問4. 数学的思考の特異性は何か?
思考の前提に「体感的納得」を 無条件に採用 しない。
「体感的納得」ができない ものを 思考の前提に採用することも可能。
「体感的納得」ができなくても
「論理的理解」ができれば十分。
更に、思考の前提に採用しなかった「体感的納得」は 無条件に使用 しない。
数学的思考の場合、
どれだけ 当たり前 だと思っても、
「体感的納得」を思考の前提に採用することを 明示する必要があります。
なぜならば、
「体感的納得」は 人によって異なる。
ので 無条件に採用すると、
全く話が通じない可能性がある為です。
面倒でも
いちいち 明示することによって、
「体感的納得」の刷り合せ が不要となります。
冒頭の『 数学は 何か 最初に決めないと 始まらない 』
は この 「体感的納得」を思考の前提に採用することを 明示する。
という作業を指している。
と 私は理解しました。
その他の(一般的な)考える 場合も
なにかしらの前提(手がかり)が必要ですが、
「体感的納得」を前提(手がかり)に考える場合、
特に明示しないので、
数学的思考が特殊である様に
感じられるということではないでしょうか?
「体感的納得」の刷り合せ が不要ということは、
数学的思考の場合、
「体感的納得」ができない ものを
考察の前提に採用することも可能になります。
数学的思考の場合、
「体感的納得」ができなくても
「論理的理解」ができれば十分なのです。
更に、数学的思考の場合、
「体感的納得」できるものでも、
思考の前提に採用しなかったものは
「論理的理解」しなければならない。
という特徴があります。
これは、「体感的納得」しているものが、
必ずしも、正しいとは限らないためです。
「体感的納得」を採用することを 明示する。
と言葉で説明しても 少々判り難いので
数[かず] とは何か? について
の考察を例に挙げて考えてみましょう。
問5.
数[かず] とは何か? について
「体感的納得」できるものは何か?