■ Weathercockのどたばたパソコン拡張記(その8) ■

 2001年7月に第24話で終了したどたばたパソコン拡張記。現在2004年7月とその後3年の月日が流れました。満8年が経過し、ついにPC/AT互換機を購入(PriusNote 200C5TMP)しましたが、それでも現在でもPC−9821はσ(^^;)の現役第1線級のマシンとして頑張っています。もうこれ以上拡張記を書く内容はないと思っていましたが、それでも時代の進化とは恐ろしいもので、いろいろと新しいものが登場しています。そこで、満8年を記念してその後のXv13という形で拡張記を書いていきたいと思います。

25.新型HDDの導入

 花の東京生活も終わろうとしていた2002年2月、再びXv13に危機が訪れます。いつものようにパソコンを立ち上げようとすると・・・。なんとパソコンが立ち上がらなくなってしまいました。急いで緊急時用のFDDから立ち上げて確認をしてみるとHDDのデーター自体は無事である模様。
 この頃にはσ(^^;)が購入したDTLA307030には悪い話ばかりが飛び交っており(要するに不良品が多い。←初のガラス製プラッタだからだったけ?)、σ(^^;)も何度も何度も再インストールをするのはさすがに腹が立ちましたし、(前回インストールしたのが2001年の4月:8ヶ月ほどで再インストール)その上貴重な時間は取られるし、(だいたい本格的に再インストールを行うと2日は最低でもかかる。)さすがに大事なデーターがなくなるのも怖いので、(σ(^^;)は大阪のお兄ちゃんほどまめにはバックアップは取りません。(まあ、あれはある意味き・○・○・いとも言うのですが・・。(笑))新しいHDDを購入することにしました。

※ そういえば、大阪のお兄ちゃんって部屋はほとんど片付けないくせに、パソコンのデーターに関してはまめに片づけてますね。

 さて、新しいHDDを購入と決めれば、早速の機種選定です。まずUIDE−66のPC−9821に関する制約として32GB以上のHDDは接続しても使用できないという話があります。前回はその点をふまえ、30GB(正確には30.7GBのドライブ)を購入したのですが、実際にフォーマットしてみると、思った以上に容量が少なくなりました。(だいたい28.7GB)

※ 要するに1GBを1000×1000×1000で換算するか1024×1024×1024で換算するかの違い。

 そこで、今回は「最近購入するパソコンは全て32GBクリップはあるだろう」と言うことで、最初から32GB以上のHDDを購入することにしましたが、32GB以上の容量を持ち、一番有効活用できる容量といえば40GBになりますので、40GBのドライブを中心に探すことになったのですが、HDDの製造メーカーもこの頃には統合が進んでいまして、SeagateかMaxtorかIBMぐらいしかありません。いろんなメーカーを使ってみたのですが、σ(^^;)にとってはやはりIBMが動作の快適さという点では一歩良いという感想でしたので、今回も前回の件はあったのですが、IBMのHDDを購入することにしました。

※ 32GB:(32768MB)のHDDだと32×1024×1024×1024で34,359,738,368Byte(34GB)になりますので、40GBのドライブならばほとんど有効活用していることになります。

※ 9821との相性があるのかどうかよくわからないのですが、Maxtorはだめでしたねえ〜。(7200回転という割には全く早くなかった。)

 ということで、IBMの機種を購入してきたのですが、取り付けに関して特に難しくもなく、いつもどおりの交換です。交換後の感想ですが、ベンチマーク上では確かに速度は上がっているのですが、実際の使用についてはほとんど違いがわかりませんでした。(笑)ただし、U−DMA33の速度をオーバーできたのはσ(^^;)的にはうれしかったです。(^^;)

今回の導入品

機種 内容
IBM IC35L040 AVVA−07 ハードディスクドライブ (40GB:7200回転)

26.夢の世界へ(ディスプレイの導入)

 以前からモニターの調子が悪いといっていましたが、東京から帰る寸前にはかなり状況が悪くなっていました。どのような状況だったかというと、電源をつけたすぐの段階では特に問題はなかったのですが、時間が経過するとだんだんと画面が揺れてくるのです。(典型的なコンデンサーの劣化だと思われる。)さすがにこのモニターはXv13の購入時から使用しているので、それなりの使用時間もありますのでさすがに寿命かな〜と思っていました。本来ならば、調子が悪いということで、新しいモニターをすぐに購入しても良かったのですが、岡山に帰ることがわかっていたので、岡山に帰ってから新しく購入することにしました。
 とまあ、岡山に帰った2002年4月、家にはパソコンは大量にあれど(9台(!))モニターは1台もないというきわめて異常な状態だったのですが、(笑)さすがにいつまでもこの状態ではメールすらできない状態なので早急に新しいモニターを購入することにしました。

