、分科会の方も長い時間取る事ができ、合宿の中身も充実したと思います。ボランティアさんはきっととても大変だった事と思いますが、子ども達がいい顔で帰ってくるのが何よりの証拠。楽しい時間が過ごせたのだろうと思います。本当にありがとうございました。
分科会では問題行動への対応に参加しました。皆さん本当に色々な悩みを抱えているのだなあと改めてそう感じました。でも個々の問題は違っても、こうして一緒に考えてくれる仲間がいること、助言をくださる先生方がいらっしゃることを心強く思いました。色々なヒントを頂いて早速第一歩を踏み出したところです。
ステキな歌も聴かせてもらいました。 コンサートでのお父さん方の芸もプロ級で、大拍手でした。
そして最後のDR。立場は違ってもこうして大勢の人達が集って、心が一つになったこと。大きな手拍子が会場いっぱいに響いて、何だか明日からもやっていけそうな元気が湧いてくる……育てる会の夏合宿は、スゴイ!!
夏合宿の思い出を乗せて、来年への目標を掲げてフラッグは楽しくリビングを飾っています。皆さん、本当にありがとうございました。来年もまた、きっときっとお会いしましょうね。
M.O
今回は大変お世話になりました。ボランティア、役員、講師の方々のお蔭で大変有意義な合宿となり感謝しております。
講演会では我が子の大きな問題点の一つに静止の状態が保てないことがあります。立っていても座っていても体のどこかが動いていて、口もよく動き、お喋りが過ぎたりしていました。今まで動きのどこまでを止めればいいのかがよく分からなかったのでうまく止めることが出来なかったり、怒られたりした事がありました。今後や不必要な動きを止めることを頭に入れてやっていきたいと思います。
DRは今まで4回参加して、家でも止める練習をしなくてはと寝て静止を保つという事をしましたが、ほとんど静止できず、何回かしたらやめてしまいました。続けることが大切ということを思い出し、この事もやっていこうと思います。
分科会では第3に参加させてもらいました。今まで手を出しすぎていた事を反省し、目標を立てて療育していく事の必要性を学習しました。今回の学習でまず先に指導の時期や作成の方法等を勉強しIEPを作成していきたいと思います。指導しなければならない事がたくさんあり、大変そうです。
入所式の後、子どもがいなくなってしまいました。見つかり子どもに尋ねると「お風呂などを見つけに行った」とのこと。初めての場所で色々知りたかった様でした。行きたい所がある時にはボラさんに言う事を知らせていなかった事、初めに建物の見学をしていなかった事を反省しました。
行動の流れについてはスケジュールカードがあり、分かりやすかった様です。次ぎに何をするか等よく分かっていた様です。
食事の時間ではボラさんに励まされ、食べられなかったかまぼこ、卵焼き等が食べられた様で、親子とも喜んでいます。
山登りでは頑張って登りきって自信がついた様です。8月27日の絵日記から「やまのぼりをした。ゴールできたとき、うれしかった」と登る時の辛さより、ゴールの喜びの方が大きかったんだな、みんなと一緒に頑張る事、頑張りきった時の感動を知る事が出来たのではないかと、親としてはそこまで考え喜びました。
父親の感想としては、他の子どもとの関わり方が分からず戸惑った様です。例えば入浴で男性の方はパニック状態だった様で、泣いたりうろうろする子をどうやって入れたらいいか分からなかったらしく何も出来なかった様です。一部の方だけに負担がかかってしまったので手順を考えた方がいいのではないかと言っておりました。
講演会、分科会でも学ぶものが多くあり、これからに繋げてくれることを期待しています。それから「ボラさん、役員、先生方に頼りすぎなのかな?」「ただ学ばさせてもらっただけで申し訳なかったかな?」「座談会に出られなくて申し訳なかったな」「2日目の朝の散策を一つの枠として設けてほしい」などと話しておりました。
もうすぐ2学期が始まる事で何となく親の方が憂鬱な気分になっていましたが、頑張っているみなさんに会って、また頑張らなくちゃなという気持ちになってきました。
鳥羽 俊郎
今年で3年目の、夏合宿。思い出せばいろんなことがありました。1年目は無謀にも琴平の金刀比羅さんの階段に挑戦、夜はユースホステルにマジックライトを持ち込んでDRの第2ステージ様の演じ物を。
去年は凄かった。DRの途中で落雷で停電するは、雨の中荷物をかついで山から山へ歩き続けて…
それに比べて今年の合宿は・・こんな快適でいいんだろうか、そんな思いのするぐらいの合宿でした。なにしろ今年は靴をはかずに、サンダル履きででかけました。(子どもやボランティアさんにとっては、山登りかなりきつかったようですね。お世話になりました。)
そんな合宿だったのですが、私にとっては・・結構プレッシャーがかかっていました。
「親の手でつくろうIEP」の分科会の進行役のお鉢がまわってきて・・6時間もの会をどうやって進行させればいいか(実際にはフラッグアートの片付けや、子ども達の山のぼりの見送りなどで5時間ほどになりましたが)、はたして参加した方に満足してもらえるよう会が進行できるのだろうか・・・、直前まで誰かにゲタを預けられないか、一生懸命探していました。なにしろ、私はただの親、哲平のためにIEPもどきを作った経験があるだけです。
でも考えてみたら、今岡山でIEPの専門家の方、なんて見つかりそうもありませんね。そのための仕方なしの「親の手で作ろう・・」だったわけです。そう思ったら少し気が楽になりました。IEPの大切さ・有効性を、会が終わるまでに少しでもみなさんに伝える事ができたら・・それでいいんじゃないか、と割り切りました。
幸い、参加者のみなさんの積極的な発言で、困っていること、子どもに教えたいこと、などをお互いに話し合いながら、無事会を終えることができました。みなさんご協力ありがとうございました。
ただ、何か言いたいことを忘れていたような・・と思っていて、キャンプから帰ってから思い出しました。最初、時間配分を考えていた時、短くなった最後の1時間にやろうと思っていたこと、それは重点目標が決まった後の課題分析のやり方でした。
指導する目標が決まれば、それを達成するにはどんな技能が必要で、どこに問題があって今はできないのか、細かく分析して対応を考えるやり方です。ただ漫然と「コレ、しなさい」では本人も困惑するばかりだと思います。ただ私も専門家ではないので、うまく答えられるか・・と思っていたのですが、キャンプから帰ったらすばらしい資料が届けられていました。
TEACCHを実践している施設で、実際に使われている評価表です。「生活技能」「社会生活技能」「作業技能」など、多岐にわたって細かく分析されています。
例えば最初の生活技能評価表の「排便(女子の排尿含む)」という項目では、
- 入る前にノックをする (返事があれば次の所へ行く)
- 返事がなければ入る
- ペーパーの残量を確認 (ない場合には知らせる)
- 鍵をかける (洋便器の場合には蓋をあける)
- ズボン・下着の順に下げる
- 足の位置を決めてしゃがむ (和便器)
- ペーパーを引き出す (床につけずに両手で引き出す)
- ペーパーを適当な量で切る
- 綺麗に拭く (拭く位置、力加減)
- 水を流す (洋便器の場合には蓋を閉める)
- 下着・ズボンを上げる
- シャツ類の裾の始末をする
- 鍵を外し出る
- サンダルを揃える (後ろ向きに脱ぐ)
- 手を洗う
- 専用の手ぬぐい、又はハンカチで手を拭く
このような項目が、それぞれの活動ごとに続きます。(次項目は当然ながら、「男子の排尿」以下「歯磨き」「洗顔」「着衣(靴下)」・・・・)
