sorry,Japanese only

平成13年1月28日

           第 33 号

NPO 岡山県自閉症児を育てる会

 居間の雪だるま

 『 「 岡山県自閉症児を育てる会 」を支える会 』 ボランティアサークル

 AAO活動 おしらせ

 平成13年度 AAO説明会の案内

 キッズルーム ご案内

 勉強会のお知らせ

 サッカークラブよりのお知らせ

 O・H・A の 会

 水泳教室のお知らせ 

 女の子グループの集まり

 ボランティアのための講演会

 今月のお薦め本

 近隣の講演会等のご案内

 自閉と向き合う 17 (青山新吾先生)

 アスペルガー症候群 特集 (門 眞一郎先生、内山登紀夫先生)

 ボランティアボイス

 育てる会玄関へ

 寒中お見舞い申し上げます。

 お正月には柔らいでいた寒さも、今月半ばすぎからは“厳寒”という名にふさわしい厳しい冬となってきました。家の中でも、冷凍庫の中にでもいるような温度で、ファンヒーター1台では部屋の温度も心もとなく・・コタツからは出たくない!!・・寒がりの私でした。

 そんな私を尻目に我が子は、雪が降り始めたら大喜びで外へ飛び出していきました。粉雪を手で受けとめてなんだか嬉しそうです。積もれば積もったで、アッチコッチ歩いては時々立ち止り、振り向いて自分の足跡を見つめて不思議そう。おかげで我が家の隣の100坪ほどの空き地は、息子の足跡でうめつくされたのでした。

 学校から帰った高校生の兄と二人で雪だるまを作ったらしく、買物から帰った私はタライに入った雪だるまが居間の中で冷気を放っているのを見て「ギョ!」でした。

 冬は寒くて苦手ですが、実は私も雪は好きです。何だかワクワクしてジーッとしていられなくなります。ポストの上やブロック塀の上に積もった雪を見ると、・・もう触らないではいられません。こんな風に考えると、彼らがついやってしまう様々な問題行動の中にも、やらないではおられない、彼らなりの何か理由があるのかもしれない〜〜なんて思うのです。


 息子はアロエが嫌いで、どうしてもアロエを見るとパニックを起こす―という時期がありました。アロエは薬になるとかで、どこの家にも鉢いりのものがあります。見るとパニックですから、安心して外出もできません。
その後、ことばの教室で青山先生にご指導いただいて、何とか我慢できるようにはなりました。少しずつ慣らしていくという方法で、克服しました。

 でも今でも「アロエは好きですか? 嫌いですか?」と聞くと「嫌いです!!」ときっぱり言います。なぜアロエ嫌いなのか、その理由はわからない私ですが、最近何となく彼の気持ちが理解出来るように思えるのです。

 それは・・ なぜ嫌いか、理由なんてない。どうしても嫌いなものは嫌いなんです。見たら思わずパニックを起こしそうになるのです。私がヘビを生理的に嫌いなように、もしかしたらそれ以上に、哲平はアロエが嫌いなのかもしれない。そんな風に考えられるようになってきました。

 私にとって、雪はさわらないではいられない不思議な魅力に満ちています。真っ白な一面の銀世界には足跡をつけずにはおれない衝動を感じます。氷の張った池には石を投げたくなりますし、水たまりの氷はパリパリ割ってしまいます。バケツの氷は取り出して厚さを調べたくなるし・・

子どものどうしてもやってしまう行動に理解をしつつ共感は持ちつつも「でもね、一緒に頑張ろうね。」と親子で歩いていきたい、そんな風に思っている年の始めです。

 寒さになんかに負けないで、元気で今年も頑張りましょう!

 (鳥羽 美千子)

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 さて、年の初めの嬉しい記事の紹介から。

 読売新聞1月6日の朝刊に、川ア医療福祉大学のボランティアサークル『「岡山県自閉症児を育てる会」を支える会』が大きく紹介されました。

 

 

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第8回 AAOのご案内

北風がぴゅーの毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。

早いもので、今年度のAAOも今回が最後となりました。
思い起こせば、初めての顔合わせで(長谷川の不手際で(^_^;))混乱させてしまった第
1回から、(長谷川不在の(~_~;))山登りを経て、充実して活動できてきた回・7回に至っております。
その間、親は親睦を深め、情報交換やAAOに対する実践報告などで勉強できまました。

もう、最後だと思うと1年の短さを思い知らされる気がいたします。
子どもの成長は待ってくれないということです。
年の締めくくりをしながら、来年度のことも考えなければなりません。
最後にふさわしい活動になるようがんばりましょう。

 そして最後ということで、「ありがとう集会」を開きたいと思います。
 子どもの解散場所を伊島コミュニティにしてください。

尚、当日は同じ場所で今田さんの講演会がありますのでそちらのほうもふるってご参加いただけたらと、ボランティアさんに伝えていただけたらと思います。

  日  時 :平成13年2月25日(日)10:00〜12:00
  活動場所:それぞれの企画場所
  親の集合:伊島コミュニティ
       青山先生に講演をお願いしております。

AAOに関しての質問や話していただきたいことのリクエストは2月18日までにFAXにて


  AAOありがとう集会

1年間の締めくくりとして、行いたいと思います。ぜひ、ご参加ください。

 日 時:平成13年2月25日(日)(AAOの後)12:00〜12:45
 場 所:伊島コミュニティ

特に飲食は考えていませんので、子どもにそのことを話しておいてください。

                                (担当:長谷川)


13年度 AAOの説明会 の 案内 

   日時 : 平成13年2月21日(水)  10時〜12時
   場所 : 岡山県生涯学習センター 大会議室
   会費 : 会員  500円
         ボランティア 無料
   申込先 : 事務局 2月14日(水)まで

来年から小1になる親の方、AAOって何?とよく解らない方、今年参加したけれど、もっとよく知りたいお母さん、もっと子どもと関わってみたいと思っている学生さん・・

 ビデオや実践報告を通して、詳しくAAO活動の説明会を行ないたいと思います。

 AAO活動は、1年間ひとりの子どもに2人のボランティアが付き添って、その子のニーズにそって親が考えた活動を行なっていきます。

 1年間の系統だった活動は、どのような成果をもたらしたでしょうか?
 出来たこと、出来なかったこと、また来年度にこれをどう生かしていくか…、反省も交えて、皆さんへご報告させていただきたいと思います。
 来年度より参加希望の方や、引き続き活動を続けられるお母さん方、AAOのボランティアに意欲と関心を持たれている学生さん方の参加をお待ちしています。

 特にボランティアさん達が協力していただける人数によって、AAO活動に参加できる子ども達の数も決まってきます。一人でも多くの方の参加をお願いします。
大勢集まっていただける事を願って、大会議室を借りています。よろしくお願いします。

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 キッズルーム 案内

  日 時:平成13年2月24日(土)14:00〜15:30
  場 所:生涯学習センター アリーナ(体育館)

 キッズルームは私達世話人が、我が子達が小さかった頃、こんな企画があれば楽しかったろうなァー、と思えるものを考えて、学生さん達の協力をいただいて実現にこぎつけたものです。

 小さい頃は幼稚園でも、みんなと一緒には遊べませんでした。子供会へ行っても他の子のようにキチンと座ってはくれません。上の子には経験させたリトミックや体操教室には・・連れて行く勇気さえありませんでした。子ども劇場に入っての観劇も5分と見れない、そんな超多動の我が子でした。

