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’99北海道ツーリング
〜原チャリ野郎、北の地に立つ〜
やったぜ到着!最北端・・・4日目

8月29日(日)

<早朝>
昨日早く寝たので、まだ外が暗いうちに目が覚めてしまった。
テントの外に出て大きく背伸びしてみる。木々の香りと鳥達のさえずり、そして朝の肌寒さが北海道にいることを実感させる。朝って、やっぱええなぁと再確認しつつお湯を沸かしコーヒーを啜る。
Am6:00
いざ本土最北端へ!!最大の目的地、宗谷岬に出発である。
近道のR40は使わず道道106に戻りオロロンラインを北上する。
朝早いので、行き交う車がほとんどいない。一直線に伸びる道を独り占めである。ラッキー!私は、バイクを止め、写真を撮ったり、道の真ん中に寝ころんでみたり......。ふと横を見るとハマナスの実が赤く色付き、その向こうに利尻島が見えた。利尻富士とも呼ばれる美しい形の利尻島、その隣に礼文島も見える。訪れた人の人生観をも変えるというその島々に一度は行ってみたいな、と思った瞬間であった。

<最北端>
稚内をすぎると、すれ違うライダーの数も多くなり最北端への緊張感がこみ上げてきた。
いくつかのコーナーを抜けると急に前方が開ける。ガイドでよく見る最北端の碑と観光バスと、そこから降り立つ無数のおばちゃん。おっ遅かった!最北端の碑の周りには、すでに大勢の観光客で賑わっていた。これは、記念写真撮るの時間かかるなぁ、って思っていたら「岡山から来たんですか?」と後ろから語りかける声が・・。振り返ると、スターレットに乗った一人の男性だった。話を聞くと、彼も岡山から一人旅をしていて同じ岡山ナンバーに会って感動したそうで...。しばらく彼とお喋りをしていていると、おばちゃんの群がいなくなり写真のチャンス。ホントは原チャと写りたかったが、後ろが混んでいたから、一人でカシャ...。
「日本一北の店」って所で最北端到達記念書なるものを買い、その場を出発した。すると、すぐ近くにガソリンスタンドが・・。そうだ!、最北端給油証明書っていうのが貰えるんだ。そう思いだし、急いでUターン。なんと、証明書の他にホタテの貝殻で作った交通安全のお守りまで貰えた。たった2リットルの給油で悪いなぁと思いつつ再出発。

<ホッケ定食>
宗谷岬を後にしR238を南下する。お昼を過ぎ、腹が減ってきた。「ライダー歓迎」って汚い字で書いてあった定食屋に立ち寄り、いっぱいあるメニューの中で手ごろな価格のホッケ定食を注文した。その店で食べるホッケは、今まで食べてきた物と別世界のもので、デカくて脂ののりが抜群、「ホッケは皮もおいしいよ」と店のおばちゃんに教えられ皮まで残さず食べっきった。

<ちょっとセンチに・・・>
ポツリポツリな民家、昆布干しの風景、曇りの日のオホーツクブルー、肌寒い風、傾く太陽、ちょっとセンチな原チャリ野郎、一人旅するオイラには北の景色が身にしみる。
ホントに寂しくなってきたので、地図を見て今日の寝床を探す。数キロ先の紋別市のコムケ湖の畔にあるコムケ国際キャンプ場にした。夕日が湖を真っ赤に染める景色がこのキャンプ場の名物らしいが今日は、曇り・・・。

明日は、ライダーの聖地「開陽台」である。

本日の走行距離(332q)

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