私たちがなにげなく行なっている日常動作の中にも、こんなにも課題があるのですね。
項目のうち、どこができないのかが分かって初めて自立への指導が始まると思います。
この資料、あまりにすばらしいので、また勉強会などで使っていけたらと考えています。
キャンプの感想からは少し離れてしまいましたが、みなさんに紹介まで。
最後になりましたが、哲平の担当をお願いしたボランティアの中出くん、お世話になりました。最初から夫婦ともバタバタしていて、ロクに引き継ぎもせず、いきなり預けっぱなしにされて戸惑われたことでしょう。でも哲平をしっかり見ていただいたおかげで、安心してバタバタできました。2日間、本当にありがとうございました。
M.T
1泊2日の合宿、世話人の方、ボランティアさん、先生方、大変お世話になり、ありがとうございました。
そしてボランティアスタッフの皆さん、前日からの泊まりこみ、準備など本当にお疲れ様でした。
青山先生の講演会では、今までなかった視点から子ども達の気持ちの内面も育てていかなければならないことをお聞きして考えさせられました。また分科会では鳥羽さんのご主人にIEPについて細かに教えて頂き、多くの資料もいただき、感謝しています。これからIEPを作り、今後の生活に役立てたいと思います。
来年もまた皆さんにお会いできるのを楽しみに、一年間頑張っていこうと思います。ありがとうございました。
M.F
夏合宿は3回目の参加になります。2回目はすぐ下の弟も連れて、3回目の今年は子ども達3人も連れての参加でした。MINAMIだけでなく弟達の夏も輝かせたい! MINAMIのためにいつも我慢するばかりでなく、MINAMIのまわりの素晴らしい人達に会って,MINAMI達の良さも教えたい!私の願いはまだ分からないにしても弟達は目いっぱい楽しんだ様でした。美菜実も年毎に合宿に対するこだわりが減り、私自身も楽しめる様になりました。毎年の事ながらボランティアさんに恵まれ、子ども達に対する優しい思いをあちこちで見る事が出来ました。
信頼し安心して子どもを任せた私が合宿の最後に見たのはお兄さんやお姉さんと別れたくないという我が子の思いでした。帰りの車の中で「今度はいつお兄さんと遊べる?」「お姉さんと水族館に行きましょうよ」と何度も何度も繰り返す子達に胸を熱くしました。
夏の終りにこんなに素敵な合宿を私達親子にくださったスタッフボランティアさん方、世話人の方々、たくさんの先生、担当ボランティアさん、日々の生活の中の元気をくれたお父さんお母さん方、やっぱり可愛いと思わせる子ども達、全ての方々に「ありがとう」と言いたいです。
DRもよかったですね。出し物をするお兄さんお姉さんの目が真剣でそれが子どもや見ている親にも伝わってきました。小3の息子が帰りに一言「あんなお兄さんになりたいなあ」口には出さなかったけど「えらい!」私と息子の受け取り方は違ったかもしれないけれど嬉しい言葉でした。
K.K
初めて参加させていただきました。(正確には冬の世話人合宿に参加していますが)スタッフボランティアさんは、前日から泊まりこみで準備をしていたとのこと、頭の下がる思いです。また子ども担当のボラさん及び先生方、世話人の方々、本当にご苦労様でした。
我が家は私の多忙(7〜8月は殺人的スケジュール)と妻の妊娠のため、思うようなお手伝いができなくて申し訳ありませんでした。 しかし大勢の思いが一つになって、無事終ったのだと思います。ありがとうございました。来年も是非参加したい、また多くの人と出会いたいという思いを強く持ちました。
そこで次回への提案として父親の参加を義務付けること。これに限ります。色々と事情はあると思いますが、参加してみて初めて気づかされる事、考える事は多いと思います。また話し相手が増える事も大きなメリットだと考えます。こんなにいとおしく、愛すべき我が子を母親だけに任せておくのはもったいない。より積極的に関わっていこうと、心を新たにしたところです。
今後ともますます育てる会が、魅力ある会として発展していくことに、微力ながらもお役に立てればと思いを強くしました。
K.K
二日間の研修合宿、たいへんお世話になりました。
前の日から泊りがけで頑張ったスタッフボラさん、講演会、分科会、キッズルーム、DRでは、いろいろと工夫を凝らしてご指導くださった先生方、そして手のかかる娘と上手に関わってくださった担当ボラさん、本当にありがとうございました。
この合宿では、スタッフボラさんが用意してくださったコミュニケーションカードが、大変役立ちました。
我が5班のチビちゃん達も、このカードのお陰で、次の活動をイメージしやすく、見通しが立ちやすかったようです。
我が家では、「お父さんの初めの一歩」と称して、仕事が忙しい中、このカードを縮小コピーして、A4、一枚のスケジュール表作成にチャレンジしてくれました。
こんなことは、めったにないことで、お父さんもいい勉強になったと思います。
今回は私がお腹が大きいということで、ちょっぴり不安を抱えながらの参加でした。でも、来年、小学校にあがる娘がどれだけ楽しく、安定して集団生活が過ごせるか?、楽しいだけでなく、待ったり、がまんすることも同時に学んでほしいという思いで臨みました。
班行動の食事でも人に合わせることがニガテな子ども達が、そろって静かに食事ができたり、またうちの娘には、合宿中にがまんすることとして「部屋で、はしごに登らない」(私がおなかが大きいので…)という禁止をしましたが、それは最後までがまんできて、娘もよくがんばったと思います。
落ち着かず、ボラさんにしがみつく場面もあったようですが、ボラさんと馴れて信頼して過ごせたこと、自由時間が少なく、趣向を凝らした企画のお陰で、とても楽しく過ごすことができて、2日間の集団生活もさほど苦にならなかったようです。
今年は夫婦そろって合宿に参加でき、それぞれの分科会では、かなりつっこんだ話ができて、あっという間の二日間でしたが、大変充実していました。懇親会ではお父さん同士が顔みしりになり、お互いの苦労話に花がさいていたようで、とてもいい雰囲気だったと思います。我が家は、私が口だけ動かしていればいいように、お父さんがホントによく協力してくれて、あらためてお父さんに感謝、感謝の二日間でした。
私も、お父さんも、そして娘も、それぞれに、この合宿で得たものは大きかったと思います。2日間の成果を無駄にしないで、これからもお互いに頑張っていく元気をいただきました。本当に皆さんありがとうございました。
M.K
今回2回目の合宿参加でしたが、子ども達は担当ボラさんに支えられ、本当によく頑張ったと思います。
去年の反省から今年は親はあまり手を出さない様にしようと思い、ボラさんにもそのことを伝えておきました。親のいない所でどこまで頑張れるかを見守る様にしました。食事の時も席が離れていて見えないだけに少々不安でしたが、ボラさんも「〇〇と〇〇が食べられたらおかわりしようね」等、きちんと食事指導をしてくださり、本人もそれに応じる事が出来たようで、親と一緒よりもよい状態だったのではないかと思います。興味のない活動にもしっかり誘ってくださり、きちんと作品を仕上げ、「できたね」で終える事が出来たようです。
なかなか指示が通りにくい子ですが、いつも優しく「できるよ」「がんばったね、えらいね」「よく我慢したね」等、励まし褒めてくださったので、しっかりついていけたのだと思います。活動後に出会った時には、どんな様子だったかを細かく知らせていただき、本当に安心してお任せできました。