 私達は子どもが大きくなると、ともすれば小さかった頃のあの大変さを忘れてしまいます。小さな自閉症の子をかかえてどこにも行く所のなかった・・そんなあの頃を思い出して、母と子の為に考えたのが、このキッズルームです。

 そして、この企画に全面的に協力してくれているのが、岡大児童文化部の学生さんと、川ア医療福祉大学の「育てる会を支える会」のメンバーさん達です。
また、こんな私達の活動に
NHKわかば基金が賛同してくださって、前回紹介したとおり多くの基金を頂きました。
 大きなスカイバルーンや、乗ってもこわれないビッグボール、中へ入って遊ぶ回転キャタピラーという乗り物(?)、前回大好評だったフワフワシフォンのシッポとり。人形劇で使う人形もたくさん購入できました。療育教具もいっぱい買えました。

 まだこの活動に参加されていない方の為に、キッズルームの内容を少し紹介しましょう。

 〇 手遊び・体操・音楽を聴いてそれに合わせて動く。
 〇 遊具を使ってダイナミックに遊ぶ
 〇 療育用教具を使って勉強(目と手の協応、形と色の知覚など)
 〇 フラッシュカード(物の名前を覚える、答える)
 〇 人形劇の観賞

リトミックや体操教室、観劇活動や勉強など、と、私達の欲しいものをいっぱい積め込んだ活動が “キッズルーム” です。

 思いっきり楽しんで、体を動かして、そしてその後ゆっくり人形劇を楽しみます。
何だか参加したことのない人には、いったいどんな事をしているの? という感じでしょうね。

 まぁー、ものはためしです。
今年度最後のキッズルーム、大勢の参加をお待ちいたします。

  対 象:幼児から小学校低学年くらい。
      
もちろん、学年は大きくても本人が楽しめると思われる方はOKです。
  参加費:本人 1,000円、兄弟は無料
  申込締切: 2月9日(金) 事務局まで

(鳥羽 美千子)

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 2月度 勉強会のお知らせ 

  ◆日  時 /  平成13年2月14日(水) 10001200
  ◆場  所 /  育てる会 事務局
  ◆内  容 
/ 「ともに」療育センターに学ぶ
  ◆持ち物  
/ 「ともに 4号」
         粗大運動、山のぼり P
167187を読んでおいてください。
  ◆会  費 
/  100円 プラス 資料代
  ◆申込み先 
/  育てる会事務局にFAXE-mailでお申し込みください。
  ◆申込締切 
/  2月9日(金)

「ともに」を1年間読み進めてまいりましたが、皆さんの子育てにどう生かされてきたでしょうか?

 子どもと“歩く”ことを始められた方や、「ともに」を家庭療育の参考にされている方。
そして、「トモニ療育センター」の門をついに叩いた方も何人かおられるほどになりました。

今年度の勉強会も、残すところあと2回となりました。より多くの人と「ともに」の療育を学んでいきたいと思います。どうぞご参加ください。

サッカークラブよりのお知らせ

 1月も行ってしまいましたね。皆さんお元気ですか。
 この寒さで、外出する機会も減り、コタツで丸くなってはいませんか。

 こんな時こそ、体を動かし寒さを吹き飛ばしましょう!!
 今年も月
1回のペースで練習を続けられたらと思っています。

 参加者の皆さん、ボランティアの皆さん、今年も宜しくお願いします。

 2月度 サッカー練習日

   日 時:平成13年2月24日(土)10:00〜12:00 (945 集合)

   場 所:福島小学校グランド(岡山市立川町3−37)
        (雨天の場合;福島小学校 体育館)

   持ち物:マイボール(体育館で使用することも考えてきれいにふいておいてください。)
        ゼッケン、カード、お茶(ボラさんの分も)
       体育館用シューズ(雨天のとき・・ボラさんもお忘れなく)   

   参加費:ボラさんの交通費を参加者で割ります。
        

(サッカークラブ担当:0)

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O.H.A の 会

 kayama igh functioning autism & spergeer の会 ご案内

 1月は吉備国際大学ボランティア部の学生さんのご厚意に甘えて、吉備国探検ツアーと銘打って親子親睦会をしました。
お天気にも恵まれて新しい年のスタートが出来たのではと思います。

色々な方との交流から親も子も視野が広がれば・・・
学内の掲示板の大学新聞に、ボランティア部の井上由紀子さんが書かれた、10月のスタンプラリーin高梁の記事がありました。
少しずつボランティア部・育てる会の知名度が高梁の街に根ざしていくのだろう、とっても心温まる出来事でした。

さて、2月の勉強会は近隣の講演会の報告と今後の講演会の案内を中心に話が出きればと思っています。

最近急にマスメディアでクローズアップされています。
今私達に本当に必要な物は何でしょう。色々な話題提案を募集しています。

高機能広汎性発達障害という、関わりで苦労している子供達を見つめて、同じ悩みを持つ親として、支えあえる場、相談できる場の提供になればと思っているのですが、10人いれば10通りの個性がある子供達、それぞれの家庭、学校で対応しているホットな話に色々な思いが出たのではと思っています。

帰りは来た時より少し軽い足取りでが目標でしょうか。

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 日時  平成13年2月16日(金)  10時より
 場所  京山公民館
 会費  100円 + 資料のコピー代
 締め切り 2月7日

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興味のある方、必ずEメールかFAXかハガキで事務局までご連絡下さい。
事務局が大変混乱しますので、必ず文章で連絡をお願いします。

12月参加された方で、欠席の方は担当まで連絡下さい。

(O.H.Aの会 担当) 


O・H・Aの会 親子親睦会に参加して

                           

親子共々楽しみにしていた吉備国際大学での親睦会。雪になるかもしれないと心配していた天気も崩れることなく楽しい1日を過ごしました。

朝 集合場所の正宗公園でボランティアさんにてれながらごあいさつ!

点呼のあと元気に出発です。坂道もみんなしっかり歩くことができていました。(みんなと歩くと文句も言わずしっかり歩けます。)

大学についたら、学内見学。図書館では、学生の方達が勉強されている中を通り抜け(静かな中で注目され少しはずかしなりながら)、今度は大学の裏山へ。大学の裏道を通り山道へ。落ち葉を踏み締めながら登ると、展望台があり、それを上がると『ワー すごい!!』高梁の街が、一望できるんです。とてもいい景色で感動です。

山に向かって『オーイ』と叫ぶと、『オーイ』とこだまがかえってきたり、木の枝でバキュンとピストルごっこをしたり、子供もたくさん自然を楽しみました。

 他にも色々と楽しい経験をしました。子供にとっても、親にとっても有意義な1日でした。これもボランティアさんのおかげだと感謝しております。ボランティアさんの、子供たちに対する細やかな配慮と暖かい接し方には、本当にありがたく思います。

 子供の今日の絵日記は、最後に遊んだおにごっこの様子でした。今度、高梁にきた時はかくれんぼをするとはりきっております。
ぜひまた企画して呼んでください。ありがとうございました。

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2月度 水泳教室のお知らせ 

  日 時平成13年2月18日(日) 15301730
  場 所 :岡山OSKプール

 先月、会費前納をお願いいたしましたが、皆さんのご協力のおかげで水泳教室も安心して続けていけそうです。ありがとうございます。

 たくさんの方に教室に参加していただいたので、ボランティアさん大募集 です。
水の中という事もあって、危険が伴います。一人に一人、補助が必要です。
専門的技術も経験もいりません。年令も性別も問いません。ただ子どもの笑顔が大好きなボランティアさん、是非ご一報下さい。お待ちしています。

