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ブラッシング
 猫のためにも重要なブラッシングは短毛種と長毛種とで若干異なります。
ペットの体の手入れのことを総称してグルーミングといい被毛をクシでとかすことをコーミング、ブラシでとかすことをブラッシングといいます。ここでは、クシやブラシでとかすことをブラッシングとしています。
※猫の毛や種類については、当サイト内「猫の毛」「猫の種類」をご覧ください。

■猫もブラッシングが必要
猫は毛づくろいをしますが、柔らかい猫の体でも舌の届かない部分もあります。
特に長毛種は猫自身の毛づくろいだけでは不十分なの、こまめな手入れが必要です。
■ブラッシングの目的
・抜け毛をとる
・血行や毛ツヤも良くなる
・汚れ落とし
・毛玉防止
・病気の早期発見と予防(毛球症、猫アレルギーを防ぐ)
・飼い主とのスキンシップ
■ブラッシングの頻度
個体差がありますが、春から夏と秋の換毛期には、抜け毛で悩まされることでしょう。
短毛種は1ヶ月に数回、換毛期には週に1〜2回、長毛種は毎日が目安です。
成猫になれば抜け毛も増えますし、特に高齢の猫の場合は、換毛期が若い時よりも長引き抜け続けることになるのでブラッシングが必要になります。
■ブラシングを嫌がる猫の場合
手の平で体をなでられるのは喜ぶが、ブラシが嫌いな原因は、ブラシが硬いのと毛を無理やり引っ張って痛いためかもしれません。
濡れた手、またはタオルで猫の体をなでるだけでもブラッシング代わりになります。
★注意すること
・乱暴にゴシゴシやらない
 健康な毛も無理に抜いてしまいますし、皮膚も痛めて逆にハゲができたりしてしまう事もあります。
 毛の流れに沿ってかるく短時間にしてください。
・嫌がるところは気をつける
 お腹、お尻は嫌がるので気をつけましょう。
 体の骨が突き出ている部分(背骨、腰骨、胸骨、足の根元)も嫌がるので気を付けてください。
・冬は静電気が起きやすい
 スプレータイプのリンス剤を使うか、水で少し湿らせながら、ブラッシングするとよいでしょう。
●ブラッシングの前に
・被毛の間を観察する
 毛をかわけて、皮膚に異常が無いかノミやダニが寄生していないか観察します。
・ノミ取りコームを使用
 被毛の間に黒いコショウの粒のような点々がみつかったらノミの糞です。ノミがいる証拠。
 ノミ取りコームでノミを駆除しましょう。
・猫をなでてリラックスさせる
 なでてリラックスさせてから始めます。猫が眠くなっている時間を選んでするとよいでしょう。
・軽く濡らした状態にする
 
蒸しタオルをあてたり、濡れた手やタオルで少し濡らしておくと、毛の飛び散りを防げます。
●ブラッシングの方法
短毛種のブラッシング
1. 背中から尻尾に向かってブラッシングします。力を入れすぎないように軽く。

2.

胸からお腹にかけて左右をブラッシングします。

3.

頭、顔や首まわりをときます。耳の後ろも忘れずにします。
4. お尻から足をブラッシングします。足をとく時は手を添えてとかします。

5.

最後に尻尾をブラッシングします。

6.

ラバーブラシで余分な毛を取ります。
長毛種のブラッシング
1. 目の粗いコームで顔、頭、足、からだの順にもつれをほぐしながらときます。
額、頬、あごの下の短い毛は鼻先に向かってとくようにします。
2. 毛玉ができやすい脇の下や腹部、内股は嫌がるので膝の上に仰向けに抱いてするとよいでしょう。
3. 額やほお、あごの下の短い毛は、鼻先に向かって毛の流れとは反対にとかしていきます。

4.

クシ通りが滑らかになったらブラシで、毛の流れに沿ってブラッシングします。
時々、毛の流れと逆向きにブラッシングします。

5.