弟の方も去年は親から離れるのがつらくて泣き叫んでいたのですが、今年はちょっと寂しいと思えるくらい、ボラさんと一緒に楽しく過ごす事ができました。5才と言ってもまだまだ手がかかり、担当ボラさんにはご面倒をおかけしたと思いますが、本当に可愛がっていただき、ありがたかったです。安心して子ども達を預け、親はゆっくり勉強することができました。育てる会ならではの合宿だったと思います。
合宿の中でふと思ったこと…育てる会の行事に色々と参加させていただき、私達親子は本当に悪戦苦闘という感じなのですが、その様子をボラさん達が優しく見守ってくださっているんだなあということを知りました。直接関わった事のある方は勿論、ない方も「去年に比べるとすごく成長されましたね」「よく頑張ってましたね」等、声をかけてくださり、子どもの成長を共に喜んでくださっているようで、とても嬉しく思い、どんどん輪が広がっていき、心強く思えました。これからもよろしくお願いします。
最後にこの合宿のために早くから計画・準備してくださった世話役の方々、スタッフボラさん、お疲れ様でした。盛りだくさんの活動だけど、細かい所まで配慮されている質の高い内容で、皆さんのパワーが感じられました。勉強会をしてくださった先生方、お世話になりました。とても充実した素晴らしい2日間でした。本当にありがとうございました。
M.K
合宿に参加して、去年と比べて子どもが大分成長したと感じられました。去年の合宿では一番目立っていたのでは?と思うほど、泣いたり、喚いたり、座りこんだり、逃げ回ったりしていた子どもが、今年は大分「いい子」でいたように思います。(担当ボランティアさんにはご苦労をかけたのでしょうが…)
「とてもいい子でいましたよ」「山登りもずっと2番で頑張れましたよ」等など教えられ嬉しくなりました。いつも思うことですがボランティアさん達は「よくしてくださるなあ」とつくづく感心させられます。今年は子どもがボランティアさんといる時間が多く、親をあまり求めてこなかったのは少し寂しい気もしました。(親ができるだけ関わらない方がよいのでしょうが。これは贅沢でしょうね)
青山先生の講演では「止める」ことの大切さを学びました。一番印象に残ったのは「お母さん(妻)に感謝」「お父さんに感謝」ということで、聞いていて涙が出てきました。今は本当に妻に感謝しています。
今、「育てる会」の素晴らしさを改めて感じています。
次回の合宿にも必ず参加して子どもと共に私も成長したいと思います。
先生方、スタッフボランティア、ボランティア、世話人の方、お世話になった全てのみなさん、大変ありがとうございました。
M.M
今回初めて合宿に参加させていただきました。私と子ども2人の参加だったので、ボランティアさんと別行動の時はどうしようとか、お風呂の時はどうしようとか、当日までとても不安でした。でもまわりの方達の力を借りて2日間終えることができました。
世話人の方やスタッフボランティアの方には前々から色々と準備をしていただき大変だったと思います。今回その準備の一部を見させていただき改めて感じました。
担当のボランティアさんはAAOでお世話になっている方だったので、子どもの事をよく分かってもらえていたので良かったです。講演会や分科会にも安心して参加できました、食事もボランティアさんと一緒だったのでゆったりとした気分でいただけました。2日間の色々な活動の中で困らせたり、迷惑をかけたりしたこともあったと思いますが、笑顔で接してくださり、細かい事にも心を配ってくださったボランティアさんには心から感謝しています。ありがとうございました。
親も講演会、分科会、懇親会と盛りだくさんでとてもいい勉強になりました。分科会に関してはどれも参加したいものばかりでした。今回参加できなかった会は、また何かの機会に話しを聞いてみたいです。
子ども達は2日間のほとんどの時間をボランティアさんと過ごし、普段の生活では自分達の思い通りになることも少し我慢していたのでしょうか、帰りの車の中ではパニックを起こしてしまったのですが、後で聞いてみると「楽しかった、また行きたい」と言っていました。
合宿に行く道は少し重い足取りだったのですが、帰りには何だか軽く感じられました。親子共に「はじめの一歩」を踏み出せた様な気がしています。来年も是非参加させていただきたいと思っています。今度はお父さんも一緒に。
最後になりましたが、世話人の方、ボランティアの方、先生方、本当にありがとうございました。
S.T
こんなに規模の大きい、内容の濃い、しかも全て手作りの行事に参加させて頂いたのは初めてでした。驚きました。さすが育てる会です。世話人の方、ボランティアの方、そして講師の方々の準備は大変なものだったでしょう。本当に本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。直前のお泊まりの準備だけでフーフー言っていた自分がとても恥ずかしく思えました。
我が子達と言えば「お泊まりに行く!」とルンルンでしたが、SINYAに比べて適応力があると思っていたMASATOの方が何故かイライラ不機嫌で落ちつかない2日間でした。事前の顔合わせの時には楽しそうにしていたので、担当ボランティアさんも大変戸惑われ、疲れられたことと思います。入所早々動き回り迷子になってしまったり、館内のトイレに怖がって入らず、駐車場のトイレまで付き合わされました。でもよく考えると予測可能だったのでは?と反省しています。嫌な顔一つされず、対応を真剣に考え、接し方を工夫してくださったボランティアさんには頭が下がりました。
SINYAの方はボランティアさんにお任せ状態でしたが、大変落ち着いているように見えました。フラッグアートや空き時間には困らせた事と思いますが、さりげなく様々な細かい手助けをしてくださったことと推測いたします。
最後のDRを見ていたら涙が出てきました。今更ながら彼らの不自由さを不憫に思い、またお友達もでき、楽しそうに参加しているお兄ちゃんを見ていても何故か泣けてきました。しかしそのDRの迫力のあったこと…!スタッフ・子ども達の一生懸命さも熱く伝わってきて感動の涙に変わりました。
この合宿で学んだ事「アレコレしたい、させたい」と思うだけでなく、この何かをせずにはいられない気持ちを早速行動に移して頑張っていきたいと思います。
H.N
夏合宿に参加させていただいたのは2回目ですが、去年と今年の違いは、去年はプレイホールから各部屋までがやたら遠くよく歩いて体力的に鍛えられ、疲れた印象がありました。今年は施設が整っていて体力的にはすごく楽でしたが精神的に本当に疲れました。
自分なりに頑張っているつもりでしたが青山先生の講演会や分科会で他のお母さん方のお話しを聞いて、自分はまだまだ甘いなと思い落ち込みました。単純な性格なので自分の子が自閉症と分かった時は大ショックで、これから先どうしようと思っていましたが、ちゃんと認めて訓練とか行きだしてすごく楽になりました。でも結構妥協していた部分も多く、これではダメなんだと本当に考えさせられた夏合宿でした。
分科会で青山先生が言われた様に基礎トレーニングを完璧にして、まず今できそうな事を妥協せず頑張らねばと思いました。(負けるバトルはしない)また子どもに合わせるのではなく、こちらのペースに持っていけたらやりやすいと思います。
それから今回ボランティアさん(特にスタッフの方達)はすごく準備とか大変だっただろうなと思います。子ども達のために色々企画をしてくださり、本当にありがとうございました。DRはいつも以上に楽しかったです。退所式の時はちょっともらい泣きをしてしまいました。担当ボラさんはよくしていただいたのですが、もう少しビシバシしてもらってもよかったです。
育てる会の役員の方々にも本当に感謝しています。ありがとうございました。
