memorandum





PTA

先日卒業式のことを書いたが、後日談があるので書き留めておくことにする。
この出来事は3月下旬頃の話であり、既に2週間ほど過ぎているが極力冷静な判断が下せるようにと、直後に記すことを躊躇っていた。
仕事が立て込んだのも原因ではあるが。

じつは私はPTAで役員(副会長)をしており、卒業式の一件 の後、抗議するか否か役員の間で相談した。
中学校の校長はPTA会長が失礼な事をしたと教頭に詫びて帰ったそうであるが、本人にいけないことをしたとわかってもらえなければ意味がない。
話し合いの結果、私が本人に会って話をすることになった。
会の代表としてでなく個人として。事を荒立てるのが目的ではなく、今後は配慮してもらうのが目的であるから。
子供の事情を知らないで咎めたのであれば、事情を話せば理解してもらえるだろうし、今後配慮すると言ってもらえるだろうと。
で、小学校の行事の最中に席を立ち子供に注意を与えるという、主催者の立場を疎かにした行き過ぎた行動に対する抗議については、子供の心情を一番にという考え方を最優先にするために目をつぶる、というか主張がぼやけるのであえて主張しないことにした。

卒業式翌週の日曜日の午後、中学校PTA会長の自宅を訪ねた。
部屋に通されると子供がいた。こんにちはと挨拶するが彼の息子はもじもじしていて、ちゃんとした挨拶ができない。そこで彼は、子供の頭をはたき、「ちゃんと挨拶をしろ。」
これにはいささか驚いた。初対面の客の前で子供の頭をはたく。子供の気持ちを考えると、これが彼のしつけ理論を表現するパフォーマンスだとしても納得がいかない。

本題に入り問題の子供の状況などを話す。
彼は話の内容を予想していたらしく、あるいは保護者が同行するのかと思っていたとも話す。保護者が来たらしつけについて、話して聞かせようと思っていたのだと。
あの子達はそんな単純な理由でそういった行動をしているのではないと説明してもわかってもらえない。
確かに問題の始まりは保護者にあったことは充分想像できる。しかし、そのことに保護者が気づいてないはずがないではないか。既に何年もそういった状態が続いており、話し合いも行われているはずで、保護者自身つらい状況であるはずなのである。

こんなことも話した。
卒業式の入場時にも式場に入れなくて(遅れたわけではない)担任の先生に付き添われてしてうじうじしている子がいた。問題の子供のうちの一人であるが。そこで彼は、「さあ一緒に入ろう。」と、子供に呼びかけていた。彼は、それを良いことをしたつもりになっていたようだったが、私は否定した。
他のときならいざ知らず、卒業式の会場へ、来賓に付き添われて児童が入場できるわけないだろう。校長でさえ頭を下げている偉い人達が来賓なのである。他の児童達と一緒でさえ入れないのに、まして来賓と一緒に入ることができるか?なぜそんなこともわからないのか。子供は罪悪感を強調されたことであろう。

話し合いの結果は、今後もそういった状況を目にしたら注意をすることは止めないといったものであった。式全体を粛々と執り行うことを乱すようなものがあれば、その場で注意を与える。いかなる個人的な理由があろうとも。
私の立場は、児童一人一人への教育的配慮がすべてに優先すると考えている。最後の方には、私も声を大きくしてしゃべってしまったが、平行線の議論は続ける意味もないので、組織として対応すると返事して帰った。

その後小学校の校長の自宅へ、対応の相談に行った。わかってもらえないときには組織として対応を考えるという事になっていたからだ。
小学校のPTA会長も呼んだ。小学校の会長は卒業式のときは欠席していて、事の次第を理解していないが、組織としての対応となると参加してもらわなければならない。
相談の結果、小学校の会長は個人的にも面識があり、再度会長個人として話し合いをしに行くことになった。当然私よりもさらに円満解決を図るわけである。

