■ Weathercockのどたばたパソコン拡張記(その6) ■ |
昨年から拡張をやめるやめるといいながら、結構拡張を続けているXv13です。(^^;)さて、「羊の皮をかぶったオオカミ」作戦は一応完了したはずなのですが、今回はそのオオカミをさらに高めるべく次の拡張を行っています。(要するに一度拡張したものをさらに交換して拡張している。コストパフォーマンスは超わるわる。)前回はその向こうになにが残ったのかは、拡張を行ったσ(^^;)にもよくわかりませんでしたが、今回は何か光が見えそうです。(超新星爆)。ここではHDDの交換などについて書いていきたいと思います。
19.7200回転/分のHDDの購入
さて、内蔵用HDDは昨年(99年)の2月(6.4GB:第12話),4月(8.4GB:第13話)と2回にわたって購入しています。(合計14GB)14GBもあれば、普通の使用については問題ないはずなのですが、(最近のパソコンでも搭載HDDは20GBぐらいからですから。)HDDが大きくなったら大きくなったで大量のデーターをインターネット等からダウンロードするようになり、だんだんとHDDの空き容量が少なくなってきていました。そこで、新しいHDD(さすがに今回はSCSIは考えていなかった。(とっても高いし。))を導入したいなあと思っていました。ただし、今回新しいHDDを購入するということは、今までに買ったHDDを最低でもどちらか一台(まあ普通なら6.4GBの方ですが)交換して取り付けないといけないというのを最初から考えていましたので、(さすがにパソコン本体の電源容量が足らないみたいです。)購入をするのは結構躊躇していまして、とりあえずはカタログを眺める程度からのスタートでした。
ところで、PC−9821ではUIDE−98のインターフェイスを利用しても、現在のところ(2000年12月現在)1ドライブ32GBまでのドライブしか起動用ドライブとしては認識することができないみたいです。(将来のファームウエアの更新で変わるかもしれませんが、今のところ無理っぽいです。)ということで、現在市場を賑わしている60GBや75GBクラスのHDDには全く興味はなく、PC−9821の拡張を終わらす点に置いても目標は30GBドライブ1本に絞られていました。
さて、HDDの基礎知識の話ですが、現在一般に販売されているIDEのHDDには大きく2つの種類が存在します。一つは回転数が5400回転/分のドライブで、もう一つは回転数が7200回転/分のドライブです。5400回転/分のドライブは基本的に容量の割に安価で、メーカー製パソコン等によく利用されています。一方7200回転/分のドライブは、回転数が早いだけあって5400回転/分のドライブよりも動作は快適ですが5400回転/分のドライブと比較すると高価です。(5400回転と比べ約3割増し)ただし、速度は速いのですがいくつか欠点がありまして、HDDの動作音が高いという点と発熱が大きいという点が上げられます。
なお、前回購入したときには6.4GBや8.4GBという容量は市場の中でもまあまあ大容量という部類に入っていましたので、HDD自体の単価が結構高く結果的に5400回転のドライブしか考慮に入れることができませんでしたが、今回は60GBとか75GBというドライブが大容量ドライブと言われ、30GBクラスのドライブは結構安価な部類に入っていましたので、今回は夢の7200回転のドライブを購入したいと思っていました。
カタログをいろいろ眺めた(インターネットで情報を集めた)結果、IBMのDTLA3070xxというのが現在販売されていて結構早いと評判らしい、後はこれから販売される話でQuantumのFireball PLUS ASというのが早いらしいという話を得ていました。こういう情報を得ると新しいHDDを買いたいという気持ちがむくむくとわき上がってくるのですが、先程述べた新しいHDDを購入するということは、今までに買ったHDDを最低でも交換して取り付ける必要があるという点が、気になっていました。(2台とも1台につき2万円前後のお金をかけてますので、さすがにこのまま箱の中にしまってしまうのはちょっともったいなくなく感じてしまう。Xt13で再利用しようと思っても、Xt13では4.3GB以上のIDE−HDDはPC−9821標準インターフェイスで使用することができない。)そこで、まあ我慢すれば今の環境でも使えるかなあということで我慢をしていました。(物欲ゲージが上がらなかった)
