誰でも出来る採択運動 その2

現在、教科書の採択戦も中盤に差し掛かってきましたが、岡山市教委の出している文書に大変問題のあるものが存在することがわかりました。
中学校における歴史教科書記述の甚だしい偏向は、採択の方法にも問題があるということで、文部科学省は「学校票制度」や「しぼり込み」を排し、「採決権限を有する教育委員が最終的に採択を決定し、責任を明確にする」ことを何度も指導・通知してきました。岡山県教委も従来とは異なり、上記の趣旨を明確にした通知を、採折権限を持つ県内市町村の各教育委員会宛てに出しています。
ところが岡山市教育委員会では、教育長名義で次のような文書を市内各中学校宛てに出していることが最近分かりました。
「岡市教委指第205号」文書
従来岡山市では「学校票制度」を採っているということは、採決地区の異なる他の市町村教育委員会でも「公然たる秘密」として認めていました。私たちは、今回の採択にあたっては岡山市教委はこれを改めることを働きかけもし、改まることを期待していました。
ところがこの「岡市教委指第205号」文書は「学校票制度」と「しぼり込み」をミックスしたもので、依然として手法は改まっていません。しかも、この「岡市教委指第205号」文書は、実質的に採択権限を持つとされている岡山市の教育委員の方々にも、教育長を除いてはまったく知らされていないのではないか、との強い疑いもあります。従来どの教育委員会においても、教科書採択については教育長が率いる事務局と学校現場のなれ合いですべてが進行し、教育委員は最後に黙って判を押すだけという考え方が牢固としてあり、それは今回もまったく変っていません。
「岡市教委指第205号」文香を見る限り、各学校から3点の候補を持ち寄って7月11日には「教科書研究会」が開かれ(2時間足らずと推測されます)、その「研究結果」が資料として「学校教育検討委員会(採択協議会)」に提出され、その結論は7月下旬に教育委員の会合に付されて採択が決定します。

そこで岡山市内の皆様方に、緊急に下記のお願いを申し上げます。

1.岡山市の教科書展示会場(岡山市教育センター)に出向いてアンケートに答 えて下さい。

2.萩原岡山市長と玉光教育長に、「中学校の歴史教育を正せ」との真情を訴え る手紙を出して下さい。
宛先 700-0913 岡山市大供1-1-1 岡山市役所
市長・萩原誠司様 教育長・玉光源爾様  ―別々に―

3.お知り合いの教育委員の方があれば、同様の声を届けて下さい。

以上の努力により、旧態依然たる役人サイドの保身的・惰性的進行を切り替える力となることに最後の望みを託したいと存じます。


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