『 さびしいときは 心のかぜです 』
原田 大助/山元 加津子:著 樹心社 定価: 2136円 + 税
ISBN4−7952−2463−3 C0037 ¥2136E
『 僕の上の星 君の上の星 』
原田 大助/山元 加津子:著 樹心社 定価: 2136円 + 税
ISBN4−7952−2468−4 C0037 P2200E
この詩集は大ちゃん(原田 大助くん)と、山もっちゃん(山元 加津子先生)の合作による作品集です。
大ちゃんがいなければこの詩は生まれなかったわけですし、山もっちゃんがいなければ大ちゃんの詩を集めて本にしよう・・・そんな楽しい話は生まれなかったでしょう。これは大ちゃんが錦城養護学校の中等部時代に作った詩集「さびしいときは 心のかぜです」と、その後高等部へすすんでからの「僕の上の星 君の上の星」です。でも、山もっちゃんも他校へ転勤となり、それ以来、大ちゃんは詩を作れなかったそうです。
大ちゃんが詩の形で山もっちゃんに語りかけ、それを一度紙に書いたものを見ながら、大ちゃんが自分の手で作品にしていく・・・そんな二人三脚の詩づくりだったからかもしれませんね。ともあれ、そうして作品にしあがったこの詩集は、添えられたスケッチや観音様の絵と溶け合って、とても温かい気持ちがつたわってきます。
さびしいときは 心のかぜです
せきして はなかんで やさしくして
ねてたら 一日でなおる
恐いなら そばにいたる
寒いなら そばにいたる
いてほしいなら そばにいたる
みんな黙って 箱を折るけど
本当はな
オレ 楽しくにっこり箱を折りたい
僕の上の星
時計の上の星
君の上の星
おこることはいっぱいある。
悲しいことはいっぱいあります。
きれいな雪がたくさんふって
いっぱい を みえなくしてくれたらいいな
とても温かな詩集です。
活字で書いてしまったら・・・ちょっぴり味は薄まってしまうかもしれませんが、
大ちゃんの手書きの文字と、思いのこもったみかんの顔で
その詩が心をうちます。同じ思いをあなたにも・・・・このみかんは大きくて
このみかんは色がこい
このみかんは小さくて甘いみんな一つの箱に入って
みかん 一箱 2千円(2003.2)
『 さびしいときは 心のかぜです 』
目次
はじめに ● 原田 大助
大ちゃんが詩を作るわけ ● 山元 加津子四季
空と海
雪
モスバーガー
悲しみ
愛
心
大ちゃんのこと ● 山元 加津子
半額シール
海の音
気持ちがいいなあ
雪の科学館
そらのこと ごはんのこと
悲しみでいっぱいやから
さびしいときは 心のかぜです
好きということ大ちゃんとの出会い
気持ちのつながり ● 和田 浩
よくぞ会えたね ● 水野 スウ
ほんとうに大事なものってなんだろう ● 赤井 朱美おわりに ● 原田 大助
たくさんの方々のお力で ● 山元 加津子
『 僕の上の星 君の上の星 』
目次
はじめに ● 原田 大助
大ちゃん ● 山元 加津子観音さまの目のうらに
雑木林見てごらん
海が遠くふくらんで
涼太が家へやってくる
僕の上の星
一年たちました
そんなにさびしく笑うなや
大ちゃんとともに ● 山元 加津子
大ちゃんの詩作り
春の用意
雨の音
社会から分けられる悲しみ
街へ出かける
僕の通った道
神戸の人へ僕が考えたこと
大ちゃんと一緒にすごした時間大ちゃんとの出会い
大助君の詩に出会って ● 高田 宏
なんて素敵なんだろう! ● 朴 慶南
大助君と共に広がる輪 ● 林 樹おわりに ● 原田 大助
ありがとうございました ● 山元 加津子