ところが、玉砕覚悟で購入したUIDE−66がXt13で動作するという結果が出て、現在のHDDの移設先が確保できてしまいました。(汗)(懲りないパソコン拡張記:第17話)ということで、新しいHDDを購入するに当たっての障害は全くなくなってしまいました。(物欲ゲージ上昇中)その上さらに悪いことに趣味がパソコンいじりである(爆)佐賀のお兄ちゃんが7200回転の新しいHDDを購入したという情報の前に、とうとう物欲ゲージは吹っ飛んでしました。(笑)
※ やっぱりこういうものは身近な人が新しいものを購入すると大きく物欲が上がってしまうものだと思います。
(対抗して購入するのはあんまり良いことではないのですけど・・・でも資金があれば買ってしまいますよね。(爆))
さて、急遽購入することとなった新HDD。佐賀のお兄ちゃんがなにを購入したのかをよくよく聞いてみると、IBMのDTLAシリーズ(DTLA307030(7200回転,30GB))を購入したとのことです。これから発売される予定のQuantumの製品にも惹かれるところもあるのですが・・・。とは言ってもまだ出てもない製品のことをいろいろ考えてもしょうがないですし(笑)、さらに前回価格の点からIBMの製品を泣く泣く却下したという流れがあるので、今度こそはIBMの製品を購入しようと思っていました。ということで、購入するHDDはDTLA307030(←IBM製7200回転30GBドライブ)一本に絞られました。
ということで毎回恒例の(汗)ショップ巡りが始まったのですが、この頃σ(^^;)が会社へ行くまでの間のお店では、1店が26,800円でもう一つのお店が25,800円でした。一方、インターネット上ではこの頃このHDD(DTLA307030)は大きく値崩れを起こしている最中でした。(21,000円付近で1週間に1,000円くらい値段が下がっていた。)前回のHDDの購入の時には市場価格がだいたい20,000円付近である程度維持されたのですが、最近の傾向は15,000円ぐらいが安定値のようです。(7200回転モデル。5400回転モデルでは13,000円程度が底値か?(2000年12月現在この位の価格で安定しています。))ということで、一応泉のごとくお金をいただけるような会社には勤めていないσ(^^;)としては、まあ20,000円を切ったら購入しようかと思っていました。快適なパソコンライフを送っている佐賀のお兄ちゃんにジェラシ〜を感じつつ待つこと数週間(^^;)、ついにこのHDDが20,000円を切り、18,800円になりましたので購入することにしました。ところで、前回のHDD購入ではバルク商品ということで半年保証でしたが、今回は代理店の1年間保証でした。
さて、ついにあこがれのIBMのHDDを購入することができ、家に帰って喜んでパッケージを開けてHDDのラベルを見ると・・・・・
NEC(爆)
は?と思わず呆気にとられてしまいました。(要はNECのOEM生産。)
※ OEM(Original Equipment Manufacturing)=相手先ブランドによる生産。委託を受け、相手先のブランドで製品を供給する定型の一種。
※ NECが生産した製品だとIBMが生産したのとは異なり、HDDのユーティリティが一切使用できない。