 今回から、水泳教室での子ども達の様子を少しずつですがお知らせいたします。

 カレンダーに毎月水泳教室の日には印をつけ、どんなに寒くても水泳の日を楽しみに待っている。笑顔がいっぱい。              ‐‐‐‐‐M君、T君

 
毎月参加して、いつのまにか、かわいい目をくるくるさせて犬かきをしていた                            ‐‐‐‐‐‐K君

 
24回水泳教室の中で1度しか休んでいない。そして今では顔も全部つけ、バタ足をしている                       ‐‐‐‐‐‐T君

 (水泳教室担当:O)   

次に毎回ボランティアで参加してくれている、岩井俊暁さんからです。


 育てる会 水泳教室

                 岡山大学教育学部4回生 岩井 俊暁

 育てる会の活動に参加するようになって、もう1年以上になるんですね。改めて時が経つのは早いものだと実感しました。初めて水泳教室に参加したのも、一昨年の12月、冬合宿の後そのままでしたね。あの頃は、何をすればいいのやら・・・そんな気持ちでいっぱいでしたが、近頃は指導者の側に入って・・・。

うーん、時が経つのは早い!!

 体育の先生を目指している僕は、スポーツや運動の楽しさをみんなに知って欲しい、どんな人でも運動を好きになって欲しいという願いがあります。

参加者の子どもたちが、嬉しそうに笑いながら水しぶきをあげる。一生懸命な顔で水の中を進んでいく。「すごい!」、「よくやった。えらい!」、「がんばったね。」そう言われて照れたようににっこり笑う。

なんともいえない光景を何度も見てきたように思います。同じ光景を目にして、同じ気持ちになったボランティアさんも多いのでは。こんな目に見えるほど上達していく子どもたちのがんばる姿に、実は何度も励まされています。教師への道も結構厳しい。「この子たちも、こんなにがんばっているんだ」と。

 僕はもう4回生。来年度からは大学院生となりますが、今までのように参加できるのか不安です。そして、僕の呼びかけに答えてくれたたくさんの友人たちも、それぞれの道を歩み始めます。ちょっと早いですけど、ありがとう。子どもたちと過ごした時間は、きっといい想い出になったのではないかと思います。

 たくさんの友人たちの旅立ちとともに、これから新しい仲間に出会えることを期待しています。水泳の得意な人もそうでない人も、きっといい想い出ができると思います。もし、水泳が苦手だったら、自称「未来の体育教師」が泳げるようにしましょう。
一緒に水泳教室で泳げる日を楽しみにしています。

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 女の子グループ の 集まりについて 

  今回は2月3日(土)に東山公民館(岡山市平井)でペットボトルを再利用してのマフラー作りをします。

 初めて毛糸をさわる子もいるので、今回は編み針を使う前段階として、ペットボトルをカットして割りばしををつけて、昔母たちが遊んだリリアン編みのようにマフラーを編んでみたいと思います。先にはボンボンをつけて仕上げます。
 お世話になっている方へのプレゼントにでもできたら嬉しいですよね。

 男の子でもやらせてみたいなと思われる方は、女の子グループのお母さん達にやり方を聞いてくださいね。手先を使うし、集中力も必要だし、親子で楽しみながらやってみてはどうでしょうか?

女の子グループ担当:M

 

ボランティアのための講演会

『ボランティアの取り組みについて』

 

  日時  平成13年2月25日(日)  130分〜330
  場所  伊島コミュニティー
  講師  今田 恒子 さん(自閉症協会岡山県支部 前・支部長)
  参加費 
200円 
  定員  
25

連絡先 川崎医療福祉大学 中村
      吉備国際大学 佐藤
      岡山大学   堀

 

 私たちボランティアはいつも子どもや親の方からパワーや助けをもらっています。

どう子どもと関わればいいんだろうと悩んでいるときに親の方からアドバイスをもらったり、親の子どもへの関わり方を見て,そうかこんな方法もあったんだって気づかされたり、子どもがこっちの要求を飲んでくれて面白くないだろうなって思っても、その後喜んでくれる顔に励まされたり、そんなことがたくさんあります。それにどうにか私たちボランティアが答えてあげられることはないかと考えてこの講演会を企画しました。

講師の今田さんには親が求める子どもへの関わり方や、自閉症の子どもがどのように人と関わっているのかなど、実際の子どもとのかかわりを助けてくれる話をたくさんしていただこうと思っています。

この講演を通してボランティア同士の交流のきっかけになればとも考えています。子どもにもう一歩近づいて、子どもや親、またボランティアの悩んでいることを一緒に考えていきましょう。

講演会担当:堀顕吾(学生)

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 今月のお薦め本

今月は、いつもと少し趣向を変えて、最近の一般のマスメディアに紹介された「自閉症」の記事や特集を紹介します。


  「光とともに・・・」(作:戸部 けいこ)

  コミック月刊誌「for Mrs.」(秋田書店)の11月号から1月号まで、短期集中連載された作品です。

 自閉症を告知されて、不安や周囲の無理解から、絶望の淵に立たされ離婚まで考えた母子の話です。仕事ひとすじの夫が過労で倒れた時の泣きながらの血を吐くような思い、「仕事の代わりをする人はきっといるわ。でも私の夫は・・光の父親はあなたしかいないのよ・・!! いくら出世してすばらしい結果を出しても死んだら何にもなららいじゃない。」

やがて、「親」として生きることに新しい価値を見つけた夫と、家族で“光くん”を育てるようになり、ある朝「ママ」という言葉がその口から紡ぎ出される感動のラストシーン・・。

 作者はしっかり、自閉症という障害を取材し、その困難さも認識した上でのハッピーエンドにしあげています。そのエピローグでも「光に“もう1度言って”は通じない。これでいきなり喋れるようになるわけではない。できたこともできなくなったり、かんしゃくを起こしたり・・あいかわらず光の日常は嵐の中に時折り光が射すかんじ・・だからこそこの思い出は宝物なの・・・
  ・・・
一緒に生きて行こうね。光とともに。」

 昔を思い出して、思わずホロッとなりました。私もはじめての「おかあさん」の呼びかけに立ち会うことができ、感激した親の一人です。上の子達の場合は、いつのまにか、という感じで残念ながらさっぱり覚えていません。
この感動は、障害児の親の醍醐味でしょうか、私にとっても息子がくれた宝物です。


「自閉症で知的障害をもつ明石徹之さんは老人ホームで働く公務員」
                     (新シリーズ 人間) 女性自身(光文社):1月30日号

  昨年2月にNHK「列島スペシャル お仕事がんばります」でも紹介された、川ア市で公務員として就職した明石徹之さんとお母さんの、これまでの子育てと生活を特集しています。

 そのお話の中には参考になるものがいっぱい詰まっています。
例えば『両親が「おはよう!」と
100回声をかけて特訓するよりも、発想を変えて、100人のひとに1回ずつ朝会ったときに「おはよう!」と言ってもらったほうがあいさつの意味がわかるかも―』