Y.M
今回の合宿ほど、色々な人に支えられていると強く感じた合宿はありませんでした。
ボランティアスタッフの方達がモーニング娘を一生懸命やっている姿を見て思わず涙が零れそうになったのは私だけじゃなかったと思います。また、本当に熱い中汗まみれになって子どもに付き合ってくださったボランティアさん、そして表には出ていないけれど大変な枚数の布を切ったり縫ってくださったおじいちゃん・おばあちゃん達、忙しい中子ども達のために来てくださった先生方。親の力だけではやり遂げる事はできなかったと思います。
普段、まわりに対しても不満を口にする事が多かった自分を反省しつつ、これからも支えて下さる方々に感謝しながら子どもを頑張って育てていこうと思います。
本当にありがとうございました。
M.M
役員の皆様、スタッフの皆様、本当に充実した2日間を体験させていただき、本当にありがとうございました。
我が子だけしか接する事がない夫婦、また、兄弟にとって、子の障害を肌で感じる事ができ、受け入れる事と前向きに療育する事の同時進行を家族全員が一つになってやっていかなければいけないと痛感しました。日々の生活の中では、いくつか困っている事や、こうしたいと思っている事も手だてが分からなかった事や時間に追われている事を理由に適当にその場その場なんとかやってきて、常に「妥協」の連続でした。
でも青山先生が担当された分科会に参加し、参加者の話しや先生のアドバイス、また、自分が今問題行動だと思っている事を皆の前で話した時、自分ではそれまで思っていなかったに、自分の口から「妥協している」という言葉を言った時、自分の障害に対する理解が間違っていたと思いました。障害が軽いので日々の生活、小さい問題はさほど困らないのでよしとして、一番困る、これは今すぐ直したいという大きな問題ばかり直そうと思ってやっていますが、結局私が根負けして青山先生の仰る「負け戦」をやっていたとその時思いました。またその時、負けることで主従関係も逆転しているのだと思います。
早速今から勝てそうな事から少しずつ取り組み、来年の合宿では一回り大きくなった親子で参加したいと思います。
フラッグアート、コースターも早速家で飾りました。夏休みの宿題として提出しようと思います。DRは初めての体験なのでどうなることかと思いましたが、大変気に入り、家でゴキブリに順番になってやってみて笑いあいました。コンサートも人形劇も山登りもすごく頑張れたことを聞いて、こちらの接し方や気持ち次第で絶対子どもは変われると確信しました。
普通ではお会いできないくらい、多くの先生からお話が伺え、親とは違う、親同士では導けないストレートで的確な助言も時間をかけて自分なりに理解し、今後に絶対つなげていこうと思います。本当にありがとうございました。
次回への提案としては、次ぎのスケジュールの確認をしおりだけではなく、専用場所の廊下や各部屋の見える所に1枚スケジュール表を貼ったらどうでしょうか。そうする事で、どの場所にいてもしおりなしで時間を守って行動できると思います。
役員の中で全体を把握、スケジュールの流れにそってスタッフや親に直接アドバイスやチェックをするアドバイザー的な人が必要だと思います。今回は結局鳥羽さんがしてくださっていたようなので。
また予定の変更、追加スケジュールで「DRのイスは〇〇へ持っていく」とか「フラッグの筆は〇〇へ持っていく」など、これもどこか皆がチェックできる廊下などにメッセージボードを使い連絡すればいいと思いました。
H.T
恒例の夏合宿、本当にお世話になり、ありがとうございました。今年は本当にボランティアさん大活躍という感じで、親としてはここまで親抜きでボランティアさんの指示に従える様になってくれたのかと大感激でした。スタッフの皆さん、ボランティアの皆さん、世話人さん、ご苦労様でした。子どもがあまり不安を感じないでボランティアさんに従えたのも、ボランティアさんの余裕のある対応と、スムーズなプログラムと、入念な準備のお蔭だと思います。その上親には講演会、分科会と充実した時間を過ごさせて頂いてとても勉強になりました。私は第3分科会でしたので、早速夫と協力して我が子のIEPを作ろうと張りきって帰りました。
子どもの活動もこんなにできるのかと思うほど充実していました。特にフラッグアートは素晴らしい記念になりましたし、全部の旗をすぐに飾ってくださって壮観でした。
お恥ずかしいのですが、我が子の作品をなかなか見つけられず、見つけた時の驚きと喜びは大きなものでした。少しの手助けがあれば我が子でも絵が描けるのだなあと感心してしまいました。帰ってすぐに壁に貼りました。家で留守番していた父親や兄姉にも褒めてもらいました。本人もまんざらではなさそうな顔です。来年は家族全員参加できたらいいなと思っています。青山先生の仰っていた王子様にならないように夫にももっと勉強してもらいたいと思いました。
Y.N
3年続けての夏合宿になりました。毎年子ども達はこの合宿を楽しみにしています。今年の合宿も母親から離れて初対面のボランティアの方と長時間一緒に過ごす経験が積めました。ボランティアの方にはご苦労をたくさんおかけしたことと思いますが、普段はめったに出来ない経験で子どもにはとても良かったと思います。ボランティアの方には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。また、去年子どもを担当していただいたボランティアの方にも1年ぶりにお会いできてその事もとても嬉しかったです。
私の方は子どもの事を心配することなく講演会、分科会に参加できました。青山先生のお話は今の私に考えていかなくてはいけない事を教えてくれました。普段の生活からはよく分からなくても、全く違った環境で子どもの様子を見てみると見えてくるものってあるんだな、とつくづくこの合宿を通して感じました。色々な事を考える機会を作ってくれた合宿でした。私の感じた事を本人にきちんと伝えなきゃいけないなと思っています。分科会も色々な意見が聞けて大変勉強になりました。若いお母さん方のパワーに負けないよう、私も頑張らなくてはと思いました。
最後になりましたが、この合宿を支えてくださいましたスタッフ、ボランティア、先生、世話役の方々、本当にお世話になりありがとうございました。
J.K
初めての合宿参加で色々と心配もありましたが、無事に終えて嬉しく思っています。合宿中は指導、準備の様子に「すごい!」とずっと感激していました。
特にDRは初めてだったので、あのテンポの速さに圧倒されながら感動しました。そしてスタッフの方にはたっぷりと親も楽しませていただきました。
合宿中は息子もボランティアさんとあの子なりに関わりあいながら、特にトラブルもなく、安定した様子で過ごせた様で安心しました。
ところが帰る時、突然機嫌が悪くなり、お土産のお菓子も「いらない!」と受け取ろうとせず、反抗的になりました。良い合宿の思い出が最後になって…と思いましたが、もしかしてと思い「帰りたくないの?」と聞くと、半泣き状態で「帰りたくない!」と答えました。
最後まで感激の合宿でした。参加を渋っていた姉も「一週間ぐらい泊まりたかった」と言っていました。妹は120%楽しんでいた様です。親(お父さん!!私も)も子ども達も有意義で楽しい合宿でした。また新たな気持ちで「はじめの一歩」が踏み出せます。ボランティア、スタッフ、役員の皆様、どうもありがとうございました。
Y.B
合宿お疲れ様でした。
初めて合宿に参加して、色々な事を、見て聞いて体験して、笑って歌って泣いて(感動して)実り多き2日間でした。
一番大きかったのは、家族の絆が深まった事かな!
