熱い?冷たい?

第2STEP「デザートはお食事後」

by 弾丸X


「ただいま〜」

ドアを開けたシンジの鼻先になんとも言えない良い匂いが漂ってくる。

「もう〜遅い、遅すぎるわよ、バカシンジい〜」

キッチンからパタパタとスリッパを鳴らせてアスカが飛び出してくる。

口調は怒っていても、そんなへにゃへにゃした顔では効果は全然なかったりする(^^;

「ごめん、ごめん」

こちらも顔が緩みきっている。

「う〜、何笑ってんのよ〜。」

・・・だから、首根っこにぶら下がりながらそんな事いっても説得力のカケラも無いってば(^^;

「ごめんね。アスカが・・その・・・あんまりにも・・・かっ、可愛いから・・・

最後の方は小さくて聞き取りにくいが、アスカにはちゃんと聞こえたようだ。

「え〜、なあに〜?よく聞こえなかったあ〜」

頬を染めながらにしながら、シンジの顔を上目づかいで見つめる。

『・・・聞こえてるくせに』

思っても、口にしなくなったのが彼の成長の証だ。

本音を言うかわりに、アスカの耳元にそっと口を寄せて、思いきり甘ったるい声で囁く。

「アスカ、エプロンとっても似合うよ・・・若奥さんみたい」

アスカは、漫画なら”ボン”と効果音がつきそうなほど顔を真っ赤にして
シンジから離れると、そのままくるりと背を向けてしまう。

「あ・・・あの・・・アスカ?」

『ちょっと、からかい過ぎたかな・・・』

シンジは心配になって恐る恐る近づいていく。

「うりゃあ!!」

「うわあ!、ムグッ・・・」

アスカはシンジが近寄ってきたところでいきなり身を翻すと、
またしても首根っこにしがみつき、そのまま唇を奪う。

「・・・ん、んふ・・・ん・・・んん♪」

半開きになったアスカの口からおずおずと舌が差し出され、シンジの唇を刺激する。
アスカの突然の奇襲に驚いたシンジも、反撃とばかりに自分の舌をその舌に絡めていく。

「ふう・・・あすか・・んん、」

シンジは唇が離れたところで一旦息をつくが、すぐにアスカの追撃を受けてしまう。

くちゅ、ちゅ・・・ちゅく、ちゅぱ・・・

シンジの唇が優しくアスカの下唇を挟むように迎え撃つ。
すぐさま、アスカもお返しとばかりにシンジの口腔に必死で舌を差し入れようとする。
アスカの差し出された舌はシンジを求めて上唇の辺りを必死になってなぞっていく。
シンジはアスカの唇の拘束をとくと、今度はその舌先をついばむように吸っていく。

「んん〜、ん・・・ん」

なかなか受け入れてくれないシンジに抗議するように身体全体を使って、あうかは『嫌、嫌』と不満を訴えた。

シンジはそんなアスカの背にゆっくりと手を回すと、
少しづつ力を入れて抱きしめながら、アスカの舌を受け入れる。

「ん♪・・・んあ・・・んん、ア、んんっ」

シンジに受け入れられたのがよほど嬉しいのか、自由になったアスカの舌がシンジの口腔をねぶり尽くす。
しっかりと首に手を回し、シンジの頭を引き寄せて、逃げられないように。

そのまま右足をシンジの足の間に割り込ませ、股間の部分に自分の太ももをすり寄せていく。
すぐにシンジの股間が頭をもたげて、アスカの太ももをぐいぐいと押し返してくる。

『んふ♪・・・もう元気になってる・・・それは嬉しいんだけど・・・ね』

シンジの方も、スイッチが入ったのか右手で下から持ち上げるようにアスカの胸を、
左手はくびれたウエストのラインからヒップにかけてをなぞるように、ゆっくりとまさぐっている。

『ああ、しまったあ♪シンジの奴、エンジンかかってきちゃった・・・』

アスカはシンジからもたらされる快感の波に晒されながら、頭の隅で大事な事を思いだす。

『いっけな〜い、ゴハン冷めちゃう・・・後の為にもここはガマン、ガマン』

アスカは唇を少しばかり強引に引き離すと、シンジの両肩に手をついてシンジを離した。

「あっ、あの・・・アスカ?」

突然離れたアスカの態度に、

『ちょっとやり過ぎたかな?』

と、心配になるシンジ。

アスカは片目をつぶってシンジに笑いかけると、いつもとは違うか細い声で囁いた。

「ゴハン、冷めちゃうから・・・ネ?」

「ああ、そっ、そうだね・・・作ってくれたんだよね・・・ありがと。」

「いいの♪・・・今日は・・・ふたりきり・・・だからサ

「うん・・・ミサトさんはやっぱり?」

「うん・・・今日はやっぱり、帰れないって・・・」

「・・・そっか」

しばしの間、見つめあう二人。

互いの目は、これからの時間に対する明らかな期待に満ちていた。

そう・・・今夜は久しぶりの二人だけの時間。

「・・・さっ、シンジ、さっさとシャワー浴びて着替えてきて。」

「うん♪」

そそくさと、自分の部屋に向かうシンジ。
その背を見つめながら、アスカが嬉しそうに声を掛ける。

「今日は食後にデザートもあるから!!」

「へ〜、楽しみだな〜」

シンジが部屋に入ったのを確認すると、アスカはぺろりと舌をだす。

「ごめんね、シンジ♪二人の為だから許してね・・・」

その呟きはシンジの耳には届かなかった。

   ***

「なんだろ?どんなもの作ったのかな〜」

シンジはまだ幸せの中にいた。

(続)


第2話です。まだひっぱります(笑)



SAS来の戦士、弾丸Xさんから、第弐話を頂きました(^^)/

玄関先での二人……
(’’)(: )(..)( :)(’’)(: )(..)( :)
ゴロゴロゴロゴロ
うう、第二話で、KISSだけにも関わらず、ここまで甘甘でエッチな話を……もう、弾ちゃんてば(笑)

さあ、皆さん。是非弾丸Xさんに
『弾丸X、確認しました!!』
と激励のめーるをおくってあげませう(^^)/
あなたのリクエストが、続きを決める!!……かも(笑)



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