■Weathercockの懲りないパソコン拡張記(その5) ■

 さて、いろいろな拡張を行った結果、懲りないパソコン拡張記の最初の目的(mp○ファイルの再生etc)としては十分に達成しているのですが、やっぱりメイン機のXv13との性能差が強く出ており、そこがかなり気になります。そこで今回からはXt13を少しでもXv13に近づけるために(この辺がすでに間違ってますが(笑))Xv13のお下がりを利用しつつ、独身貴族としての能力をフルに利用した拡張が始まります。
 では、Xv13へのXt13の猛追撃(作戦名:高々度追撃戦(爆))をお楽しみください。
13.CPUアクセラレーターの導入(K6−III 400MHz)
 前書きでも書いてますが、Xv13がK6−IIIの400MHzでXt13がPentium(P54C)の133MHzという状況下では、通常の使用であってもどうしてもCPUの能力差を感じてしまいます。そこで、将来的にはこのXt13にも新しいCPUを導入しようと思っていたのですが(この辺がすでに最初の目的とは異なってます(笑))、その前にとりあえず現在Xv13で使用中のPK−K6HX400(K6−III 400MHz)がXt13で使用できるかをチェックすることにしました。もし、このPK−K6HX400がXt13でも使用することができれば、将来的にXt13とXv13のどちらかのみ対応したCPUアクセラレーターでも購入することができ、今あるCPUアクセラレーターはもう一台のパソコンに取り付けることができるからです。
 さて、Xv13で使用中の
PK−K6HX400はXt13での動作は保証されてはいませんが、(実はXv13でも動作保証はされていないのですが・・・(爆))とりあえずCPUアクセラレーターをXt13に取り付けて動作実験を行う程度では基本的には壊れることはないので、(オーバークロックでもすれば壊れることがありますが・・・)早速実験してみました。
 Xv13では、元からついていたCPUのファン用のマザーボード上電源コネクターとCPUアクセラレーターの電源部(レギュレーター部)の基盤が多少接触するため、取り付けには多少の強引さが必要でしたが、Xt13ではCPUアクセラレーターのレギュレーター部には大きな障害物もないため簡単に取り付けることができます。(反対側にはとっても大きなコンデンサーが2個あるのですが・・・)
 まあ、問題もなく簡単に取り付けスイッチON。(ぽちっと。)
ピョッ ※この音がすればまず問題なく動きます。
 とまあ、やっぱり(というか当然ですが)問題なく動作しました。アプリケーションの動作も特に問題なく動いてます。
 実際の使用感ですが、やはりPentium(P54C)の133MHzとは大きく体感速度は異なります。ベンチマーク(笑)の結果も当然のごとくかなりよくなりましたし、普通のアプリケーションの動作も以前と比べましてかなり快適になりました。(SIMCITY3000も(!)とりあえずは普通に動作させることができるようになった。)しかし、Xv13の時と全く同じCPUを使用しているにもかかわらず、(移動させただけですから。(^^;))どこか動作がXv13と比べて遅いです。(T_T)
 ということで、PK−K6HX400がXt13でも使用できることを確認することができたというのが今回の結果でしたが、その後最後のK6−IIICPUアクセラレーターであるMelcoのHK6−MS466−N4をXv13の方に搭載したので、(どたばたパソコン拡張期 第18話参照)現在ではこのPK−K6HX400がXt13で稼働しています。