※ σ(^^;)がモニター等の人間の目に直接触れるものについては新品を購入しようと思っていたので、モニターの中古には手を出さなかったのです。

 さて、モニターの購入ですが、最初の検討として最近はやりの液晶モニターを購入するか、それとも以前からのCRTモニターを購入するかから検討することにしました。この頃、大阪のお兄ちゃんは液晶モニターを利用しており、時代の流れも液晶モニターに向かっていたときでした。(今は完全に液晶モニターの時代ですが・・・)ということで、σ(^^;)も液晶モニターを購入することも検討したのですが・・・。どうも画質が悪い。日頃CRTモニターを見ている人が、液晶モニターを見るとどうも写りが悪いです。さらに今(2004年7月)でこそ、液晶モニターも大型化しており17インチが大量に販売されていますが、このときはまだまだ15インチ(1024×768)が主流でした。今回の購入では1600×1200の解像度で表示できるモニターを購入するつもりでしたので、事実上CRTしか考えられなかったのです。

※ 1600×1200の解像度にこだわるのは1024×768の上の解像度で画面が4:3の解像度となるとこれになってしまうのです。CRTモニターは縦:横が4:3で作られていますので、ゆがみがなく表示をさせようとすると1280×1024では問題があるのです。さすがに最近では1024×768の解像度では小さくなってきてますから・・・。(ただし、液晶モニターだと最初から5:4(1280×1024)で作られているもの(17インチ液晶)もありますのでそこまで気にしなくても良いのですが・・・。)

※ 現在では液晶モニターでも映りの明るいタイプ(表面にアクリル板をおいてきれい見えるタイプ)が出てきましたので十分液晶モニターも検討対象になっています。(ただし、未だ発展途上の感はありますが・・・。)

ということで、CRTモニターを購入することは決まりました。次にどこのメーカーを購入するかですが・・・もう決まってますね。EIZO(旧:NANAO)ですね。

前回の購入時に涙をのんで購入できなかった(といってもそのときはそこまで気にしてはいなかったが・・・。(笑))パソコンを使用する人ならば誰しもが一度はあこがれるメーカーです。(笑)

※ 大阪のお兄ちゃんには金額的に折り合いがつかないので視界からはずれるメーカーらしいですが(笑)

モニターというものは一度購入すると最低でも5年程度は利用するものですから、あまり妥協をするものではないと思います。ということで、今回は大奮発をしまして21インチのCRTモニターを購入することにしました。

※ お値段10万OVERでした。(涙)

購入後の感想・・・。大きい&重いです。(ちなみに本体重量36kg)
CRTモニターの箱は元々中身に比較して大きいのが多いですが、さすがに中身が大きくなると側の箱も比例して重くなります。しかもなぜか同じサイズの普通のテレビと比較しても箱も大きいし重いです。

 購入後、とりあえず今まで使用していたパソコンラックにCRTモニターだけを乗せてみたのですが・・・。

下の板が凹んでます。(笑)

さすがにこの状態で使用を続けるといつかはパソコンラックが壊れそうだったので、スチール机の上に置くことにしました。(これだとさすがに問題なく使えます。)

まあ、どうにか設置を行い、画面を映してみましたが・・・きれいですねえ。

以前のモニターはダイヤモンドトロンだったのですが、まだ「平面フラット」のダイヤモンドトロン管は販売されていない頃の製品だったので多少は表面が曲がっていたのですが、今回は平面ブラウン管なのですごくきれいに見ることができます。ただ、表面は平面なのですがどうもブラウン管の内側の蛍光面についてはフラットではないようで、実際には横から見ると画面の中央と端ではガラスの厚みが違うのでは(笑)という感じはしました。(笑)

また、最上級機だけあって、設定項目も多いので多少の写りの悪さがあっても修正を行うこともできます。(以前のモニターはほとんど設定項目がなかったですから・・・。(笑))

さらに、今回21インチのモニターを購入したことでついに使用環境が1600×1200の解像度で標準的に使用することができるようになりました。やはり1600×1200の解像度は画面が広い分、いろんなことに使用できます。たとえばWordとかで2ページ見開きで作業ができるというのが極めてうれしいです。ちなみに逆に欠点としては640×480の解像度は使用しにくくなりました。(笑)画面が大きいので拡大されてしまい、ドット絵が激しく見えますし、画面が大きい分、状況の確認のために目線をかなり動かさないと画面が見えないという問題を抱えています。(笑)

