<至高の味、1>
今日は、曇りで寒い。でも、いつものように朝6時に出発。
しばらく走った原チャリ野郎は、一軒の寂れたコンビニ(商店?)に立ち寄った。そこで見つけたのは、なんと東日本バージョンの緑のたぬき(byまるちゃん)、それは、一種のカルチャーショックだった。四国で生まれたオイラは、今まで西日本バージョンのカップ麺しか食べたことなかったのである。すぐにその「緑のたぬき」を買い、コンビニのおばちゃんに湯を注いでもらい朝食とする。うまい!今まで食べてきたそれとは違い濃厚なだしの味・・、そして、気温13℃の寒さが、ラーメンの味を何倍にもしていた。
<至高の味、2>
R238を通り、サロマ湖(デカっまるで海)を横目で見つつ、50qぐらい走ると網走に着いた。観光名所である「網走監獄」へと足を運ぶが、入場料がチョイ高め・・・。貧乏原チャリダーは、そこをパスし、先を急ぐ。
昼前、小腹がすいたオイラは、ゆでトウキビを食べようと山崎菜園という所に立ち寄った。この季節、北海道では、ゆでトウキビを売っている露店がたくさんある。ゆでトウキビとゆでじゃがを注文した。トウモロコシは、今朝、裏の畑で採れたモノで、無茶苦茶甘い、砂糖で茹でてるのか?と疑うほどだった。じゃがいもも大きくてホクホク、食べ応え十分。これで、なんと!合わせて250円(安い!)。
<至高の味、3>
網走を走り抜けR334に移ると急に知床半島らしくなる。前方には知床の奥深い山々、すぐ横には海という道を、進んでいく。途中、名所「オシンコシンの滝」を観光。断崖から2つの滝が重なり合い、直接海へと注ぐその姿は圧巻で、しばらくその風景を堪能した。
知床横断道路の手前、ウトロの町に入ると「うに、いくら、かに」の文字が多くなる。観光客目当ての大きく刺激的な文字に原チャリ野郎は負けてしまった。一軒の店に入り、何を食おうか悩んだあげく「イクラ丼と山菜そばのセット」を注文した。頼んだモノが来てビックリ、てっきりどちらかがミニサイズだと思っていたら2つとも普通サイズだったのだ。ご飯が見えないくらいたっぷりのイクラがのっかった丼と、知床で採れたという(ウソっぽい)山菜入りのそばを、腹がいっぱいになりながらペロリ。値段が少し高めだったので、前出の二品に比べると感動が少なかった....。
<知床の霧の中に>
知床横断道路に入ると、「本当に大自然の中にいるんだ」という実感がわいてくる。前方の羅臼岳を見ながら原チャをうならせ知床峠を登っていく。ちょうど知床峠の頂上付近にさしかかったとき霧が立ちこめてきた。しばらくすると、さらに霧雨状となり、北海道上陸後初の、雨具フル装備への変身を余儀なくされる。頂上をすぎると霧はさらに濃くなり、視界は20メートル以下(涙)、ノロノロと峠を下っていく。
いくつかのコーナーを過ぎたとき、なんと、いきなり霧の中にデカいシカが・・・。あまりに急に、しかも奈良公園の鹿とは違う野生のデカい鹿の出現に、思わず立ち止まり写真をカシャ。
<到着、聖地、開陽台>
知床半島を過ぎると雨は上がった。原チャリダーは、この旅最大の目的地である開陽台へとバイクを向ける。
「開陽台」、中標津町にあるその地は、地平線が丸く見える視界330度の展望で、北海道を旅するライダーのメッカとして人気が高い。そして、なんと言っても、満天の星空を見るために目的地としてこの地を選んだ。
午後3時半、開陽台にようやく到着。やはりメッカである。すでに、何人ものライダーがその地にテントを張っていた。中には、何ヶ月も住み着いていそうなテントも・・。早く着いたので、何とか場所が確保できたオイラは、テントを張りくつろぐ。
天気は曇り、満天の星は期待できず(涙)この日は、しかたなく眠りについた。