sorry,Japanese only

就労支援実務者のための
    ジョブコーチ ハンドブック 』

小川 浩:主任研究者 社会福祉法人 横浜やまびこの里 仲町台センター 定価:1500円 + 税
Job Coach Handbook (一般書店では 市販されていないかもしれませんので スペース96へリンクです)


この本の正式な題名、結構長いです。
「平成14年度厚生労働科学研究障害保健福祉総合研究事業 ジョブコーチによる地域就労支援のあり方とジョブコーチの要請研修に関する研究
就労支援実務者のための ジョブコーチハンドブック」 です。

題名は長いですが、内容はいたってすっきりしています。
どのような支援があれば、障害をもつ子どもたちも就労することができるか・・その一点に絞ったハンドブックです。

ジョブコーチといえば、実際に職場の中での支援・・・とだけ思いがちですが、本書ではその前提にあるアセスメント(評価)の大切さから、具体的にていねいに述べられています。使用できる実際の表や記入例も豊富ですので、すぐに使えるものとなっています。
「就労支援実務者のための・・」との題がついていますが、一般就労だけでなく、作業所などで指導員となり支援にあたられる方にも、また家庭生活の中でも、特に「第6章 環境や道具の工夫」などは参考になる事例がいっぱいだと思います。

この本が、実際の現場で大いに活用され、子どもたちの助けになることを願っています。

(2004.3)


  目次

はじめに

第1章 障害のある人のアセスメント

1 障害のある人のアセスメントとは
2 面談の設定と心構え
3 面談で集める基礎情報
4 面談で得た情報の記録
5 実習によるアセスメントとは
6 実習の依頼と設定
7 実習のチェックポイント

第2章 職場のアセスメント

1 職場のアセスメントの目的
2 職場について情報収集する方法
3 ジョブコーチによる体験実習
4 職場のアセスメントの事例

第3章 人と仕事を組み合わせる

1 仕事を調べる
2 仕事を組み立てる
3 人的環境を合わせる

第4章 支援計画の作成

1 支援計画のねらいと内容
2 支援計画の構成要素
3 支援計画の実際例

第5章 わかりやすく仕事を教える方法

1 仕事を教える際の心構え
2 職務分析を行う
3 課題分析を行う
4 課題分析の作り方と実際例
5 システマティック・インストラクション
6 どこから教えるのか
7 記録の方法と活用
8 誉める方法
9 自立をいじするために

第6章 環境や道具の工夫

1 環境の工夫
2 指示書の種類と実際例
3 道具や手がかりの工夫

第7章 職場の人間関係を作り調整する

1 ナチュラル・サポートとは
2 ナチュラル・サポートの分類
3 支援プロセスに沿ったナチュラル・サポート作り

第8章 社会的側面の支援

1 通勤支援
2 職場のルールやマナー
3 職場の行事への参加

第9章 支援を減らし自立に導く方法

1 フェイディングとは
2 フェイディングの方法
3 フェイディングの実際例

第10章 フォローアップ

1 フォローアップの方法と目的
2 フォローアップの期間と内容
3 フォローアップのチェックポイント

資料

・職業生活プロフィール
・就労状況調査票
・就労希望調査票
・サポート希望調査票

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