■Weathercockの懲りないパソコン拡張記(その4) ■ |
搭載メモリーも80MBになり、ますます快適になって行くはずのXt13ですが、なぜか遅いです。特に問題なのが、HDDインターフェイス部分です。以前はXv13も遅かったのですが、後にUIDE−98で拡張したため、特にここの部分の差が大きく現れています。ここでは内蔵HDDのデーター転送速度を上げることを中心に現在のXv13にあってXt13にないものを補完していこうと思っています。10.UIDE−98の導入
※ (それって結局同じパソコンを2台作ってるのでは?というつっこみは却下。(笑))
では懲りないパソコン拡張記(その4)をお楽しみください。
※ 今回は低予算です。(笑)
さて、今回の導入部分でも述べたようにPC−9821はすべての機種でHDDへのアクセス速度が遅いです。ここがPC−9821の最大のボトルネックとなっており、これに困っているユーザーも多いです。が、原因が分かっているのなら対策を立てればよいのです。(ねっ。)
ということで、Xv13で大活躍中のUIDE−98を導入してみようと試みました。UIDE−98はUltra DMA/33の転送方式をサポートしたボードで、これを導入することにより最近の(最新のと書きたかったけど・・・(笑))Dos/V機と同等のHDD転送速度を得ることができます。このようにHDDの転送速度の遅いPC−9821にとって救世主のようなボードなのですが、オンボードでSCSIデバイスが載っている機種(Xt13など)では、うまく動かないことが多いです。インターネット上の掲示板でも盛んにこのことについては書いてあったのですが、やっぱり実行してみないとだめでしょ(ひょっとしたら動いてくれるかもという甘い期待を抱いて・・・(^^;))ということで早速Xv13からボードを引っこ抜いて実験することにしました。
※ さすがにこの実験のためだけに新規にUIDE−98を購入する気にはならなかった。(笑)
Xv13からボードを引っこ抜くだけでも結構大変だったのですが(笑)まあ、どうにかXt13に取り付けスイッチオン(ポチッと)
ピポッ
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・(メモリーカウント中)
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カリッ(最初のHDDにアクセスする音)
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起動せず。(T_T)
オンボードのSCSI BIOSチップを取ってみたりいろいろしてみたのですが、結局動作させることができませんでした。これが動作すれば結構Xt13も快適に使えるのにな〜と思いながら泣く泣くあきらめました。
※ なお、この7月(2000年7月)にI・OデーターよりUIDE−66というUltra DMA/66の転送方式をサポートしたボードが販売されます。今度はXt13でも動作しないかな〜と思っているのですが、実際のところはどうなんでしょ?
このとき導入できなかった品
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11.HDDのSCSI化
上に書いてある第10話でUIDE−98によるHDDの転送速度のアップができなかったので、こうなるとXt13に標準搭載されているSCSIを利用した拡張しか基本的には考えられなくなります。さて、σ(^^;)の家にあるSCSIのHDDといえば・・・どたばたパソコン拡張記第9話で登場した2.1GBのHDDしかありません。(←びんぼ〜ですから。)あまり使用していませんでしたが、最近はCD−Rのテンポラリ専用ドライブとして活躍していました。が、IDEのHDDを使用した拡張がXt13でできない以上、この貴重なHDDを使用して拡張するしかありません。一応Xv13で内蔵HDDを使用してCD−Rが焼けるか確認をしたところ、どうやら内蔵HDDだけでCDが焼けそうなので、この貴重なHDDをXt13の方に回すことにしました。
さて、取り付けですが外付けHDDなので接続は簡単です。単にXt13のコネクターに接続するだけです。(爆)ということで、取り付けはあっという間に終わりました。
さっそくWindowsをインストールし直して再起動・・・(実はここは結構かかっている。)・・・結構快適じゃん。以前の内蔵IDEからの起動に比べ、大幅に快適度が上がっています。が、このHDD特有の問題なのでしょうが相変わらずアクセス時の音がやかましいです。
しかも内蔵のHDDから外部接続のHDDに交換した後、Windowsの終了画面でちゃんと「コンピューターの電源を切る準備ができました。」の画面に変わらないという状態(一種のフリーズ)が起こるようになりました。(最近のパソコンでは終了と同時に電源が落ちるようになっていますので、この画面を見ることもほとんどないと思いますが・・・。)今回の増設でこの現象が一番悩みましたが、最近では何とか解決することができましたので、この件についてはまた後にでも書こうと思います。
そうそう、普通のパソコンでSCSI機器を増設すると、自分でアクセスランプを別途購入して付けるなどの作業をしないと、本体のHDDのアクセスランプは点灯しないのですが、Xt13はSCSIボードが最初から搭載されている機種のため、なにもしなくてもSCSIのHDDを取り付けるだけで、SCSIのHDDの動作中には本体全面のHDDアクセスランプが点灯します。初めてみたときには結構感動ものなのですが、σ(^^;)の場合は今回取り付けたHDDが外付けだったため、HDD自体にアクセスランプがついています。(爆)ということで、HDDのアクセスがあったときには両方のランプが同時に点灯するというなんか間抜けな状態になってます。(笑)
このときの導入品
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12.PCIサウンドカードの導入
