「日々のできごと」その14

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平成10年11月27日(金) くもりのち雨

さて、「諸問題」が前日終わったばかりではあるが、今日は4回生某M氏の調査に同行。
こんな時期に他人の調査?と思われるだろうが理由は昨日のところに書いたとおり。
自分の調査を控え、アポなし調査の感覚をつかんでおくためである。
まぁ、勢いで行くと言ってしまった自分も自分だが・・・。
.いちおう朝9時に駅西口に集合(と言っても2人だが)なので8時起床。
なんだかんだ準備してたら9時が近くなったので慌てて駅へ。
駅西口には9時ちょっと過ぎについたがまだM氏は来ていなかった。
わたしが着いてから数分後にM氏現る。
M氏によると、今日は天気が怪しいそうだ・・・。
たばこを吸いながら、今日の予定について話し合う。
っていうか、雨が降りそうだからやめようか、みたいな雰囲気にもなっていた。
まぁ、せっかく来たんだからとりあえず行こうや、ということになり倉敷に向かう。
実は電車なる文明の利器に乗るのも5月に東京に行って以来となる。
いいねぇ。 ちょっと旅行気分になった。
9時40分前頃倉敷駅に到着。
まず今回の調査の概要を書いておかねばなるまい。
M氏の卒論は地震被害予測についての研究である。
対象地域を住宅地・商店街・美観地区に3分類し、それぞれについて調査を行う。
調査内容としては、家族構成・防災準備の有無・火器使用の有無・意識調査といったところである。
今回は、前回の調査で行けなかったところなどを回る予定だそうだ。

まず最初に住宅地であるが、これが駅から2〜30分くらい歩いた大島というところ。
話をしながらふらりふらりと旧2号を東進し、やっとのことで着いた。
さて、わたしの担当は7軒のお宅。
とりあえず地図を見せてもらい、我が担当のお宅を確認し早速調査にかかる。
ぶっつけ調査は2年前の中四の観光客のとき以来である。
まぁ、ウダウダしててもしょうがないので1軒目のインターホンを鳴らす。
しか〜し、1軒目にして拒否・・・。
「すみません。 わたし○○大学の学生で卒論のアンケートがうんたらかんたら(略)・・・。」
「どんなアンケート?」
「防災がうんたらかんたら(略)・・・。」
「あ、いいわ(ガチャ・・・)。」
幸先悪くちょっとショックだったので地べたに座ってたばこで一服。
M氏もやってきたが、とりあえず数軒行ってみて全部ダメだったらしい。
一服も終わって突撃再開。
更に数軒行ってみたが、あらかた留守が多く、1軒はちょうど出かけるところであった・・・。
しかし、その次に行ったところでやっと人が出てきてくれた。
先方は「家族構成」というところにちょっと渋っていたが、なんとか話を聞いてくれ、1軒無事終了。
やっと1つ取れたので先ほどのところで一服していると再びM氏登場。
彼はまだ1軒も取れてないらしい・・・。
うち数軒はいたけど拒否されたそうだ。
かなり弱気のM氏。
まぁ、前回行って留守だったところに同じ時間帯に行ってそんなにいるはずもない。
再び重い腰を上げ、残りに取り掛かる。
わたしの方はそれから留守ばっかりで、7軒中取れたのは先ほどの1軒だけ。
まぁ、とにかくノルマの7軒が終わったので、みたび一服しているとまたM氏。
なんでも、15軒まわって結局1軒も取れなかったそうである・・・。
むっちゃ弱気のM氏。
かなり帰りたそうだった・・・。
しかしグダグダ言っても調査は始まらぬのでとにかくマクドを食おうということで駅前までもどる。
途中、行き倒れらしきおっさんが路地に横たわっていたが、数分間の相談ののち放置することに決定。