σ(^^;)はIBMを購入するつもりだったのにNECとは・・・懲りない拡張記第16話の再来か?(涙)とも思ったのですが、実際のところHDDのユーティリティを使用する必要もないし(汗)ということで、納得はしました。(←性能的にはあのCD−Rとは異なり問題なかったし。)でも、佐賀のお兄ちゃんのHDDは本当のIBM製だったというのが結構じぇらし〜(笑)。
※ 後に佐賀のお兄ちゃんの報告よりお兄ちゃんのもやっぱりNEC製だったということが判明しました。(爆)
早速、Xv13に新HDDを搭載しHDDのフォーマットを敢行いたしました。7200回転のドライブは結構発熱をするということで、結構どきどき物だったのですが(放熱対策全くしてないし(汗))、HDD表面を手で触りつつフォーマットを行った感想としては「1ドライブだけで使用するのならそこまで激しい発熱ではないなあ(空間も結構空くし。)。」ということになりました。(さすがに2台取り付けて動作させると発熱が結構問題になりそうですが・・・。やっぱり前のFireball EX CRよりは発熱は大きいです。)
※ ちなみに今までで一番熱いと思ったものは、MillenniumのDAC(デジタル→アナログへのコンバーター)です。さすがにこれはやけどをするかと思った。(^^;)(特にベンチマークなどを動作させているときは激しいです。)
さて、HDDのフォーマットも終わりWindows98を再インストールして動作を体感・・・・・。速いです(T T)。今までの5400回転のドライブとはアプリケーションの立ち上がりなどの応答性が全く異なります。更に前のFireball CRでも割合静かだと思っていたのですが、今度のDTLA307030はもっと静かです。
※ ただ、HDDの動作音については一般的に最初は静かでも1年ぐらい使用してるとなぜかだんだんとやかましくなってきます。(なぜなんでしょう。?)
7200回転のドライブにすることでここまで快適性がアップするのなら最初から多少値が張っても7200回転のドライブにするべきだったかなと思うくらい今回のHDDは快適でした。さて、早速HDDの快適さを数値で表そう(^^;)ということでベンチマークを敢行(爆)。
・・・・・やっぱりインターネットで聞いていたほどのHDD速度は出てないのね。(汗)
要するに接続しているインターフェイス(UIDE−98)の転送能力を越える能力をHDDが持っているため、インターフェイス部分がボトルネックとなってHDD本来の性能をフルに発揮させることができないのです。本来は今回のHDDの購入にあわせUIDE−66を取り付ける予定だったのですが、人柱的に実験したXt13で安定動作してしまったため(懲りない拡張記第17話)、HDD本来の性能を発揮させるためにはもう1個UIDE−66を購入する羽目になってしまいました。(笑)仕方がないので後ほど購入はしたのですが、今のところパソコンのふたを開けて拡張するのがめんどくさいので(!)まだUIDE−98で活用しています。次回の拡張記の時にまとめて交換しようと今のところ思っています。
このときの購入品
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20.ATAPI CD−ROMドライブ&PCIサウンドボードの購入とCバスSCSIボードの導入
以前よりいろいろと拡張してきたPC−9821ですが、もうほとんど拡張するところがありません。一応DVDをパソコンで見ようというネタはあるのですが、以前はDVDプレイヤーが高かったのでパソコンでDVDを再生することに対するメリットもありましたが、PlayStation2の発売後、DVDプレイヤーもかなり安くなりましたので無理にパソコンで再生させる必要性がなくなってしまいました。
※ 3万円以下で専用DVDプレイヤーが買えるようになったので同じお金をかけるのならば絶対そっちの方が快適です。
