::: D I Y :::  メーター分解
 
 注 意 
この改造は、精密部品が密集している部分ですので、細心の注意が求められます。
ある程度電子部品の取扱に経験のある方以外お勧めできません。
改造は自己責任で行ってください。当方では一切責任を負えません。
 
1 バラバラにしてみる
2 針照明の修理
3 280km?!
 
1 バラバラにしてみる
 
中古のメーターを入手したので、気の向くまま、思いつくままに分解してみました。
 
全面のスモークカバーは上部3ヶ所、下部4ヶ所の爪でとまっています。さらに2分割できます。
 
カバーをはずしたところ。スピードとタコの針は根元を持って慎重に手前に引くと抜けます。燃料と水温の針は抜けませんでした。
 
裏面です。最初のカバーをはずすと基板が見えてきます。(写真は一部ネジをはずしてあります)
警告灯などのバルブはひねるとはずせます。
 
基板上のネジとフイルム基板のコネクタを全てはずし、基板を持ち上げるとフイルム基板が見えてきます。シフトのランプとバックライト照明はここまで分解しないと交換できません。ODO表示板も取り出せます。
 
メーターパネルもはずせます。左右の水温計・燃料計は保守部品としてありますので取り寄せることができます。
 
メーターパネル裏面です。指針のコイルとその基板もくっついています。
 
タコメーター基板(左)とスピードメーター基板(右)です。この下に交差コイルがあります。スピードのパルス信号はこの基板にあるICで処理して交差コイルを制御しているようです。輸出仕様のメーターには表面の時速に対応した基板がついているので、メーターパネルをはめ替えるだけで正しく動作します。
220kmメーターとの違いを比べてみると、マルで囲ったところの抵抗値が違うだけでした。
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2 針照明の修理
初代ウィンダムのメーターでよくある不具合が針照明の点滅。赤いラインがところどころ欠けてせっかくのオプティトロンメーターが栄えませんね。照明を暗くすると全部点灯することがありますが、明るくするとまた元のように欠けてしまいます。どうも針のLEDみずから発している熱で、素子か基盤かがダメージを受けているようです。
じゃぁ、針だけ注文して交換してしまえばいいじゃん!って思うのですが、なぜか部品として存在していないんです。ディーラーに修理を頼むとメーターパネルごと交換になり、部品代で5万円くらいとられます。初代アリストでも同じような症状があるそうです。こんなに不具合でているんだから針だけ売ってくれればいいのに・・・。
ということで、なんとか修理できないかチャレンジしてみました。
 
修理前の状態です。スピードとタコそして水温計も欠けています。この中で一番多く欠けているタコメーターの針を直してみることにしました。
針を引っこ抜いてみると、裏面はこのようになっています。外枠と発光部分は根元のあたり3ヶ所で固定してあります。
 
メーターから線を延長し接続してみました。しばらくすると針が熱くなってきます。内部がどうなっているか調べるためさらに分解してみると、LEDの素子が18個並んでいました。
 
この狭いスペースに普通のLEDは組み込めそうにないので、携帯電話の照明とかに使われているチップLEDを入手。
メーカー スタンレー電気(株)
型式 FA1111C
形状 L1.6mm×W0.8mm×H0.7mm
光度 65mcd
電圧 1.9V
電流 20mA
橙色  609nm
 
 
かなり薄くてしっかりしたプリント基板を使いたかったのですが、地元のパーツ屋には良いものがなく手持ちの1.6mm厚の基板を使いました。基板を細く切り、エッチングはせずカッターで銅箔面を針のLEDと同じ間隔で縞模様に削り、ランドを作っていきます。
メーターの基板上にLED点灯用の36オーム抵抗があり、これをもとに計算すると6個直列できそうだったので、6個直列×3並列で配線しました。
チップの半田付けは困難極まりない作業で、もう目が・・(◎ο◎)かなり時間を費やしてしまいました。純正のLEDよりもかなり明るかったため、100オームの抵抗を追加して調整しています。違う規格・メーカーのLEDを使うとまた抵抗値が変わってくると思います。
 
まんべんなく光るように針のカバー内側から乳白色のシートを挟み込みました。これは効果があったのかなかったのかよくわからないです。壊れた針のLED部分を切り取り新しいLED基板と結合させ、もとどおり針の外枠に収納し接着します。基板を細く切りすぎていたため基板の側面に薄い板を貼って隙間を埋めています。
薄い基板を使って、ぴったりサイズで組み込むと、もっとすっきりして純正と同じくらいの重さに仕上がりそうです。
 
試作第1号完成です!8000回転レッドゾーンシミュレーション中。針の重量が増えてしまいましたがスムーズに回っています。
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3 280km?!
 
オーストラリア仕様の220kmメーターとの違いを見てみると、交差コイルの基板にある抵抗1本の値が違うだけだったので、この抵抗をちょっとイジってみました。
 
180kmメーターの抵抗値は20kΩ、220kmメーター4.7kΩでした。ん〜、可変してくれと言わんばかりの印刷(^-^; 基板上の抵抗をはずして、かわりにメーター外へ線を延長し、いろんな抵抗で実験してみました。
 
180kmを指すようにパルスを固定し抵抗値を変えると、510Ωでこのあたりを指します。これをもとに目盛りを作ってみると・・・ちょっと無理がありますが280kmまでいけました。ついでにマイルも併記してみました。けっこう適当です^^
 
紙にプリントアウトして貼り付けてみると・・もう輸出仕様!!イメージふくらみます。でもメーターパネルの印刷方法がわからないし、280kmも出ないし・・・
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