子どもが自閉症と診断されてから数年間、障害の理解ができず、次から次へと出てくるこだわり、くずせないこだわりにイライラし、ふりまわされる毎日に、少々・・いえ、ずいぶん疲れていました。
私達の頭の片隅に「こんな子いらない・・・」の文字が浮かんでくるようになっていました。この子は障害児になりたくてなったのではない、私達、親がこの子を見捨てたらどうなるの、それではいけない・・・ そんな思いでした。
合宿が始まり、子どもは不安そうでしたが、楽しい企画も色々とあり、本人なりに頑張って過ごしていました。
分科会では、主人は 1.の障害の理解、私は2.の問題行動、と分かれ、それぞれ思いや悩みを聞いてもらい、先生からアドバイスをいただき、胸のつかえもとれ、お互いにこんな時はこうすればいいんだってと情報交換をしたりと、明るい日ざしが見えてきたようです。
今回の合宿で学んだことを実践して、くじけそうになったら合宿での事を思いだし、家族皆で成長していきたいと思いました。
最後になりましたが、世話役の方々、ボランティアの皆さん、先生方、参加された家族の方、本当にお世話になりました。心からありがとうございました。
ヨーシ、エイ・エイ・オーで頑張るゾ!
M.K
ただ迷っているだけで、事あるごとにイライラしている自分でしたが、今回合宿に参加する事で、自分へのきづき、子どもへの接し方、理解など、少しですが前に進めた気がします。
手探り状態の私には、皆様の体験談、対策案をうかがう事によって、接し方・考え方という糸口が見つかり大変感謝しております。
Y.K
合宿に参加して私自身にとって一番良かったと感じることは、夏休みに入って1日中子どもといっしょにいる私にとって子どもから解放されてリフレッシュできたことです。コンサートやDRの参加もとても良かったです。もちろん講演会など勉強になったこともたくさんありますが。
そして、この合宿に参加しようと思った一番の理由は主人でした。子供のことを理解してほしいという気持ちもありますが、それよりも他のお父さんと話をしてほしかったからです。私は勉強会や講演会などで同じ立場のお母さん達と話をすることで救われることがたくさんあるけれど、そういった機会のない主人はいろんな不安があるのでは、と思っていたからです。私が学んだことを教えてあげることとはまた違う面で良いのではと思ったからです。
これを機に山登りにも誘ってみようかと密かにもくろんでいる私です。
H.N
閑谷学校での合宿が終わりました。まさに夏休みをしめくくるビッグイベントでした。
振り返ってみて、まず思う事は、親がいつもフリーな状態でいられたことです。おかげで講演会や勉強会に長時間参加できました。普段ならとても難しいことです。
青山先生のお話はとても心に残りました。メモもせずに聞き入ってしまいました。分科会では2日間に渡りIEPの作成について勉強しました。たっぷりと時間をかけての会でしたので、色んな人の体験談を聞いたり、アドバイスを受けたりして、とても有意義なものでした。
次にボランティアさんのエネルギッシュなパワーに感動しました。
受付に並んだ若者達を見て“おや、間違えたかな?!”と思ってしまいましたが・・大きな声できちんとあいさつをしてくれて、さわやかに合宿がスタートできました。
今回はスケジュールカードを作成してくれていました。家でも取り組んでいる所なので、とても助かりました。息子にとっても分かりやすかったのではないかと思っています。
食事の時も段取りが良くてスムーズに食べることができました。
人形劇(私も見たかった!!)、フラッグアート、コースター作り、DRでもボランティアさんの力なくしては、成功できなかったように思います。
最後に息子と娘を2日間担当してくれた、SさんとOさん、本当にお世話になりました。おかげで2日間とてもすばらしい時を過ごすことができました。ありがとうございました。
会の役員の方々、先生方、ボランティアスタッフの方々、大勢のボランティアの方々、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
また来年も参加したいと思っています!!
夏合宿アンケート(ボランティアの部)
横内 奈穂
本当にお疲れ様でした。
いろいろありましたが、私は本当にスタッフをさせてもらって良かったと思います。
ほかのスタッフも口をそろえてスタッフになれてよかったといってます。
今までの苦労や悩んだこと大変だったこと全てを含めてよかった、っと。
私たちは前泊から毎夜いろんなことを話してきました。
お互いがお互いの存在をきちんと認め合って自分にできることをみんなが頑張ってやって。
このメンバーだったから頑張れたと思うし、このような合宿ができたと思ってます。
全てがパーフェクトに終わったわけではありません。課題もいっぱい残ってます。
でもまた来年も同じメンバーでスタッフするわけではありません。
来年には来年のスタッフがいて、その方たちのやり方でやっていきます。
今回の課題が会としてのものは必ず来年活かしていき、私たちスタッフの課題はこれから私たちがそれぞれ生活していく中で個人個人で活かしていかなければなりません。
こんなにも短い期間にこんなにも深い人間関係ができたことはホントにすごいことです。
私たちの自慢でもあります。
このような機会を与えてくれた親のかた、またこの会に感謝しています。
みんなで何回も話をして自分の意見を言っていく中で、岩井君はこんなにも素直にみんなにありがとうっていえるのはめったにないことだっていってました。
みんな個性があって、でもそれがみんな微妙に合ってたのかなって思います。
私はリーダーらしいことなんて何一つ出来てなくて、名ばかりのリーダーで。
岩井君や他のメンバーに頼りきってしまって・・・・
でもそんな私にも、小池君はみんなが横一列では絶対上手くいかなくって目に見えてリーダーぽいことはしてないって思っても、みんなをうまくまとめていってるそんな雰囲気があったよっていってくれました。
みんなの力あってのスタッフリーダーでした。ほんとにみんなには感謝しています。
私たちは本当にいい経験ができました。
これからもこの会がどんどんいいものになっていくように応援してます。
ありがとうございました。
岩井 俊暁
今回の合宿を無事終える事ができ、私にとってかけがえのない経験になったことを本当に嬉しく思います。
特にハイキングにおいては、一人の脱落者を出すこともなく、また大きなアクシデントもなく、子ども達の笑顔と共にゴールできた事が一番嬉しかったこととなりました。
スタッフボラは幾度にも渡って下見を繰り返し、安全確保に全神経を注ぎ込んで当日まで頑張ってきました。その努力の甲斐あって、そして何より担当ボラの方々がとても真剣に、本当に一生懸命に頑張ってくれたおかげだと思います。
ハイキングのみならず、今回の合宿全体が非常に素晴らしいものとなり得たのは、やはり担当ボラさんのお蔭だと思います。この合宿全体を本当に素晴らしい人達と共に過ごせた事を感謝したいと思います。結構ハードスケジュールだったにも関わらず、大きな混乱もなくこなせたのは、ボラさんの協力体勢が私達スタッフボラを助けてくれたと思います。ありがとうございました。