 他にも、私たちにとっての貴重なアドバイスはたくさんありましたが、それより嬉しかったのは、こんな風に自閉症を正面から受けとめ理解をしめしてくれる記事が、メジャーな週刊誌に堂々と載っているという事実。なんだか世間の風が暖かい追い風に変わってきたようで、励みになります。

「友よ〜♪ 夜明けは近い〜 夜明けは近い〜♪」なんて歌っているうちに、もう夜は白み始めているのかもしれませんね。

(鳥羽 俊郎)

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  近隣の講演会等のご案内

自閉症の子供らの生活・学習サポート

            発達支援相談室  開設 

自閉症などの子供たちの心身の発達をバックアップするため、岡山大学教育学部は「発達支援相談室」を開設、1月から相談に応じている。
同学部の小児神経学や障害児心理学、障害児教育学などを専門とする教育学部障害児教育講座の教官5人が連携し、無料で生活、学習指導を行なう。
 (山陽新聞 1月24日朝刊より抜粋)

 相談受付:障害児発達相談室 086‐251‐7734
 受付時間:平日 10:00〜16:30 (金曜日 10:00〜12:00)

(同講座の佐藤助教授の許可を得て掲載しました)


第11回 自閉症療育セミナー

『親、教師、施設職員のための

     自閉症者の就労支援

   日 時:平成13年2月18日(日) 10001200
   場 所:西ふれあいセンター(岡山市妹尾8801
   講 師:梅永 雄二先生(明星大学 助教授)
   参加費:自閉症協会会員
500円、一般 1,000
   申込先:自閉症協会岡山県支部 事務局 
Fax.0862754780


コミュニティカレッジ倉敷セミナー

『自閉症の学校教育シリーズ 第3回(全10回予定)

   日 時;平成13年2月13日(火) 18302030
   場 所:倉敷市民会館 大会議室
   講 師:佐々木正美(コミュニティカレッジ倉敷校長・川ア医療福祉大学 教授)
   参加費:
1,000
   申込先:事前の申込は不要、問合せ 
Tel.Fax.0864247622(岸本)


『親のための TEACCH勉強会(佐々木セミナー)』

  日 時:平成13年3月6日(火)10001200
  場 所:川崎医療福祉大学(倉敷市松島)当日の使用教室は玄関付近に掲示
  講 師:佐々木正美先生(川崎医療福祉大学教授)
  参加費:
300
  申込先:不要(当日 大学の教室で受付)


TEACCH連続セミナー 第3回

『高機能自閉症、アスペルガー症候群のための

              TEACCHプログラム

  日 時:平成13327日(火)930 〜328日(水)1630
  場 所:大阪朝日生命ホール(大阪市中央区高麗橋4-2-16
  講 師:ジョン・ドカティ先生
        (ノースカロライナグリーンビル
TEACCHセンター長)
      佐々木正美先生(川ア医療福祉大学教授)
  参加費:
20,000円(受講修了証希望の方は、別途手数料 500円)
  申込先:国際治療教育研究所 セミナー係 
03-3586-3240


ART∞PIA

  日 時:平成13年1月30日(火)〜2月18日(日) 11001700
         ※2月5日(月)は作品入れ替えのため休み、最終日は1600まで
  場 所:ギャラリー8×8(岡山市丸の内11312 大野ビル 2階)
           県庁通りの洋菓子「モーツァルト」の向かいのビル2Fです
  主 催:吉備の里能力開発センター (0866568391

  出展団体:あしたば、いづみ寮、ぱれっと、吉備の里、東備養護学校、どんぐり工房、
       吉備松下陶芸倶楽部、モンテ足守倶楽部
          
※ 毎週ジャンルや出展団体が替わります。詳しくはお問合せください。

 ARTPIA(アートピア)とは、ユニークでこころを揺さぶる表現豊かな、障害を持つ人たちの「アート」と、現実にはないような空想上の理想の世界「ユートピア」とを合わせた言葉です。そして、その「世界」が「∞」(無限)に広がっていく願いを込めています。」                      

〜案内パンフ より〜 

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 それでは、みなさんお待ちかねの青山先生の「自閉と向き合う シリーズ 17」です。
題して「動きにくさと触り方」です。
その触り方のノウハウも大事ですが、根底にある自閉症児達の困難さを理解し、援助していくという姿勢を忘れてはいけない、その大切さを感じさせられるエピソードです。


 自閉と向き合う  17

青山 新吾

動きにくさと触り方

 できるだけ、情景を頭に思い浮かべながら読んでいただけると良いと思う。

 Dくんと、ボール投げをしようと試みた。
 重い障害を持つDくん。彼にボールを見せて「ボール投げをしよう」と誘った。
 うれしそうな表情が、ボール投げをしたいという彼の気持ちを表しているようである。

 プレールームに移動する。
 彼に、少し固めの小さなボールを手渡した。ニコニコしながら、ボールを下から放り投げるDくん。どうやら、ボールの投げ方がわからないようである。そこで、置いてあるマットをめがけて、上投げでボールを投げることにする。 足の位置を決める。

 肘を支え一緒に動かしながら、上投げを教えた。
 10,15回と重ねていくと、明らかに彼の動きが滑らかになってきた。そこで、少しずつ、僕の支えを減らしていくのは、このような場面での常套手段である。無事、自力で上投げができるようになった。

 早速、その有志をお母さんに見てもらうべく、プレールームに来ていただいた。
 
見事な上投げ。微笑む母。

 そこで、僕が言った。
「キャッチボールしよう」
 キャッチボールをするためには、Dくんはこれまでとは違う向きを向かなければならない。狭いからである。身体を90度右向きに回すDくん。さあ、ボールを投げよう!

 見事な下投げ、放り投げであった。
「上から、上から」と声をかけるも無効である。
肘を支えて、上から投げる体勢を作ってみたが、完全に固まっていた。投げ方がわからない状態である。

 驚かれたお母さんが
「えっ!? さっきまで投げられたのに・・・」と言われた。
 当然の疑問である。

 僕は、場面が変わると、Dくんにとっては、ボール投げがまったく先程とは別物になってしまうのではないかと考えた。もし、それが当たっているならば、それくらい、Dくんの行動が場面や、その場面での周囲の刺激(主に、目に入ってくる刺激)に左右されていると考えることができる。

 その後、身体の向きを変えて、先程と同じように上投げの仕方を教えていった。案の定、Dくんはどんどんと動きが滑らかになった。1,2分で上投げが可能になった。

 僕たちは、彼らの行動の不自由さに影響しているものはなにか?? をしっかり探る必要がある。

 そして、細かく触って、彼らの動きを支援することと、彼らが自分で動けているという実感をもてるために、触り方を次第に少なくしていくことが不可欠である。

 この際、触るべき時にはしっかり触り、タッチの出し惜しみは慎むべきだと思う。
 また、一人だけの力でできたかどうかではなく、
彼らが自分でやれたという実感、あるいはやれそうな気持ちを持てているかが決定的に大切になると考えている。

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  アスペルガー症候群 特集

 

 愛知県の豊川市でおきた不幸な事件により、マスコミ等で「アスペルガー症候群」のことがとりあげられました。
一般の方の中には、この事件により初めて「アスペルガー」の名前を聞いた方が多いのではないかと思います。

不要な誤解を招かないためにも、アスペルガー症候群に対する正しい理解を持ち、子ども達のためにそれを広くまわりの方にも広げて行かなければならないと思い、今月号の最後はアスペルガー症候群の特集といたしました。