後日、会長より話し合いの結果報告が電話であった。
「やはり改めると口に出しての回答はもらえなかったが、おそらく小学校においてそのようなことはしないだろうという感触だった。もし今後もそういったことが起きたら私が責任を持つ。これで納得してもらえないだろうか?」
えっ?この件は私が抗議していたわけ?子供の教育に配慮して欲しくて、だが事を荒立てないために私が話し合いに行ったのに。私が納得すれば済む問題?
しかし、会長の意見ですので従いましょう。今後起きなければそれでいいのだから。

ここまでは小学校の問題であった。
私の町では、小学校中学校ともに1校ずつである。私も中学生の保護者であり、中学校PTAの一員である。
中学校PTA会長の考え方を知った以上、異議があれば唱える責任がある。
しかし、私やその他少数の意見の方が偏った見方をしているのであればこちらが正さなければならない。中学校PTAの副会長に経過を説明し、執行部として話し合いを持ってもらいたいと伝えた。

後日他の副会長が私の家を訪ねてきて、再度説明をした。
このときいろいろな話が出た。
会長の車の後ろに日の丸が貼ってある事。
小学校の会長が話していたのだが、中学校の会長が参加している経営研究会(中学校の会長は公認会計士)では、始まりに君が代を斉唱すること。
これらを総合すると彼の考え方がさらにわかってきた。全体主義であるようだ。
個人は全体のために。それはいかなる理由を問わず。もっともこの部分は想像だが。

例えば企業であれば全体主義はある意味重要なことだと思う。個人を犠牲にしても会社全体のことを考慮することにより利潤が上がり、ひいては個人の収入にも繋がるし、税金を納めることにより社会に貢献もできる。
会社の方針に合わなければ、遭う企業に属するしかない。

しかし、これを教育の現場に持ち込まれては問題があると私は考える。
学校を立派にするために児童は学校に通っているのではない。人間として立派になるために学校に通っているはずだ。
義務教育の概念を論争するつもりはないが、国民に教育を受ける義務があると同じく、学校は一人一人の子供が社会で通用するよう育てる義務があると考える。便宜上ひとくくりにして学校で教えてはいるが、児童一人一人に個性とともに配慮すべき状況があるはずである。個人に合わせて学校が動けというのではない、学校に個人を合わせる事を強要するなと言いたい。少なくとも学校を選べない義務教育の間は。

中学校のPTA副会長が会長と話し合った結果、やはり考え方を改める気はないそうである。が、PTA会長として発言・行動する際にはそのような考え方を表には出さないで欲しいと強く要請したとの事だ。中学校の入学式の状況を見て欲しいとも。

なんか違うのである。
はっきり言おう。
私は、右翼かぶれに会長になって欲しくない!
公の場で全体主義的な発言をしないとしても、考え方が変わっていないということは、自身の意見を発言しないというのか。
自分の意見を発言しない人間が会長になっていてもしかたがない。
会長は、理念や考えを発言し会を導くのが仕事である。
私は、あなたが会長としては不適格だと言っているのだ。

個人の主義主張を変えさせようなどと私は思っていない。自由に考えてよいと思う。それらが対立して話し合いが生まれ、より良い方向を模索できるのだと思っている。状況次第では異なる主義の方が適切に思われることも多い。
しかし今回の件では、中学校のPTA会長という役職には、もう少しナチュラルな考え方を持った人を選ばなくてはならないのではと思うのである。
ナチュラルな考え方というのは非常に抽象的であるかもしれない。だからこそ私は、PTA総会で会長不信任の動議を出すなどといった個人の行動に出ることは避けた。PTA執行部として話し合ってもらいたいと。いわば下駄を預けた格好になってしまったが、それも複数の考え方を突き合わせて対処してもらいたかったからで、今後もそのスタンスは変わらないと思う。執行部の対処に任せるつもりである。

