「日々のできごと」その2

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平成10年3月7日

今日は某あやしい集団の総会の日である。
午後4時に名古屋駅に集合であったにもかかわらず、午前5時に岡山を出た。
その前に、風呂に入ろうと思ったので、起きたのは午前3時である。
わたしは貧乏なので、名古屋まで全部鈍行。
新幹線に乗る金があったらビデオデッキを買っていると思うくらい貧乏である。
案の定、名古屋には12時についてしまった。
集合場所である、「ななちゃん人形」のところに行ってみる。
当然のことながら誰もいない。あたりまえか・・・。
「ななちゃん」とは、すっぱだかのまっしろい大おんなであった。
どうみても、ななちゃんというがらではない。
仕方ないのでひまつぶしに武豊(注:「たけゆたか」ではない)というところに行った。
何もなかった。コンビニで非常用の飲み物を買っておく。
名古屋にもどるともう午後4時になっていた。
急いで集合場所に行ってみる。
なんか、背の高い集団がいるではないか・・・。
実際、わたしが一番背が低かった(ちなみにわたしは168cmである)。
わたしが行ったとき来てなかったのが3人だったか。
最終的に全員集まるまでにさらに1時間かかって、午後5時になっていた。
わたしははなしの輪の中に入るのが非常に苦手なので、
ひとりでタバコをふかしている時間がけっこう長かった。
1次会は栄の飲み屋だった。地下鉄で移動する。時はすでに午後6時前。
その日は朝から惣菜パン2つとそば・きしめんを一杯づつしか食べてなかった。
つまるところ、俗に言う「すきっぱら」という状態である。
店の名前は知らぬが、居酒屋の2階にちょうど10人向けの座敷であった。
生中3杯飲んで、「わたしの」1次会は打ち止め。つくづく弱くなったなぁと思う。
途中で、酒をほとんど飲まない福岡支部長がダウン。
わたしと獄長が外に連れ出して、外気に当たって休憩。
わたしもついでにちょっとだけ復活。でも、なぜ自分が名古屋にいるのかは謎だった。
外から帰ってくると、わたしが頼んだりんごサワーがなくなっていた。
悲しいので、もう1杯頼む。りんごサワーの分際でけっこうきつかった。
わたしもけっこうやばかったけど、なぜか認められなかった。なぜなのだ・・・?
酔いが顔に出ないのはつくづく不幸なことだと思う。
午後9時になる前に1次会はお開きになり、2次会へと移行した。
2次会は、同じ栄の、ちょっと居酒屋っぽくないところに移動。
こんども、会長の横は避けようと、離れたところに座ったら、
「来い!」と言われたので、うかつにも会長の横に座ってしまった。
それが運のつきだった。
わたしは、ワインを飲んでいたのだが、だんだん足元がおぼつかなくなり、
トイレに行く途中はさすがに人前なのでふらふらできなかったが、
それでも、席を立つときはかなり千鳥足であった。
しかし、そのようなわたしに対する周囲の目は厳しかった。
「またまたぁ、芝居がうまいんだからぁ。」
芝居ではなかった。むしろ、トイレに行く途中で普通に歩いてた方が芝居がかっていた。
わたしはもうだめだと思い、コーラを頼もうとした。
だが、まわりはそれを許さなかった。
やっとの思いでコーラを手に入れたと思ったら、その中にワインを入れやがる。
隣りの会長を始め、ほかの方々から「飲め飲め」と言われても、
すでにわたしの限界は近かった。
そこで、わたしは一計を案じた。
もうどうせこのまま飲んでも昇天することはわかったので、もう寝てしまおうと。
しかし、会長の魔の手は休まることを知らなかった。
わたしが座り込んで寝てるのに、
踏まれるわ、首は絞めてくるわ、むりやり飲まされるわ・・・。
そこで起きてしまったときが、わたしの死期だということはわかっていた。
だから、わたしは会長が静まるまでそのままでいようと考えた。
急に会長が静かになった。
起きてみると、なんと会長がつぶれているではないか。
わたしの命は助かった。
まもなく、2次会もお開きとなった。
しかし、会長が動けない状態である。
外に出たら出たで、路上で寝てるし・・・。
まったくこのおやじは・・・。
その後わたしのほか数人はカプセルホテルへと向かった。
我々が去ったあと、どうなったか詳しくは知らない。
でも、なんとか無事(?)に終わってよかった。
そして、カプセルホテルに着いたのはいいが、ほとんど眠ることができなかった。
空調が調節できなかったからである。
どうやら、温風が出ているらしい。
暑がりなわたしは、わずかの睡眠で、クーラーのスイッチを見つけて
安眠する夢まで見てしまった・・・。
しかも、寝返りがあまりうてなかった。
安いことは確かだが、酔ったときはやはり普通の寝床がいちばんいいことを
再認識した夜であった。
次の日、家にたどり着くと16時間ぶっ通しで泥のように寝た。
第2回に参加するかどうかは、神のみぞ知るところである。
最後に、参加した皆さんにお疲れ様、ありがとうと言いたい(ちょっとうそ)。


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