 まず最初は、京都の門先生に許可をいただいて、先日先生が朝日新聞の「論壇」に投稿された「アスペルガー症候群への理解を」を転載します。これを読んで救われた気持ちになったお母さんも多いと思います。
まだ読んでないお母さん達のために会報で紹介します


2001/01/19 朝日新聞『論壇』原稿

 アスペルガー症候群への理解を

日本児童青年精神医学会理事 門 眞一郎

 愛知県豊川市主婦殺害事件の被告の少年の精神鑑定結果が報道された。診断名はアスペルガー症候群であるが,一般の人はほとんど聞いたことのない名称であろう。これは広義の自閉症に属する発達障害の一つであり,コミュニケーションや対人関係の持ち方に関する能力障害である。したがって,自閉症の特徴の多くはアスペルガー症候群の場合にも共通して認められる。すなわちコミュニケーション,対人関係,想像力の領域の発達に偏りや遅れがある。

 しかし,アスペルガー症候群の子どもの知能は平均的,あるいは平均以上なので,普通学校に入学し,適切な援助と励ましとがあればよく伸び,高等教育を受け,就労する人も少なくない。また,ことばを話す力の発達にも遅れがない。しかし,ことばを聞いてその意味を理解することは難しく,話す力と理解する力とのギャップが,人間関係や集団行動においてトラブルを引き起こすことがある。

 さらに人の顔の表情や声の調子などの対人的信号を読むことが難しく,喜んでいる,怒っている,悲しんでいるなど,人の感情や人が心の中で考えていることを想像することが難しい。その結果,周囲の人が共感できにくい言動や,自分勝手と思えるような言動をとることがある。これらがアスペルガー症候群の主な特徴であるが,現実には皆一人ひとり違う。

 ここで確認しておきたいことは,アスペルガー症候群の人の大部分が犯罪とは無縁だということである。それは健常者の大部分が犯罪とは無縁であるのと同様である。むしろ,アスペルガー症候群の子どもは,学校でいじめの標的にされやすく,加害者よりも被害者になることの方が圧倒的に多い。いじめられて情緒不安定になり,その結果攻撃的になることはあり得る。

 しかし,適切な教育と支援があれば,対人関係やコミュニケーションの面で力をつけていくことができ,充実した生活を送り,高等教育を受け,就職し,友人を作ることもできる。そのためには,家族や教師をはじめ周囲の人たちがアスペルガー症候群について正しく理解することがまず必要となる。

 アスペルガー症候群の子どもは,知的障害がなく,言語使用能力が一見高く見えるために,理解や支援サービスはきわめて乏しい。知的障害の子どもへの支援サービスは,一般に過去数十年間に著しく向上したが,狭義の自閉症の子どもへのそれは極めて不充分なままである。そしてそれ以上に理解と支援が不備なのが,アスペルガー症候群なのである。例えば,現行の療育手帳制度は知的障害の子どもと大人のみを対象としているため,知的障害のない自閉症,すなわち高機能自閉症やアスペルガー症候群の人には原則として発行されない。

 アスペルガー症候群の人をいじめや犯罪の被害者あるいは加害者にしないためにも,周囲の人々の正しい理解と支援の充実が欠かせない。その実現のため,今もっとも重要な課題の一つは,児童青年精神科医の養成である。アスペルガー症候群や自閉症をはじめとする発達障害に精通した児童青年精神科医は,家族や教師を支え,そのよき相談相手として重要な役割を担うのであるが,残念なことにその数はきわめて少ない。

 

 厚生労働省はいまだに児童青年精神科を標榜科名として認可しておらず,文部科学省は大学医学部および医科大学に児童青年精神医学の講座を開設することに消極的である。医学部・医科大学に児童青年精神医学の講座がなく,児童青年精神医学の教授が皆無で,児童青年精神科を看板に掲げることができないという国は,いわゆる先進国の中では日本だけである。この点では,わが国は欧米に半世紀以上の後れをとっている。

 子どもの心の問題が憂慮されるようになって久しい。児童青年精神科医の養成問題を,これ以上ないがしろにしていてよいはずはない。日本児童青年精神医学会の認定医が全国でまだ百人にも満たない状態では,子どもの心の問題の解決にはほど遠いと言わざるを得ない。

 

 

門先生のホームページ 『児童精神科医門 眞一郎の落書帳
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/atoz3/kado/index.html  より

 


 続いて、アスペルガー症候群の正しい理解のために、少し専門的になりますが、横浜の内山登紀夫先生から掲載許可をいただいた、「アスペルガー症候群とは」です。

 知的障害はないとはいえ、やはり同じ自閉症スペクトラムの中にあって、社会性の障害を持つ子ども達です。
正しい理解を持ってまわりの方に、「子どもの代弁者」として接していくことも、親に課せられた役目なのかもしれませんね。
そのための助けになれば・・と、内山先生にお願いして、会報に載せさせていただきました。
 


【はじめ

アスペルガー症候群とはV1.00

 最近豊川の事件と関連してアスペルガー症候群が大きく報道されました。アスペルガー症候群という一般にはほとんど知られていなかった障害が、このようなかたちで知られるようになったことは非常に残念なことです。

 新聞によっては見だしに大きくアスペルガー症候群とありましたから見だしだけを読む多くの読者はなんとなくアスペルガー症候群と犯罪は関連が深いという印象を受けたのではないかと思います。

 しかし実際には一般の人と比べてアスペルガー症候群の人が犯罪を犯す確率が高いわけではありません。ここではアスペルガー症候群を正しく理解していただくことを目的に解説させて頂きたいと思います。

 

筆者について

 まず本稿を書いている私の立場を明らかにしておきます。この文章に関する責任の所在をはっきりさせるためです。現在私はよこはま発達クリニックという発達障害を対象にするクリニックで診療をおこなっています。職業上の立場としては児童精神科医です。発達障害に関しては児童精神科の専門病院や知的障害者のための福祉施設で約10年間臨床にたずさわっていました。その間ノースカロライナ大学医学部精神科TEACCH部に短期留学し自閉症の療育について学びました。1997年9月から1年間全英自閉症協会の運営する診断部門(The Centre for Social and Communication Disorders、別名エリオットハウス)で主にアスペルガー症候群の診断アセスメントについてローナ・ウイング、ジュディス・グールド両氏に学びました。ノースカロライナ大学留学時は朝日新聞厚生文化事業団の、エリオットハウス留学時は田中徳兵衛国際ロータリークラブ奨学金の援助を頂きました。どちらの留学も日本自閉症協会の推薦を頂いています。このような自分自身の経歴からも、今回の事件報道で誤解されがちなアスペルガー症候群について意見を表明することで児童精神科医としての社会的な使命を多少なりとも果たしたいと考えています。

 

アスペルガー症候群とは

 以下アスペルガー症候群についてローナ・ウイング博士(以下ウイング)の考えを中心に解説します。
ウイングの考え方はイギリス、ヨーロッパでは広く受け入れられていて、全英自閉症協会ではウイングの考えにそってアスペルガー症候群の援助を行っています。
 アスペルガー症候群を正しく理解するためには先ず自閉症を理解しなければなりません。遠回りのようですが、まず自閉症の解説からはじめます。

 