とまあそろそろ「羊の皮をかぶったオオカミ」作戦も終了してもいいかなあ・・・と思っていたのですが、一つどうしても我慢できなくなってしまいました。それはサウンドボードのノイズの問題です。以前はそこまで気にしてなかったのですが、スピーカーを新しい物に交換したためいろいろ再生させてみるととにかくサウンドボードのノイズが気になります。特に気に入らないのが、マウスを動かすだけでノイズが乗るというのがかなり頭に来ます。以前よりこのノイズを減らすためにいろいろ考えてはみたのですが、結局の所有効な対処法を見つけることができず、さっさとこのサウンドボードを取り外したい気持ちになったのですが、取り外してしまうとPCM音源しか鳴らないパソコン(PCM音源についてのみ本体内蔵)になってしまいとっても寂しいパソコンになってしまいます。
※ 内蔵のPCM音源はそうノイズが載らないのですが、Cバスに拡張した118音源からはノイズが載りまくりです。(涙)
※ 一番問題なのがMIDI音源(ゲームの音楽)が鳴らないことです。PCM音源だけのパソコンでゲームをすると大抵の場合、効果音だけしか鳴らないのでかなり寂しいゲームになります。
さて、ノイズのないサウンドボードを購入しようとすると、118音源の後に開発されたCバス音源ボードはなくPCIサウンドボードしか選択肢がありません。(Dos/Vの世界でもすでにPCIサウンドボードしか存在しない。)PCIサウンドボードはPC−9821ではサポートされてはいませんが、たいていの場合動作します。(現にXt13ではPCIサウンドボードを導入している。(Xwave6000))
しかし、ここで大きな問題が発生します。PC−9821はPCIスロットがとても少ないのです。PC−9821では最大のPCIスロット数(汎用機では)を誇るXv13であってもPCIスロットは3つしかありません。現在PCIスロットはグラフィックボード,SCSIボード(AHA−2940AU),UIDE−98(今回UIDE−66に交換しましたが)の3つで完全に埋まってます。この中でグラフィックボードとUIDE−66はどうしてもはずせないので、はずすことのできるボードはSCSIボードしかありません。ということで、SCSIボードを取り外す方向で今回の拡張を行うことになりました。
現在SCSIボードにぶら下がっている機器はCD−ROMとCD−RとMOです。この中でCD−ROMはUIDE−66に接続するタイプのCD−ROM(ATAPI)を購入すれば問題ないのですが、問題なのはCD−RとMOです。CD−Rについてはそう使用することがないので(汗)2号機のXt13に任せることにして、最大の問題はMOなのです。(これはXt13に任せればOKというわけには行かない。)基本的にはMOはSCSI外付けなのですが、一応内蔵用としてATAPI(UIDE−66に接続できるタイプ)もあります。ですが、拡張のしすぎで内蔵電源に余裕のないXvでは内蔵機器をこれ以上増やしたくはないです。また内蔵MOを新規購入しようとすると結構な値段(640MBで約30,000円)なのでそう簡単には踏み切れません。ということでMOだけはどうしてもSCSIで使用したかったのですが、MOの転送速度はそう速い物でなく、最大でも3,000KB/S程度です。この程度の速度ならCバスのSCSIボードでもどうにかなりそうなので、今回CバスのSCSIボードを導入してPCIスロットを空けることにしました。
※ もちろんCPUの占有率などを考慮したときにCバス接続がPCIバス接続より勝るはずはありません。が、CPUがフル活動しているときにMOを動かすなんてことはまず考えられないのでMO程度なら問題ありません。
さて、今回導入をしようと試みている機器について一つずつどのようにして選択していったかについて書こうと思います
まずCバスのSCSIボードですが、以前出張に行ったときにNEC純正のCバス用SCSIボード(中古:Windows2000での動作が保証されている唯一のCバスのSCSIボード)を購入していたのでこれを使用することにしました。
※ このボードを購入したときにはWindows2000の導入計画もあったのですが、今のところこの話は立ち消えになりそうです。
