パソコン設定サービス追加
家事代行のカジタク
(日経新聞2011年11月11日12版 消費面)
【記事抜粋】
イオングループで家事代行サービスを手掛けるカジタク(東京・中央)は11月下旬から、パソコンやタブレット端末などの初期設定をサポートするサービスを始める。
一部離島を除く全国をサービス対象とし、高齢者などデジタル機器の取り扱いが苦手な層の需要を取り込む。
(以下略)
【コメント】
パソコンなどの設定サービスは1回12,600円を予定しているとのことです。
典型的なインターネットの接続設定のほか、オプションサービスとして周辺機器のセットアップも用意するようです。
この記事によって改めて感じたことは、パソコンやタブレット端末が今や「家電製品」といってよいほど多くの家庭に普及しているということです。
以前から提供されている家事代行サービスとは、掃除や洗濯、炊事や子守りなどが挙げられます。
これらに使用される道具といえば、(子守りを除けば)掃除機、洗濯機、炊飯器など、いわゆる「ザ・家電」といってよい、代表的な電気製品ばかりです。
つまり、どこの家でも毎日やっている家事に使用される道具が家電製品に分類されるようになり、多くの世帯で発生し、または反復継続的に行われる作業でなければ、家事代行サービスとしてビジネスの採算が合わないでしょう。
高齢者は若者層に比べると、まだまだパソコンや情報端末に不慣れであることは事実です。
しかし、スマートフォンやタブレット端末の普及などにより、数年前よりもキーボードやマウスに依存しなくてもインターネットに親しむことができるようになりました。
つまり、デジタルデバイド(情報格差)は確実に縮小しつつあり、ネットを利用した情報発信も
「どうせ高齢者は見ないだろう」
ではなく、むしろ積極的に高齢者層にも発信していくようコンテンツを見直す必要があるでしょう。
【今日のポイント】
高齢者にとってネット利用のハードルが低くなることは、事業者にとってチラシやFAXのコスト低減を低料金に還元できる。
また高齢者にとっても紙媒体より大量の情報をよりわかりやすく入手できる。
ただし、これを実現するためにはコンテンツに工夫が必要となる。