とまあ、それなりのお値段(^_^)でしたが個人的にはきわめて満足のいく商品でした。ただ、今後もう一台モニターがほしいと思ってもさすがにこれはもう一台は買えないかな〜(単純に設置面積が大きすぎる。(爆))という気もする商品でした。

今回の導入品

機種 内容
EIZO FlexScan T965 21インチFDトリニトロンモニター

26.Vertex Memoryの導入(ブルータスおまえもか・・・。(^^;))

 ディスプレイも交換し、とっても快適に動作するはずのXv13なのですが、使用していると新たな悩みが発生します。(爆)Xv13のメモリーは拡張に次ぐ拡張で公称最大容量である256MBまで拡張し、標準的な使用では十分な容量を誇っているのですが、それでもいろいろなアプリケーションを動かしたりOSのアップグレードを繰り返しているとだんだんと重たくなってきます。特に問題なのが、ホームページビルダーであり、このページなどを作成しているとある時間から突然重たくなってくるのです。突然重くなる時は必ずいろいろな作業を行った後、(たとえばWordやExcelを使用した後等)なのです。
 パソコンが重たくなったとき、まず一番に拡張を考えるのはCPUなのですが、K6−IIIの550MHz(533MHz)という、Socket7の最高CPUを使用していますので、これ以上のCPUアップグレードができません。従って、次に拡張を行うものとしてはメモリーの量を増やすことを考えることにしました。

※ メモリーを増やすことでスワップファイルの作成を防ぎ、少しでも動作を快適にさせることができるのです。

 現在のXv13はどたばたパソコン拡張記の第24話にありますように「公称最大容量」の256MBを載せていますが、チップセットである430HXの限界としては、512MBまで使用できます。ただ、チップセットが対応していてもBIOSでメモリー搭載量に制限がされていることもあるのですが、幸いにもXv13にはそのような制限がなく、512MBまで使用することができます。実際に拡張を行っている人々の中にはXv13に512MBのメモリーを搭載している人もいます。
 ただし、Xv13にはSIMMスロットが4つしか存在しないので、512MBを搭載するためには1枚128MBのSIMMであり、しかもECC対応(ECC−EDODRAM)である必要があります。現在増設しているメモリーである1枚64MBのSIMMですらなかなか手に入る物ではなく、しかも手に入ったとしても、1セット(64MB×2)新品で50,000円ほどしました。(中古だと13,000円程度:ただし、なかなか手に入らない。)ところが、2000年頃になって、Vertex Memoryさんという、通販でメモリーを販売する業者さんが現れ、1枚128MBのSIMMを販売するようになりました。

※ 本当はもっと以前からあったのかもしれませんが・・・。

 この、Vertex Memoryさんは本来この128MBのSIMMはMAC用の増設用として販売されており、EDO−DRAMではあったのですが、ECC対応ではありませんでした。

※ ECC対応でなければ、以前は動作しなかったのですが、この頃ECC対応でないメモリーについても動作をするソフトをある方が開発されたため、ECCなしメモリーでも動作をするようになり、メモリーの対応幅が広がったのです。

 その後、Vertex Memoryさんの方でECC用のメモリーを追加で付けた物を販売したのですが、最初のうちは普通のEDO−DRAMにECC用のDRAMを手作業でくっつけたものだったので、適切に使用しないとはずれる可能性がありました。また、大量のメモリーをマザーボードが制御する形になるため、(128MBのメモリー1枚で18個のDRAMを制御することになり、最大容量の512MBでは72個のDRAMをマザーボードが直接制御する必要があります。)高負荷となり、安定動作を行うのが難しかった(下手をすると動作すらしなかった。)のです。

※ 特にXv13等のP5系マシンで安定動作に支障が多かったのです。(Ra20等のP6系マシンではこれでも問題なく動作した事例が多かったです。)

 その上、最初の頃は256MB(2枚セット)で37,800円という、以前のメモリーの価格から言うと十分に安いのですが、この頃のSDRAMの価格から言うとかなり高く、しかもσ(^^;)は今までしたことのない通信販売だったので、どうも購入までは踏み切ることができませんでした。

※ どうも物を見ずに買うという行為はあまりに好きになれないσ(^^;)でした。

 そんなメモリーだったのですが、それでもそれなりには売れたらしく、後に新しい基板を利用し、9821対応メモリー(しかもバッファー回路を搭載し、安定動作をするようにした製品)として販売するようになりました。このメモリーに変わってからは上記の問題も発生せず、安定動作をするようになったようです。また、お求めやすい価格ということで、この時期には値段が少しずつ下がってきており、確かこの時期には29,800円程度まで低下していました。