同じように感じて主張していた人もいたが、いつのまにかごく少数の野良犬と化していたようで、噛み付く事もできず事態は丸く収まってしまったようである。





今日は、くそまじめな話になってしまって申し訳ありません。
しかも、児童を特定できないように状況説明した為、全体の話がさっぱり理解できないものになったかもしれません。
自分の覚え書きのために書いてるものですので、こんな日もあります。 ということでご容赦を。
次回は楽しい話でも書こうかな。といいつつ、後一回はハードなネタが控えております。 読んでいてむかっ腹が立つという方は、読まないでおくか、嫌がらせメールを私のところに送っておいてください。ネタにさせていただきます。


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ジァン・ジァン

渋谷の「ジァン・ジァン」が閉館されるそうだ。
昨日の新聞に出ていた。
知らない人も多いかもしれないが、「ジァン・ジァン」とはライブハウスのはしりで、新宿の「ロフト」より古いと記憶している。

「ジァン・ジァン」には一度だけ行ったことがある。
私が19歳のとき、一年先輩と一緒に出かけた。ということは彼は成人式に出ないでライブを見に行った訳であるが。
一緒に行った人の知り合いの知り合いとか言っていたような覚えがあるが定かではない。なにしろ25年も前のことだから。
とにかく、アマチュアだがいいバンドだから見に行こうということで出かけていった。

そのバンドは「シュガーベイブ」!
ボーカルがスッゲーうまいし、バックバンドもかなりのもので、何よりもポップなノリが新鮮ですごく感激した。
フォークやロックで育ってきた世代だが、そんな泥臭い音楽から「荒井由美」や「Tin Pan Alley」などのニューミュージックと称されていた音楽に興味は移りつつあった。
(注:細野晴臣・鈴木茂・林立夫・松任谷正隆・・・・「はっぴいえんど」と言えばご存知の方は涙ものだと思うのだが)
その「シュガーベイブ」とは山下達郎のバンドだ。
「後3ヶ月ほどでLP(当時はもちろんCDなんぞない)出しますのでよろしく。」
買う買う、絶対買ってコピー(ダビングのことじゃなくって演奏のコピーのことです)してやる。などと思っていた。
ところが4月になっても5月になっても発売されない。
8月ごろになってやっと発売されたと思う。レコードを手に入れたが、とても私たちの腕ではコピーなんてできやしない。
あたりまえだっつうの。


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タルタル病

どうやら私はタルタル病にかかっているらしい。
「どうも最近仕事に気分が乗らないんだよな。しなきゃイカン事があってもだめなんだよねえ。」
『そりゃあんた、タルタル病じゃ』
「・・・・・納得」
タルタル病 :  専業主婦において最初に確認とされているが、実際は社会全体に蔓延している。
やらなければならないことを先送りにしても支障がなかったり、
手抜きしても全体にさしたる影響が出ないとき等に多く発症する。
発症は春先に多く、自覚症状は体調不良や倦怠感であるが、
周囲のせいにしたり、やる気のない発言が症状として現れることで、
罹患が確認される。



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MP3 Player

掲示板で約束していた通り MP3 Player のことを書きます。

なぜこんなものを買ったかというと、『欲しいから!』

これでは、「あたりめえだ!」と、強烈なツッコミでしょうからもう少し詳しいはなしを。
私の買ったものは「I・Oデータ」の製品で、マルチメディアカードというメモリーが2枚使用されている。
デジタルカメラで使用されているスマートメディアよりさらに小型で、切手ほどのサイズしかない。
厚みも1mmほどである。
このサイズで16Mbの容量がある。
32Mbの製品まであるそうだからたいしたものである。

スポーツジムや深夜のランニングをするときは、ラジオをベルトにはさみ聞きながら走っている。
夜は景色も何もないから走っていても暇で、何年か前に流れ星が100mほど前方に落ちたのを見た以外ほんとうに何も起きない。
だから最近ではラジオが手放せない。
番組名は忘れたが、NHKFM夜9時からの音楽番組は、ヒットチャートに出ない日本のバンドが紹介されていて、ラジオならではの楽しさがある。
しかし、時間帯が悪くてつまらない番組だったりすると却ってがっかりする。
「せっかくラジオつけてきたのにっ!」

