「娘の自閉症がわかって」
K
昨年の秋、言葉の遅れや新しい環境に慣れにくいことで心配していた4歳の娘が、「自閉症の疑いがある」と言われ、途方に暮れていた頃、偶然「育てる会」の存在を知り、入会させていただき早4ケ月になります。
まだ、自閉症という障害についても理解が不十分で、我が子のこれからを考えては、不安な思いにかられ、まだまだ頼りない胸中にある私です。
そんな私にとって、会主催の講演や会報を通して、いろいろな方の取り組みや、親御さん達の苦労を知ることができ、本当にいい励みになっています。
私自身は、11月に我が子が「自閉症」と正式に診断され、専門医療機関で訓練を開始していますが、ようやく、この障害はまず親自身の自覚を変えることから始めなければと、気付きはじめた段階です。 (会のみなさんにはごく当たり前のことと思われるかもしれませんが・・・)
子供の発達を促すには、専門機関での指導や援助はもちろん必要なことですが、週に何回かの訓練だけでは決して十分なはずがありません。
家庭(特に親)を中心として、その子その子の障害やつまずきにあった働きかけを、意識的に日々の生活の中に組み込んでいったり、一人でも出来ることはできるように生活環境を整えていってあげることが大切なんだ、・・というようなことをようやく自覚しはじめたところです。
本当に今までなんてわかってなかったんでしょう!
なんてひとに依存していたことでしょう! ・・・と、反省しきりです。
反省したとは言え、まだまだ気持ちも整理できていないし、混乱している状態ですが、先日、そんな私にこんな言葉で励ましてくださった方がいて、気持ちが少し楽になりました。
1、まず、親自身が我が子をしっかり見つめよう。(我が子のどこにつまずきがあるのかは、親が一番知っているはずだから。)
2、あせらずに、腰を落ち着けて気長に取り組もうよ。
3、親自身が真剣に学び、できることから実践しよう。
その姿は子供にもきっといい結果をもたらすし、周囲の人の理解にもつながるはず。(でもあせらずに)
4、時には肩の力を抜いて、息抜きも必要。お母さん自身のよき理解者(味方)をつくろう。
昨年末の会報では、これからの会の方針を読ませていただき、少しずつですが、勇気が湧いてまいりました。
会の世話人の方々の熱い思いと決意、協力者の方々のご厚意も伝わってきて、いつまでも他力本願でメソメソ、グジグジしていられないと思いました。
育てる会の諸先輩の“元気”を見習わなくっちゃ!
だって、なによりも、かけがえのない可愛い我が子を思えば、元気にならなくっちゃ!!
「会報 9号」(1999.1)