自閉症とは

 現在自閉症と呼ばれている障害を医学・心理学的な視点から検討し、世界で最初に論文として報告したのはアメリカの精神科医レオ・カナーでした。カナーは1943年に11例のユニークな行動パターンを示した子どもを報告し、翌年の論文で「早期乳幼児自閉症」と名づけました。現在自閉症、自閉性障害、小児自閉症と呼ばれる障害は、基本的にカナーの論文の内容を引き継いでいます。カナーは「早期乳幼児自閉症」の特徴として5つにまとめました。以下に順を追って説明します。

  1. 人生の始まりから普通の子どものような方法で人や状況と関わりあうことができない。
    一人でいるのが苦にならず幸せそうで、赤ちゃんの頃はいわゆる「手のかからない」子だったりします。周りに人がいても関心を示さず、まるで人がいないかのように振舞ったりします。
  2. 言葉がないか、あっても他人に言葉を伝えるために言葉を使わない。
    例えば子守唄、祈りの文句、大統領の名前などは覚えますが、コミュニケーションの目的で言葉を使わないで聞いた言葉をオームがえしをしたり、独り言を言うことが多いのです。
    自分のことを”
    you,相手のことを”I というなど代名詞を逆転して使用することもあります。
  3. 物事をいつまでも同じにしておこうとする欲求が強く、そうでないと非常に不安になる。
    いわゆる「こだわり」です。物事の手順や家具の配置の変更などで不安になり必死に抵抗したりします。活動は単純な繰り返しになりがちで、自発的に行動することが少なく、興味の幅が狭かったり、物をくるくる回すような繰り返し行動に何時間も浸ったりします。
  4. 人に対する興味は少ないが、物に対しては強い関心を示し、物を器用に操作する。
    缶のふたとか、枯れ葉など一般的にはあまり価値が無いものに強く執着し集めたりします。
  5. 知的な障害があるとみなされやすいが、潜在的な認知能力は優れている。
    知的な賢そうな顔つきをしていることや、型はめなどを巧みにすばやくやったりすることなどから潜在的な知能は優れている、知能テストなどの点が低いのは協調性がないからだとカナーは考えました。

 現在ではこの第5点は修正が必要で、知的な障害を合併することが少なくないことが明らかになっています。しかしその他の4点については現在の国際的な診断基準やアメリカ精神医学会の診断基準に引き継がれています。

 このようにカナーの報告に基づいて自閉症と呼ぶときに、アスペルガー症候群との区別を明確にする目的で、カナー症候群とか古典的自閉症と呼ぶことがあります。

 

アスペルガー症候群と自閉症スペクトラム:

 アスペルガー症候群の歴史はオーストリアの医師、ハンス・アスペルガーが1944年に「小児期の自閉的精神病質」と題した論文を発表したことで始まりました。

 アスペルガーの報告した子ども達はカナーの報告した子どもたちと良く似ていましたが、少し違うところもありました。アスペルガーが重要とみなした特徴を以下に列挙すると、

社会性に乏しい異様な行動、
コレクションなどにみられる物への執着、
表情と身振りによる表現が乏しいこと、
物まねをしているような不自然な言語表現、
計算などの特定の領域で優れた能力を発揮すること、
などでした。

 アスペルガーの提唱した「自閉的精神病質」の概念は、第二次大戦中にドイツ語で発表されたこともあってか、国際的にはほとんど注目されませんでした。例外的に日本では1960年代から一部の専門家が注目していましたが、日本の学会でも自閉症といえばカナーの自閉症を指すのが通例でした。国際的に注目されるようになったきっかけは1981年にイギリスのウイングがアスペルガーの論文を紹介し再評価を行ったことでした。その後英語圏を中心に活発に議論されるようになり現在ではアスペルガーの報告を一部改変した内容で国際的診断基準でも「アスペルガー症候群」、「アスペルガー性障害」などと規定されています。

 ウイングがアスペルガーの報告に注目したのは理由がありました。1962年イギリスでは「自閉症児の親の会」が結成されました。
当初はカナーの記述に沿った「自閉症」を中心にサポートをしていたのですが、カナーの記述には合わないけれど、類似した行動を示す一群の子ども達がいて必要なサポートもカナータイプの子どもとほとんど同じだったのです。

 ウイングと共同研究者のグールドはロンドンのある地域で障害がある子どもを対象に調査しました。典型的なカナータイプの自閉症の子ども以外にも「自閉症的な」行動特徴を持つ子どもが大勢みつかりました。この「自閉症的な」行動特徴を持つ子どもが実はアスペルガーの記述した子ども達に似ていたのです。

 アスペルガータイプの子ども達はカナータイプと比較すると知的な能力が高い表面的には文法的に正確な言葉をしゃべる一方的になりがちだが対人関心はある、などの相違点がありました。

 しかし言葉を話すことができても微妙な皮肉とか冗談がわからないなどコミュニケーションの障害や相互的な対人関係がとれないなどの社会性の問題、興味の範囲が限られているなどの問題が明らかでした。そのためウイングはカナータイプの自閉症と連続した障害としてアスペルガー症候群を捉え、自閉症としての援助が必要であるとしました。現在ではイギリスを中心にウイングの考え方が広く受け入れられています。

 ウイングらはカナーの基準を厳密に満たす子ども達を「カナータイプの自閉症」あるいは「典型的自閉症」と呼ぶことにし、カナーの報告したケースよりアスペルガーの報告に近い子どもたちを「アスペルガー症候群」あるいは「アスペルガータイプの自閉症」と名づけました。どちらのタイプの自閉症も社会性・コミュニケーション・想像力の障害がありました。この3領域の障害が同時にみられる場合を自閉症スペクトラムと呼ぶことにしたのです。自閉症スペクトラムにはアスペルガータイプとカナータイプの自閉症の両方と、どちらの基準も厳密には満たさないが前記の3領域の障害がみられる場合も含まれます。「スペクトラム」とは連続体という意味です。アスペルガータイプとカナータイプは連続した一続きのもので、その境界は曖昧です。

 幼児期にはカナータイプの行動特徴を示しても、年齢が長ずるとアスペルガータイプに近くなる子どももいます。中にはアスペルガーの特徴とカナーの特徴を同程度に併せ持っている子どももいます。そういう場合にアスペルガータイプかカナータイプか二者択一的に議論するより自閉症スペクトラムと幅広く捉えて援助の方法を考えたほうが有効です。自閉症スペクトラムか、そうでないかの診断は大変重要ですが、アスペルガータイプかカナータイプかどちらか区別することはそれほど意味がないのです。

 

以下によく受ける質問についてお答えします。

アスペルガー症候群の人はどのくらいいるのでしょうか?

日本での詳細なデータはないようです。イギリス自閉症協会はアスペルガー症候群の人が一万人に36人、自閉症スペクトラム全体としては一万人に91人と推定しています。

アスペルガー症候群と犯罪は繋がりがあるのでしょうか?

アスペルガー症候群の人が、そうでない人々より犯罪を犯しやすいというデータはありません。私はアスペルガー症候群の人を日本、英国合わせて200人以上診てきましたが、重大な犯罪に関与した人はいませんでした。いわゆる不良少年たちの手先として利用されて、警察が関与するということはありえます。また学校などでは、いじめの被害者となっていることが非常に多く、警戒するよりも守らなければならないことの方がはるかに多いといっていいでしょう。

アスペルガー症候群は性格の障害だから20歳以前に治療を開始しないと治らないと言う専門家もいるようですが?