 そして時代は流れ、2003年3月中旬、Vertex Memoryさんの価格改定があり、256MB(2枚セット)で19,800円というPC−9821のメモリー価格から言うと、とてつもなく安い金額まで下がりました。

※ この価格は中古・ジャンクではなく新品ですからね。(ただし、PC/AT互換機のメモリー価格から言うと馬鹿高ですが。(爆))

 前置きが長くなりましたが、ちょうどこの頃、最初に書いていたメモリー不足と思われる動作の緩慢さに我慢の限界を感じていたσ(^^;)にとってこれは渡りに船状態でした。この価格ならば前回(どたばたパソコン拡張記第24話)購入したちょっとバッタ物のようなメモリー(16Mbitメモリー)の価格と同じ金額です。とりあえず、この価格を見た段階で購入をすることは決めたのですが、もう一つの問題について長いこと悩むこととなりました。(笑)

※ 今回の商品は仕様上64Mbitメモリーになることが確実だったのも購入を決めた理由の一つです。

 それは、何セット買うのかというある意味ではどうでもいい問題なのですが、悩んでいる本人には結構重要な問題でした。(笑)現在の搭載メモリーにこのVertex Memoryさんのメモリーを1セット購入するとXv13のメモリーは384MBになります。Windows98で使用するにはもう十分なメモリー搭載量になります。(将来的にWindows2000で使用するときでもまったく問題ない搭載量です。)
 でも、せっかく買うのなら4スロットすべて同じもので埋めた方が相性問題も発生しにくいだろうし、なんといっても自己満足度(512MBですよ。512MB)が違うしなあ〜。ただし、2セット購入すると4万円(消費税込み)を超えるからなあ〜。(しかも物を見ずに買う通販だし。)

※ それだけのお金をかけるのならさっさとPC/AT互換機を買えと言われそうです。(笑)

 とまあ、かなり悩んだのですが、ただ、せっかく購入するのなら最大搭載メモリー量である512MB分購入するのがやはり漢ではないか。もうすでに大量の資金を投入しているこのσ(^^;)がこの程度の金額で悩んでいてはいけない。「毒を食らわば皿まで」の精神で突撃を敢行すべきではないか。(核爆)ということで2セット購入することにしました。

※ まあ、昔からの名言句ですが「悩んだら購入すること、同じ悩むのなら買ってから悩め」というところです。(^^;)

 ということで、Vertex Memoryさんに「2セットこのメモリーがほしいのですが〜」と注文をし、郵便局へ振り込みをすることになりました。(通信販売、及び基本的には料金先払いのため。)

郵便振り込みなどしたことがないσ(^^;)ですから、はじめての経験でもうどきどきものです。まあ、「口がついてるんだしわからなかったら郵便局の職員の方に聞けばいいや〜」ぐらいの気持ちで郵便局の窓口に行ったところ・・・

「あの〜。郵便振り込みをしたいのですが。」

「ああ、振り込みですね。通帳を持ってられるのなら振り込みは窓口でするよりATMで行った方が手数料が安いですよ。」

ということで、窓口での処理はあっさり断られてしまったσ(^^;)。さすがにATMで行った方が手数料が安いといわれてATMでしないわけにはいきません。(涙)仕方なしにATMですることにしました。ところが悪いことにそこの郵便局にはATMが1台しかありません。2・3回失敗をしながらどうにか振り込みは成功しましたが、終了時には後ろに長い列を作ってしまいました。(爆)

※ あれは、作業をする方もあわてますし、待っている方も腹が立つし、気分的に良い物ではないですね。(笑)

 その後、振込完了のメールが来て、振り込み後3日ぐらいで商品が来ました。どきどきしながら開封をしたのですが・・・。

64Mbit×18個(喜〜)

 しげしげと眺めた感想ですが、以前のNE−ECCに搭載されていたEDO−DRAMよりチップの厚みがかなり薄くなっています。(縦と横の大きさはほとんど同じなのですが・・・。)技術革新の成果かどうかよくわかりませんが、小さくなったのだな〜とちょっと感動しました。(というか、64MbitのDRAMでもいくらかは技術革新してたんですね←SDRAMに完全に負けたと思っていたσ(^^;))
 とまあ、喜びに包まれつつ早速取り付けです。といってもメモリーは今までの交換でただ挿すだけです。(汗)取り付けも終わり・・・。スイッチオン(ぽちっと)。