このときの導入品

機種 内容
I・O DATA PK−K6HX400 K6−III 400MHz搭載CPUアクセラレーターボード

14.グラフィックアクセラレータの交換

 K6−IIIのCPUアクセラレーターを搭載したことによりかなり快適に動作するようになり、個人的には結構満足していたのですが・・・・・嵐は突然思わぬところからやってきます。(爆)
 大阪のお兄ちゃん(^^;)が地元に帰省をしたときに(召喚したとも言う(爆))、このK6−III 400MHzにパワーアップされσ(^^;)自身は満足していたXt13でとあるゲームを行ったのですが、そこで一言
「動作(フレームレート)が家のラビちゃん(NEC LaVie NX PC−LV16CWS : MMX Pentium 166MHz)より動作が遅い。
※ σ(^^;)の心の内が〜ん、が〜ん、が〜ん。(笑)
たかだかMMXPentium 166MHzのノートパソコンK6−III 400MHzのデスクトップが負けたとあってはXt13の名が廃ります。まあ、元々Xt13に標準搭載されているMillenniumはWordやExcelなどで使用するのに最適なグラフィックボードな為、ゲーム用の描画は遅いのです。そのためゲームにおいてはグラフィックボードがボトルネックとなって全体の動作が遅くなるのですが、これをゲームに適したグラフィックボードに交換することで、快適にゲームを動作させることができます。そこで「打倒!ラビちゃん」(爆)を掲げ、新しいグラフィックボードを求める旅に出ることにしました。

※ 本当はXv13の方ではLavie16には圧倒的スピードで勝ってるので(まあ、投入金額から考えても当たり前ですが・・・)本来はあんまり気にすることはないのですが、それでも400MHzが166MHzに負けているというのはσ(^^;)としては考えられなかったです。

 さて、PC−9821で使用することのできる最速グラフィックボードといえば現在のところI・O DATAのGA−VDB16/PCI(Xv13に搭載中)なのですが、この商品はすでに市場からは消滅してます。(一大争奪戦が行われたため(爆))一方、Melco製の同じグラフィックチップを使用したボードでもそこそこの性能は出るのですが、新品価格が約20,000円前後しますので、とてもではないですがサブ機であるXt13の為にそこまでの金額をかけて新しいグラフィックボードを購入する気にはなりません。

※ まあ、貴族パワー(爆)で力ずくで行うという方法も全く考えてはなかったわけではなかったのですが・・・。(否定の連続(笑))
  なお、中古のグラフィックボードなんてσ(^^;)の家の近くには全く売ってません・・・。(涙)

 とまあ、途方に暮れていたσ(^^;)の元へ大学時代のお友達が「そろそろDos/Vでも作ろうかと思うので、9821の拡張で余った部品でも中古に売り払おうと思っているのだが・・・。」という話を聞き、お友達が余らせていたDos/V,9821両対応グラフィックボード(GA−PII8/PCI : I・O DATA製!)を5,000円で譲っていただけることになりました。(中古の売却価格から考えると金額的には少し高いかもしれませんが多少色も入ってます(笑))(結局のところDos/V,9821両対応の商品でもパソコンの性能の上昇が早すぎるため、新しいDos/Vを作るのに以前使用していたDos/V,9821両対応のグラフィックボードを再利用することは難しい(再利用するとその部分がボトルネックとなって全体に影響する。)ということです。)
 さて、この譲っていただいたGA−PII8/PCI(Permedia2搭載)ですが、このグラフィックボードはXt13のGA専用スロット(PCIもどき(笑))で動作させることができると言われています。

※ Melcoの製品でも現在は動作するらしい様ですが、製品が販売された初期の段階では動作はしなかったらしいです。

 ということで、迷わずXt13のGA専用スロットに取り付け(というかPCIバスに空きがなかったのでGA専用スロットを使用することしか考えられなかった。)動作確認を行いましたが、問題なく動作しました。そこで、いろいろな作業を行いGA交換の効果を試しましたが、感想としては普通の作業の関しては前よりすこ〜しだけ軽くなったかな?という感じを受けました。(画面のスクロールはMillenniumと比較して少々遅くなってしまいましたが・・・(Millenniumが早すぎる。))一方、ゲームにおいては今までのMillenniumと比較して大きく変わったということがわかりました。Millenniumではガクガクだったゲームも、Permedia2に交換することでだいぶ早くなりました。

※ といってもXv13のGA−VDB16/PCI(Voodoo Banshee)と比較するとやっぱり遅いのですけど・・・(涙)

