問6.『分母は分母どうし、分子は分子どうし割る』の数学的正当性を証明せよ。

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問5.と同じ前提条件で証明します。

aを任意の数、b,c,dを任意の非零数とし、 Y,Zを
a/b÷c/d=Y
(a÷c)/(b÷d)=Z
を満たす数と仮定する。
このとき、Y=Z であることを示す。

問5より、Y=(a×d)/(b×c) である。

条件9,10より、 (b÷d) , (b×c) は非零数である。

a=0 の場合、条件7,8,11より Y=0=Zであり明らか。

aが非零数 の場合、条件9,10,11より Z も非零数である。

(a÷c)/(b÷d)=Z が成立しているので、条件11より
(a÷c)÷(b÷d)=Z も成立する。
よって、条件2より、
(b÷d)×Z=(a÷c) も成立する。
よって、条件6より、
(b×Z)÷d=(a÷c) も成立する。
よって、条件2より、
d×(a÷c)=(b×Z) も成立する。
よって、条件4より、
(a÷c)×d=(b×Z) も成立する。
よって、条件6より、
(a×d)÷c=(b×Z) も成立する。
よって、条件2より、
c×(b×Z)=(a×d) も成立する。
よって、条件5より、
(c×b)×Z=(a×d) も成立する。
よって、条件4より、
Z×(c×b)=(a×d) も成立する。
よって、条件3より、
(a×d)÷Z=(c×b) も成立する。
よって、条件4より、
(a×d)÷Z=(b×c) も成立する。
よって、条件2より、
Z×(b×c)=(a×d) も成立する。
よって、条件4より、
(b×c)×Z=(a×d) も成立する。
よって、条件3より、
(a×d)÷(b×c)=Z も成立する。
よって、条件11より、
(a×d)/(b×c)=Z も成立する。

故にY=Zである。

以下では割り算の定義 『 A÷N とは N×□=A を満たす数 □ を表す 』 の妥当性について論ずる。

そのために、自然数の掛け算の定義から順次考察していくことにしましょう。

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問題です。
問7. 自然数の掛け算の定義 とは?

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