640KB+522240KB OK\\(^^:)(:^^)//\(^_^)/

感動です。256MBに増設したときも感動を覚えましたが、今回512MBにしたことで、さらなる感動を得ることができました。この感動は384MBでは感じることはできなかったと思います。(笑)

※ ただし、メモリーカウントだけで1分以上は確実にかかるようになりました。(全体の起動は3分以上。(^^;))

 さて、本題のメモリーの増設の効果ですが、確かに以前よりは多少はメモリーを増設したことで動作は軽くなりました。ただ、相変わらずホームページビルダー等でちょっと大きなファイルを作成しようとするとやはり以前と同じように動作が緩慢になるのは相変わらずでした。(笑)

※ 要するにCPUの能力が追いついていないため、どこまでメモリーを増設しても動作速度が上がることはない。(笑)

 ただ、途中から急激に動作が遅くなることはなくなったので、それについては満足しています。また、今回の拡張で全国でもあまり存在しないと思われる512MBのメモリーを搭載したので、それについても満足をしています。

※ 256MB OVERの拡張をする人は実は結構存在するのだが(Vertex Memoryさんのこの製品を1セット買うだけで突破してしまう。)さすがにここまで拡張をした人はそういないと思われる。(^^;)←でも世界は広いのでそれなりにはそこまで拡張された方もいます。(笑)

今回の導入品

機種 内容
Vertex Memory VES−EC128M*2(2セット) ECC機能付き128M EDO−DRAM×2×2(計512MB分)

27.挑戦者はいつまでも(UIDE−133/98−Aの導入)

 第26話でメモリーの購入を行い、9821関連の新商品の発売もなくなった今、これ以上の拡張はないと思っていたσ(^^;)なのですが、2003年の正月明けから、再び9821の拡張に関する出来事が起こります。その話をする前に少しそこまでのあらすじを紹介したいと思います。さかのぼること1年ほど前の2002年2月の出来事ですが、9821を拡張する上では最大の問題となるあの標準IDEの転送速度の問題を解決するためのUIDE−66の生産が終了となってしまいました。

※ 実は速度の問題もあったが、もう一つは容量の問題(標準IDEでは4.3GBまでしか対応しなかった:一部の機種は32GBまで対応)もありました。

 その後、UIDE−66の後続製品としてU−ATA133対応のUIDE−133が販売されていましたが、この商品はPC/AT互換機用のみであり、9821対応になることはなかったのでした。そのような理由で、9821の最終商品であるUIDE−66は9821の拡張を語る上で避けては通れない物だったのですが、この日にこの商品の製造中止が発表されたのでした。
 当然のごとく、その後のインターネットのオークションでは価格が高騰し、定価を超える価格で落札されることも珍しくはありませんでした。

※σ(^^;)はこれがないと9821の拡張はできないことは以前からかなり気にしていましたので、(この頃にはパソコンの台数もそれなりにあったので)それなりに在庫確保をしていました。(UIDE−66だけでも4枚ぐらいはあります。(爆))

 とまあ、CPUの拡張がなくなり(さすがに今ではGHz越えばかりですからね。)、GAの拡張がなくなり(現在ではほとんどAGPです。)、その上HDDの拡張が容量制限の絡みでできなくなることがわかっていたためPC−9821の拡張ができなくなってきたことをひしひしと感じつつある時期でしたが、その中で起こった出来事でした。それは・・・。

UIDE−66のBIOSをUIDE−133に搭載するとPC−9821で動作をする。

 この出来事は大きな出来事でした。なんと言っても今後の拡張ができないと思っていた9821が、まだまだ拡張できるということがわかったのです。ただし、このままではただ単にUIDE−66のBIOSをUIDE−133で使えると言うだけで、すでにUIDE−66を所有している人には特に新しいことのない話でした。そんな中、2003年3月に事態は起こったのです。それは・・・。

挑戦者(I・ODATA版玄人志向)でUIDE−133/98を販売

 UIDE−66のBIOSがUIDE−133に使用できることがわかった結果から、I・O DATAに対してUIDE−133のPC−9821対応版の販売を求める声がわき上がりました。ただし、さすがに9821ユーザーが少なくなってきている状況で、I・O DATAブランドで販売するのは難しかったのでしょう。挑戦者ブランドで販売することになりました。

※ この商品を販売するまではI・O DATAの挑戦者ブランドはバッファロー(メルコ)の玄人ブランドに比べて今一歩でしたが、(挑戦者ならではの新規商品をいっさい販売しない。I・O DATA製商品のガワとか基板だけとかだった。)初めて挑戦者としてそれなりになったような気がします。