私は今回の合宿退所式後、大泣きをしてしまいました。150人を越える人達の前で、まさか涙が堪えきれないなんて…。泣くまい、と心に決めて司会をしていたにも関わらず、嬉し涙が止まらないなんて、もしかしたら生まれて初めてなのではないかな。
鳥羽さんの涙と「ありがとう」という言葉、そしてその直後「お疲れ様、すごく良かったよ、ありがとう」と言葉をかけてくれた2人の友人の笑顔が強く心に焼き付けられました。こんなに嬉しい思いをしたのは本当に初めてだと思います。こんな素晴らしい体験を与えてくれた育てる会の皆さんに感謝しています。(本当にまだ感動が強く文面も無茶苦茶ですが)
今回は担当ボラという形ではなかったので、子どもの一人一人の様子を見る事はできませんでしたが、ハイキング、フラッグアート、DR等の活動時、子どもの表情はとても楽しそうでした。どうしても厳しい表情で場の全体を見てしまう自分の姿が多かったと思いますが、その必要もほとんどなかったです。個人的には少しパニックになりかけている子どもに上手く対応できたのではないかと、今までの経験が生かされた事を評価したいと思います。そしてスタッフとして合宿に参加する中で初めて気づいた事が多くあった事が私にとって勉強になったと思います。
最後に、事前段階から本当に一生懸命頑張り、大変だった事さえも楽しくやってこられたのは、素晴らしい仲間と共に巡り合えたからだと思います。横内さん、中村さん、佐藤さん、向田さん、小池君、堀君、そして協力してくださったスタッフメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。また、鳥羽さんをはじめ、企画運営された育てる会の皆さん、ありがとうございました。今回の合宿での感動を伝えていける教師になりたいと思います。
鳥羽 紗代
育てる会夏合宿の興奮、まだ一向に冷める気配がありません。この合宿に参加できて本当に良かったと思います。自閉症の子ども達が普段と違う環境で、親御さんから離れて、一体どんな行動をとるのか、毎日どんな風な暮らしをしているのか、何が好きで何が嫌いか、どんな時に怒ってどんな時に笑うのか。1泊2日の合宿でなければ分からない事がたくさんあり、本当にたくさんを学ぶ事ができました。
自閉症の子どもって本当にユニークで独特で面白いなぁと思った事もたくさんありました。カメラに凝っていて「昆虫図鑑を作りたいよー」と言う彼に「でもそのカメラは班長さんがお友達を撮ってあげる用のカメラなんだよ」と言うと「じゃあ、僕が持つ!僕がお友達を撮るんだ」と張りきって班の友達を探したり。「ご飯早く食べたいー!!」と怒る彼を長い行列に並ばなければならない事を説得するのにてこずったり。気が変わりやすい彼とノラリクラリの私で「大丈夫かい、こいつら」と言われてみたり。怒られた後ちゃんとやるべき事がやれて「ほら、ちゃんと頑張れたじゃん。すごいね、さすがだね」と言われた事にちょっと喜んだり。思い出せば出すほど子どもが可愛くて本当に楽しい合宿でした。
お母さんには「子どものためを思ってしてくれる事はきっと子どもにとってプラスになります。甘やかすだけがボランティアの仕事じゃないし、この合宿で紗代ちゃんと子どもの新しい関係がまた出来ていくでしょうし、そうなればと思います」と言われていたので安心して子どもと接する事ができました。正直言って今回の合宿が子どもにとってどんなものだったか、私の事をどう思っているかとても不安です。「もっと楽しい合宿にした方が良かったかも」「もっと彼の好きなようにさせてあげた方が良かったかも」(これは合宿に限らずボランティアをした後陥りがちな考えなのですが)と考えていたので親御さんからこんな風に言ってもらえて本当に救われた気持ちでした。
ボランティア同士で「こういう風にしたら落ちつけるかも」とか「〇〇君があっちにいたよ」とか「ここは私に任せて早く行っておいでよ」とか、一人でいたらきっとボランティアの方がパニックになってしまう状況にあっても手の空いたボランティアが助けてくれたりして、ボランティアは子どもと一対一の関係だけではない、お互いにボランティア同士で手助けし合うものなんだという事も今回痛感しました。
合宿の後の交流会に参加して他のボランティアさん達も同じ事を感じていたことが分かって更に嬉しくなりました。また交流会では皆のボランティアに対する思い、子ども達に対する愛情とたくさんの優しい気持ちを聞けて、哲平の姉として本当に嬉しくて涙がこぼれました。
色々な人の色々な思いが色々な人を育てます。成長させます。「自閉症児を育てる会」に入ってからボランティアは「してあげる」だけではなく「してもらっている」ところも実は多いという事に気づきました。私自身、大きく成長させてもらっています。この会と出会えて本当に良かった!!来年も是非させてください。本当に本当にありがとうっ!!!
最後にもうひとつ。お母さん、お父さん、ありがとう。本当にありがとう。一生懸命な2人の姿、いつだってちゃんと見てるよ。哲平が成長してく分だけ、2人が頑張っているんだって事もちゃんと知ってる。自分の親として感謝してるし、哲平の姉として尊敬してます。これからも体壊さない程度に頑張ってね。
T.O
昨年の夏合宿の退所式の際、「来年のこの合宿に参加するぞー!」の鳥羽さんのかけ声に、めいっぱい「おーっ!」と言ったのですが、今年も運良く参加させていただけることになり、ほんとうにほんとうにうれしかったです。
合宿を終えて今、感謝と反省を感じています。
まずは感謝。なによりゆうちゃんにです。知らない人で、且つとても気の短い私と行動するのはどんなに心細くいらいらすることだったろうと思いますが、一緒に(私にとっては)“楽しい”時間を過ごさせてくれました。ゆうちゃんの多才さ、素直さ、笑顔、どれをとっても私を驚かせ、あたたかい気持ちになりました。私がここで出会う子どもたちは、みんな私に優しさやあたたかさを分けてくれているような気がします。ほんとうに、私ばっかり、あたたかい気持ちになっちゃってごめんねという感じです。ほんとうにありがとう。
そして、お母さんに感謝です。私のかかわり方は、どうもおせっかい過ぎて、1人でできることにもついつい手を出してしまったりしてよくなかったのではないか、と思います。
余計なこともあり、足らない部分もあり、そんな不器用なかかわり方でしたが、何も言わずお気遣いいただいたように思います。ほんとうにありがとうございました。
スタッフボランティアさん、他スタッフの方々にも、そして同じ班のボラさんにもあらためてありがとうを言いたいと思いました。
反省については、やはり自分は人間の幅が狭いことです。
1つには、私は自閉症のお子さんと自分との“違う”面を見ていたのではないか、ということに気づいたことです。自分とはここがちがう、周りの人々ともこういうところがちがう・・・etc.