そこで好きな曲を聴きながら走ることのできる MP3 Player となったわけだ。
今シーズンの練習始める前からグッズを用意するあたり、 さすが物欲大魔王の私である。

意志の弱い私は、練習を始めようと思っていても億劫で、なかなかはじめられない。
そこで自転車のパーツやらグッズを手に入れるのである。
新しいシューズに替えるとか、クランクを軽量のものに交換するとか、ウェアを新しくするとか、後ろのギアを替えるとか、その他いっぱい・・・・
今年はMP3で行くことにした。
準備万端!
あとは練習を開始するのみ。
なんだ、トライアスロンって簡単じゃん!


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後楽園ライブ

Tさんの奥さんが行くとメールで書いていたのを思い出し、妻を誘って行くことにした。
Tさん夫婦は行動的な人で、休日には二人でランニングしたり、おいしいものを食べに行ったりしている。
触発されて私も重い腰を上げることにしたのである。タルタル病になんかなってたまるか!

桃太郎祭りの前夜祭として催されるそのライブは、メインは綾戸智絵。新聞によるとゴスペル系のジャズシンガーだそうだが、私は聞いたことがない。もっともほかのジャズシンガーなら知っているのかと問われても答えられないわけで、その程度の音楽好きでしかない。

出かける前も小雨がぱらつき、ほんとにやっているのかなと気にしながら駅へ向かう。瀬戸大橋線で岡山まで。そこから城下までは市電に乗って行った。家の中では子供達がいるし、夫婦だけで会話する機会はあまりないのだが、だからといって急に話す内容もない。ライブのことや、子供のことをポツポツと話しながら向かった。私たちは他人の前のほうが饒舌になるタイプの夫婦だ。

後楽園についても小雨はやまない。まして、桃太郎祭りの前夜祭だというのにあまりにも人出が少ない。電話で確かめたので開催されているのは間違いないのだが。 後楽園の近くへ来てやっと人の列が見えてきた。園内に入ると、おう、いるいる。少しは賑わってないとつまらないものな。

それにしても傘がじゃまっけだなあ。
「おじさん!もう少し上げるか下げるかしてよ!」もちろん口に出して言うことはできない。
私も傘をさしているおじさんなのだから。

前座のバンドは情けないほどつまらない。入園料350円だけで見ているのだから文句は言えないが、せめてもう少し。

そんな感じで見ていたものだから初めは綾戸智絵にも期待はしていなかった。
ところがどっこい、一人だけでピアノを弾き、唄うのだが、まず、ピアノに力がある。
テクニックうんぬんよりも聞かせるだけの力を持っている。
唄もいい。ニューヨークでゴスペルをやってきただけあってビートがいい。
しっかりと後打ちの、ジャズのリズムが心地よい。
おまけにMC(曲の合間の語り)は、大阪弁が機関銃のように炸裂する。ブルースとゴスペルは大阪弁が似合う。言葉にリズムがあるのだろうか。
曲に乗せてしゃべるときには西岡たかしの語り口を思い出してしまった。もっとも曲に乗せてしゃべる大阪弁はみな、あんな調子になるのであろう。
いつのまにか、のめりこんで聞いていた。妻などはレイチャールズよりいいと言っていたぐらい聞かせてくれる。たぶん、巧さよりもノリがいいからだと思う。黒人の本格派より日本人のほうがわかりやすいせいかもしれない。
本人もノっていたようだが、そこはプロ。ノリを表現することで客もまた乗せる。だが嫌味はない。
予定より2曲多く唄ってくれた。でもアンコールなし。プラス2マイナス1で、差し引きしても満足。これで350円!よかったよかった。

