Xt13の拡張のための基本方策 |
CPU |
ベースクロックは66MHzに固定されており、(ジャンパがないため、変更不可能。)しかも、CPU倍率についてもジャンパが存在しないので2倍固定となる。
VRMソケットは存在するが、接続は全くのスルーになっており、実際に使用できるかは不明(できるという話もあるが。)ただし、BiosはMMX対応ではないため、MMX Pentium等を直接接続すると内蔵IDEが使用できないという問題がある。
従って、拡張はゲタを利用しての拡張になると思われる。CPUの拡張についてはK6−III 466MHzが利用できているため、ほぼ全てのCPUで問題なく動作すると思われる。(おすすめはK6−III 400MHz) |
メモリ |
メモリースロットは8本(4組)あり、最大256MHzのメモリーが利用できる。(利用はFastPageDRAM パリありのみ。EDOメモリーは使用不可。)ただしメモリーの相性問題がかなりあり、ノンブランドのメモリーではパリティエラーを吐くことが多い。
また、64MBitDRAMは全量を使用できないため、一枚で64MB(2枚で128MB)のメモリーは使用できない。 |
セカンドキャッシュメモリ |
標準で256KBのセカンドキャッシュを搭載しており、最大容量は512KBである。(標準のセカンドキャッシュとの交換。)ただし、512KBのセカンドキャッシュはとても高価なため、無理して手に入れる必要はないと思われる。(セカンドキャッシュを搭載することでメインメモリーの読み込み速度が低下するという問題もあるため。) |
ハードディスク |
標準搭載はプライマリーにHDD、セカンダリーにCD−ROMドライブが接続されており、接続可能台数は各1台ずつらしい。(とにかく内蔵IDEは転送速度が遅いため(しかもPIOモード)、実際には利用することがほとんどないと思われる。(ちなみに内蔵4.3GBの壁はあり。))
標準でSCSIインターフェイスを搭載しているが、転送速度は最大10MB/Sであり、(SCSI−2)しかもチップが古いからかもしれないが、レスポンスがあまり良くない。(内蔵IDEよりは良いが。)(ちなみに、MOドライブだけをSCSIインターフェースに接続するとWindowsの起動時にハングアップする。)
しかも、標準搭載の内部SCSIケーブルはとても長い割に全く内部コネクタがないという極めて悪い物のため、実際の使用に関してはケーブルを交換した方がよい。
従って、増設はオンボードのSCSIを殺してSCSIボードを増設するか、IDEボードの増設によって行う。IDEボードの増設に関して、UIDE−98は基本的に使用不可であり、(最近ではイレギュラーな方法をすれば動作するらしいが。)増設はUIDE−66のみで増設をするのが、基本的考え方である。(UIDE−133/98−Aは使用不可。)
HDDの増設場所は標準でHDDを置くベイがあるため、問題はないが、このベイに設置するための金具が、標準では搭載されておらず、サーバー機等の専用金具のため、入手に関しては困難である。(まあ、I・O等で購入するだけなのですが。)
(ただし、UIDE−66からのケーブルでここのベイへの増設は場所的に極めて良い位置にある。(笑)) |
グラフィックアクセラレーター |
標準搭載のグラフィックボードはGA専用スロットにMatroxGraphicsのMillenniumが搭載されている。PCIのように見えるが、完全なPCIではなく、バスマスターに関する信号線が省略されているらしい。(従ってバスマスタードライバが使用できない。(GA−SV4等))なお、Win9x最速グラフィックボードはGA−VDB16/PCI(VoodooBanshee搭載ボード)であるが、チップセットがWildcat(SuperCore594)のため、VoodooBansheeの能力をフルに引き出すことができない。
また、動作に関しても少々不安定なところがあるため、(GA専用スロットの場合。PCIスロットでは問題ないと思う。)GA専用スロットのおすすめはGA−PIIH8/PCI(Permedia2搭載ボード)となる。ただし、標準搭載のMillenniumでも、VRAMが4MBあるため、1024×768でフルカラーを表示することができる。従って、普通の使用だけであるならば、標準搭載のMillenniumでも全く問題はない。
※ 未確認情報だが、GA−S2K32/PCIは普通のPCIスロットでも動作しないという情報あり。 |
拡張スロット |
拡張スロットはCバスが5本,PCIバスが2本とそれなりの拡張性はある。また、GA専用スロットとオンボードSCSIが存在するため、PCIの拡張はそれなりに余裕はある。Cバスの拡張はやはりDOSの利用を考え、PC−9801−86の86音源ボードと、10BASE−TのLANボードを付けるのが一般的であると思う。PCIの拡張は一つはUIDE−66でもう一つのスロットは用途に応じて拡張していくのがいいと思われる。(σ(^^;)の場合はPCIサウンドカードを付けましたが。)
また、Xtの高級感を醸し出すデザインとなっている前面であるが、ファイルベイが1つしかないことが、実際の利用に関しては極めて不便さを出している。(ファイルベイがもう1つあれば、かなり使えるのだが・・・。) |
総論 |
メモリーにかなり制約がある。また、オンボードSCSIやバスマスターが使用できないPCIスロットの存在(GA専用スロット)が極めて使いにくい機種となっている。また、チップセットがWildcatのため、性能も今一歩である。従って、このパソコンをWindows98やWindows2000の主力マシンとして使用するのは多少問題がある。(どう考えてもXv13のほうが性能がよい。)ただし、筐体の作りに関してはさすが高級機種と言うだけ合って、丁寧な作りである。
この機種はDosでの使用や、Windows98におけるサブマシン的使用をするのであれば適している機種となるのではないかと思う。
(ただ、DOSだけでの使用であれば、この機種は場所を取りすぎなような気がするが・・・。) |