尻尾の毛は左右に分けて、それぞれブラッシングします。
6. 最後に細目のコームで整えます。
肩から頭部は逆毛を立てるようにすると豪華になります。
毛玉ができてしまったら、指とコームとスリッカーで、ていねいに少しずつほぐしていきます。決して無理に引っ張ったりしないでください。パウダーやドライシャンプーを少量かけると、ほぐしやすくなります。毛玉が大きくなり、フェルト状に固まってしまうとほぐれなくなるので、猫の皮膚を傷つけないように注意しながら、ハサミ(先の丸いものを使うと良い)やバリカンでカットします。
夏の時期は、バリカンを使って、ライオンカットにする猫もいます。
■ブラシ選びのポイント
ブラシやコームは、大きさや種類など様々なものが市販されています。
猫の毛質や猫との相性も大切なので、色々試して合うものを見つけてください。
短毛種には、馬毛などの細かいブラシや毛が飛び散らないラバーブラシがお勧め。
長毛種には、静電気の起こりにくい獣毛ブラシや毛のもつれを取るスリッカーブラシ、コーム(粗い目と細かい目)を用意するとよいでしょう。
まずは、ブラシの面が、猫の顔よりもやや小さな物か、握りやすく扱いやすいもので、皮膚に当ててみて痛くない硬さのものを選ぶとよいと思います。首や顔、足の付け根辺りも細かくブラッシングでき猫が痛がることも少ないでしょう。
●ブラシの種類と使い方
ピンブラシ 毛先が丸く針金が太いので、被毛や皮膚を傷つけません。長毛種や短毛種向き。
両側の2分の1を使ってとかしていきます。軽く握りリズミカルに使うのがコツです。あまり手首を強く使いすぎると、毛を引き抜いてしまう恐れがあるので注意します。
獣毛ブラシ 毛づやをよくする効果があります。短毛種向き。
猪毛、豚毛、馬毛、猪毛と豚毛の混合の4種類があります。豚毛が一般的。
ブラシの毛の硬さや毛足の長さに種類があるので、ペットの毛質にあったものを用意します。毛先をキレイに切りそろえてあるものは、被毛への通りがよくないので(特に長毛種)、毛先がそろっていないものを選ぶのがポイントです。
毛の部分がプラスチックやナイロン製のものは、静電気や切れ毛を起こしやすい。
ラバーブラシ とかす部分がゴム(ラバー)素材で、デコボコした歯と歯の間が少し開いているものです。浮いた抜け毛を絡めとり、皮膚のマッサージ効果もあります。取れる毛の量も多く、後処理も簡単。グローブタイプのものもあります。
ブラシの歯は短いので、短毛種向き。
ビーボンの商品は、サイズも小さめで軽くて使いやすいのでオススメです。
コーム(クシ) 金属製のクシ。粗目と細目がありますが、両方を備えたタイプが便利です。
その他にも腹部用、背中用、顔用、ノミ取り用などもあります。
先が丸く、地肌を傷つけないものが良いでしょう。
粗目は、もつれ毛をとかし、細目は仕上げに使います。
根元からとかすのではなく、毛先から少しづつとかしていきます。
毛を立たせる時にも粗目のコームを使います。
スリッカーブラシ 曲がった細い針金がついていて、抜け毛やもつれ毛を取ることができます。
体の大きさや毛質により、大きさやピンの強さ(ハード、ソフト)の種類があります。
とかす場所や方向により持ち方を変えて使います。基本的には各コーナーを使うようにします。皮膚に当たると痛いので、力を入れすぎないように注意して、手首を動かしながら軽くとかします。
※スリッカーは地肌にあてるものではありません。
<道具の手入れ方法>
ピンブラシとスリッカーは、消毒用のアルコールを洗面器などに入れ、ブラシ同士をこすり合わせるようにして洗います。
獣毛ブラシは、時々シャンプーなどで水洗いし、風通しの良い場所で陰干しします。必ずブラシを下向きにして、乾いたタオルなどの上に置いて干すようにします。

(2005年8月27日掲載)


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