次にATAPIのCD−ROMですが、最近ではDVD−ROMやCD−Rなどの付加価値を付けた商品がかなり多いので純粋なCD−ROMを購入するのは結構大変です。
※ 付加価値をつけるとそれなりに値段が高くなるので今回低予算で行こうとすると純粋なCD−ROMしか考慮できないのです。
しかも聞いたことのないようなメーカー製品を購入すると、以前のCD−Rみたいな事態になる+PC−9821特有の不都合がでるので(起動時の機器の認識にかなりの時間がかかる。)有名メーカー製品を購入する必要がありました。そういう理由で、σ(^^;)はTEAC製のCD−ROMを選択しました。
※ ちなみにもしプレクスターのATAPI CD−ROMが存在していたら間違いなくそちらを購入していたでしょう。(笑)
最後に今回のメインとなるPCIサウンドボードについてですが、PCIサウンドボードの種類はピンからキリまであってだいたい値段と性能が比例します。(笑)前回Xt13の拡張で取り付けたXwave6000は最安値の方に属するのですが、まあまあよい音でした。(MIDI音源は結構チープですけど・・・)今回の導入は前回の動作実験的な意味合いとは大きく異なり(前回は動くかどうか結構どきどきだったのですが、今回は前回の導入実績から考えてまず大丈夫だろうという気がしていた。)高級なPCIサウンドボードを導入してもよかったのですが、せっかく高級なサウンドボードを導入するのならばそれは新パソコン(Dos/V)の時に導入すればいいかな〜という気になって結局低価格路線で押すことにしました。(笑)
※ 高いのを購入してひょっと動かなかった場合には新パソコンを制作しないといけなくなりますから・・・。(汗)
さて今回のPCIサウンドカードですが、今回も前回と同じXwave6000にしてもよかったのですが、前回と全く一緒ではσ(^^;)としてはおもしろくないので、今回はXwave6000 Proという光デジタル入力の付いた(Xwave6000に子亀ボードが付く)(といっても付属品(小亀ボード)は結局使わなかったのですが(入るスペースがない(笑))ほんの少し高級なボードを購入しました。
※ 小亀ボードを使用しないのならそれって全く同じ物じゃんというつっこみは却下。
パーツがすべてそろったところで拡張(大改造)の始まりです。今回の拡張は前回交換できなかった(する気が起こらなかった(^^;))UIDE−66関連もありますので、ほとんど全交換に近いです。さっそくPCIバスのSCSIボードとUIDE−98を取り外し、Xwave6000 ProとUIDE−66を取り付けます。CD−ROMも今までのSCSIドライブからATAPIドライブになりますので交換です。さらに今回はCバスに刺さっていた118音源ボードを取り外し、Cバス用SCSIボードを取り付けました。
パーツの交換後Windowsを再起動し、ドライバ類を入れた後動作チェックです・・・。
ああっ。ノイズがないってすばらしい。(笑)
スピーカーの音量を最大にしてもノイズが全くないし、マウスを動かしても全くノイズが発生しません。しかも3Dワイド(音に広がりを持たせる機能:あんまり効き目を聞かせすぎるとちょっとくどい(笑))も使用することができるし。ただ、MIDI音源についてはやっぱり118音源小亀ボードより音が軽い(安っぽい)です。
またSCSIボードも問題なく動作しましたし、MO程度の動作ではPCI→Cバスへの変更によるストレスもなかったです。
※ ただし、σ(^^;)のMOは古いので(3,600回転)最近の高速ドライブ(6,000回転くらい)になると差がでてくるかもしれません。
さて、今回の拡張で一番心配していたCD−ROMなのですが、CD2WAV32で問題なく(フレーム間補正エラーがなく)音楽を吸い出すことができたのでこれもばっちりです。
※ ちなみにATAPIのCD−ROMでもUIDE−66に接続するとSCSI接続と同じような挙動をします。