確かに違う面を正しく理解することは重要なことかもしれませんが、違う面ばかりに注目しすぎて、その人全体が見えなくなっていたのかもしれないことにふと気づきました。自分との共通点を集める方が楽しくて素適だと思いました。
2つめには、子どもさんと遊ぶことのできない狭さです。歌を歌おうにも歌を知らない、手遊びも2〜3つしか知らない、気のきいたお話や遊びも知らない・・
私も、バルーンアートのような、子どもさんと一緒に遊ぶ術を身につけたいと思いました。
DRはやはり印象に強く残りました。今年は4人の先生からの、ほんとうに丁寧な説明をいただいていたので、体育館で上から見させていただいている時、ほんとうに感動しました。いろんなペースを持っているはずの子ども達が、環境によってあんなにも懸命に活動していて、“きれい”と思いました。環境さえ整えば、自分だけの世界からぬけだすことができる、その大いなる可能性に感動しました。
ほんとうに楽しかった。そして“課題”という苦い部分もきちんと得ることができました。成長できたような気がします。来年はもっと成長して、できれば合宿にまた参加したいです。もっともっと勉強したいと思います。ありがとうございました。
M.Y
8月も終りというのに相変わらず残暑が厳しく、体力的に持つかどうか不安でしたが、意外にもキャンプ中は疲れを感じることなく楽しく過ごす事ができました。
1泊2日というキャンプ日程の中に、いくつもの活動があり、スタッフの皆様は当日以外にも大変な準備があっただろう事、そしてそれなしにはあんなに楽しめなかっただろうと考えると、スタッフの皆様には頭の下がる思いです。今、活動を振り返ってみると子ども以上に私自身が楽しんだ1泊2日でした。
自閉症のお子さんは1人1人が個性的で、そういう所が私は大好きなのですが、この事を強く感じたのがフラッグアートでした。フラッグアートの取り組み方も人それぞれ、出来上がったデザインにも同じ物はない。しかし「あ!これすごい!」というキラッと光る部分がどの旗にもある。ゆっくり全部の旗を見る時間はなかったのですが、みんなの旗がずらっと掲げられたプレイホールは印象的でした。
今回担当の子どもさんと長い時間過ごしてみて、改めて子どもとの関わり方の難しさ、個性的である子ども達全員に同じやり方はなく、それぞれの子どもに合った対応があるということをより強く実感しました。
これからもこのような機会があればどんどん参加し、たくさんの子どもと接し、たくさんの人の考え方を伺う事で、私自身の考えを深め、子ども達と共に成長していけたらいいなと思っています。
K.T
2日間、とても楽しい充実した時間を過ごさせてももらい、本当にありがとうございました。1日中、元気に走りまわる子どもたちと過ごすと、からだはとても疲れているはずなのに、なぜか、私も元気で、きっと子どもたちから不思議なパワーをもらっているのだと思います。
子どもの頃の気持ちに戻って、一緒に遊んだり、、笑ったりして、とてもいい時間でした。時にはコミュニケーションはうまくいかなくて、言いたいことや気持ちをわかってあげられなくて、申し訳なかったなあと落ち込んだりもしたのですが、別れ際に、彼女が私にぎゅっと抱きついてきてありがとうを言ってくれた時には、この合宿にきてよかったなあと本当にうれしかったです。ありがとうございました。
T.M
この合宿に参加する前はとても不安で、自分が一体何をすればよいのかわからなかったが、合宿が終わってみて、この合宿で得るものは大きく、大変勉強になった。自閉症児と一体どのようにかかわっていけばよいのか、この子に何がしてあげれるのだろうかと、まだまだわからない部分はたくさんあるが、育てる会の皆さんのパワーにとても私は勇気づけられた。
私がこの合宿で一番印象に残ったことは、DRでした。初めは上から子どもの様子をうかがっていたが、こんなにたくさんの自閉症児がいて、それぞれ一人一人、この世間で生きていくのに、なかなか難しいが、みんながんばっているのだなと思うと、とても感動しました。またこのような会があれば、参加したいと思います。
田鍋 英臣
今回が2回目の合宿参加となりました。入所式が始まるまでわたしにいたずらしようとあんなに追いかけ回していた担当の子どもが「入所式を始めますから集合して下さい」の声が掛かるとその行動をピタッとやめて落ち着いた様子で集合しました。その行動を見た時、正直驚きました。その状況をしっかり把握でき、尚かつ行動に移すことができている。
障害をもっていなくてもそれができない子どもはいるのに。これからがとても楽しみだなと感じました。
夕食の前に冒険の森というところでアスレチックをして遊びました。プロフィールにもあった通り、高いところが好きで丘の上へ組んであるタイヤを一目散に登って行きました。私は高い所は苦手だったので、その勇気ある行動には脱帽でした。
2日目。昨年はハイキングで歩くことができなかったと聞いていたので、今回の山登りは是非達成させたかった。今回の最大の敵は「暑さ」。
これを乗り切ることができるようしっかりサポートしなければと思いで臨みました。山の中ということもあり多少陰のある所を歩いたり、急な坂もなかったりしたので、前半は自分のペースで歩くことができました。幸先の良い出だしだったので、これは完歩できるぞと胸一杯に期待が膨らみました。しかし、後半にさしかかると暑さに加えて疲れが見え始めたのか大きな声で「暑い!」と言い、つついたり帽子を投げたりすることもありましたが、注意し、励ましの声を聞くと「うん」と頷いて再び汗を拭きながら歩き出し、1回も滑ったり転ぶこともなく最後まで歩くことができました。
最後の退所式の時、有り難うととっても素晴らしい笑顔を浮かべていました。私には最後まで頑張ることができた、達成できた満足感からの思いから自然に外にあふれ出ているように思え、参加して良かったなと改めて実感しました。昨年に引き続き、今年の夏休みもとても素晴らしい思い出をつくることができました。
R.H
AAOで担当している子どもだったので、だいたいどういう子なのかわかっていたので、わりとやりやすかったと思います。今までは多くて2時間しか関わっていなかったけれど、今回はほぼ2日間関われたので、今まで見えなかったことが見えたり、子どもにこちら側の気持ちを伝えることができるようになりました。1日目の反省会(DRの説明会)の時にいつも子どものペースで行動していることに気づき、2日目にできるだけ大人のペースにするようにしました。嫌がるかと思ったのですが、意外と大人のペースでもできたので、良かったです。
スケジュール帳は、よく活用できました。担当の子もよくそれが気になったようで、取り出しては「次はごはん」とか言っていました。視覚で訴えるのが有効な子とそうでない子がいると思いますが、こういうのはいろんな時に活用していってもいいと思います。
合宿の最後のDRは、本当に良かったです。今までに何回か参加したことがあるのですが、子ども達の表情がすごくよくて、みんな楽しそうでした。DRでは雰囲気作りが重要だというのを改めて実感しました。2ステでは、子どもよりスタッフの人たちの人間教材に見入ってしまいました。
初めての参加だったので、何をしていいかわからなかったのですが、いい勉強になりました。これからもまたAAOで関わっていくので、今後に活かせればと思います。
清水 大輔
最初の入所式から雰囲気が若々しくできており、もうボランティアとして参加するのは苦しくなってきたなというのが、第一印象です。
ボランティアスタッフをはじめ、皆さんよく勉強されているなあ、とつくづく感心させられました。「すごい」の一言です。チームワークも良く、保護者の方々との連携も上手にとれており、指示を待ってウロウロすることもなく、スムーズな二日間でした。昨年の反省が十二分に活かされ、その上+アルファがあったのが今回の合宿だったのではないでしょうか?