※ その後は泣かず飛ばずの様な気がしますが。(笑)

 この商品の特筆すべき点としてはいままでUIDE−66で不可能だった32GB以上のHDDに対応しているという点です。速度の面では現在販売されているHDDはPC−9821にとっては十分な速度なのですが、問題は容量の問題だったのです。UIDE−66でも32GBまでの対応はされていたのですが、問題は32GB以上のHDDを接続すると起動段階でハングアップしてしまう問題があったのです。

※ 巨大HDDの先頭32GB領域だけ使えるのならまだ問題は少なかったのですが・・・(それでも120GBとか250GBとかのHDDの32GB分というのはちょっともったいないと感じますが(笑))

 ということで、現在32GBまでしか使用できないHDDが一気に4倍の127GBまで対応することになったため、最近のHDDにも対応できるようになりました。この商品が販売されることが決まったとたん、PC−9821関連の掲示板ではこの話題に持ちきりとなりました。(^^;)ところが、この商品の販売はI−OプラザAKIBA(秋葉原)で行われ、販売数も限定98枚だったため、地方在住で秋葉原で購入できない人々からかなりのブーイングが発生しました。

※ 私も買えなかった一人ですが・・・。(買えないと言うよりそこまで行けない。)

 ブーイングせいなのか、それとも思った以上に売れたのからかどうかよくわかりませんが、UIDE−133/98−Aという形で再販されることになりました。(ただし、注文数が300個以上での生産。)しかも、今回の商品は128GB以上のHDDも対応という形で販売されることになりました。

 さて、最近こそHDDの容量の増大が少し鈍化してきましたが、最近まではHDDの容量は1年間で約2倍になってきていました。現在(2004年7月)の平均的なHDD容量は120GB〜160GB程度(最小が40GB程度)ですが、現在のぺースでHDDの容量が増加していくと、128GB以下のHDDが販売されなくなるのも時間の問題です。一応、HDDにクリップをすることで、128GB以上のHDDも128GBとして利用できるはずですが、いつまでこのクリップが残るかもかなり未定です。ということで、128GBまでの対応だけだったら1個購入して、それで終わりにする予定でしたが、128GB以上のHDDに対応している(最大容量2,032GB)ということが決定したため、2個購入することにしました。
 128GB以上のHDDに対応しているという点が、9821ユーザーにとって良かったみたいで、最初300枚以上の注文でのみ生産だったのですが、最終的には1602枚の注文を得るまで注文が増えました。(驚)まだまだ日本全国にはPC−9821ユーザーがいるのだなあ〜と一瞬感動したのですが、実はこの商品をカード決済で支払えたのは4枚以上の購入者だった&σ(^^;)のように予備のためにもう1個購入した人もいると思われるため、おそらく平均は一人2枚ぐらいになり、この商品の購入者は800人程度だと思われます。

※ ただ、PC−9821の一番高速なパワーアップはALL SCSIですので、そちらで拡張を行っている人もいると思われる。(500人程度?)

 とまあ、UIDE−133/98−Aが販売されるまでにはいろいろな問題があったのですが(^^;)、時は流れ、ついにUIDE−133/98−Aがσ(^^;)の家にやってきました。パッケージはどこかのお菓子ですか?と聞きたくなるような箱でしたが、中身は普通のIDEボードでした。(当たり前だって。)
 早速、現在使用中のUIDE−66と交換してみましたが・・・。アクセスランプ(LED)が点灯しない。(爆)本体にLEDが付いているせいで、後からつけたLEDが点灯しないのです。

※ 青色LEDを使用しているためなんですけどね。(^^;)

 この問題は本体のLEDを撤去することで、点灯するようになるのですが、購入してすぐの商品を傷物にするのはちょっと抵抗がありました。ただ、HDDのアクセスランプがない状態で使用するのは耐えられなかったので、仕方なくLEDを撤去することにしました。装着後の感想ですが・・・。ちょっとは早くなったのだろうか?と思う程度の速度アップでした。(HDDを交換していないため、HDDの能力以上のモノは出てこない。(^^;))
 とまあ、効果の点からいうと?が付くものでしたが、今後の拡張に向けての大きな布石となった商品でした。

※ まだ購入するのでしょうか。(笑)

※ ただし、現在、HDDの接続方法が今までのU−ATAから、S−ATAになりつつあり、コネクターの形状が変わりつつあります。いつまでこのU−ATA接続が残るのかがかなり未定な現在では、ひょっとするとU−ATAのHDDがなくなる方が、UIDE−133/98−Aの容量限界を迎えるより先になるかもしれません。(まあU−ATA→S−ATAの変換コネクターを使えばいいのかもしれませんが・・・。)