(今回のTEACのCD−ROMではCD2WAV32ではPIONEER最適化読み出しコマンドを使用しました。)
UIDE−98からUIDE−66に交換したことによる快適度のアップについては・・・ベンチマークの結果ではあがってるのですが、(28MB/sぐらい→35MB/sぐらい)実際の体感では・・・です。(やっぱり同じHDDですからねえ。)
そうそう、余談ですが前回のXwave6000はメインチップがYMF−744だったのですが、今回購入したXwave6000 ProはメインチップがYMF−754になりました。だからどうしたと言われるとかなり(汗)なのですが、新しいものはいい物だというσ(^^;)の信念からは満足です。(^^;)
このときの購入品
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21.グラフィックアクセラレーターの導入
Dos/Vの世界ではグラフィックボードの製品寿命は3ヶ月といわれる中GA−VDB16/PCI(Voodoo Banshee)で2年もの間がんばってきたのですが、さすがに性能の低下が見えてくるようになりました。2Dに関しては現在でもかなりのスピードを維持しているのですが、3Dに関しては多少見劣りが目立つのです。特に動作速度が遅いのはまだいくらかは我慢できるのですが、3Dファンクション(たとえば霧の効果とか,川の流れの効果とか・・・)に対応していないので、3Dの見た目が大きく変わってくるのです。
※ たとえばの話ですが、いくら3Dの動作が速いといってもテクスチャー(物体の表面に張る絵)の全くない黄土色の物体がぶんぶん動いているのではゲームとしては興ざめしてしまうでしょう。(実は実話なんですけどね・・・(^^;))
しかも、現在のGAの傾向としてグラフィックボードの搭載メモリー量が増大する傾向にあります。本来3Dの発展に関してIntelはAGPを使用することでメインメモリーをテクスチャーの置き場として使用し、グラフィックボードの搭載メモリー量を削減しようとしていたのです。が、結局の所AGPは単なるバス幅の広いポートとなってしまい、現在でも増大するテクスチャーのためのメモリーを確保するためグラフィックボードの搭載メモリー量は増加の一歩をたどっています。Voodoo Bansheeを購入した時には16MBのグラフィックメモリーがあれば大容量だったのですが、現在ではハイエンドは64MBのグラフィックメモリーを搭載しています。(今後もまだまだ増えそうです。)さて、グラフィックメモリーの少ない(テクスチャーの置き場の少ない)グラフィックボードで最新のテクスチャー使いまくりのゲームを動作させるとどうなるか・・・、実はテクスチャーをおくことのできる容量分のテクスチャーしか表示されなくなるのです。(要するに張りぼての半分中が見えるような状態になる。←結構興ざめです。)
ということで、最近のゲームに対応するために(といっても使用するアプリケーションは今のところベンチマーク程度ですが・・・。(爆))新しいGAでも購入したいなあと思ったのですが、雨後の竹の子のように市場に出ているDos/V機のグラフィックボードとは異なり、PC−9821で使用できるグラフィックボードはグラフィックドライバ等が多少特殊なため、現在ではI・O DATAかMELCOの製品しか存在しません。さて、前回購入したGA−VDB16/PCI(Voodoo Banshee)の後にPC−9821対応で販売されたグラフィックボードといえばI・O DATAではGA−SV432/PCI,GA−SV408/PCIとMELCOのWGP−SF32Pという3つの製品しか存在しませんでした。
※ この3種類のグラフィックボードはすべてS3社製Savage4 Pro+というグラフィックチップが搭載されており、基本的にはすべて同じ性能です。
※ 余談ですが最近MELCOは98,Dos/Vを問わずグラフィックボードからは撤退したという話もあり(?)