ともあれ12時ごろ駅前にもどってきた。
いやぁ、それにしても久しぶりのマクドはうまかった。
これも調査に同行した動機の一つである。
マクドを食いながらこれからの予定について討議。
とりあえず、商店街が昼間は忙しそうなので先に美観地区に行くことになった。
美観地区も、これまた2年前の中四の巡検(わたしが企画・設定)で来て以来。
「倉敷館」という無料休憩所で作戦を練る。
とりあえず今回は民家オンリーのところのみを調査することになった。
さてこの美観地区、観光地然としているが裏手に入れば民家も結構ある。
一応様子見で区画をぐるりと一周してから、インターホン押しにとりかかる。
ここも不在が多い。
たまたま調査対象のお宅のばあさまが路上で話し込んでいたので話をする。
この人が、わたしの本日2つめの得物と相成った。
話を聞いてると、自宅の隣近所は住人が死んで空き家になってるのがあるそうだ。
地震が来たらどうするか?との問いには、「この歳だからそんときはそんときよ」。
わたしはそれらの返答に対し、「そーですねー、ハッハッハッハッ」と笑ってごまかした。
ばあさまのこの手の発言には、笑って応じるのがわたしの流儀である。
ともあれ2つめも終わり、その後さらに数軒回ったが、すべて不在と拒否であった。
とりあえず区切りがついたので倉敷川まで出てみるとM氏がいた。
ここでもM氏一軒も取れず・・・。
近くのベンチに座ってこれからどうするか考える。
話し合いの末、民家か店か判然としない家に1人1軒アタックすることにした。
再び二手にわかれ、わたしは倉敷川に面した家に行き呼び鈴を押してみる。
2回押してみても出てこないので不在かと思ってそこから離れようとしたとき、ばあさまが出てきた。
とりあえず例によって事情を説明した。
すると「ま、おあがりなさい。」ということなので遠慮しながら部屋に上がらせてもらう。
ここのばあさまは物腰穏やかなばあさまで、調査内容以外の話をいろいろ聞かせてもらった。
昔の倉敷川の様子や、昔住んでたところの話から、若者についてなどいろいろである。
なにかと調査票の内容から離れがちであったので、時々話をもどしながら30分ちょっと。
すっかりばあさまのペースにはまってしまった。
まぁ、雑談を織り交ぜながらも調査を進めていけるのは5年のキャリアのなせる業であろう(嘘)。
最初のあいさつでは5分と言っておきながら30分以上かかってしまった・・・。
話の最後の方に、しきりにM氏からの電話がPHSにかかってきたが、とりあえず無視。
ともあれ気持ちよく聞き取りを終え、外に出てみるとM氏が待っていた。
M氏のほうも家に上がって30分近くかかったそうだ。

とりあえず美観地区の残りは後日ということで、最後の「商店街」に向かう。
かなり疲れていたがここで今日は最後なので気合いを入れ直す。
ここでのわたしの担当は7軒くらいであった。
いままでは民家であったが、こんどは商店なので別の緊張感がある。
商店と言っても、今回の調査対象は「住宅兼店舗」なので店舗だけのところは対象外。
最初に行った3軒ほどは店舗だけだったので対象外だった。
その次に行った電気屋さんが住宅兼店舗だったので事情を説明し聞き取りをさせてもらう。
話を聞いてると、築30年の建物を戦前に移築したそうでゆうに80年は経っていた。
見かけはきれいなアーケード内にあっても建物は古い。
「お客が来てるとき地震に遭ったときの対策は?」の問いには「入り口から逃げてもらう。」
まぁ、奥行きもそうない店内では至極当たり前の返答であった・・・。
次に行った化粧品店は、お客に化粧を施してる最中だったので拒否。
そのあといったところも店舗だけなどでそこまでで取れたのは1軒。
しかし、その後M氏から数軒追加の御沙汰が出たので行ってみる。
やはり店舗だけとか、いま従業員しかいなくてわからないなどが続いた。
最後に行ったところで「5分なら」ということでやっともう1軒取れた。
これでわたしの仕事は終了。
きのうこの話を受けたときに「5軒は取りましょう」と言ったのでなんとかノルマ達成。
しかし、わたしが訪ねた数は25軒くらいだったので割合からすると5分の1。
達成率にすればさんざんな結果であった。
すべてが終わったのは、すっかり暗くなった夕方5時過ぎであった。
ちょうどその頃雨がぽつぽつ降り出してきた。
とにかく、外回りのときに雨が降らなくてよかった。
住宅地で雨に降られたらえらいことである。
わたしたちは17:41の電車で倉敷を後にした。
いやぁ、本当に疲れた。
これが自分の調査だとよかったんだが・・・。
30軒も回ってないのにこんなに疲れるとは、自分の調査のことを考えるとゾッとする。
とりあえず研究室にもどって調査票の清書をし、家に帰ったのは11時前であった。


平成10年12月4日(金) 雨は降ってなかった

とりあえず、来週は調査に行かねばならんので哲多の役場と県庁に電話を入れる。
まず県庁の交通対策課の交通政策班に電話する。
この県庁、昨日も電話したのだが、担当者が会議でいなかったのだ。
そこで今日(たぶん))3時ごろに電話したのだがまた会議で不在。
5時ごろに戻ってくるらしいので、先に哲多の方へ電話を入れる。
先日の調査で分からなかったことを来週現地に行ったときに確認するためである。
しかし、わたしが現地にいる期間中は忙しそうで、結局10日(木)の朝8時半から10分間だけならOKが出た。
さて5時直前に県庁に電話してみると、ようやく担当者に電話がつながった。
なぜ5時「直前」なのか。
それは、大代表の電話番号の受付が5時で終わるからである。
昨日電話したとき、直接交通対策課にかけていいかと聞いてみたら、いちおう大代表を通してかけてくれということだったのだ。
電話ではいまいこっちの意図が伝わりにくかったのか、とりあえず月曜日の10時に来てくれ、とのことだった。


平成10年12月5日(土) くもり?