帰りには食事をした後、28年来通っているコマンドというバーへ。
年齢があわない?
昔はロック喫茶だったのである。まさか16歳でバーに入り浸りません。

先日ライブのあったジミースコットがいいというので聞いていた。
非常に丁寧に唄うシンガーで、バックの演奏も丁寧に音を出している。バラード系の曲が多いが、これにもまた満足。

ニューヨークへジャズとゴスペルを聞きに行きたくなった。きっちりと妻にはくぎを刺されたが。
「ひとりで行っちゃいけんよ。」


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MG RV8

スポーツカーなどというバブリーな話題は、今のご時世には似合わない。
でもスキ!
かわいらしく書いても許してはもらえないだろうから、モータースポーツの話題と書けば少しはバブリーな香りが薄まるだろうか。

車は好きで、ひょろさん達とジムカーナをしていた時期がある。
若い人に混じってミニサーキットでジムカーナを楽しんでいたのだが、あまり上手いほうではなかった。
年齢的なこともあるのかもしれないが、成績はブービーやブービーメーカーを争う程度。
県北のサーキットまで出かけるのは結構億劫なうえにで、性格的にまじめに練習に取り組もうという気はさらさらなく、いつのまにかやめてしまった。

そんな私だが、車で走ることは好きだ。ただし、普通の車で普通に走るのは嫌いで、できれば誰かに運転してもらった方が楽でよい。

友人に誘われて、昨年11月頃にTIサーキット英田で走行会があるというので参加した。本格的なサーキットを走るのは初めてだ。

ちなみにこのサーキット、自転車では何度も走っている。自転車のレースが年に一度、開催されるのである。
サーキットを自転車で走るのが気持ちよいと思ったなら、即刻改めていただきたい。
景色は同じだし、実際に走ると、TVで見るのと違い上り坂がきつい。何週も走り、その都度きつい上り坂を登るのは、まるでインターバルトレーニングのようであり非常にうんざりする。
「ああ、また坂か・・・」

とにかく、自動車で本格的なサーキットを走るのは初めてなので、当初はゆっくり走ろう、 そんなに急いでどこへ行く。どこにも行きゃしねえ!サーキットだもの。
などと抑える気持ちは確かにあった・・・・。走り出す前までは。
いけません。
熱い血が沸き立ってしまった。
かっこよく言うとだが、簡単に言えばむきになってしまった。
スピンした車をよけきれず、側壁に後ろからドン!
本番前の完熟走行中に早くも走行不能に。
「バカ!」とよんでください。
半年振りに修理が完了したが、請求書を妻に見せてからは、謹慎中!
嫌味を言われようが、逆に何もいわれなくても、謹慎中!
ただひたすら謹慎中!



密かにサッシュ屋のおじさんと、TIサーキットリベンジの話をしていたことは誰も知らない。



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いまだにわかってない人

先日、配慮の足りない中学校のPTA会長の話を書いた。
不快な話なので、前回で終わりにしたかったが、後少しだけ補足して終わりにしたい。
決着はついたものの、多くの人に誤解を残したままでの決着になってしまったのではないかと気になったものだから。
中学校の前PTA会長は今年度には選任されなかった。 規約上、役員会で1年任期の会長を選出することになっているのだが、役員会は選出しなかった訳である。
本人は不満であったようだが、曰く「辞めるなら正式な会合で理由を述べて辞任したい。それが我が子に父の生き様を見せることになる。」 私達の周囲ではあきれていたのだが、本人は至ってまじめであったらしい。
辞任なんかではなくて、任期は終わったんだと言っても聞く耳はなかったようだ。 規約ぐらい理解しておけ!
脇道にそれてしまったが、どんな誤解を生じたか説明する。
役員会では全員一致で、会長不在になろうとも前会長を再選任しないと決議した後、PTA総会で旧役員の挨拶での言葉。
彼の論点は以下のとおり。
・子供に注意して嫌われることを恐れて注意しない保護者になりたくない。