とりあえず、これだけいろいろ拡張を行っていくと普通の動作は問題なくなりつつあります。(爆)そこで、比較的軽いアプリケーション(ゲーム)を動かしてみると・・・動きます。(笑)しかも結構快適です。\(^_^)/ということで、手持ちのいろいろなゲームをしてみたのですが・・・ええ、快適ですよ。確かに快適なのですが・・・音が出ない。(涙)Xt13に標準搭載されている音源ボードではPCM音源しか鳴らすことができないため、最近のゲームでよく使用されているMIDIの音を鳴らすことができないのです。
※ PCM音源 : Windowsの起動などで鳴るチャラララ〜ン等の音。ファイルの拡張子は.WAVです。
MIDI音源 : ゲームのバックミュージックなどで使用される音。ファイルの拡張子は.MIDです。
やっぱり音のでないゲームでは面白みが半減してしまうので(笑)早速音源ボードを購入してこないといけない(キッパリ)ということで、早速音源ボード購入計画が発動しました。(^^;)
さて、第9話でも書いてますが、拡張を行おうと思ったときに音源ボードにもPCIバス用の製品とCバス用の製品という2種類の製品が存在します。PCIバスの少ないPC−9821ではCバス用の製品がいいと思うかもしれませんが、今回はPCIバス用の製品を購入することにしました。理由としてはBENCHのところでも書いてますが、Cバス用の製品はノイズが載りやすいです。(特にLINE−IN等の外部から入力した音に対して悪い。)また、Cバス用の製品では音を再生するときにシステムに与える負荷がPCIバス用製品より多いです。さらにCバス用の製品とPCIバス用の製品では価格が大幅に違います。特に今回はMIDIの音をならすために音源を増設するため、普通にサウンドボードを増設するよりは多くのお金がかかります。そのような点を考慮すると(PCIバス用・・・2,000円〜4,000円,Cバス用・・・20,000〜30,000円)普通に考えてもこれはPCIバス用の製品を購入するするしかありませんでした。テへッ(笑)
※ PCIバス用の製品を一度購入してみたかったというのもありました。(ただし、PCIバス用の音源カードでPC−9821で動作保証されているのは皆無と言っていいほどありません。ということで、動作保証外の領域なのですが、基本的にはPC−9821のPCIバスで動作します。)
PCIバス用のサウンドボードにもウン万円もする高級な製品はありますが、今回は低予算で行きました。
ということでPCIバス用の音源ボードを購入することにしたのですが、友人の薦めもありXwave−6000という製品を購入してきました。(3,600円)購入後、早速取り付け作業に入りましたが・・・入らない(爆)。たいていのサウンドカードには「MIDI/ジョイスティック」ポートというのがあるのですが、この取り付けねじがかなり下の方に付いてあるためXt13の本体に接触して入らないのです。まあ、これはある程度予測していましたので(インターネットで情報を仕入れていた。)下のねじを取り外し、問題なく取り付けました。
早速ドライバーを入れていろいろなファイルを再生してみましたが・・・結構音がいいです。PCM音源に関しては全くと言っていいほどノイズが載りませんし、MIDI音源に関してもとりあえず問題なくなってくれます。強いて言うならばMIDI音源に関してはXv13の118音源小亀ボード(MIDI音源サブボード)の音よりは深みがないので(安っぽい)寂しいところもありますが、元々の金額が違いますので(118音源・・・35,000円(合計),Xwave−6000・・・3,600円)まあしょうがないかなと思ってます。
このように基本的には良い商品だったのですが、1つ大問題が発生しました。それはSIMCITY3000の音が割れるのです。他のソフトについては全く問題ないのですが、このソフトだけは音が割れ割れになってしまうのです。最新ドライバーを入れてみたりしてみたのですが結局この問題だけは解決することができませんでした。(この辺が3,600円の商品の限界かもしれないです。(^^;))
※ 他のアプリケーションでは全く問題がないところが?なんですよね。
それとPCIバス用の音源を今回使用して初めてわかったのですが、Cバス用の製品と異なりPCIバス用の製品はサウンドをいくつでも並列で再生できるのです。いままでのCバス用音源だとwaveファイルを再生しようとした場合、1つずつしか再生できなかったのですが、PCIバス用音源の場合2つでも3つでも同時に再生させることができるようになりました。
Table PCIバス用とCバス用の動作の違い
このことがどういうことを意味するかというと、例えばゲームなどでたくさんの音を鳴らすときに、今まではソフト上で1つの音のデーターに変換して(ミックス)音声ボードに出力していたのが、これからは各自そのまま音源ボードに音のデーターを送り込むことでそのまま再生できるということです。
Table 今までの音声出力と今後可能性のある音声出力(主にゲーム)
現在の所はゲームメーカーの方でも音声をミックスして出力していますが、これからはゲームソフトの開発者がそういうことを考えずにソフトを制作していく可能性が出てきたということを感じつつ、今回の増設を終わらせました。
※ 後で分かった話ですが、複数の音を同時に再生できる&できないはCバスであるかPCIバスであるかというのは問題ではなく、それよりもドライバソフトの作り方の問題みたいです。(Windows2000では内蔵音源(Mate−X PCM)でも複数の音を再生できるという情報あり。)
このときの購入品
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最後にこの段階でのパソコンのスペックを書こうと思います。
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PCIバスのすべて埋まったXt13。この向こうには何が見つかるのでしょう?GO!GO!FIRE!!!(爆)