反論1.
“四則演算のルール”は全世界共通で普遍の数学のルールだ!

回答1.
扱う数の範囲が変化(拡張)すると
その数式を処理する際に適応されるルール も変化(拡張)する ので
“四則演算のルール”は絶対のルールではなくなります。

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扱う数の範囲が変化(拡張)すると
その数式を処理する際に適応されるルール も変化(拡張)する
という例を挙げてみましょう。

例えば、
扱う数の範囲が 正の数のみ の場合、
3−5 という式は在り得ない式であり、回答不能である。
扱う数の範囲を 負の数を含む範囲まで 拡張すると
3−5 = -2 と計算可能になる。
この範囲の拡張に伴い
7−4 = 7+(-4) の様に
引き算を足し算に変形することが可能となる。
(-1)×(-1) = 1 の様に
負の数×負の数 = 正の数 となる。
といった
拡張する前までの常識では 理解不能・意味不明な 新しいルールが追加されます。

例えば
扱う数の範囲を 整数のみ から 分数を追加して
整数と分数を含む範囲(有理数)まで 拡張すると
この範囲の拡張に伴い
割り算は 逆数の掛け算に変形することが可能となる。
といった
拡張する前までの常識では 理解不能・意味不明な 新しいルールが追加されます。

極論すれば、
拡張された範囲での新しいルールを
拡張する前までの常識で理解しようと考えることこそ ナンセンスであり
拡張する前までの常識は全て捨て去ってください。

6÷2(1+2) には
×の記号を省略するという
文字を含む式(多項式)の範囲に拡張した際に追加される新ルールが使用されているので
文字を含む式(多項式)の数式を処理する際に適応されるルールに従って解いてください。

“四則演算のルール”は忘れてください。

例えば、
2×(x+2)
という 文字を含む式(多項式)の計算を
“四則演算のルール”のイ. にこだわって 括弧を先に計算しようとしても無駄で
2×(x+2) = 2(x+2) でしかない。

但し、精確には
2×(x+2) = 2(x+2) は ×の記号を省略している のではなく
新しいルール:分配法則 に従って
2×(x+2) = 2x+4 であり、
更に、新しいルール:共通因子で括る に従って
2×(x+2) = 2x+4 = 2(x+2) と考えることも可能になります。
結果として ×の記号を省略しただけ と一致する。

何が言いたのか というと、
2×(1+2) = 2×1+2×2 = 2+4 = 6
は 文字を含む式(多項式)のルール(分配法則)に従った計算過程の一つであり
2×(1+2) = 2×3 = 6
という“四則演算のルール”による計算過程とは過程が異るが、結果は一致する。

“四則演算のルール”に従っていないから
2×(1+2) = 2×1+2×2 = 2+4 = 6
の計算過程は誤りである。 とはならないでしょう?

このように
拡張された 文字を含む式(多項式)の世界では
“四則演算のルール”は絶対のルールではなくなります。

“四則演算のルール”は もう忘れてください。

個人的には
“四則演算のルール”というネーミングが拙いんじゃね?
“小学校ルール”と呼べば 解決するんじゃないかな・・・?
と 思いました。

■ 補足
あくまで個人的見解ですが、
拡張された 文字を含む式(多項式)の範囲では
括弧の記号の意味自体も変化(拡張)しています。
今までは、単に先に計算する。という意味しか持っていませんでしたが、
共通因子で括るという意味合いを持ち合わせる様に 変化(拡張)している。
つまり、 (1+2) = 1(1+2) という意味合いを持ち合わせる様に 変化(拡張)している。
“先に括弧の中から計算すること。”という古いルールは
括弧は既に計算された結果(一つの数値)を表している。と 変化(拡張)されている。
と考えます。
×の記号の省略形も単なる省略ではなく、
そこは既に計算された結果(一つの数値)つまり、積 を表している。と考えます。
よって、×の記号が省略された部分は優先的に計算する。というルールが自然に発生する。
という順序で理解するのが良いのではないでしょうか?

この様に考えると、2(1+2) は 既に計算済みの数値であり、
0.5 (小数表記) と [ 1 ]/[ 2 ] (分数表記)の様な 6 の別表記法でしかない。ので
6÷2(1+2) = 6÷6 = 1

■ 補足2
6÷(2+8) = 6÷2(1+4) = 3÷(1+4) = 3÷5 = [ 3 ]/[ 5 ]
これなら共通因子で括る意味があるよね。
それならば
6÷(2+4) = 6÷2(1+2) = 3÷(1+2) = 3÷3 = 1
も OKじゃない?

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反論2.
6÷2(1+2) には 文字が使われていないので 文字を含む式(多項式)ではない!
よって、文字を含む式(多項式)の数式を処理する際に適応されるルールに従って解くのは間違い!

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