 なお、よく言われる画質ですが、画質という点では(σ(^^;)の感覚ですが)きれいなのかもしれませんがPermedia2はちょっと明るすぎ(色が軽い)です。といってもMillenniumもコントラストが強すぎて実写では少々きついところもあるのですけど・・・
 まあ、とにかくこの拡張の結果、大阪のお兄ちゃんのパソコンよりはゲームにおいてもかなり快適になりましたので、Xt13の名誉挽回と相成りました。(^^;)

このときの購入品

機種 内容
I・O DATA GA−PII8/PCI 3Dlabs製 Permedia2搭載グラフィックボード

15.SCSIインターフェイスの交換

 Xt13には以前から書いているようにオンボード(マザーボード上)でSCSIチップが乗っているのですが、標準で搭載されているHDD&CD−ROMは共に内蔵IDEで接続されています。(現在ではHDDはSCSIで接続していますが・・・)このPC−9821の内蔵IDEですが規格的にはかなり古く、これが現在のパソコンとの性能比較で一番のボトルネックになっています。(最近のHDDを接続しても、その能力を生かすことができないのです。)
 そこでPC−9821ユーザーはUIDE−98やSCSIボードを利用して増設を行うことによりPC−9821の速度アップを図っているのです。(現にσ(^^;)のXv13はUIDE−98でHDDを増設しています。)一方、このXt13はUIDE−98での増設は失敗し(第10話参照)、またオンボードSCSIのBIOSが競合するため、新しいSCSIボードを挿すわけにもいかず悶々とした生活を行っていました。(^^;)

※ 正確にはSCSIボードを挿すことはできますが、起動用のHDDを接続することができないため、利用価値は大きく減少します。

 さて、内蔵IDEのあまりの遅さにHDDについては以前(第11話参照)外部接続のSCSI HDDで拡張を行ったのですが、CD−ROMについては以前のままの内蔵IDEで接続されていました。普通のアプリケーションの使用においてはCD−ROMをあまり使用しないのでとりあえずついているだけで全く問題はないのですが、ゲームを行う時にはCD−ROMも同時に使用されるため、CD−ROMへアプリケーションがアクセスしたとたん大きく動作速度が低下してしまいます。そこで、ゲームでの動作快適性を求めるため(^^;)内蔵CD−ROMを現在のIDE接続からSCSI接続に変える計画を発動させることにしました。

※ 内蔵にこだわるのは、CD−ROMやHDDなど日頃利用するものは最初から電源が入っている方が何かと使いやすいためです。
  (標準で使うCD−ROMやHDDが外付けというのはなんか気分的によろしくないです。)

 さて、Xt13の内部SCSIケーブルの状態ですが、かなりおもしろい状態になってます。マザーボード上のSCSIコネクターはマザーボードの上部中央に付いているのですが、そこから外部に接続するまでのケーブル長に85cmも使用しています。(しかも一切内部増設用コネクターなし。(爆))Xt13には内部SCSI HDD増設のスロットがあるのですが、このスロットを利用するためには純正オプションのSCSIケーブル(PC−9821−K11 : 内部増設用SCSIケーブル)を購入しなければなりません。(しかもこのSCSIケーブルの長さが75cm!!!)さらに、純正オプションのケーブルにはCD−ROMドライブのある位置用のSCSIコネクターが存在しないので、この純正ケーブルを仮に購入しても内部SCSI CD−ROMは増設することができません。

※ 今回はSCSIのCD−ROMが使用できないので、このSCSIケーブル(PC−9821−K11)の購入は見送りましたが、仮にこのケーブルを購入しても元からあるSCSIケーブル+この内部増設用SCSIケーブルで160cmも使用してしまうようでは、外付けのSCSI機器の増設がほとんどできない状態になってしまうので、(SCSI−2の規格上最大ケーブル長は300cmまで)利用価値はほとんどないと思います。

さらに以前書いていましたが(第2話参照)外部増設用SCSIコネクターが多少錆びており、精神衛生上もよろしくなかったので、(^^;)今回思い切って外部増設用SCSIコネクターごと交換することにしました。