アスペルガー症候群は現在では発達の障害と考えられています。アスペルガー症候群の人は一般に社交が苦手だったり、特定の領域のことに強い関心を示したりすることが多く、多数派か少数派かという視点からは少数派といえるでしょう。「非社交的な性格」などと周囲からみなされることもあるかもしれません。しかしすべての人が社交的でなければならないわけではないでしょうし、広い趣味を持たなければならないというわけではないでしょう。

アスペルガー症候群の人の「治療」というものがもしあるとしたら、その人の長所を活かして、苦手な所をカバーする方法を一緒に見つけていくことだと思います。「20歳以前に治療すると治る」ということの意味する所は私には理解できません。

以上です。

 豊川事件も含めて個別のケースにコメントはできません。
なぜなら豊川事件に関しては新聞報道以上のことを知らないからです。専門家として診察していない人のことをコメントすることはできません。

 また他のいかなる個人の問題についてもお答えすることは不可能です。ここで示したのはアスペルガー症候群一般についての理解を深めていただくための全体的解説と考えてください。

リンク、引用、転載、印刷した上での配布については次の3条件を満たしていただければ歓迎します。
1.全文(「はじめ」から「終わり」まで)を掲載し、一部分のみを引用しないこと、
2.よこはま発達クリニック、内山登紀夫宛てメイル、ファクス、郵便などで個人あるいは団体名などを明示して連絡すること、
3.営利の目的としないこと、の3点です。

アスペルガー症候群全般に関する質問に対してもホームページなどでお答えしていきたいとは思いますが、多忙のため無理な場合もありますのでご理解ください。

なお京都自閉症協会のホームページにアスペルガー症候群に関する私の講演の記録がありますのでご参考にして頂ければ幸いです。
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/atoz3/ask/utiyama/index.html

 

224-0032                   
横浜市都筑区茅ヶ崎中央
7-7 レスターテ港北2F

よこはま発達クリニック 
          ファクス:045-942-1099
       http://www.ypdc.net
           E-mailypdc@d8.dion.ne.jp

内山 登紀夫

【終わり】


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VOLUNTEERVOICE

*親とボランティアさんが、考えるページ

新世紀が始まりました。

さあ、どうする?
待ってるだけでは「どうなる?」だけど、それではつまらない。

やっぱり、自分の人生は自分が主役。
さあ、どうする?

まだ10代の頃、ノストラダムスの予言を少しだけ不安に思っていた頃。
21世紀は、○○才になる…おばさんだあ…イヤダなあ」
などと思っておりました。

実際に21世紀を迎えてみると、まあそんなに悲観するほどのおばさんでもないと開き直ったりしています。(笑)
それは、たぶん今に満足しているからではないかと自己分析いたします。

自分のものさしではかる範囲ではありますが、なかなか充実した生活をやっとるじゃないかと思えるから…しかもまだまだやらなければならないことがあるからかもしれません。年なんて関係ないしそんなの言ってられないという考えにマインドコントロールされています。多忙な日々に追われながら、時にはちょっとしたことで落ち込んだりもしながら、それでも前を向いて生活できるのは、子どもをフィルターにして色々なことに自分の楽しみや生きがいを見つけられるからでもあります。

子育ては楽しいです。
いろんな成長を見るたびに実感です。

楽しいから動きます。
また、新しい成長を見つけられて、また楽しくなります。

そうやって、良循環することをボランティアさんに知っていただきたいです。

後をついてまわることで、もういっぱいいっぱいだった頃に比べると呼べば止まってくれるようになってきた今があるとすればその成長はとてもすごいことです。

そのときの子どもの表情はどうでしょうか。
やけに人懐っこかったり、楽しそうだったり、いきいきしていませんか。
子どもだってかしこいですから、人をみて動いているのです。
「いつも遊んでくれるし、なんだか助けてくれるし、よく見ればお姉さんって(お兄さん)好みのタイプ」
などと心の中で思っているかも???

 瞳の奥で何かがきらっと光る時があります。意思とか心とか感覚とかとにかくそう思える何かが通じた時、感じる事があります。
 そんな経験の有るボラさんは、「おぬし、なかなかやるな」の域に達しているのかもしれません。

 子どものことを分かろうとする姿勢は大切です。
これは自閉症のことを分かるということとは別です。

 例えば一般的に誰でも好きな事が、苦手な場合があります。
でも、初めて出合ったボラさんと克服できるわけがありません。
まずは、何が苦手か知る事から始めるでしょう。
そしてどうして苦手なのか知りたくなるでしょう。
そしてやりとりするうちに克服する方法など探してみたりするはずです。
 
苦手な事を克服していく事は大事です。

 一つのことにしぼって、どこまでできてどこからはできないということを考えれば、じゃあ今はこれをがんばればいいということも分かってきます。
 分かろうとする姿勢は、自閉症を知ることと正比例しています。どうか力をしっかり養って実践の伴うプロになってください。

 親は、なんでも協力します。
育てる会の行事は、知識だけではどうしようもないことがいっぱいでてきます。
だから、おもしろいんですよ。
でも、知識も役に立ったりしますので、これまたおもしろいんです。
おもしろいから次も参加する…良循環ですね。

AAOもまた次年度新しい仲間を迎えてスタートします。
ぜひ、子どもたちの笑顔の下に集まってください。

ここで、知っておいていただきたいことは、親たちは必死だということです。
この「必死」という言葉を軽々しく使ってはいけない場合もあります。
なにせ、「死を覚悟して」「決死の思いで」などという意味がありますから。

そして、似たような言葉に一生懸命がありますが、必死とは違います。
一生懸命は「遊ぶ」にも使われますが必死は「遊ぶ」に使われないからです。
AAOに対する親の思いは、まさに必死なのです。

社会人になったとき…どんなふうに町で暮らしていけるだろうか。
ルールを守って生活できるだろうか。
人生を楽しめるだろうか。
そして、親亡き後は…。

思いは尽きません。

以上のことからAAOは「遊び」ではないことを常に念頭においてご協力ください。
だからといって、難しいことはありません。

 まずは、AAO説明会(本文案内参照)に来て話を聞いてください。
 本気なら参加できます。
 
どうか親の必死に協力してください。

(文責:長谷川和美)


  さて、キッズルームより声が届いています。
  岡山大学児童文化部の皆様からです。

  キッズルームがこんなに子どもの心を捉える活動になったのも、彼ら彼女らのおかげです。
  そして、これからも子ども達とどんどん関わっていきたいと言ってくださいます。

  会報が燃えるかもしれない‥
  そんな感想をどうぞ。

ホチキス・しん

  今回ついた子は、次々といろいろなコーナーに興味を持ち、走り回って遊んでいたので、ああ楽しんでるんだな、という感じで嬉しかったです。ただ、自分が遊ぶ余裕がなくて少し寂しかったです(ビックボールに未練が・・・)。
 子どもが走り回るのに任せていたのですが、一度ほかの子とぶつかっていたので、ちゃんとひきとめていられるようにしていればよかったと思っています。
楽しさと難しさをともに感じたキッズルームでした。

 

