sorry,Japanese only

 愛 の 劇 場 merry ]’mas

 裸の女が小さな子を抱いていた。聖母マリアを私は見ているのだ。
その光景に見とれ、いや思わず目を伏せた。

 その日私は、仕事帰りの家路を急ぐ車の中で、思わず手を合わせ祈っていた。手を合わせて運転できるはずは無い。家まで後ちょっとの信号に止まった時の話である。

 我が息子Kは、近頃服を脱ぐことがとっても嫌いになったらしく、お風呂の前には激しく泣いて暴れるのだ。顎や胸に頭づきをもらい、身体には青いあざが出現していた。
帰宅したら直ぐに彼をお風呂に入れるという母親らしい本日最後の仕事が待っているのである。当然服を脱がす際の悲劇も待っているわけである。
ほんの少し前までは、万歳をしてニコニコしながら服を脱がしてもらっていたのである。
そんな理解しにくいK自身と私に手を合わせていたのである。

 憂鬱を感じつつ家に帰ると、目に飛び込んできたのが聖母マリアのシーンだったのである。

 裸のばあさん(私の母)が裸のKを胸に抱き、廊下を走っていたのである。
逞しいのである。ごじゃごじゃと考え込む私とは違い、現実にぶつかり、今を克服し、もう眠くなってきたKを独りで風呂に入れようとしていたのである。
恐ろしいシーンであったことは紛れも無いが、マリアであったのは本当だったのかもしれないと思うのである。

 このマリアは昔から何でも一生懸命な人で、Kの件についても私よりも随分がんばっている。毎日朝からずっと彼と一緒にいるんだから・・・

 小さい頃からこの母親を見て育った。
この人が「出来る」と言えば何でも出来る気がしたし、やろうと思った。涙もろくて体だってあんまり強くは無い。
でも頑張りやでユーモアのある母親がとても好きだった。

私はこんな母親にまだなれない。
だけどきっといつかなりたいKに
信頼される母親に・・・

 マリアの子はイエス! X'masのシーズンにマリアとイエスの登場と行きたいものである。

 ※ 裸のマリアなんてそういや見たことないな!

 
 遅くなってしまいましたが、先日のクリスマス会に参加させて頂き、ありがとうございました。何日も前から考えて用意されただろうことがとても伝わってきました。参加した子供達もさることながら、私達親にいたっても大変気持ちよく、楽しい時間を過ごすことが出来ました。素敵なミュージックタイム・楽しくも激しいダンス・・・
楽しかったよ! その時間が終わり、家に帰るという事に心細さや寂しささえ感じていました。

 車に乗り込んでまさに出ようとした時、一人の学生さんが駆け寄り、窓越しにKにむかって「バイバイ」と手を振ってくれました。

 私は学生の時、卒論として『障害者の為のまちのガイドブック』というものを何人かで作りました。街のあちこちの段差やスロープの有無、点字ブロックや特殊電話・・・調べに行っては記録にしました。たいした物は出来ませんでした。だけど人の為に動いた事や、してあげたという気分でなんとなく満足感を感じていました。今になって思うと、何だか恥ずかしい気がします。逆の立場だったら・・・ガイドブックは少しは役に立ったかもしれないし、私の様な気持ちを知らない人は喜んでくれたのかもしれません???だけど違っていたと思いました。

 この学生さんのように『「バイバイ」と手を振りに駆け寄る 』そんな気持ちが私には無かった気がします。
Kの手が久々に
「バイバイ」とかすかに振られたことに大変驚かされ、又とっても嬉しい気持ちでの家路となりました。
帰ってからもKはとっても嬉しそうで興奮して遅くまで起きていました。(早く寝ろ!)

彼にとっても とても楽しい一日だったんだと知りました。
理解して下さる人のいる喜びと、気持ちのこもったクリスマス会をありがとうございました。又来年色んな事でお目にかかれることを楽しみにしております。

   merry x’mas!!

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