この製品は発色はよかったのですが、いかんせん2Dの描画速度が今のGA−VDB16/PCIよりも遅く、さらに大問題だったのがなかなかPC−9821で安定動作しなかったのです。(特にGA−SV432/PCI)2Dの描画速度がGA−VDB16/PCIより遅く、さらに安定動作しにくいとあっては無理に新しいグラフィックボードを購入する必要もないので購入を控えていたのでした。
そのような状況下が約1年間続いた後、今度はIO DATAがS3社製Savage2000というSavage4 Pro+の後続のグラフィックチップを搭載したグラフィックボードを発表しました。(GA−S2K32/PCI)前回のSavage4 Pro+の後続ですから、そう思ったほど2Dも早くはないと思ったので今回も購入を見送ろうかと思っていたのですが、以前とは状況が大きく異なってきました。
NECがPC−9821シリーズからPC−98NXシリーズに方向転換をしたのが1997年10月なのですが、あれから3年が過ぎています。普通の家電ならば3年程度なら十分現役商品なのですが、3ヶ月に1回新製品が発表されるようなパソコン市場では(最近は4ヶ月に1回ぐらいですけど・・・)3年という月日はあまりにも長すぎます。1997年10月当時ではまだ30%ぐらいいたPC−9821ユーザーも3年の間に某ページではMACユーザーに負けるぐらいユーザー数が少なくなってしまいました。もう一つ問題なのは現在主流のDos/Vの拡張環境が大きく変わってきていることです。CPU,メモリー,グラフィックボードの3つすべてが機能追加・性能向上の過程でコネクターの形状を大きく変えてしまったのです。
※ CPU Socket7→SocketA or Socket370 : メモリー SIMM→SDRAM or RIMM
グラフィックボード PCIスロット→AGP
家電などの世界では考えられないことなのですが、パソコンの世界では古い規格の商品の方が新しい規格の商品より値段が高くなってしまっています。(もちろん古い規格の方が、MAXの性能は悪いですよ。)グラフィックボードについても上に書いてあるとおり、PCIスロットからAGPに規格が変わり、最近ではPCIスロットで拡張するグラフィックボードはほとんどなくなってきています。現在PC−9821が何とか現役でやっていけるのもI・O DATAやMELCOがNECが撤退した後もPC−9821対応製品を出し続けているからなのですが、PC−9821ユーザーが大きく減少した現在両社ともPC−9821ユーザーのためだけにPCIスロットを使用した新製品を販売し続けるほどの余裕はありません。
※ Dos/VがまだPCIスロットでグラフィックボードの拡張をしていればドライバレベルでまだどうにかなりそうなのですけど・・・。
さらに前回の時にも少し問題になりつつあったのですが、PC−9821のマザーボードの性能が交換部品の性能を引き出すことができなくなりつつあります。第2弾の交換としてCPU,HDDと交換してきましたが、第1弾の交換の時に比べ交換した時の性能アップがだんだんと小さくなってきています。もちろんCPUについては133MHz→400MHz→466MHzとアップ率が2回目の方が遙かに低いのですが、400MHz→466MHzと約16%の性能アップのはずが実際の所は約5%程度です。一方HDDに関しては1.7GB→6.4GB→8.4GB→30.7GBと今回の交換ではかなりのアップをしています。しかし、UIDE−66に接続してさえ内部のマザーボードの性能が追いつかないためだと思われますが、今回は取り付けたHDDの性能を完全には引き出していないようです。
※ どこがマザーボードの限界かということについては結構判断は難しいのですが、それでもかなりマザーボードの性能と交換(拡張)部品の性能が近づいていることは事実です。
さらに追い打ちをかけるかのごとくMicrosoftのDirectX8.0においてPC−9821のサポートがうち切られてしまいました。これはPC−9821にとって最後通告を出されたのと同じです。いままでNECがPC−9821の開発から手を引いた後もWindows98,Windows2000と新OSに対応をしていたため、動作速度の点では問題があるものの一応最新機能を使用することができたのです。ところがOSの中でもかなり重要な部分であるDirectXのサポートが受けられないとなると、今後の発展が全く見込めなくなってしまいます。
しかし、本当に恐ろしいことは現在でもPC−9821用グラフィックボードを開発しているI・O DATA,MELCOの両社でさえ今後発売されるグラフィックボードはDirectX8.0以降のサポートで販売することになり、(いちいち古いバージョンのドライバを開発するほど経営には余裕はないはずです。(どっかみたいな慈善事業を行う会社とは異なるので・・・))ということで、DirectX8.0が対応されていないPC−9821用のグラフィックボードを今後販売する可能性は完全に途絶えたということになることです。