フックてんちょう

  今回は、トライアルの人形劇のコーナーのところで主に過ごしたが、自閉症の子どもよりも兄弟の子どもが多く来た。
 5歳の女の子がずいぶん気に入ってくれたらしく、ずっとその子と遊んでいたような感じでした。暇な時に他のコーナーを回る自閉症の子どもを眺めたいと思っていたけど、そんな余裕もないほどだった。
 人形遊びに入る前に少しだけジャンボボールのところで自閉症の子と遊んだけど、1つのボールに補助が2人くらいほしいと思った。けっこう危険な感じがした。新しいコーナーがいっぱいできたが、古いコーナーにもいろいろいいところがあるので復活させたい。

 

ジョワー

  2回目のキッズルームです。今回はアイテムもグレードアップし、テレビの取材も来る、そして自閉症児本人につく、ということで前回よりも気張って臨みました。
  僕がついた子は人見知りをしない元気のいい(よすぎる?)子だったので、走って走って走りまくりました!
 次回も今回以上の奮闘をしたいです。
  ボードビルでは新しいキャストなり、難しいけどやりがいのあるものでした。自分が人形を操っている姿がテレビに映っているのを見て、感激しました!(顔は黒子で隠れてましたけど…)
  キッズルームはやる度に、新しい発見があります。反省を活かし、回を重ねる毎に、ステキなイベントになるといいなぁと思います。
  おつかれさまでした。

 

マメたろう

  ビックボールは大人気で子どもがとても楽しそうに遊んでいたのでよかった。
 テレビに2回も映ることができてラッキーでした。これをきっかけにテレビデビュー!?

 

ひじょうかい・DAN

 今回のキッズルームはリーダーをやらせていただきました。
 前回と違うものが何個かあり、楽しかったです。

 

のこ

  今回はバランスボードのコーナーにつかせてもらいました。はじめは難しそうと思ったけれど、さすがに子どもはすぐに慣れて上手に遊んでいました。ハマっている子を見るととても嬉しい気持ちになりました。バルーンは練習の時、「ちゃんとできるんかな?」と不安だったけれど、子どもたちの喜ぶ様子を見るにつけ、すごい威力だと感心しました。

 

なっちゃん

  私の知らない間に、イロイロと楽しいものが増えててとても面白かったです。特に私は人形のかわいさに惚れました。
 とても良い選択であったと思います。選んだ人に感謝感謝!!もう最っ高です!!
中にはなんだこりゃっちゅうのもあるけれど、世の中にはこんなおもちゃもあるんだなあと、少し賢くなりました。

 

くるみ

  今回は、急な都合により久しぶりに子どもにつかせてもらいました。その子と一緒に新しいコーナをいろいろ回ろうとしたのですが、どのコーナーも人がいっぱいでなかなか遊べませんでした。順番を教えるということは、とても大切なことだけどなかなか難しいと思いました。でも、その子はしっぽとりをとても楽しんでくれ、楽しく遊べてよかったです。
  スカイバルーンについては、本当に当日になるまで、どうやって遊べばいいのか、子どもがどういう反応を示してくれるのか、手探り状態でした。でも、どうやらうまくいったようでよかったです。

 

きらきらひかるちゃん

  初めて参加しました。直接自閉症児と接する機会は少なかったのですが、どの子にもパワーを感じました。
 みんなで集まって遊ぶのは楽しくて、自分も子どもに戻った気分で楽しみました。ただ、全てのコーナーには回れていないので、ぜひともまた参加して続きをしたいです。

 

まろん

 子どもたちが愛しくてたまりません。みんなとても生き生きしているし、自然体がとてもよかったです。そんなみんなを少しでもサポートしていければとすごく思いました。もっともっとたくさんみんなと関われる機会を持ちたいです。

 

スネちゃま

 すべてのアトラクション(?)を見させようとしたが、1つに集中する子で、3つ4つしか回れていない。
 人形劇はじっと見ていたので、おもしろい内容であったと思う。但し、コンピュータは理解しづらいと思う。
 次回も行きたい。

 

おーい、おっちゃん

 今回は新しいおもちゃが増え、遊ぶ場所が多くなったので楽しかったが、その遊具についての打ち合わせとかが省かれたのが、安全面や、使い方を知っている故の楽しみなど考えると、あった方がよかった。
 ジョイント(舞台の部品)を忘れたり、空気入れが当日になってうまく入らなかったりと大変だったけど、時間どおり始められてよかった。担当だった子の家族とGUNGUNの公演で会えて、覚えててもらって嬉しかった。

  

しゃちょさ〜ん

 キッズルームは初めてだった。自閉症の子どもと接して、思っていたより普通で、自分が変な先入観をもっていただけに、すごく活発で普通の子どもと同じように見えた。
 それがすごく新鮮で、実際に自閉症の子についたわけではないけど新しい発見になった。しっぽ取りは盛り上がったです…自分だけかもしれへんけど。

 

11がっちゅいちまちゅ

 今回、サポート自体初めてだったので、最初、かなり戸惑ったが、つくしの人が色々、指示してくれたので助かった。
 サポートが、こんなに美味しいものだとは、思わなかった。
自閉症児についても、自分にまったく知識が無く、 不安に思っていたが、今回の、キッズルームを通して自閉症というものが、どういった物なのか実際に体験する事が 出来たし、なんら、身構える必要は無いと言うことを 学ぶことが出来た。
 今回、参加して良かったと思いました。
 これからも、積極的に参加していきたいです。

 

ひまわり

 私は今回、3歳の女の子を担当させていただきましたが、最初はどう接していいのかよく分からず、少しとまどいました。
 前で話している人の話を聞かずおもちゃの方へ行こうとするのは、どこまで厳しく注意していいのか分かりませんでした。
 しかし、トライアルになると、本当に楽しそうに色々なコーナーで遊んでいて、私も一緒に楽しむことができました。
 また、お母さんが「今日はご機嫌やねえ」と言っておられて、その子が本当にキッズルームを楽しんでくれていたようで、嬉しかったです。
 そして、私が一番驚いたことは、ボードビル(人形劇のこと)が始まったとたん、それまで全然おとなしくしてくれなかった子が、急におとなしくなって、真剣にボードビルを見ていたことでした。ボードビルには、その子を引きつける何かがあったのでしょうか。
 今回、初めてキッズルームに参加させていただきましたが、とても楽しかったし、勉強になりました。また、次も参加したいと思います。

 

あかしろきいろ

 今回、サポート自体が初めてで、ちゃんとお役に立てたかどうか疑問です。言われたことをしていっただけみたいになっていたと思うので、次回からしっかり自分で仕事を見つけていこうと思います。
 キッズルームってどんな感じのものなのかな、と思っていたけど、私が考えていたものに近かったです。一人の子にずっとついて遊べて、普段はそんなことないので、とても楽しめました。コーナーもたくさんあって、全部まわれないくらいでした。
 ビックボールとか人気があって、遊びたかったけど全然空かなくて遊べず、とても残念でした。また、公演中の時などに立ったりしている子にうまく注意もできませんでした。父母さんたちを見習って、うまくできるようになっていけたらと思います。

 

さて、来年度のキッズルームのことですが、今、うちの人形劇以外のグループでも検討中です。
ここで、うちの部の4つのグループの説明をしておきますね。

 つくしんぼグループ・・・・人形劇中心
 GUNGUNグループ・・・影絵劇中心
 紙ひこうきグループ・・・・かみしばい、絵本、スライドアニメ中心
 麦グループ・・・・・・・・集団遊び中心

以上です。

これからも、いろいろとよろしくお願いします。

                          岡大児童文化部 武田 陽子


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