謹告
 この研究会にご尽力いただきました植田産業の植田卓二社長が、2002年5月27日、作業中不慮の事故で亡くなられました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。以下の記述は植田氏の高性能林業機械化の発展に寄与された功績を記念してこのHPに掲載を続けさせていただきます
  中島嘉彦


第8回森林生産システム研究会が開催されました

 注)以下の内容は岡山県林業試験場の中島、芦田、旦が自主的に作成したもので、内容について主催者は関知しません。

森林生産システム研究会とは

 元京都大学の神崎先生が、林業機械メーカー、林業家、府県の林業機械関係者に働きかけてはじめた自主的な研究会です。関西地域で林業生産に携わる人たちが、自由な雰囲気で研修を行い、意見を交換し、親睦を深める事を目的としており、会則や会員制度などはなく、あくまでも自主参加グループです。
 今回は、京大農学部の酒井先生のお世話と地元関係者の協力で開催されました。
日程 
 1999年1月22日(金)
     13:00岡山県勝山町の「木材ふれあい会館」に集合、17:00まで現地検討会
     19:00から「湯原憩いの家」で懇親会。
 1月23日(土)
     9:00から12:00勝山町民センターでシンポジュウム
◎現地検討会・・・・スーパーロング仕様のフェラバンチャに一同あ然!

 










   説明をする植田卓二社長                     作業する機械群
 このときは、スーパーロング仕様のエクスカベータには、故障のフェリングヘッドに代わってグラップルが装着されていた。 

現地検討会は、この季節では珍しい好天のもと、落合町の官行造林地で、植田産業の完全機械化ば伐出システムをテーマに行われました。
 タワーヤーダ、プロセッサ、グラップルローダ、スーパーロング仕様のフェラバンチャ、クローラキャリアが縦横無尽に活躍する様は圧巻。植田産業の植田卓二社長の説明と質疑応答が行われました。
 RSK、山陽木材新聞などの取材もあり、好天に恵まれ有意義な時間を過ごしました。

◎懇親会・・・・・みんな裃(かみしも)脱いで、本音で談笑 自主的な検討会ということで、自由な雰囲気のなかで懇親を深めました。
 メーカー、デーラー各社の営業担当者が素材生産業者と一緒に鍋をつつきながら談笑するなど、他では見られない懇親会となりました。ちなみにお酒は飲み放題で、かも鍋、ボタン鍋を自由に行き来しながらの懇親で楽しい夜となりました。

◎シンポジュウム・・・・・テーマは決めないではじめたのですが・・・!
 地元勝山町の町長さんの挨拶で始まったシンポジュウムは、岡山県木材組合連合会の中島会長の「基調講演」(ご本人は「ちょっよとお話ししたいことです」とおっしゃっておられました)で始まりました。地元岡山県の旦氏の岡山県林業と機械化の概要の説明の後、神崎先生が中心になって有意義な討論が続きました。詳しくは別項「シンポジュウムの内容」をご覧ください。