※ 一応イレギュラーな方法でDirectX8.0を入れる方法はあるのですが、それは入れることができるというだけで、今後販売されるグラフィックボードがPC−9821対応で出てくることとは異なります。
ということでユーザー数も減り、コネクターの形状も変わり、ドライバレベルでも対応が難しくなった今、PC−9821対応のグラフィックボードが今後発表されることはまずないでしょう。そこで最後になると思われるPC−9821対応のグラフィックボードとして、今回I・O DATAのGA−S2K32/PCIを購入することにしました。
※ 普通の金銭感覚の持ち主ならば、2万数千円かけて(定価は29,800円です。)新しいグラフィックボードを購入しても大阪のお兄ちゃんの全部で8万円程度のパソコンに性能上で負けてしまうという事実を突きつけられれば(しかもDos/Vを制作するときには今回購入しようとするグラフィックボードを理論的には使用することはできても、実際問題として使用することはまずないし・・・。(Dos/VならばAGPです。))購入意欲を失ってしまうのですが、いままでの愛着&大量の資金を投入してきた過程からσ(^^;)にとっては(特に2回目のCPUの購入とHDD関連で大量のお金をかけてますからね・・・。(汗))もうここまでくるとたった2万数千円ですから・・・。(爆)←もう後戻りできないともいふ。
※ でもやっぱり涙は出ます。(笑)
ということでσ(^^;)の行きつけのお店に商品を探しに行ったのですが・・・まったくなし。(T_T)やはりといえばやはりなのですが、市場にはAGPのグラフィックボードばかりがあふれており、PCIスロットのグラフィックボードなんかはもう注文でもしない限り手に入りにくいのです。そこで、お店にこの商品を注文したのですが、手元にはいるまで約1ヶ月(そこまで品薄なのか?)
とまあいろいろあったのですが、どうにか無事に購入することができ早速装着です。Xv13のふたを開け、新グラフィックボードの搭載完了。スイッチお〜ん(^^;)。グラフィックボードのドライバーをインストールした後、再起動です。
・・・数秒後・・・
このコントラストはなに!!!(驚)
GA−S2K32/PCI(Savage2000)のコントラストですがきつすぎです。いままでXv13標準搭載(Millennium),GA−PII8/PCI(Permedia2),GA−VDB16/PCI(VoodooBanshee)の3種類の製品を見てきましたがここまで激しいのは初めてです。
コントラスト
Savage2000>Millennium>Permedia2≒VoodooBanshee
明るさ
Permedia2>Millennium≒Savage2000≒VoodooBanshee
※ コントラストについてはGA−VDB16/PCI(VoodooBanshee)でそうひどい物ではないと思っていたので、よけいに今回のGA−S2K32/PCIで思うのかもしれません。(一般的にはVoodooBansheeのコントラストは酷評される。)
いままで、新しいグラフィックボードを購入してもグラフィックボードのサポートプログラムというのはほとんど使用しなかったのですが、今回はさすがに使用しました。(ガンマ補正を1.00→1.21へ)これでまあ、何とかちょっとコントラストがきついかなあ・・・という程度になりました。
さて、実際の使用感ですが・・・2Dは少し遅くなってます。あまり気にはしませんが前回のGA−VDB16/PCIと比較すると多少感じます。特にスクロール関係が悪いですね。実際1,600×1,200の解像度でスクロールさせてみると違いがよくわかります。(Ver1.02)(Ver1.10になってだいぶ動作が良くなりました。それでももう少しがんばってほしいところもありますが・・・)3DについてはGA−VDB16/PCIより多少早いかな・・・と思うところもあるのですが、最初のドライバ(Ver1.02)ではドライバのできがあまりよくなく、3Dのアプリケーションが動くか動かないか(!)というところで問題があったのですが、最近になって多少ドライバのできがよくなりました。(Ver1.10)
※ このドライバーのできでこの商品を発表したのはDirectX8の発表を間近に控え、早めにDirectX7の商品を発表しておきたいという気持ちがあったのでは・・・と思ってしまいます。
今後のドライバーの開発に期待したいところです。
このときの購入品
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最後に現在のパソコンのスペックについて書こうと思います。
My パソコン(2001年2月)
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