今日はワインの試飲会に行った。
就職してる同回生の某K氏からのお誘いである。
彼は去年も行ったそうで、わたしも試飲会なるものがあるのは話には聞いていた。
まぁアルコールを摂取するのは今年に入って3回目くらいであろうか。
前回は小中学校事務の合格発表があった10月半ばくらいにビール1缶あけたとき。
その前が5月に東京に行って先輩の某N氏宅に泊まったときにビールを飲んだの。
昼過ぎに電話がかかってきて3時に駅で待ち合わせ。
10分近く遅刻して駅に着いたときにはすでにK氏が待っていた。
とりあえず腹に何か収めねばと思い、駅前のマクドに行く。
マクドもこないだ某M氏の卒論調査で倉敷に行って以来である。
そのマクド(2階)から、ティッシュ配りの様子を眺めていると、これが結構面白かった。
いろんな受け取り方があるもんだな、と。
なかには、ティッシュを差し出されてないのに2メートルも先から手を出してもらおうとしたおっさんもいた。
そのあと駅西口で一服して時間を潰し、4時になったので試飲会の会場に向かった。
会場は普通の酒屋で、店の中にテーブルが数卓用意されていてそこに陣取り、グラスをもって列に並ぶというシステム。
まだそれほど混雑はしてなかったが、これから徐々に人が集まってくることになる。
で、なんだかんだで2時間半くらいで約25種類を全部制覇した。
並ぶところがドイツワインと、その他のヨーロッパ・南米ワインの2個所に分かれていたのだが、
なぜかヨーロッパ・南米の方の列が長かった。
ドイツワインはあまり人気がないのであろうか。
わたしはドイツワインの方がよかったので、最初はドイツワインだけは制覇しようと思ったのだが、
早々とドイツワインは制覇し終わったので結局全種類制覇してしまった。
まぁ、ワインにもいろいろな味があるものだ。
甘めのや渋めのなどいろいろあるが、わたしは甘めが好きである。
わたしが全種類制覇する前くらいに、某Y氏が彼女連れでやってきた。
まぁ、ずっといてもよかったのだが全部飲み終わって、立ちっぱなしで腰にきていたので先に店を出る。
外でたばこを3本吸い終わる頃に某K氏も出てきた。
ワインを4本ばかり買い込んできたらしい。
そのあとわれわれは、駅前のダイエーの下にあるミスドに行って休憩。
解散したのは8時ごろであった。

と、いつもならこれで終わるところかも知れんが、実はワインの試飲会の前に悲惨なできごとが・・・。
今日の深夜もいつものように前夜の23時から家のマシンでインターネットに興じていた。
それで、午前2時前ごろだっただろうか・・・。
突然エラーが表示され、再起動しか手がなくなったので再起動した。
すると、黒い画面が出てきた。
いつものように95が立ち上がる気配もない。
わけわからんので数字を打ち込んでみると、なんと、
「1983年版のbasic」が立ち上がってるではないか・・・。
それ以降、何を打ち込んでも「syntax error」・・・。
なんじゃそりゃー!!!???
しかも無理矢理フロッピーからDOSを立ち上げてみてさらに驚愕の事実が!!!
なんとハードがBドライブになってるらしい・・・。
そこで、Bドライブにアクセスしようとしたところ、
「無効なメディアです」とかいってアクセスを拒否しやがるし・・・。
なんなんだよ、エーッ!? オラ!(蝶野チックに)
結局、4時まで粘っていろいろやってみましたが、ついにあきらめた・・・。
なんか俺が悪いことやったか????
俺は普通に操作してただけだぁ!!!
まさに憤懣やる方なしとはこのことである・・・。
中に入ってたデータも全部消えてるし・・・。
もちろん一部の卒論データもともに消滅・・・。

というように、哀しみを胸に秘め、ワインの試飲会に行った今日一日であった。


平成10年12月7日(月) 雨

今日は県庁に行かねばならぬので朝早く起きた。
しかし起きてみると何と雨が降っているではないか・・・。
アポ取ったからには行かねばならぬので合羽をはおって原付で県庁に向かう。
で、県庁の8階にある交通対策課交通政策班がある部屋に行く。
とりあえず来い、みたいな話だったので調査票も何も作っていかなかった。
資料もらって15分くらいで終わるかな、と思っていたのだ。
だが、なんだかんだと話を聞いて、終わったのが結局11時20分頃になってしまった。
これも毎度のことだが、話を聞いてるなかで別の資料を見せてくれるとき、
「すんません、これももらえますでしょうか?」などと結構わがままを言うことが多い。
聞き取りも終わり、4階の県政情報室で資料漁りをしたがとりあえず至急ほしいようなデータはなかった。
そのあと、明日の哲多行きの用意もあるし、調査票を考えなくてはならないので研究室に上がる。
とりあえず民家調査の調査票原案を某U教授に見せに行く。
まぁ、大して修正すべき点もなく、ヨタ話をして終わった。


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