久しぶりに障害児と接して、ホームグランドに帰ってゆとりを持って、楽しく且つ、学ばせてもらった有意義な二日間でした。本当にありがとうございました。
H.F
やはり子供の笑顔は心をすごく暖かくするものだと思いました。参加中に子供の調子がつかめなくなったり、子供を十分に理解できなかったり、不安にさせてしまったりと、難しく感じた点がたくさんありました。でも、子供が笑って嬉しそうな表情をしていたり、じゃれあったりしているときは心からふわぁっとし、こっちまで楽しくなりました。
自閉症の子供には、個々に他の子と同様、多くの魅力があると思いました。よく理解できない点が多い分、世界を共有できたとき、とても嬉しさを感じます。
それに今回DRもみんな本当に一生懸命で、胸にジーンときました。スタッフの人や親御さん達の心からの自閉症児に対する暖かさを感じました。
M.Y
今回初めて参加させて頂いて、はじめはどうしたらいいかわからず、担当の子供さんを不安にさせてしまっていたように思います。しかし、さまざまな活動をみんなで一緒に行っていくのを見て、不安なのは私だけではないと感じました。それからは間違ってもいいから、自分の思った通りにしようと考え、どんどん積極的に子どもと向き合えた気がします。
スタッフの方々が夜遅くまで準備などなさっているのを見て、随分元気づけられました。
大変お疲れ様でした。そしてありがとうございます。
藤井 孝洋
今回初めて参加させていただきました。どんな合宿になるか、全くわからないまま、当日を迎えてしまい、気がついたらもう退所式です。嵐のように過ぎ去ってしまった1泊2日。素直な感想、疲れました。
でもこれは、中身が濃いかったことの現れだと思います。これからこの2日間で得たことを噛み締め、味のある人間になれるよう頑張っていきたいです。
Y.H
今回初めて参加させていただきました。子ども達と接した全ての時間は、本当に楽しかったし、勉強になりました。
子ども達と一緒に遊んだ時間は、なんだか何年も前の自分が幼かった頃を思い出すことができました。また本当に純粋な心を持っているのが伝わってきました。
私が一番感動したのは、最後のDRでした。最初は上から見ていましたが、子ども達が指示に合わせて一生懸命動いている姿や最初は抵抗していたけど、最後は親と一緒に歩く時は、立派に今やるべきことをやっている姿を見て、なんだか涙が出そうになりました。
一人一人が本当に毎日を一生懸命生きているんだと感じました。親と一緒にいる時の子ども達の顔は忘れられません。もちろん、自分自身に笑いかけてくれる顔も忘れることができません。
フラッグアートの時間は、みんな楽しそうに素晴らしい作品を作っていました。あの時間はすごくいい時間だと思います。
今回の合宿で、とてもたくさんのことを得ることができました。短い間だったけど、とてもいい時を過ごすことができました。ありがとうございました。
子ども達とご両親が、楽しく過ごせたと感じてもらえたら、とてもうれしいです。この合宿で子ども達も大きくなれたと感じています。
黒田 瑞穂
今回の合宿では、リサちゃんとペアでした。正直言って私の力は及ばないな、全く信頼関係を作ることが出来なかったなと思います。三木先生や小西先生、横内さんのヘルプがあってようやくなんとかなったという感じでした。リサちゃんごめんね!と思いました。
なぜかと言うと、私の方がパニクってしまっていて、彼女はきっとそれも不安だっただろうなあと思うからなのですが、できたらもう少しフォローアップがほしい、事前に「何と何は絶対だめと教えて下さい。」とかあったら少しは違ったかなと思います。別にリサちゃんが混乱しパニックするのは当然だと思うので、安心できるところを作ってあげられなかったのが、一番残念だったと思います。その意味で大変だった分、リサちゃんがみんなと一緒に遊べたり、ちゃんと何かに参加できたり、うれしそうにしているのを見ると、私もすごくうれしかったです。
もっと、もっと一杯 〇(マル)をあげたかったなあと思うのですが、そういうふうには持っていってあげられなくて、×(バツ) ばかりで、ボラとしては失敗の連続でした。私は、今がどういう状態で、それがなぜ発生して、これからどうなるかわかるけど、リサちゃんはそうじゃないのに、よく一杯耐えてくれたものだと思います。私にとっては、いろんな勉強ができる二日間だったと思うときけど。リサちゃんにとってはどうだったのでしょう?
それを思うと、切ないような何だか無意味なようなそんな気持ちにもなります。
もしリサちゃんにとっても、それほど悪い経験じゃなく、リサちゃんのお父さんやお母さんにとってもよい時間になったのなら、とても嬉しく思うのですが。
リサちゃんを泣かせに泣かせた二日間でしたが、今回二度目の合宿で、私も昨年より少しは「だめ」が言えるようになってきたのかな…?と思います。
ほめる時にはほめ、しかる時にはしかるというのは、本当に難しいものですね。
スタッフボラさんや会の皆様、本当にお疲れ様でした。頼りないボラで、いつも助けられ、教えられてばかりです。また、来年、参加できて子供たちの成長をみられるといいなあ。
Y.F
私は今回初めて合宿に参加しました。
今までにも自閉症児と関わったことはありましたが、合宿では私と子どもが2人で色々な事をやらないといけないので、とても不安でした。そして、子どもと顔合わせをしていなかったこともあって、私は期待よりも不安の方がとても大きかったです。
最初の入所式の時から、子どもをきちんと座らせることができなくて、青山先生や重本先生の対応を見てとても勉強になりました。
1日目は特に私が子どものペースにまきこまれてしまって、どうすればいいか、とまどうことばかりでした。それでも先生や他のボランティアさんの協力で何とか無事に合宿を終えることができました。他の人の協力やはげましが私にとって、すごくうれしかったです。みなさんありがとうございました。
この合宿では、私自身大変なこともあったし、子どもにも我慢をさせなければならないこともあり、子どもにも厳しかったと思います。でも、山を無事完走できたり、フラッグアートできちんと絵が描けたり、子どもの嬉しそうな顔が見れたり・・・、大変なこと以上に嬉しいことがたくさんあり、とても貴重な体験ができたと思います。
ありがとうございました。来年もぜひ参加したいと思います。
ボランティア・ボイス
*親とボランティアさんが、考えるページ
今年の合宿は、育てる会の色々な行事が凝縮されていたように思います。
AAOあり、キッズルームあり、勉強会あり、講演会あり、アートありなどなど・・ もう、すごかったね。
今年も、「来年も参加したいか」の問いに「OH〜」と元気よく答えてくれました。
世話人も、来年も元気出して企画できるエネルギーをもらいました。
来年は、今年の企画を元にしっかり落ち着いて活動できる企画にしたいですね。
スタッフになって、一緒に考えてくれるボランティアさん、いらっしゃ〜い!
今年参加したくても参加できなかったボランティアさん、スタッフになれば必ず参加できまっせ。
視覚援助の効果は、どうだったですか?
ちなみに、我が子には、えかったですよ。
どのように良かったかといいますと、あの流れを2日間に渡って把握できたことです。見ていないようで、見ているし、見ているから次が何か分かって落ち着いて行動できたのではないでしょうか。
合宿後も、時間をみながら「ジュースタイム」などど言って笑わせてくれました。
スケジュールを教えて言い聞かせ、納得させることの積み重ねは、大切だと思いましたねえ。
私ね、今年の合宿は本気で泣けました。
こんなに爽やかに泣けたのは、子どもを産んだときとか、しゃべらなかった我が子が初めて「ゆび」と指を見て言った時とか、以来かな。
私を泣かせてくれたのは、スタッフボラさんたちです。
がんばってくれたんだよ。
一生懸命考えてくれたんだ。
山の下見なんて1回だけじゃなかったんだよ。
DRの人間教材なんて(ダンス関係のボラさんも含めて)土曜の深夜に練習だよ。
私たちの子どものために、ここまでしてくれる人たちがいるんだってこと、嬉しかったあ。あの涼しい体育館で、汗ダラダラになるまで動いてくれたことにも、ひどく感動したよ。
音響のボリュームさわるふりしてうるうるしてました。
それに、ボランティアってなんだろうって考えさせられたなあ。
宣伝で「エレベーターのボタンを押す」こともボランティアって言ってるけど押すという行為よりも押さなくっちゃっていう気持ちなんじゃないかな?って思うんだけど、ね。
あの合宿での、ボランティアさんは、オーラのように気持ちが出てたなあ。
100%ボランティアだったよね。
ありがとうね。
私たちの子どもたちをどうぞこれからもよろしくね。
学校卒業しても、「子どもたち、大きくなったかな」って見にきてくださいね。
子どもたちもきっといつまでも覚えてると思うよ。
それくらい、インパクトあるキャラクターだったとも言えるかな。
育てる会のボランティアさんたちは、社会に出たって最前線で働けるひとたちばかりだって胸張って自慢できるし、推薦できるし。
そんなボランティアさんがいる会も誇りです。
ほら、来年も絶対に合宿に参加したくなったでしょ?
でも、人数に限りがあるってことをお忘れなくね。
自閉症初めてなボラさんも、1年かけて接してみれば、来年の合宿には強力なボラさんになれますよ。
頼りにしてます。
(合宿で感じたままに五行歌)
汗か
涙か
分からないくらい
苦しさが
心地いい
(ボランティアボイス文責:K.H)
これまで「育てる会会報」はHPに全文をUPしていましたが、容量等の事情により、今は一部抜粋にさせていただいています。
今後は、会報は会員の方への郵送でお届いたしますので、ご希望の方は賛助会員に申し込みをお願いします。
詳細は「育てる会 HP」に記載しています。