・子供に注意しても直らないのは教え方が悪い。あるいは、一回二回であきらめてしまうからだ。

・「鳥の羽飾り(実際は付け毛)をつけたりするのはおかしい。」「部屋の中では帽子をかぶらないものなんだよ。」と、注意した。

・注意されたことで部屋の中で帽子をかぶらないと気づいてくれたはず。

・子供に注意したのは居丈高である。場所をわきまえない注意の仕方はおかしい。謝ってほしい。などと言われた。

・改めないと今後問題にするとも言われた。

・税金を滞納したりして問題を起こしたのなら別だが、このようなことで辞任を要求されるのは遺憾だ。

・卒業式で注意ができても、入学式で出席できないで泣いていた子を(自分では)どうすることもできなかった。こんなことでは辞めるし かないと思った。
さらっと聞き流すと立派だ。事実、多少の拍手も起こったようだ。
正しく理解されてない方がいると、彼に辞めてもらおうと努力してきた人たちに申し訳ないと思うので、私の知る限りではあるが以下に述 べる。
・付け毛をつけたり、室内で帽子をかぶるのを小学校6年の現在に至るまで誰にも注意されなかったかのように彼は述べているが、そんなは ずはなく、その二人の子供に対して、学校側がどれだけのケアを試みてきたのか、知らないのは彼ばかりなり。

・特に帽子をかぶっている子は、少なくとも学校にいる間は片時も脱ぐことはない。普通じゃないって気づけよ!

・居丈高などと誰も言ってはいないはずであり、校門の横でタバコを吸う子供に注意するのと違って、配慮の必要な子供がいるのだから、 学校サイドに問い合わせるなりしてから注意すべきだと、あるいはそれが確認できないのであれば注意してはならない。今後、こういった 心に問題の生じている子供が増えていく傾向にあるのだし・・・・私はこういう風に言った。追い詰められたらどんなことでも言って保 身に走る・・・・どこかの知事か?

・改めないと今後問題にする → 組織で対応するって言ったの!

・PTA会長が子供の状況を思いやれないのと、議員が税金を滞納するのと、似たようなものだと思うのだが。

・子供がなぜ出席できなかったかというと、親が帽子を脱がせようとヒステリックな対応をしてしまったと聞く。これから入学しようとする学校のPTA会長に直接注意を受けたら親はあせる。原因は大人にあるのだ。

・入学式に出席できなくしてしまった当人は何もしてないが、ちゃんと公的機関で親のケアをしてもらうよう手配はできている。副会長が動いてく れて、もちろん結果が出るのには時間がかかるだろうし、その担当者でケアできるかどうか不明だが、少なくとも手をこまねいているよう な真似はしていない。

・卒業式に出席できるまでに心を開き始めてきた子供の心を、再び閉ざしてしまったあなたの責任は重い!
状況を配慮した行動をしてほしいと、幾人もが説得し、その都度「今後もおかしな行動をとる子供を見かけたら注意をすることはやめない。」こう言い続ける彼に理解を示せる人がいるでしょうか?


※ 私は生徒が特定できないように彼女の行動については具体的に書かないできたが、彼は総会の席上で具体的に言ってしまった。そんな行動に 対して配慮が足りないって言っているのだが。
ここまで書くと、具体的に説明しないと状況の理解ができないと思うので注釈するが、これを読んだ方が当人を推定できても対応は慎重にお願いしたい。

帽子をかぶっていた子というのは、小さいころに家庭の問題から、親がヒステリックに子供に対したことがあったようだ。以来、常時帽子をかぶっている、本当に常に。
私は直接には知らないのでこれ以上は書けないが、少なくとも室内では帽子をとることを知らないわけでも、誰にも注意をされなかったわけでもない。あたりまえだ、6年生の卒業時点の話だから。
付け毛をしていた子というのは、私も詳しくは知らない。ただ、毎日のように授業に出席できなくて、職員室の前で職員と話をしていたという。
このケースも表面的な問題ではない。もちろん保護者にも関わる、精神的にも深い問題であることは容易に想像がつく。




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