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猫の病気|  

毛球症(ヘアボール)
毛づくろい(グルーミング)の際に飲み込んだ毛が、消化管の中に毛が溜まってしまうことによっておきる病気。毛球を吐き出す行動そのものは、猫にとっては一般的な行為で病気ではありません。

長毛種の猫やストレスの多い猫、子猫がいる授乳期中の猫、ブラッシング不足の猫、春と秋の換毛期の猫は毛球症になりやすいといえます。
 【原因】
飲み込んだ毛は消化されないので、排泄されたり、吐き出したりします。
ところが、吐き出せなかったり、毛球がどんどん大きくなってしまうと、吐き出すことも腸へ行くこともできなくて、毛球症となります。
 【症状】
毛球が大きくなり過ぎると、食欲不振、下痢や便秘、吐き出そうとするが何も出ずに苦しそう、お腹を触られるのを嫌がるなどの症状が起こります。
これらの症状が長引けば、脱水症状を起こし、衰弱して死ぬこともあります。
元気そうなのに何日間か食べなかったり、吐き気があったり、排泄をあまりしない場合には疑って下さい。特に便が出ない場合は、すぐに動物病院へ行って下さい。
 【診断】
触診や単純レントゲンで胃内にモヤモヤとした毛球を確認できることもありますし、消化管造影検査で毛球の確認をして診断する方法もあります。
 【治療】
症状が軽い場合は、市販の毛球除去剤(ラキサトーン)や、大さじ1〜3杯程度のオリーブオイルやバターを舐めさせて、毛球を便と一緒に排出させます。
舐めさせた後で、便にたくさんの毛が混じって出てきたら大丈夫です。
毛球が排出されれば、自然と元気・食欲も出てくるでしょう。
しかし、毛球の排泄が困難と思われる場合には、手術を行うこともあります。
 【予防】
なるべく毛を飲み込ませないようにすることです。
特に長毛種と高齢の猫または換毛期(特に春から夏)などは、ブラッシングをこまめにし抜け毛が少なくなるようにします。
高齢の猫は換毛期が若い時よりも長引くからです。長毛猫は3〜4ヶ月ごとに根元から5mm〜10mm程に短く刈るというのも良いでしょう。
併せて、ストレスを猫ちゃんに与えないことです。
ストレスがない環境で生活している猫は、必要以上にグルーミングはしないのです。
体内に溜まった毛玉を出す方法としては、猫草が使われています。
最近は、猫草を食べなくても潤滑油の成分を含んだ餌や毛玉除去剤などが市販されています。便と共に体内に溜まった毛玉を排出する効果があります。

(2005年8月22日掲載)

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