問3. 人間は どのように「体感的納得」するのか?

「区別」することにより 感じて わかる(受け入れる)

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感覚器官を通じて外界の刺激や情報を取り入れることを「感覚」と呼ぶ。
それに対し、同じ種類の感覚についてもその強さや質の区別など、
まとまりや意味のあるものとして認める働きを「知覚」と呼ぶ。
〜手元にあった教育心理学(発達心理学)の本から抜粋〜

この「知覚」が「体感的納得」の基 とし、
更に、「区別」 に注目して考察します。
(あくまで 個人的考察です。)

人間は
自分自身と
自分をとりまく全てのもの
との区別も無い状態から始まり
徐々にいろいろと区別ができるように変化していく。
次に、区別する必要のない情報は区別しないようになり、
最終的に 区別する必要のない情報は区別ができなくなる。

発音の例で言えば、
幼児は全ての言語(発音)を聞き分けることができるように変化していく。
次に、聞き分ける必要のない言語(発音)は区別しないようになり、
最終的に 聞き分ける必要のない言語(発音)は区別ができなくなる。

最終的な区別のできない状態になってしまっても
膨大な量の時間と労力を費やせば、
区別できるようになることは可能ではあります。
が、非効率で、あまり現実的ではありません。

なにが言いたいか というと、
「体感的納得」は 人によって異なる。
そして、「体感的納得」の刷り合せには、
膨大な量の時間と労力が必要になる。
ということです。

ここに 数学的思考の特異性
つまり、数学的思考が その他の(一般的な)考えること と どのような点が異なるのか
が 隠れています。

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問4. 数学的思考の特異性は何か?

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