今回の導入品

機種 内容
I・O DATA UIDE−133/98−A IDEボード(BigなDriveに対応)
28.HDDの導入&Windows2000の導入(2003年8月)

 2002年の2月に新しいHDDを購入し、Windows98を再インストールしたのですが、1年数ヶ月が経過し動作がだんだんと怪しくなってきました。(笑)

※ これはWindows98の宿命ですね。(笑)

 ということで、そろそろWindowsの入れ直しを行う必要が出てきていたのですが、再インストールのためには最低でも2日はかかるのと、HDD内のデーターをどうするのか(入れ直しのためには一度フォーマットをする必要があるので。)の問題で悩んでいました。以前ならばそこまでデーターがなかったのでMO等に移動させることで、問題なく再インストールができたのですが、大きなHDDを持っているとやはりそれなりに利用するようで30GBのHDDのほとんどを利用してしまい、ほかのメディアへ移動させるのも一苦労の状態になってしまっていました。

※ たいしたデーターではないのですけどね。(笑)

 まあ、MOを使わなくてもCD−Rで焼いて移動させても良かったのですが、それをするのも大変ですし、せっかく新しいIDEボード(UIDE−133/98−A)も購入し、32GB以上のHDDにも対応したのだから、ここは一発新しいHDDを購入しようということになりました。

※ 学生自分のσ(^^;)では考えられなかったのですが、社会人になると時間>お金になりますね。まあ、最近HDDが安くなって1万円前半でも良いHDDが購入できるようになったのも大きいですが。

 ということで、新しいHDDを購入することにしたのですが、128GB以上のHDDに対応しているIDEボードとはいえ、128GB以上のHDDはまだまだ高価です。時間さえたてば、いくらでも良い製品が出てくるのがパソコン業界の常ですので、そこまで高級な商品を購入するのも問題です。ただし、かといって安すぎるHDD(容量が少ない)だと、すぐに使用できなくなるのも目に見えていたのでそのあたりのバランスを検討した結果、128GB(Windows98(PC−9821版)で1ドライブで問題なくインストールできる最大容量(32GB)×1つの物理ドライブにとれる起動可能な論理ドライブ(4つ))で購入をすることにしました。

 従って、128GB付近のHDDを探すことにしたのですが・・・。ちょうどいいところにIBM(HGST)が120GBのHDDを販売されていたので、それを購入することにしました。

※ HGST=Hitachi Global Strage Technology : IBMのHDD製造部門を日立が買収して設立した会社。

 15,000円程度でHDDを購入し、これからWindows98の再インストールを行おうとやりかけた時、大きな問題が発覚しました。それは・・・。

メモリーを512MB積んだマシンではWindows98をインストールできない?

 Windows98の制限事項なのですが、メモリーを512MB以上搭載すると、インストール時に失敗するという問題があります。もちろん、インストールの際にメモリーを取り外し、512MB未満にすれば問題ないのですが、毎回インストールの度にメモリーを取り外すのはめんどくさくてできません。

※ 9821RaシリーズやV166,200シリーズと違い、Xv/w,Xa/wシリーズはメモリーの取り外しのためにCPUとセカンドキャッシュを取り外す必要があるため、かなりめんどくさい。

 ということで、Windows98の導入をあきらめ、Windows2000の導入を行うことにしました。Windows2000は完全32BitのOSですので、Windows98より軽いと一般にはいわれていますが、それはそれなりの性能を持ったパソコンでこそWindows2000の軽さを実感できるのであり、低スペックのマシンではその重さを実感できます。(爆)ということで、できればWindows98で再インストールを行おうと思っていましたが、これだけの拡張を行ったパソコンですから、それなりには動作してくれるだろうという気もありましたので、今回の再インストールを機にWindows2000を導入することにしました。

※ Windows2000の最大の利点は堅牢性ですね。Windows98はすぐ調子が悪くなりましたが、Windows2000は長期間使用時の安定性が違います。

 さて、Windows2000を導入することを決定したのですが、導入するに当たって、一つ問題点がありました。それは、GA−S2K32/PCIのWindows2000ドライバがかなり悪いということです。まあ、聞いた話なので実際のところはどうかわかりませんが、インターネットで調べる限り、Windows2000での使用はかなり遅いらしいです。(いつか実験をしてみようとは思っていますが・・・。)そこで、Windows2000でもそこまで遅くならないGA−VDB16/PCIを再び使用することにしました。