 ということでSCSIコネクター交換大作戦を敢行することになったのですが、「内部→外部」用のSCSIコネクターは普通のDos/Vショップで販売されています。(PCIのスロットを利用して「内部→外部」で利用する。)SCSIコネクターのねじ止め部分がXt13に合うかと心配でしたが、どうもこのコネクターは標準規格品らしくXt13のSCSIコネクターとねじ止めの位置が同じだったので、おそらく大丈夫だろうと思って購入してきました。購入後さっそくXt13のふたを開け、SCSIコネクターの交換を行おうと今までXt13に付いていたSCSIコネクターを取り外し、新規に購入したSCSIコネクターを取り付けようとした瞬間・・・・・・・入らない。(おうぃ)
SCSIコネクター部分は全く問題なかったのです。ところが「内部→外部」変換用SCSIコネクターの基板部分がXt13の内蔵電池設置用の金属板に当たってしまうのです。SCSIコネクターを交換するに当たって、できるだけスペースの取らない(あんまり空間的余裕がないと思っていたので)SCSIコネクターを選んで購入してきたのですが、これがかえってアダとなってしまいました。もちろん金属板を曲げたりしてどうにか取り付けようとしたのですが、最終的に金属板を切り取らないと根本的に解決しそうになかったので、このSCSIコネクターによる交換はあきらめました。(ハア。)
 ここであきらめてはσ(^^;)の名が廃るため(笑)次の日にすぐさまパソコンショップに行き、交換していただきました。(オイ)←嘘です。(製品的に問題は全くないので(しかも開封しているので)もちろん返品不可です。)
 というのは冗談で、今度は基板部分に多少の余裕のあるSCSI変換コネクターを購入してきました。今回も余裕で取り付けられるというわけではなかったですが、今度は内蔵電池設置用の金属板を少し曲げることでSCSI変換コネクター取り付けることができました。
Table 最初に購入した「内部→外部」変換SCSIコネクターと次に購入した製品との違い
 今回の交換により、精神衛生上よろしくなかったSCSIコネクター(笑)もきれいになりましたし、(^^;)今後CD−ROMやHDDを内部SCSIで増設しようとしたときに簡単に増設できるようになったので、σ(^^;)的には結構満足しています。

※ ちなみにこのSCSIコネクターの交換後、現在では内部増設SCSIのケーブル長は70cmまで削減しています。(しかもCD−ROMをSCSI接続で取り付けることが可能。)

 さて、今後どのくらいのお金をこのパソコンにσ(^^;)は投入していくのでしょうか?(爆)

このときの購入品

機種 内容
Arvel DPA−207 「内部→外部」変換SCSIコネクター

最後にこの段階のパソコンのスペックについて書こうと思います。

項 目 現在の仕様(15話終了時)
本体名称 NEC PC−9821 Xt13/K12
本体仕様 CPU K6−III 400MHz
(IO DATA PK−K6HX400)
メモリ 80MB
セカンドキャッシュメモリ 256KB
ハードディスク 2GB (外部SCSI接続)
(IO DATA UHDS−2.1G)
グラフィックアクセラレーター 3Dlabs Permedia2 8MB
(IO DATA GA−PII8/PCI)
CD−ROM 4倍速ドライブ
サウンド Xwave−6000 (PCM・MIDI音源)
内蔵SCSIインターフェース Adaptec AHA−2940相当(SCSI−2)
拡張スロット GA専用スロット IO DATA GA−PII8/PCI
PCIバス(#1) Xwave−6000
PCIバス(#2) MELCO LGY−PCI−TXL
Cバス 全てなし

 SCSIコネクターも変換し、SCSIによる内部増設も可能になったXt13。Xv13へのさらなる猛追撃が始まろうとしています。(^^;)
ところが・・・事態はひょんなことから急変を迎えます。では・・・「汝のあるべき姿に戻れ。Xt13」←お粗末でした。m(_ _)m

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