※ さすがに600MHz程度のCPUでは、現在の3Dゲームはできないので、もうグラフィックボードは2Dがそれなりに高速であれば何でも良いと思われる。

 ということで、Windows2000のインストールを行ったのですが、最初のうちはそれなりに重さを感じましたが、それでも使っているうちに十分許容範囲内の動作を行っています。(やはり長時間使用したときの安定性がWindows98と比較してかなり良い。)まあ、それなりに動作するもう一つの原因としては、HDDが最新型ですので、CPUの能力を全部使うようなアプリケーション(3D系)以外では、ほとんど最新のパソコンと同じといってもいい状態ですからね。

※ ただし、この話を読んで多分の期待をしてはいけません。あくまでσ(^^;)の体感ですし、職場のPentium4 1.8GHzのパソコンと比較するとやっぱり遅いなあ〜と思いますので・・・。

 なお、今回のUIDE−133の導入と同時に、現在までHK6−MS600P−NV4を533MHzで動作していましたが、今回から600MHzで動作させることにしました。

 さすがに3GHzを超えるようなCPUが販売されている状況で、600MHz程度のCPUがあっても今後プレミアが付くとは考えられにくいし、もともとMELCOも600MHzでの動作を保証して販売しているので、資源の有効活用もふまえて、今回から定格クロック(600MHz)で動作させることにしました。(ただし、CPU自体の元々の定格クロックは550MHzです。)

※ 壊れてももう寿命ということであきらめるということで。
(実際、現在Pentium133MHzのCPUが腐るほど(×5)σ(^^;)の手元にあるのですが、実際に使うことがなくて困ってます。(笑))

 NV4下駄の設定を600MHzで動作するようにして取り付けて動かしてみましたが、問題なく動作しています。(さすがに今回は電源が容量ありますからね。(^^;))
 ちなみに600MHzで動作させた感想ですが・・・やっぱり速いです。いままでフレーム落ちが発生していたShockwave Flashが問題なく表示できました。

※ 466MHzと533MHzの時はそこまでの差を感じませんでしたが、600MHzはさすがに違いを感じます。

とまあ、現在(2004年7月)の段階ではほぼ最強環境ではないかという(HDDをSCSIで行くかIDEで行くかという問題はありますが、将来的にBigなDriveに対応していることが、強みになると思っています。)状態まで拡張を続けてしまったσ(^^;)のXv13ですが、今後も一線級のパソコンとしてがんばってくれるでしょう。(笑)

※ 本当の最強はベースにMATE Rを使ったマシンでPentiumIII−Sを導入する方が最強なのですが、さすがにそこまではもう行う気力はありません。(笑)

今回の導入品

機種 内容
HITACHI HDS722512VLAT80 7200回転120GB内蔵HDD(3.5インチ)
GA−VDB16/PCI Voodoo Banshee搭載グラフィックアクセラレーター
MELCO HK6−MS600P−NV4 K6−IIIE+550MHz搭載CPUアクセラレーター(600MHz化)

現在のパソコンのスペックについて書こうと思います。

My パソコン(2004年7月)

項 目 現在の仕様(28話終了時)
本体名称 NEC PC−9821 Xv13/w16
本体仕様 CPU K6−IIIE+ 600MHz
(MELCO HK6−MS600−NV4)
メモリ ECC EDO−RAM 512MB
(Vertex Memory 128MB×4)
セカンドキャッシュメモリ 512KB
(I・O DATA NE−XAV512K)
内蔵ハードディスク 120GB (UIDE−133/98−A接続)
(HITACHI HDS722512VLAT80)
グラフィックアクセラレーター Voodoo Banshee搭載 VRAM16MB
(I・O DATA GA−VDB16/PCI)
CD−ROM 40倍速 CD−ROMドライブ
(TEAC CD−540E)
サウンド Xwave6000 Pro
(YMF−754搭載)
周辺機器 EIZO FlexScan T965 21インチ ダイヤモンドトロンディスプレイ
(BNC接続)
PC−FD321DH 増設3.5インチフロッピィドライブ
Canon LBP−310 A4モノクロレーザープリンター(内蔵メモリー4M)
PC−9801−100 SCSI−2 インターフェースボード(Cバス接続)
Logitec LMO−640F 640MB MOドライブ(3600回転)
DELTA DPS−300KB−1A DELTA製 300W電源
(+5V&+3.3V最大出力220W)
ONKYO GX−70A(B) デスクトップスピーカー



Weathercockのどたばたパソコン拡張記(その9)へ進む